YOU
2024年12月24日
「モンスター」 #11(最終話) 求める者たちへ
「あればあるほど豊かな人生になる?
お金なんていくらあっても足りないんじゃないですか?
どこで満足するんですか?
満足なんてできないんじゃないですか?」神波
「そんなことないよ。
いくらでもあった方がいいだろ」
「では、あなたにとっての豊かさって何ですか?
毒を垂れ流すのと引き換えに便利で効率的な製品を作ることですか?
その製品で多大な利益を得ることですか?
犯罪で資金を作ることですか?
居場所を失った人達に
自分の居場所はここしかないと思いこませることですか?
健康を害してまで賃金を得、
自分の居場所はここしかないと思いこまされ、
未来を閉ざすことですか?
自分達の価値観とは違う人間を排除することですか?
物事を自分の都合のいいように見たり信じたりすることですか?
自分の信念で動かず、
世の中の空気に動かされることですか?」神波
「そんな話はしていない!」
「そうだよ!」
「俺たちは幸せになりたいだけなんだから!」
「では、あなたにとって幸せとは何ですか?」
「幸せは幸せだよ」
「そうだ!」
「そうだ!」
「本当は何が幸せかわかってないんじゃないですか?
自分にとっての幸せや豊かさがわからなかったら
どうやって生きていくのかなんて決められないんじゃないですか?
一体、何のために生きているんですか?」
神の流した涙は本物か。
神波先生(趣里)が大草先生(YOU)の所に来てから扱った案件全てに通じる言葉。
あなたが見ているものは本物ですか?
あなたが口にしている言葉、そして行動は
本当にあなた自身が望んでいるものですか?
ただ世間の空気や価値観を妄信しているだけじゃないですか?
風見鶏のように無責任に変わる考え、
風向きの変化に合わせ膨らむ欲望、
それがあなたという人間なんですか?
それがあなたの信じたいものなんですか?
神波先生の言葉で何かが変わるだろうか。
いや、多分帝東電機はケロッとして巨大企業であり続けるだろう。
株価もいずれ元に戻る。
山遥村の人々は生き方を変えるだろうか。
変わる人もいれば変わらない人もいる。
神波先生は世の中を変えたい訳じゃない。
それでも大海に小さな石を落とし続ける。
自分の言葉と自分のやり方で。
法律というアイテムを手に。
それが多分、神波先生の生きる意味。
幸せなのかもしれない。
ま、今後、アイテム変わるかもしんないけどね ( ̄▽ ̄;)
粒来(古田新太)は引き続きサカミクリーンの代理人として、神波先生(趣里)は横沢さくらさん(前田敦子)と内海拓未さん(前原滉)の代理人として、共同で帝東電機に対して損害賠償請求を行うことにした。
で、大草先生(YOU)の仕切りで、粒来が失踪した経緯の説明があったぞ。
14年前、サカミクリーン建設に反対する内海泰造さん(眼鏡太郎)の依頼を受け訴えようとしたら、建設計画は白紙になった。1年後、サカミクリーンの建設が始まったことを知り山遥村へ行ったら、内海さんが亡くなっていることが判明。何が起きているのか探ろうとしたらサカミクリーンから顧問弁護士を依頼され、反社のフロント企業だってことはわかっていたので弁護士登録を取り消し、アドバイザーとして内部に潜入。
群馬に住むようになり従業員達の不調を知った。自分も血液検査の結果がよろしくない。環境汚染を疑った粒来は、いずれ健康被害を訴えるために従業員達の健康データを長期的に取り始めた。
粒来の見立てによると帝東電機はもちろんサカミクリーンが反社であることも、有害な物質を処理させていたこともわかっていた。最近、帝東電機の技術が世界的に注目されたもんだから、サカミクリーンの産廃処理のシステムを買い上げて反社を追い出そうとしている。その結果資金源が失われそうになった反社は闇バイトや高額医療ツアーのあっせんを始めたんだって〜。全て繋がっているんだね〜
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お金なんていくらあっても足りないんじゃないですか?
どこで満足するんですか?
満足なんてできないんじゃないですか?」神波
「そんなことないよ。
いくらでもあった方がいいだろ」
「では、あなたにとっての豊かさって何ですか?
毒を垂れ流すのと引き換えに便利で効率的な製品を作ることですか?
その製品で多大な利益を得ることですか?
犯罪で資金を作ることですか?
居場所を失った人達に
自分の居場所はここしかないと思いこませることですか?
健康を害してまで賃金を得、
自分の居場所はここしかないと思いこまされ、
未来を閉ざすことですか?
自分達の価値観とは違う人間を排除することですか?
物事を自分の都合のいいように見たり信じたりすることですか?
自分の信念で動かず、
世の中の空気に動かされることですか?」神波
「そんな話はしていない!」
「そうだよ!」
「俺たちは幸せになりたいだけなんだから!」
「では、あなたにとって幸せとは何ですか?」
「幸せは幸せだよ」
「そうだ!」
「そうだ!」
「本当は何が幸せかわかってないんじゃないですか?
自分にとっての幸せや豊かさがわからなかったら
どうやって生きていくのかなんて決められないんじゃないですか?
一体、何のために生きているんですか?」
神の流した涙は本物か。
神波先生(趣里)が大草先生(YOU)の所に来てから扱った案件全てに通じる言葉。
あなたが見ているものは本物ですか?
あなたが口にしている言葉、そして行動は
本当にあなた自身が望んでいるものですか?
ただ世間の空気や価値観を妄信しているだけじゃないですか?
風見鶏のように無責任に変わる考え、
風向きの変化に合わせ膨らむ欲望、
それがあなたという人間なんですか?
それがあなたの信じたいものなんですか?
神波先生の言葉で何かが変わるだろうか。
いや、多分帝東電機はケロッとして巨大企業であり続けるだろう。
株価もいずれ元に戻る。
山遥村の人々は生き方を変えるだろうか。
変わる人もいれば変わらない人もいる。
神波先生は世の中を変えたい訳じゃない。
それでも大海に小さな石を落とし続ける。
自分の言葉と自分のやり方で。
法律というアイテムを手に。
それが多分、神波先生の生きる意味。
幸せなのかもしれない。
ま、今後、アイテム変わるかもしんないけどね ( ̄▽ ̄;)
粒来(古田新太)は引き続きサカミクリーンの代理人として、神波先生(趣里)は横沢さくらさん(前田敦子)と内海拓未さん(前原滉)の代理人として、共同で帝東電機に対して損害賠償請求を行うことにした。
で、大草先生(YOU)の仕切りで、粒来が失踪した経緯の説明があったぞ。
14年前、サカミクリーン建設に反対する内海泰造さん(眼鏡太郎)の依頼を受け訴えようとしたら、建設計画は白紙になった。1年後、サカミクリーンの建設が始まったことを知り山遥村へ行ったら、内海さんが亡くなっていることが判明。何が起きているのか探ろうとしたらサカミクリーンから顧問弁護士を依頼され、反社のフロント企業だってことはわかっていたので弁護士登録を取り消し、アドバイザーとして内部に潜入。
群馬に住むようになり従業員達の不調を知った。自分も血液検査の結果がよろしくない。環境汚染を疑った粒来は、いずれ健康被害を訴えるために従業員達の健康データを長期的に取り始めた。
粒来の見立てによると帝東電機はもちろんサカミクリーンが反社であることも、有害な物質を処理させていたこともわかっていた。最近、帝東電機の技術が世界的に注目されたもんだから、サカミクリーンの産廃処理のシステムを買い上げて反社を追い出そうとしている。その結果資金源が失われそうになった反社は闇バイトや高額医療ツアーのあっせんを始めたんだって〜。全て繋がっているんだね〜
続きを読む
2024年12月17日
「モンスター」 #10 信じたい者たちへ
「ところで、こちらのデータは、知らない、わからないを追求するために取っていたデータなのではないですか?」神波
「そうです」
「請けおっている、いくつかの産廃物のうち帝東電機のものを扱う従業員に健康被害が出ることを、最近になって突き止めたのではないですか?」
「そうです」
「つまり、本当に追及すべきなのはサカミクリーンではなく、帝東電機なのではないでしょうか?
以上です」
にんまりと微笑む粒来(古田新太)。
ヒントを出していたとはいえ、想定通りの展開。
それは娘の、神波先生の能力を信じていたから。
「さ〜て・・・
ここから本当のゲームの始まりだ!」粒来
粒来が顧問弁護士になったのは、サカミクリーンが帝東電機の産廃処理を請け負わねばならない裏事情を知っていたから。
その為、群馬に住み、地道にデータを集め、機会を待った。
自分の身体を実験台にして。
社員の健康データだけでは環境汚染の証拠にはならない。
有害物質は出ているはずなのに特定できない。
粒来の身体が語ってくれるのかしら?
命をかけた親子タッグのゲームの行方は?
群馬から訪ねてきた妊婦・横沢さくら(前田敦子)は環境汚染の疑いがあるとして、地元の山遥村にある産廃処理場・サカミクリーンに賠償請求と営業停止の訴えを起こしたいと話した。
んーーー個人でこういう訴えを起こすのは珍しいため、もちろん杉浦先生(ジェシー)は断る方向に持っていきたかったようだが〜神波先生(趣里)を止められないこともわかっている。だってサカミクリーンの顧問弁護士が粒来だったから。
てか、そもそも弁護士費用払えるの?( ̄▽ ̄;)
神波先生が有名だから(実は粒来の誘導)って来たみたいだけど、有名どころは指名料もバカ高いってご存じないのかしら。勝てば賠償金で払おうと思ったって・・・世間知らずもいいとこだべ。
それでも動いていた杉浦先生だったが〜
サカミクリーン建設に反対していた最後の一人・内海泰造さんが自殺(不審死)、サカミクリーンは反社のフロント企業、水質検査の結果もシロ、有害物質は見つからない、さくらの身の安全保障もできないとなり、珍しく神波に嚙みついたぞ。
「粒来先生相手に裁判やりたいだけですよね?
粒来先生とのゲームに勝ちたいだけですよね?
前は負けたから」杉浦
「・・・・」神波
「それだけなのに周りを巻き込んでいい訳?!
いい訳ないよね!
巻き込まないでくれる?!」
「・・・わかった。
杉浦先生のことは巻き込まない。
降りれば?杉浦先生は」
「裁判続けるっていうこと?」
「行ってきまーーす!」
「裁判はゲームじゃないんだよ!」
珍しく腹式呼吸の発声 ( ̄▽ ̄;)
いつもは、語尾かすれがちなのに〜
続きを読む
「そうです」
「請けおっている、いくつかの産廃物のうち帝東電機のものを扱う従業員に健康被害が出ることを、最近になって突き止めたのではないですか?」
「そうです」
「つまり、本当に追及すべきなのはサカミクリーンではなく、帝東電機なのではないでしょうか?
以上です」
にんまりと微笑む粒来(古田新太)。
ヒントを出していたとはいえ、想定通りの展開。
それは娘の、神波先生の能力を信じていたから。
「さ〜て・・・
ここから本当のゲームの始まりだ!」粒来
粒来が顧問弁護士になったのは、サカミクリーンが帝東電機の産廃処理を請け負わねばならない裏事情を知っていたから。
その為、群馬に住み、地道にデータを集め、機会を待った。
自分の身体を実験台にして。
社員の健康データだけでは環境汚染の証拠にはならない。
有害物質は出ているはずなのに特定できない。
粒来の身体が語ってくれるのかしら?
命をかけた親子タッグのゲームの行方は?
群馬から訪ねてきた妊婦・横沢さくら(前田敦子)は環境汚染の疑いがあるとして、地元の山遥村にある産廃処理場・サカミクリーンに賠償請求と営業停止の訴えを起こしたいと話した。
んーーー個人でこういう訴えを起こすのは珍しいため、もちろん杉浦先生(ジェシー)は断る方向に持っていきたかったようだが〜神波先生(趣里)を止められないこともわかっている。だってサカミクリーンの顧問弁護士が粒来だったから。
てか、そもそも弁護士費用払えるの?( ̄▽ ̄;)
神波先生が有名だから(実は粒来の誘導)って来たみたいだけど、有名どころは指名料もバカ高いってご存じないのかしら。勝てば賠償金で払おうと思ったって・・・世間知らずもいいとこだべ。
それでも動いていた杉浦先生だったが〜
サカミクリーン建設に反対していた最後の一人・内海泰造さんが自殺(不審死)、サカミクリーンは反社のフロント企業、水質検査の結果もシロ、有害物質は見つからない、さくらの身の安全保障もできないとなり、珍しく神波に嚙みついたぞ。
「粒来先生相手に裁判やりたいだけですよね?
粒来先生とのゲームに勝ちたいだけですよね?
前は負けたから」杉浦
「・・・・」神波
「それだけなのに周りを巻き込んでいい訳?!
いい訳ないよね!
巻き込まないでくれる?!」
「・・・わかった。
杉浦先生のことは巻き込まない。
降りれば?杉浦先生は」
「裁判続けるっていうこと?」
「行ってきまーーす!」
「裁判はゲームじゃないんだよ!」
珍しく腹式呼吸の発声 ( ̄▽ ̄;)
いつもは、語尾かすれがちなのに〜
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2024年11月05日
「モンスター」 #04 空気の行方
グラウンドのコーチを見つめる神波(趣里)
『神波先生って、何考えてんのかさっぱりわかんないな???』的表情で神波を見つめる杉浦先生(ジェシー)
で、出た言葉がコレ(笑
「友達、欲しくなったりしません?」
「・・・行ってきます」
「どこに?」
「(ニヤリ)」
「・・・あっ、街コン?」
「・・・・・・」
「絶対街コンですよね?その顔。
早歩きしているし・・・」
「ふふっ・・・」
「速くないですか?」
追いかける杉浦先生がかわいい。
神波先生は、この件が悪意から始まったのではないことに気づいていたんだろうな。そしていつものように問題の本質が見えていた。だから「本当かどうかわからないものに右往左往したり、得になりそうとか、刺激的だというだけで群がったり、ただ流されてみんなと同じ空気に乗っかってるだけなのに世の中を動かした気になる」奴らを整理して問題をはっきりわかりやすく提示した。選手を潰しかねない身体に無理をかける間違った練習方法、声を上げることのできない環境、「スポーツ特待生」の在り方。行動したのは本当に部と仲間のことを思い、サッカーに賭けている者たちだけだった。
神波先生が弁護士としての仕事に求めているのは「正義」じゃない。知らんけどゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ 余計なもんがふっついて本来の問題が隠されている状況や違う形に見せようとする人間の思惑や企みに光と風をあててスッキリさせ、問題を誰にでも見えやすく(わかりやすく)する。だって問題は問題として見つけてもらえなければ、ずっとそのままだから。
これが暇つぶしのゲームなのかはわからないけれど、神波先生は法律で人を従わせることはできても、人間の心を変えることはできないことを知っているんだろうな。
週刊誌にリークされた名門大学サッカー部の体罰。
その後、神宮寺(夏生大湖)を中心とした3年生部員が体罰を訴える動画を配信し集団訴訟を行うと発表。訴訟に参加しなかったのは『スポーツ特待生』の武田(本田響矢)だけ。大学側は神波にリークした部員Aの特定と体罰は無かったことの証明するよう求めてきた。
相談に来た甘利コーチ(佐野岳)に天然な質問をする杉浦先生がツボだった(笑
「実際のところどうなの?
ホラ、監督が竹刀で叩くとか・・・」
「まぁ・・人は叩かないけどな」甘利
「なに叩くの?」
「グラウンド?地面」
「竹刀持ってるのは本当なんだ。
えっ・・・何で竹刀なの?」
続きを読む
『神波先生って、何考えてんのかさっぱりわかんないな???』的表情で神波を見つめる杉浦先生(ジェシー)
で、出た言葉がコレ(笑
「友達、欲しくなったりしません?」
「・・・行ってきます」
「どこに?」
「(ニヤリ)」
「・・・あっ、街コン?」
「・・・・・・」
「絶対街コンですよね?その顔。
早歩きしているし・・・」
「ふふっ・・・」
「速くないですか?」
追いかける杉浦先生がかわいい。
神波先生は、この件が悪意から始まったのではないことに気づいていたんだろうな。そしていつものように問題の本質が見えていた。だから「本当かどうかわからないものに右往左往したり、得になりそうとか、刺激的だというだけで群がったり、ただ流されてみんなと同じ空気に乗っかってるだけなのに世の中を動かした気になる」奴らを整理して問題をはっきりわかりやすく提示した。選手を潰しかねない身体に無理をかける間違った練習方法、声を上げることのできない環境、「スポーツ特待生」の在り方。行動したのは本当に部と仲間のことを思い、サッカーに賭けている者たちだけだった。
神波先生が弁護士としての仕事に求めているのは「正義」じゃない。知らんけどゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ 余計なもんがふっついて本来の問題が隠されている状況や違う形に見せようとする人間の思惑や企みに光と風をあててスッキリさせ、問題を誰にでも見えやすく(わかりやすく)する。だって問題は問題として見つけてもらえなければ、ずっとそのままだから。
これが暇つぶしのゲームなのかはわからないけれど、神波先生は法律で人を従わせることはできても、人間の心を変えることはできないことを知っているんだろうな。
週刊誌にリークされた名門大学サッカー部の体罰。
その後、神宮寺(夏生大湖)を中心とした3年生部員が体罰を訴える動画を配信し集団訴訟を行うと発表。訴訟に参加しなかったのは『スポーツ特待生』の武田(本田響矢)だけ。大学側は神波にリークした部員Aの特定と体罰は無かったことの証明するよう求めてきた。
相談に来た甘利コーチ(佐野岳)に天然な質問をする杉浦先生がツボだった(笑
「実際のところどうなの?
ホラ、監督が竹刀で叩くとか・・・」
「まぁ・・人は叩かないけどな」甘利
「なに叩くの?」
「グラウンド?地面」
「竹刀持ってるのは本当なんだ。
えっ・・・何で竹刀なの?」
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2024年10月22日
「モンスター」 #02 嘘と選択
アイドルグループ『ハッピー☆ラビット』のシホ(なえなの)が作詞の歌『僕の未来』が、以前所属していた事務所の社長・黒川(山中聡)が1年前に発表した『キミへの思い』の歌詞の盗作だと訴えられた。
内容は、ほぼ同じ。
歌詞を盗んだのは確か。どちらかが。
どっちの社長もうさんくさいよ( ̄▽ ̄;)
シホは自分が作った歌詞だと言っているが証拠となるようなものはなにもない。主張の仕方も中途半端。さらにこの事務所はちょっと前にも『ハッピー☆ラビット』の新曲ポスターデザインが他のグループのツアーポスターのパクリだと炎上していたらしい。
「コレ、引き受けない方がいいやつだ・・」杉浦(ジェシー)
「じゃあ、受けます!」神波(趣里)
にんまり笑う神波がキュート(笑
難しくなけりゃゲームじゃない。
最も神波自身はハードだなんて全然思っていないみたい。
『ハピラビ』のファン寺田(本多力)から情報を得る為、誠意を見せた神波。
私にはわかっていましたよ〜
寺田の心を開くには推しの完コピしかないって(笑
だから映像が出るのをワクワクして待っていたわ〜
いや〜めっちゃかわいいじゃないですか〜!
アイドルとしてイケるイケる!
神波のダンス完コピ映像、配信してよ〜
裁判の鍵はシホの過去にあるが、展開が不利になろうと過去の封印を決して解かないシホ。
「盗作したアイドル」呼ばわりされることよりも整形がバレる(ブスと呼ばれていた自分を知られる)ことの方が嫌だった。
「顔と歌詞、どっちかを選ばないといけないなら、
顔の方が大事だから。
この顔になった後の人生だけでいいんです。
前の顔だったことも、
前の顔で過ごした場所も人たちも
前の顔で書いた歌詞も、
全部私の世界から消したいから」シホ
「ふ〜〜ん・・」神波
歌詞が載っている高校の卒業アルバムを提示すれば、
勝利確定だが、シホは断固拒否。
ノーマル思考の杉浦、神波を気遣っちゃったりして・・( ̄▽ ̄;)
続きを読む
内容は、ほぼ同じ。
歌詞を盗んだのは確か。どちらかが。
どっちの社長もうさんくさいよ( ̄▽ ̄;)
シホは自分が作った歌詞だと言っているが証拠となるようなものはなにもない。主張の仕方も中途半端。さらにこの事務所はちょっと前にも『ハッピー☆ラビット』の新曲ポスターデザインが他のグループのツアーポスターのパクリだと炎上していたらしい。
「コレ、引き受けない方がいいやつだ・・」杉浦(ジェシー)
「じゃあ、受けます!」神波(趣里)
にんまり笑う神波がキュート(笑
難しくなけりゃゲームじゃない。
最も神波自身はハードだなんて全然思っていないみたい。
『ハピラビ』のファン寺田(本多力)から情報を得る為、誠意を見せた神波。
私にはわかっていましたよ〜
寺田の心を開くには推しの完コピしかないって(笑
だから映像が出るのをワクワクして待っていたわ〜
いや〜めっちゃかわいいじゃないですか〜!
アイドルとしてイケるイケる!
神波のダンス完コピ映像、配信してよ〜
裁判の鍵はシホの過去にあるが、展開が不利になろうと過去の封印を決して解かないシホ。
「盗作したアイドル」呼ばわりされることよりも整形がバレる(ブスと呼ばれていた自分を知られる)ことの方が嫌だった。
「顔と歌詞、どっちかを選ばないといけないなら、
顔の方が大事だから。
この顔になった後の人生だけでいいんです。
前の顔だったことも、
前の顔で過ごした場所も人たちも
前の顔で書いた歌詞も、
全部私の世界から消したいから」シホ
「ふ〜〜ん・・」神波
歌詞が載っている高校の卒業アルバムを提示すれば、
勝利確定だが、シホは断固拒否。
ノーマル思考の杉浦、神波を気遣っちゃったりして・・( ̄▽ ̄;)
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2021年12月17日
「カムカムエヴリバディ」 第7週 1948-1951
12月13日(月)第31話
HPはこちら
オフィスの前で別れたロバートさん(村雨辰剛)は、るいへのクリスマスプレゼントを手渡してくれた。ただ相手の幸せだけを願う日、それがクリスマスなんだね。
帰宅した安子(上白石萌音)もるいにプレゼントを渡した。
それは稔さん(松村北斗)さんから預かっていた英和辞典。
『お母さんの宝物じゃ。メリークリスマス、るい』
『メリークリスマス、お母さん』
そうして安子にも大きなクリスマスプレゼントが!
『クリスマスにサンタがやって来ました』・・(* ̄m ̄)
算太(濱田岳)!よくぞ無事に帰ってきてくれたね!
安子はこれまでのことを算太に話し、算太は初めて姪っ子のるいと会った。
『安子・・・よう生きとってくれた』算太
『お兄ちゃんこそ・・・生きとってよかった。
お兄ちゃんが生きとって・・・(´;ω;`)』安子
『おうおう・・・安子。泣くな。ハハッ・・』
算太・・・淡々と受け止めとったように見えたが
内心、みんなの死に目に会えなかったこと、
安子にすべて背負わせてしまったことで、
自分を責めとったんだろうなぁ・・
雉真家の皆さんにも温かく迎えられ、
南の島で敵から逃れ空腹で動けなくなっていたら
チャップリンが現れ戦争が終わったことを教えてもらい帰ることができたと、おもしろおかしく話す算太(千吉さんも勇さんも、ぽかーーんとしとったが( ̄▽ ̄;) )。
しかし、千吉さん(段田安則)が金太さん(甲本雅裕)の思いを伝えたら、急に安子に雉真家の嫁になるとはうめぇことやりよったな!って言いだしたり、雪衣さんをセクハラ的にくどいたり、妙な様子に。安子が窘めると『死んだ親父が何ゅう思よろうが知ったことじゃねぇ』と部屋を出ていこうとしたら・・・
美都里さん( YOU)が現れ、算太を優しく抱きしめた。
『恋しいんじゃろう?
お父さんとお母さんに会いとうてたまらんのじゃろう?』
算太の脳裏に、南の島で死にそうになった時のできごとが蘇った。
『父ちゃん・・母ちゃん・・・
どうやら、わしゃあここまでのようじゃ・・・』
倒れて息も絶え絶えになっとる算太に、小しずさん(西田尚美)が近づいて来た。
『算太、久しぶりじゃね。元気しょおった?』
『元気かどうか、見りゃ分かろうが・・・』
『もう戦争は終わっとるんよ』
『えっ?』
『この先に港があるから、そこで船に乗られえ』
『えぇ?』
『フフフ・・・本当にあんたは賢えようで抜けとるんじゃから』
小しずさんは算太を抱きしめてくれた。
『謝りてぇと思ようった。
今までのこと・・・父ちゃんと母ちゃんに謝って・・・
それから・・・
わしのダンス見てもらいてぇ思ようった。
しゃあけど・・わしゃあ、もう何の気力も湧かんのじゃ・・・』算太
『あほうじゃねぇ・・・
生きとるだけでええんじゃ。
自分らが死んでも、あんたが生きとりゃあそれだけでえぇ。
お父さんもお母さんも、そねん思うとるんよ〜』美都里
『算太・・よう生きとってくれたねぇ。
算太。お母さん、もうそれだけで十分じゃ』小しず
『母ちゃん・・・母ちゃん・・・母ちゃん・・』
母を呼びながら泣いている算太の背中を美都里さんはあやすように
優しく、ぽん・・ぽん・・と叩いてくれた。
後悔と自分を責める気持ちから、虚勢を張っていた算太の心を受け止めてくれた美都里さん・・(´;ω;`)ウゥゥ
おかげで算太は素直に母ちゃんの胸で甘えて泣くことができた。
抑え込んでいた自分の思いを吐き出すことができた。
美都里さんの言葉は稔さんを待っていた母親としての本当の気持ち。
ただ純粋に子供の無事を祈り、生きていることに感謝したい母としての深い愛情。
多分今まで家族も、こんな美都里さんを見たことがなかったんじゃなかろうか。
算太の母を求める気持ちと、美都里さんの稔さんを思う気持ちが結びついてお互いに救いとなった。
まさか美都里さんに泣かされる日が来ようとは・・・(´;ω;`)
わたしゃ、美都里さんがふら〜〜っと現れた時、『私の稔は帰って来んのに、なんでアンタは帰って来たん?!』って責めるんじゃ?ってヒヤリとしたよ。
許しておくれ・・・
YOUさんからあふれた美しい光のような愛。すばらしかった。
温かく算太を包んでくれてありがとう・・・
月曜から泣かせないでおくれよぉ・・・(T┏_┓T)
12月14日(火)第32話
すっかり元気になった算太は安子とるいが煮ている小豆の匂いで目が覚めた。
『小豆の声を聴けえ。時計に頼るな。目を離すな。
何ゅうしてほしいか小豆が教えてくれる。
おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。おいしゅうなれ』安子・るい
この言葉も匂いも橘家のもんにはお守りのようなもんなんだろうなぁ。
算太もやっと帰ってきたと思えたべ。
安子の作ったおはぎを食べた算太は「たちばな」再建を申し出た。
安子は戦後の焼け野原で金太が言っていた言葉を伝えたさ。
『たちばなを建て直すで。
たちばなの菓子で救われる人がきっとおるはずじゃ』
『まいったのう・・・
親父ゃあ、何でもお見通しじゃ』算太
その「救われる人」の中には算太も入っていたと思う。
金太さんは算太のためにも「たちばな」を残しておきたかったんじゃ。
さて、勇(村上虹郎)は社長に雉真繊維で野球部を作ることを提案。
千吉さんは『また野球かよ・・』って顔になったが(( ̄▽ ̄;)アハハ…)、
林専務が援護(林専務!グッジョブ!)。
『父さん、わしゃあ、兄さんのようにはなれん。
わしのやり方でしか雉真の後継ぎにはなれんのんじゃ』勇
勇、それでいいんじゃ!
安子が仕事に行っている間はるいは美都里さんと一緒に過ごしとる。
安子が持ってきたおはぎを半分こして食べる2人の優しい時間。
雉真家に帰ってくることにした時、どんな恐ろしい展開が待っているのかと怯えたが、帰ってきて本当に良かったねぇ(´;ω;`)
るいと一緒に過ごすことで美都里さんがどんなに癒されたことか。
稔さんが小さかった頃にも、こうやって二人で半分こしておやつを食べたのかねぇ。
『るいのお父さんもおはぎが好きじゃった』美都里
『本当?』るい
『本当じゃ。
大学予科の初めての夏休みに、おはぎゅう買うてきてくれたんじゃ。
大阪で買いそびれたから、朝丘町の「たちばな」いう
お店で買うてきたよ言うて・・・』
『おいしゅうな〜れ、おいしゅうな〜れ、おいしゅうな〜れ、
おいしゅうな〜れ、おいしゅうな〜れ』
美都里さんの頭をなでるるい・・・
『何じゃ?』
『おいしい餡子のおまじないじゃ。
食べる人が笑うてくれますようにいうてお願いするんじゃ』
『そっか・・・そっかそっか・・・
おいしゅうな〜れ言うんか。ハハッ・・・そっかそっか』
なんだか美都里さんの表情が・・どんどん浄化されてるというか・・
一時は安子のことも恨み全てを呪っただろうが、今は懐かしい大切な思い出として輝いている。
美都里さんは悲しみを越えて、
こんなにも美しく尊い存在になったんだね(´;ω;`)
野球部を作ったことで雉真繊維の社員たちの結束は強まり、
なんと売り上げも伸びて来たそうな。
安堵するように勇を誉める千吉さんに美都里さんは
『今更何を言よんでぇ。
当たり前じゃろう。私が産んだ子なんじゃから。
自慢の息子じゃ。稔も勇も』
『そうじゃな・・うん。ありがとう、美都里』千吉
『再びクリスマスが近づく頃に美都里は稔のいる空の向こうへと旅立ちました』
ゥア────。゚(゚´Д`゚)゚。────ン!!
美都里さん、なんちゅう一生を見せてくれるんぢゃ!
あんたはすばらしい母親じゃったよ。愛の人だった。
るいの心の中に大きなもんを残していってくれた・・
もちろん安子や算太にも。
クリスマス。
おはぎを売り歩いている安子の元にロバートさんが現れた。
岡山を撤退するそうでお別れに来てくれたのさ〜
安子はおはぎの代金を貰わなかった。
『It's Christmas day !』
去年、ロバートさんから貰った言葉をそのままお返し。
『Mrs.Kijima、英語の勉強これからも続けてください。
きっとあなたをどこか思いも寄らない場所まで連れていってくれますよ』ロバート
『Merry Christmas!』安子
『Merry Christmas!』
『長かった戦争は本当に終わったのだと、その時安子は思いました』
敵同士だった国のもんが、心から相手の幸せを祈りあっている・・
それはクリスマスだからというだけではないだろう。
みんな戦争の傷から立ち直り、前を向いて歩いて行こうとしていた・・
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オフィスの前で別れたロバートさん(村雨辰剛)は、るいへのクリスマスプレゼントを手渡してくれた。ただ相手の幸せだけを願う日、それがクリスマスなんだね。
帰宅した安子(上白石萌音)もるいにプレゼントを渡した。
それは稔さん(松村北斗)さんから預かっていた英和辞典。
『お母さんの宝物じゃ。メリークリスマス、るい』
『メリークリスマス、お母さん』
そうして安子にも大きなクリスマスプレゼントが!
『クリスマスにサンタがやって来ました』・・(* ̄m ̄)
算太(濱田岳)!よくぞ無事に帰ってきてくれたね!
安子はこれまでのことを算太に話し、算太は初めて姪っ子のるいと会った。
『安子・・・よう生きとってくれた』算太
『お兄ちゃんこそ・・・生きとってよかった。
お兄ちゃんが生きとって・・・(´;ω;`)』安子
『おうおう・・・安子。泣くな。ハハッ・・』
算太・・・淡々と受け止めとったように見えたが
内心、みんなの死に目に会えなかったこと、
安子にすべて背負わせてしまったことで、
自分を責めとったんだろうなぁ・・
雉真家の皆さんにも温かく迎えられ、
南の島で敵から逃れ空腹で動けなくなっていたら
チャップリンが現れ戦争が終わったことを教えてもらい帰ることができたと、おもしろおかしく話す算太(千吉さんも勇さんも、ぽかーーんとしとったが( ̄▽ ̄;) )。
しかし、千吉さん(段田安則)が金太さん(甲本雅裕)の思いを伝えたら、急に安子に雉真家の嫁になるとはうめぇことやりよったな!って言いだしたり、雪衣さんをセクハラ的にくどいたり、妙な様子に。安子が窘めると『死んだ親父が何ゅう思よろうが知ったことじゃねぇ』と部屋を出ていこうとしたら・・・
美都里さん( YOU)が現れ、算太を優しく抱きしめた。
『恋しいんじゃろう?
お父さんとお母さんに会いとうてたまらんのじゃろう?』
算太の脳裏に、南の島で死にそうになった時のできごとが蘇った。
『父ちゃん・・母ちゃん・・・
どうやら、わしゃあここまでのようじゃ・・・』
倒れて息も絶え絶えになっとる算太に、小しずさん(西田尚美)が近づいて来た。
『算太、久しぶりじゃね。元気しょおった?』
『元気かどうか、見りゃ分かろうが・・・』
『もう戦争は終わっとるんよ』
『えっ?』
『この先に港があるから、そこで船に乗られえ』
『えぇ?』
『フフフ・・・本当にあんたは賢えようで抜けとるんじゃから』
小しずさんは算太を抱きしめてくれた。
『謝りてぇと思ようった。
今までのこと・・・父ちゃんと母ちゃんに謝って・・・
それから・・・
わしのダンス見てもらいてぇ思ようった。
しゃあけど・・わしゃあ、もう何の気力も湧かんのじゃ・・・』算太
『あほうじゃねぇ・・・
生きとるだけでええんじゃ。
自分らが死んでも、あんたが生きとりゃあそれだけでえぇ。
お父さんもお母さんも、そねん思うとるんよ〜』美都里
『算太・・よう生きとってくれたねぇ。
算太。お母さん、もうそれだけで十分じゃ』小しず
『母ちゃん・・・母ちゃん・・・母ちゃん・・』
母を呼びながら泣いている算太の背中を美都里さんはあやすように
優しく、ぽん・・ぽん・・と叩いてくれた。
後悔と自分を責める気持ちから、虚勢を張っていた算太の心を受け止めてくれた美都里さん・・(´;ω;`)ウゥゥ
おかげで算太は素直に母ちゃんの胸で甘えて泣くことができた。
抑え込んでいた自分の思いを吐き出すことができた。
美都里さんの言葉は稔さんを待っていた母親としての本当の気持ち。
ただ純粋に子供の無事を祈り、生きていることに感謝したい母としての深い愛情。
多分今まで家族も、こんな美都里さんを見たことがなかったんじゃなかろうか。
算太の母を求める気持ちと、美都里さんの稔さんを思う気持ちが結びついてお互いに救いとなった。
まさか美都里さんに泣かされる日が来ようとは・・・(´;ω;`)
わたしゃ、美都里さんがふら〜〜っと現れた時、『私の稔は帰って来んのに、なんでアンタは帰って来たん?!』って責めるんじゃ?ってヒヤリとしたよ。
許しておくれ・・・
YOUさんからあふれた美しい光のような愛。すばらしかった。
温かく算太を包んでくれてありがとう・・・
月曜から泣かせないでおくれよぉ・・・(T┏_┓T)
12月14日(火)第32話
すっかり元気になった算太は安子とるいが煮ている小豆の匂いで目が覚めた。
『小豆の声を聴けえ。時計に頼るな。目を離すな。
何ゅうしてほしいか小豆が教えてくれる。
おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。おいしゅうなれ』安子・るい
この言葉も匂いも橘家のもんにはお守りのようなもんなんだろうなぁ。
算太もやっと帰ってきたと思えたべ。
安子の作ったおはぎを食べた算太は「たちばな」再建を申し出た。
安子は戦後の焼け野原で金太が言っていた言葉を伝えたさ。
『たちばなを建て直すで。
たちばなの菓子で救われる人がきっとおるはずじゃ』
『まいったのう・・・
親父ゃあ、何でもお見通しじゃ』算太
その「救われる人」の中には算太も入っていたと思う。
金太さんは算太のためにも「たちばな」を残しておきたかったんじゃ。
さて、勇(村上虹郎)は社長に雉真繊維で野球部を作ることを提案。
千吉さんは『また野球かよ・・』って顔になったが(( ̄▽ ̄;)アハハ…)、
林専務が援護(林専務!グッジョブ!)。
『父さん、わしゃあ、兄さんのようにはなれん。
わしのやり方でしか雉真の後継ぎにはなれんのんじゃ』勇
勇、それでいいんじゃ!
安子が仕事に行っている間はるいは美都里さんと一緒に過ごしとる。
安子が持ってきたおはぎを半分こして食べる2人の優しい時間。
雉真家に帰ってくることにした時、どんな恐ろしい展開が待っているのかと怯えたが、帰ってきて本当に良かったねぇ(´;ω;`)
るいと一緒に過ごすことで美都里さんがどんなに癒されたことか。
稔さんが小さかった頃にも、こうやって二人で半分こしておやつを食べたのかねぇ。
『るいのお父さんもおはぎが好きじゃった』美都里
『本当?』るい
『本当じゃ。
大学予科の初めての夏休みに、おはぎゅう買うてきてくれたんじゃ。
大阪で買いそびれたから、朝丘町の「たちばな」いう
お店で買うてきたよ言うて・・・』
『おいしゅうな〜れ、おいしゅうな〜れ、おいしゅうな〜れ、
おいしゅうな〜れ、おいしゅうな〜れ』
美都里さんの頭をなでるるい・・・
『何じゃ?』
『おいしい餡子のおまじないじゃ。
食べる人が笑うてくれますようにいうてお願いするんじゃ』
『そっか・・・そっかそっか・・・
おいしゅうな〜れ言うんか。ハハッ・・・そっかそっか』
なんだか美都里さんの表情が・・どんどん浄化されてるというか・・
一時は安子のことも恨み全てを呪っただろうが、今は懐かしい大切な思い出として輝いている。
美都里さんは悲しみを越えて、
こんなにも美しく尊い存在になったんだね(´;ω;`)
野球部を作ったことで雉真繊維の社員たちの結束は強まり、
なんと売り上げも伸びて来たそうな。
安堵するように勇を誉める千吉さんに美都里さんは
『今更何を言よんでぇ。
当たり前じゃろう。私が産んだ子なんじゃから。
自慢の息子じゃ。稔も勇も』
『そうじゃな・・うん。ありがとう、美都里』千吉
『再びクリスマスが近づく頃に美都里は稔のいる空の向こうへと旅立ちました』
ゥア────。゚(゚´Д`゚)゚。────ン!!
美都里さん、なんちゅう一生を見せてくれるんぢゃ!
あんたはすばらしい母親じゃったよ。愛の人だった。
るいの心の中に大きなもんを残していってくれた・・
もちろん安子や算太にも。
クリスマス。
おはぎを売り歩いている安子の元にロバートさんが現れた。
岡山を撤退するそうでお別れに来てくれたのさ〜
安子はおはぎの代金を貰わなかった。
『It's Christmas day !』
去年、ロバートさんから貰った言葉をそのままお返し。
『Mrs.Kijima、英語の勉強これからも続けてください。
きっとあなたをどこか思いも寄らない場所まで連れていってくれますよ』ロバート
『Merry Christmas!』安子
『Merry Christmas!』
『長かった戦争は本当に終わったのだと、その時安子は思いました』
敵同士だった国のもんが、心から相手の幸せを祈りあっている・・
それはクリスマスだからというだけではないだろう。
みんな戦争の傷から立ち直り、前を向いて歩いて行こうとしていた・・
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2021年12月10日
「カムカムエヴリバディ」 第6週 1948
12月6日(月)第26話
雉真家の玄関では美都里( YOU)鎮座して待っていた。
土下座をして謝罪する安子(上白石萌音)。
『勝手をして申し訳ありませんでした』
『安子さん。帰ってきてくれてありがとう。
このとおり・・礼を言います』
『お義母様…』
なんか逆に怖いんだけど・・・
信じていいんだろうか・・(;−ω−)
るいを見つめる目は慈しみに満ちていたが・・・
雉真家はるいを中心に活力を取りもどしたように見えた。
でも、安子はるいの怪我のことを触れられる度に(暮しや医者のことは心配するなと言われても)深く痛んだと思う。
引越し・初めて出会う祖父母、2人だけの時とは違った表情を見せる母・・・
生活の大きな変化にるいは不安を感じていた。
『お母さん、これからずっとここに住むん?』るい
『そうじゃ』安子
『何で?』
『ここは、るいが生まれた家じゃから』
『ずっとお母さんとおれる?』
『当たり前じゃあ。
お母さんは何があってもるいを離さん』
子供は敏感だからなぁ。
るいの取り合いをしていたって言われなくても何となくわかるよね。
それにお母さんは帰ってきたくなかったみたいだ・・とも。
土下座するお母さんの姿も初めて見ただろうし・・
安子の立場も微妙だよね。
稔さん(松村北斗)は亡くなっているから嫁でございます!とも言いずらいし、
怪我をしているから労働力の提供もできないし・・
姑の世話は新しいお手伝いさんの雪衣(岡田結実)がするみたいだし。
居場所がないよなぁ・・・
安子は生まれ育った朝丘町に行ってみたが、
「たちばな」があった場所には不動産屋が建っていた。
コレさ〜土地問題とかどうなってんだろ?
戦後のどさくさで建てたもん勝ちとかになってんの?
それとも全部国のもんとかになっちゃったのかしら・・
そんななかできぬちゃん(小野花梨)との再会があって良かった。
旦那さんの力(小林よしひさ)と一緒に戻って来て豆腐屋を継いでいた。
「あほう」なぐらい明るくて朗らかな力さんが水田家を引っ張っていってくれているみたい。
わたしゃ、この話し方は芸人さんなのかな?と思ったら「たいそうのお兄さん」だったのね。
びっくり(笑
私も華丸さんと同じく「弘道おにいさん」世代だから知らんかったよ。
本音を言えるのはきぬちゃんだけじゃ。
『稔さんの家に戻って・・・みんな喜んでくれて、ようしてくれて。
何にも心配はねんじゃけど・・・
大阪での暮らしゃあ本当に大変じゃった。
るいと2人食べていくのに精いっぱいで・・・
しゃあけど何でじゃろう・・・あの暮らしが恋しい。
るいと2人、一緒におはぎゅう作って、一緒に売って、
一緒に勉強して、一緒に歌うて、一緒に笑うて・・・
あの暮らしが幸せじゃった。
あのままで おりたかったって思うてしまうんじゃ』安子
『それでええがん。
岡山でも いちゃんと一緒に歌うて、笑うて、
おはぎゅう作って暮らすこたあできるじゃろう?」きぬ
『うん・・・うん!そうじゃね』
きぬちゃんに会えたことで安子は自分の軸を取り戻すことができたようじゃな。
本来の安子に戻してくれる存在なんだよね。
さて、雪衣さん問題デスヨ。
勇(村上虹郎)によると「よう気が利く」とのこと。
確かに働きものだし、気配りも上等ぢゃ。
でも、安子だったら気遣っていると相手に気づかせない感じで自然にできると思う。
雪衣さんの行動は「気配りができる」ことを回りにアピールしている感じ。
そのアピールしたい相手はもちろん勇じゃ。
その加減が岡田結実さんはすごくうまいと思う。
そもそも仕事に一生懸命でいい子だってのも伝わってくるし。
でも、勇への強い思いも感じられる。
安子が勇にとって特別な人だってわかったら、どうなるんだろう・・
そして勇、まだるいに野球をやらせようと・・( ̄▽ ̄;)
てか、『安子はこれまでと変わらないるいとの関係がいつまでも続くと思っていました』・・・・「思っていました」ってなんなんだよう?!(´;ω;`)
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12月7日(火)第27話
事故から三ヶ月が経ち、安子の腕は治った。
でもるいの額の傷は残ったままだった。
辛いのぅ・・・
見る度に安子は自分を責めとるんじゃろうなぁ・・
安子は水田屋さんに場所を借りて、るいと一緒におはぎを売り始めた。
一番の理由はるいの傷の治療費を自分で出したいから。
それとやっぱり「たちばな」の味を絶やしたくないという思いと、
辛くても自立して生きる喜びを知ったからだろうなぁ。
んが、それは千吉(段田安則)の知るところとなり、安子がおはぎを売るのはいいが、るいを連れて行くなと命じられた。
『長男の嫁とその幼え娘ょう外で働かしょおるとなりゃあ
雉真のメンツに関わるんじゃ。
るいは雉真の子として、こけえ帰ってきたんじゃ。
それを忘れたらいけん』
お〜ヤダヤダ・・メンツとか言い出したよ( ̄− ̄)
言いたかないけど雉真がどれほどのもんじゃい!
財閥や華族様でもあるまいし。
前に金太さんと話している姿を見た時は感じなかったけど、
あきらかに下に見てるじゃん・・
そういう時代だったんだろうが働くおなごという存在は
ご立派な家では許されない?
それとも安子だから?
命令を聞いてるいを置いていくことにした安子だが、
るいには納得できないよね。
お母さんと一緒におはぎを売るのは楽しかったし、
一緒にいられる大切な時間だもんね。
雪衣さんはるいをいじめたりはしないだろうけど、るいは安子と居たいんだよ。
こうやってこの親子は少しづつ引き離されてしまうんじゃろか・・・
そうして、雪衣さんが勇の安子への思いに気づいてしまったよ!
見開いた目が怖かったよ〜〜(||゚Д゚)
勇にしてみたら幼馴染だし、思い人だった人だし、
この家の中で唯一弱音を吐ける相手なんだよね。
安子の『勇ちゃんにしかできんことがあるんじゃねえかなぁ。小せぇ頃から野球ばあしてきた野球に打ち込んできた勇ちゃんにしかできんことが』という言葉も響いたはず。雉真繊維の新しい戦略を思いつくんじゃないかな。
さて、安子は力さんが使った後のリヤカーを借りて、
おはぎを売り歩くことにした。
「たちばな」の名前を聞くと、懐かしがって買ってくれる人がたくさんいた。
最初は懐かしさから買ってくれるだろう。
でもまだまだおじいちゃんや金太さんの味には及ばないはず。
そのお客さん達をどうやってリピーターにするかだよね。
そんなある日、
安子は米軍将校さんに怯えるように謝り続けているおばあさんを発見。
助けたくて思い切って『May I help you?』と話しかけてみた!
安子の新しい世界が広がる予感・・・
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雉真家の玄関では美都里( YOU)鎮座して待っていた。
土下座をして謝罪する安子(上白石萌音)。
『勝手をして申し訳ありませんでした』
『安子さん。帰ってきてくれてありがとう。
このとおり・・礼を言います』
『お義母様…』
なんか逆に怖いんだけど・・・
信じていいんだろうか・・(;−ω−)
るいを見つめる目は慈しみに満ちていたが・・・
雉真家はるいを中心に活力を取りもどしたように見えた。
でも、安子はるいの怪我のことを触れられる度に(暮しや医者のことは心配するなと言われても)深く痛んだと思う。
引越し・初めて出会う祖父母、2人だけの時とは違った表情を見せる母・・・
生活の大きな変化にるいは不安を感じていた。
『お母さん、これからずっとここに住むん?』るい
『そうじゃ』安子
『何で?』
『ここは、るいが生まれた家じゃから』
『ずっとお母さんとおれる?』
『当たり前じゃあ。
お母さんは何があってもるいを離さん』
子供は敏感だからなぁ。
るいの取り合いをしていたって言われなくても何となくわかるよね。
それにお母さんは帰ってきたくなかったみたいだ・・とも。
土下座するお母さんの姿も初めて見ただろうし・・
安子の立場も微妙だよね。
稔さん(松村北斗)は亡くなっているから嫁でございます!とも言いずらいし、
怪我をしているから労働力の提供もできないし・・
姑の世話は新しいお手伝いさんの雪衣(岡田結実)がするみたいだし。
居場所がないよなぁ・・・
安子は生まれ育った朝丘町に行ってみたが、
「たちばな」があった場所には不動産屋が建っていた。
コレさ〜土地問題とかどうなってんだろ?
戦後のどさくさで建てたもん勝ちとかになってんの?
それとも全部国のもんとかになっちゃったのかしら・・
そんななかできぬちゃん(小野花梨)との再会があって良かった。
旦那さんの力(小林よしひさ)と一緒に戻って来て豆腐屋を継いでいた。
「あほう」なぐらい明るくて朗らかな力さんが水田家を引っ張っていってくれているみたい。
わたしゃ、この話し方は芸人さんなのかな?と思ったら「たいそうのお兄さん」だったのね。
びっくり(笑
私も華丸さんと同じく「弘道おにいさん」世代だから知らんかったよ。
本音を言えるのはきぬちゃんだけじゃ。
『稔さんの家に戻って・・・みんな喜んでくれて、ようしてくれて。
何にも心配はねんじゃけど・・・
大阪での暮らしゃあ本当に大変じゃった。
るいと2人食べていくのに精いっぱいで・・・
しゃあけど何でじゃろう・・・あの暮らしが恋しい。
るいと2人、一緒におはぎゅう作って、一緒に売って、
一緒に勉強して、一緒に歌うて、一緒に笑うて・・・
あの暮らしが幸せじゃった。
あのままで おりたかったって思うてしまうんじゃ』安子
『それでええがん。
岡山でも いちゃんと一緒に歌うて、笑うて、
おはぎゅう作って暮らすこたあできるじゃろう?」きぬ
『うん・・・うん!そうじゃね』
きぬちゃんに会えたことで安子は自分の軸を取り戻すことができたようじゃな。
本来の安子に戻してくれる存在なんだよね。
さて、雪衣さん問題デスヨ。
勇(村上虹郎)によると「よう気が利く」とのこと。
確かに働きものだし、気配りも上等ぢゃ。
でも、安子だったら気遣っていると相手に気づかせない感じで自然にできると思う。
雪衣さんの行動は「気配りができる」ことを回りにアピールしている感じ。
そのアピールしたい相手はもちろん勇じゃ。
その加減が岡田結実さんはすごくうまいと思う。
そもそも仕事に一生懸命でいい子だってのも伝わってくるし。
でも、勇への強い思いも感じられる。
安子が勇にとって特別な人だってわかったら、どうなるんだろう・・
そして勇、まだるいに野球をやらせようと・・( ̄▽ ̄;)
てか、『安子はこれまでと変わらないるいとの関係がいつまでも続くと思っていました』・・・・「思っていました」ってなんなんだよう?!(´;ω;`)
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12月7日(火)第27話
事故から三ヶ月が経ち、安子の腕は治った。
でもるいの額の傷は残ったままだった。
辛いのぅ・・・
見る度に安子は自分を責めとるんじゃろうなぁ・・
安子は水田屋さんに場所を借りて、るいと一緒におはぎを売り始めた。
一番の理由はるいの傷の治療費を自分で出したいから。
それとやっぱり「たちばな」の味を絶やしたくないという思いと、
辛くても自立して生きる喜びを知ったからだろうなぁ。
んが、それは千吉(段田安則)の知るところとなり、安子がおはぎを売るのはいいが、るいを連れて行くなと命じられた。
『長男の嫁とその幼え娘ょう外で働かしょおるとなりゃあ
雉真のメンツに関わるんじゃ。
るいは雉真の子として、こけえ帰ってきたんじゃ。
それを忘れたらいけん』
お〜ヤダヤダ・・メンツとか言い出したよ( ̄− ̄)
言いたかないけど雉真がどれほどのもんじゃい!
財閥や華族様でもあるまいし。
前に金太さんと話している姿を見た時は感じなかったけど、
あきらかに下に見てるじゃん・・
そういう時代だったんだろうが働くおなごという存在は
ご立派な家では許されない?
それとも安子だから?
命令を聞いてるいを置いていくことにした安子だが、
るいには納得できないよね。
お母さんと一緒におはぎを売るのは楽しかったし、
一緒にいられる大切な時間だもんね。
雪衣さんはるいをいじめたりはしないだろうけど、るいは安子と居たいんだよ。
こうやってこの親子は少しづつ引き離されてしまうんじゃろか・・・
そうして、雪衣さんが勇の安子への思いに気づいてしまったよ!
見開いた目が怖かったよ〜〜(||゚Д゚)
勇にしてみたら幼馴染だし、思い人だった人だし、
この家の中で唯一弱音を吐ける相手なんだよね。
安子の『勇ちゃんにしかできんことがあるんじゃねえかなぁ。小せぇ頃から野球ばあしてきた野球に打ち込んできた勇ちゃんにしかできんことが』という言葉も響いたはず。雉真繊維の新しい戦略を思いつくんじゃないかな。
さて、安子は力さんが使った後のリヤカーを借りて、
おはぎを売り歩くことにした。
「たちばな」の名前を聞くと、懐かしがって買ってくれる人がたくさんいた。
最初は懐かしさから買ってくれるだろう。
でもまだまだおじいちゃんや金太さんの味には及ばないはず。
そのお客さん達をどうやってリピーターにするかだよね。
そんなある日、
安子は米軍将校さんに怯えるように謝り続けているおばあさんを発見。
助けたくて思い切って『May I help you?』と話しかけてみた!
安子の新しい世界が広がる予感・・・
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2021年12月03日
「カムカムエヴリバディ」 第5週 1946-1948
11月29日(月)第21話
『稔の戦死の知らせから半月が過ぎました。
安子は涙が枯れ果てるまで泣き暮らしました。
「ひなたの道を歩けば 人生は輝く」。
そう歌っている安子は暗闇から抜け出せずにいました』
稔さん(松村北斗)の写真を見ながら拭いていた布を叩きつける安子(上白石萌音)・・・
深い悲しみが誰にぶつけていいのかわからん怒りへと変わる。
そしてそれは母親である美都里(YOU)にも。
もともと精神的に弱かった美都里は稔の死が受け入れられず、その怒りを安子に向けるようになった。
『あんたが稔をそそのかして稔の人生を狂わせたんじゃ。
あんたが殺したようなもんじゃ!
あんたは疫病神じゃ。
とっととこの家から出ていかれぇ!』
『いいえ。私は稔さんの妻で、るいの母親です。
どこへも行きません』安子
安子にちゃんと自分の意志を伝えられる強さがあって良かった。
朝ドラでよく見る、何言われても我慢して耐えるおなごじゃのぅて。
辛いことに変わりはないんじゃが・・・
一方、稔亡き後、勇(村上虹郎)は野球も大学も辞めさせられ、否応も無く雉真繊維の跡継ぎの道を歩かされることに。
勇も言っとったが全部戦争が悪いんじゃ・・
いろんな人の運命を狂わせとる。
戦争は終わっても、生きている人間の苦しみは終わらない。
野球道具も片づけ物置に仕舞おうとする勇だったが、るいが大きくなったら使わせるつもりじゃった( ̄▽ ̄;)
『るいは名前からして野球の申し子じゃからのう』・・・
だから違うんだってば(笑
安子も伝えようとしたが、思いがけずるいが立ち上がり話は中断。
やっと安子の笑顔が見られてほっとする勇じゃった。
自分も大変なのに、いつも安子のことを思い、守ってくれる。
勇はたいした男じゃ。一度やり始めたらとことんまで頑張る勇だから、跡継ぎになっても意外とイケそうだよねぇ。でも、勇の幸せはどこにあるんじゃろ・・・
美都里はますます不安定になり、稔を捜して夜に家を飛び出したり、
安子を追い出すよう千吉さん(段田安則)に訴えるようになった。
そうして千吉さんは決断した。
正気じゃない美都里と過ごすのは辛かろうということで、
安子に縁談を世話するから雉真家を出ていくよう伝えたのさ。
『お断りします。
私は稔さんの・・・稔さんだけの妻です。
今までも、これからも』
安子がそう言うだろうとは千吉さんもわかっていた。
でも、るいは雉真家の子だから置いていけと。
『るいは私が育てます。
私から、るいを奪わんでください。お願いします!
どねんなことでも我慢します。
しゃあから、このままこのうちに置いてください。お願いします!』
『ここに縛りつけておくよりも新しい人生を生きてほしい。
きっと稔も、そう望んどるじゃろう』千吉
確かに女一人が生きていくのはとんでもなく大変だろう。
働ける場所も限られている。
今まで朝ドラでもさんざん望まずに堕ちていく女性たちを見て来た。
ましてや子連れだと共倒れもありえる。
だから千吉さんは本当に安子のことを思って言ってくれてるんだろうと思う。
帰ってこない稔を思って生きていくよりも、まだ若い安子には未来があると。
昔は夫婦のどちらかが亡くなって子供が居たら、その兄弟とか姉妹が再婚させられるパターンがよくあったから、もしかしたら勇と一緒になるよう言われるのでは?と心配したけど、さすがにそれは無かった。まぁ、そんな話が出ても、今の勇ならきっぱりと断るだろうが。
亡くなってまだ半月。
安子の心の整理もついてない。つく訳もないんだが・・・
どうせなら早い方がいいと思ったのかなぁ・・
きっぱりと「雉真の子」と言いきっとったが、子供を奪われたら安子は生きていけんよ・・
てか、この父と安子のやりとりを勇が聞いていてくれて良かった。
朝ドラ名物・立ち聞きをこんなに期待したこともなかったよ。
夜、安子の部屋を訪ねた勇はお金の入った封筒を渡した。
『この家を出て、るいと2人で暮らすんじゃ』
思えば、安子と稔の縁を繋いで雉真家に呼び入れてくれたのも勇・・
そして今は、その雉真家から安子とるいが自由になる手助けをしてくれようというのかい・・(´;ω;`)
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11月30日(火)第22話
勇から出ていくよう言われても、まだ美都里や千吉のことを心配する安子じゃった。
『そりゃあ、悲しむじゃろう。
しゃあけど、このままでえぇわきゃあねぇ。
母さんも、もっと強うならんといけん。
あたあ、わしが何とかする』
なんて力強い言葉。
そうだね、人生には何度か生き方を変える機会が来る。
美都里さんもなんとか悲しみを乗り越えて強うなってくれ。
朝一番の汽車に乗るため安子はるいと2人で雉真家を出た。
見送りは勇だけ。
『あんこ!
どねえしても困ったら帰ってくりゃあえぇ。
そんときゃあ、わしが、おめえをもろうてやらぁ!』勇
『フフッ・・』安子
『フフッ』
勇、あんたって人は・・・(´;ω;`)
ずっと義姉さんと呼んでいたのに。
最後にあんこと呼んだね。
そして初めて自分の思いを伝えた。
自分のためじゃなく、安子を安心させ背中を押すために・・・
汽車の中で安子は笑顔であの歌を歌っていた。
稔と出会い、稔と暮らした岡山を去るのは辛かろう・・
そして不安しかなかったはず。
それでも「on the sunny side of the street」・・・
(ひなたの道を歩けば きっと 人生は輝くよ)
この歌を支えに安子は歩き出した。
安子が向かったのはかつて稔が暮らしていた大阪の下宿。
あのおばちゃんに、また鈴木君関連と間違われたけど(笑
おばちゃんは物置にしていた家を貸してくれた。
『せやけど、言うとくで。
今、みんなな生きるだけで必死やねん。
だ〜れも助けてくれへんで?』
『はい。分かっとります』
いや、屋根もあるし寝泊りできるし、水と火も使える場所ですやん!
有難い!有難いよ!(´;ω;`)
雉真家では、言った通りに勇が両親に説明をしていた。
美都里さんは相変わらず孫がさらわれたから警察へ行くと言ってたが、勇がビシッと言ってくれた。
そうだなぁ・・安子がこの家にいたとしても、美都里さんはるいに依存して、ますますマズイ路線に突っ走ったじゃろ。やっぱり離れた方が良かったんだよ。
安子は闇市で買ったさつまいもで飴を作って売ることにした。
美味しそうだし、いいアイディア!
んが、商売はやはりあめぇもんじゃなかった。
簡単には売れないし、食べるだけ食べて代金を払わない奴もいる。
飴を売る安子の姿はいかにも弱弱しく、頼りなげに見え、生き馬の目を抜く闇市では、全く目立たず、人々の足を止めることもできなかった。
上品すぎるよ!
もっとガツガツいかなきゃ!( ̄`Д´ ̄)9(←そういうのだけは自信ある)
それとやっぱり男の人がついてないと、ナメられるよね。だから気迫で負かしてやる!ぐらいでいかないと〜〜
そして朝ドラ闇市常連のショバ代取立屋に遭遇。
必死で路地裏に逃げた安子はある家の中から、ラジオから「証城寺の狸囃子」のメロディーに乗って『♬ Come, come, everybody ♬』という英語の歌詞が聞こえるのに気づいた。
『それが「カムカム英語」との出会いでした』
「カムカム英語(英語会話)」は昭和46年2月から始まったみたいだね。
この歌詞は講師の平川唯一さんが作詞したそうな。
英語は稔と繋がれる大切な言葉。
まだ慣れないこの土地で英語が、それも家族みんなで歌ったことのあるメロディーに乗って聞こえてきた。それが安子の命綱になったとは平川さんも知らんじゃろ・・
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『稔の戦死の知らせから半月が過ぎました。
安子は涙が枯れ果てるまで泣き暮らしました。
「ひなたの道を歩けば 人生は輝く」。
そう歌っている安子は暗闇から抜け出せずにいました』
稔さん(松村北斗)の写真を見ながら拭いていた布を叩きつける安子(上白石萌音)・・・
深い悲しみが誰にぶつけていいのかわからん怒りへと変わる。
そしてそれは母親である美都里(YOU)にも。
もともと精神的に弱かった美都里は稔の死が受け入れられず、その怒りを安子に向けるようになった。
『あんたが稔をそそのかして稔の人生を狂わせたんじゃ。
あんたが殺したようなもんじゃ!
あんたは疫病神じゃ。
とっととこの家から出ていかれぇ!』
『いいえ。私は稔さんの妻で、るいの母親です。
どこへも行きません』安子
安子にちゃんと自分の意志を伝えられる強さがあって良かった。
朝ドラでよく見る、何言われても我慢して耐えるおなごじゃのぅて。
辛いことに変わりはないんじゃが・・・
一方、稔亡き後、勇(村上虹郎)は野球も大学も辞めさせられ、否応も無く雉真繊維の跡継ぎの道を歩かされることに。
勇も言っとったが全部戦争が悪いんじゃ・・
いろんな人の運命を狂わせとる。
戦争は終わっても、生きている人間の苦しみは終わらない。
野球道具も片づけ物置に仕舞おうとする勇だったが、るいが大きくなったら使わせるつもりじゃった( ̄▽ ̄;)
『るいは名前からして野球の申し子じゃからのう』・・・
だから違うんだってば(笑
安子も伝えようとしたが、思いがけずるいが立ち上がり話は中断。
やっと安子の笑顔が見られてほっとする勇じゃった。
自分も大変なのに、いつも安子のことを思い、守ってくれる。
勇はたいした男じゃ。一度やり始めたらとことんまで頑張る勇だから、跡継ぎになっても意外とイケそうだよねぇ。でも、勇の幸せはどこにあるんじゃろ・・・
美都里はますます不安定になり、稔を捜して夜に家を飛び出したり、
安子を追い出すよう千吉さん(段田安則)に訴えるようになった。
そうして千吉さんは決断した。
正気じゃない美都里と過ごすのは辛かろうということで、
安子に縁談を世話するから雉真家を出ていくよう伝えたのさ。
『お断りします。
私は稔さんの・・・稔さんだけの妻です。
今までも、これからも』
安子がそう言うだろうとは千吉さんもわかっていた。
でも、るいは雉真家の子だから置いていけと。
『るいは私が育てます。
私から、るいを奪わんでください。お願いします!
どねんなことでも我慢します。
しゃあから、このままこのうちに置いてください。お願いします!』
『ここに縛りつけておくよりも新しい人生を生きてほしい。
きっと稔も、そう望んどるじゃろう』千吉
確かに女一人が生きていくのはとんでもなく大変だろう。
働ける場所も限られている。
今まで朝ドラでもさんざん望まずに堕ちていく女性たちを見て来た。
ましてや子連れだと共倒れもありえる。
だから千吉さんは本当に安子のことを思って言ってくれてるんだろうと思う。
帰ってこない稔を思って生きていくよりも、まだ若い安子には未来があると。
昔は夫婦のどちらかが亡くなって子供が居たら、その兄弟とか姉妹が再婚させられるパターンがよくあったから、もしかしたら勇と一緒になるよう言われるのでは?と心配したけど、さすがにそれは無かった。まぁ、そんな話が出ても、今の勇ならきっぱりと断るだろうが。
亡くなってまだ半月。
安子の心の整理もついてない。つく訳もないんだが・・・
どうせなら早い方がいいと思ったのかなぁ・・
きっぱりと「雉真の子」と言いきっとったが、子供を奪われたら安子は生きていけんよ・・
てか、この父と安子のやりとりを勇が聞いていてくれて良かった。
朝ドラ名物・立ち聞きをこんなに期待したこともなかったよ。
夜、安子の部屋を訪ねた勇はお金の入った封筒を渡した。
『この家を出て、るいと2人で暮らすんじゃ』
思えば、安子と稔の縁を繋いで雉真家に呼び入れてくれたのも勇・・
そして今は、その雉真家から安子とるいが自由になる手助けをしてくれようというのかい・・(´;ω;`)
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11月30日(火)第22話
勇から出ていくよう言われても、まだ美都里や千吉のことを心配する安子じゃった。
『そりゃあ、悲しむじゃろう。
しゃあけど、このままでえぇわきゃあねぇ。
母さんも、もっと強うならんといけん。
あたあ、わしが何とかする』
なんて力強い言葉。
そうだね、人生には何度か生き方を変える機会が来る。
美都里さんもなんとか悲しみを乗り越えて強うなってくれ。
朝一番の汽車に乗るため安子はるいと2人で雉真家を出た。
見送りは勇だけ。
『あんこ!
どねえしても困ったら帰ってくりゃあえぇ。
そんときゃあ、わしが、おめえをもろうてやらぁ!』勇
『フフッ・・』安子
『フフッ』
勇、あんたって人は・・・(´;ω;`)
ずっと義姉さんと呼んでいたのに。
最後にあんこと呼んだね。
そして初めて自分の思いを伝えた。
自分のためじゃなく、安子を安心させ背中を押すために・・・
汽車の中で安子は笑顔であの歌を歌っていた。
稔と出会い、稔と暮らした岡山を去るのは辛かろう・・
そして不安しかなかったはず。
それでも「on the sunny side of the street」・・・
(ひなたの道を歩けば きっと 人生は輝くよ)
この歌を支えに安子は歩き出した。
安子が向かったのはかつて稔が暮らしていた大阪の下宿。
あのおばちゃんに、また鈴木君関連と間違われたけど(笑
おばちゃんは物置にしていた家を貸してくれた。
『せやけど、言うとくで。
今、みんなな生きるだけで必死やねん。
だ〜れも助けてくれへんで?』
『はい。分かっとります』
いや、屋根もあるし寝泊りできるし、水と火も使える場所ですやん!
有難い!有難いよ!(´;ω;`)
雉真家では、言った通りに勇が両親に説明をしていた。
美都里さんは相変わらず孫がさらわれたから警察へ行くと言ってたが、勇がビシッと言ってくれた。
そうだなぁ・・安子がこの家にいたとしても、美都里さんはるいに依存して、ますますマズイ路線に突っ走ったじゃろ。やっぱり離れた方が良かったんだよ。
安子は闇市で買ったさつまいもで飴を作って売ることにした。
美味しそうだし、いいアイディア!
んが、商売はやはりあめぇもんじゃなかった。
簡単には売れないし、食べるだけ食べて代金を払わない奴もいる。
飴を売る安子の姿はいかにも弱弱しく、頼りなげに見え、生き馬の目を抜く闇市では、全く目立たず、人々の足を止めることもできなかった。
上品すぎるよ!
もっとガツガツいかなきゃ!( ̄`Д´ ̄)9(←そういうのだけは自信ある)
それとやっぱり男の人がついてないと、ナメられるよね。だから気迫で負かしてやる!ぐらいでいかないと〜〜
そして朝ドラ闇市常連のショバ代取立屋に遭遇。
必死で路地裏に逃げた安子はある家の中から、ラジオから「証城寺の狸囃子」のメロディーに乗って『♬ Come, come, everybody ♬』という英語の歌詞が聞こえるのに気づいた。
『それが「カムカム英語」との出会いでした』
「カムカム英語(英語会話)」は昭和46年2月から始まったみたいだね。
この歌詞は講師の平川唯一さんが作詞したそうな。
英語は稔と繋がれる大切な言葉。
まだ慣れないこの土地で英語が、それも家族みんなで歌ったことのあるメロディーに乗って聞こえてきた。それが安子の命綱になったとは平川さんも知らんじゃろ・・
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2021年11月26日
「カムカムエヴリバディ」 第4週 1943-1945
11月22日(月曜日)第16話
出征が近づき、稔(松村北斗)は安子(上白石萌音)に辞書を渡した。
これは二人だけのお守りみたいなもんだね・・
留守の間、安子を守ってくれますように・・と。
『稔さん・・・どうか、ご無事で。
ご無事で帰ってきてください』
『安子。泣くな。きっと帰ってくる。
必ず帰ってくるから』
きっとだよ、稔さん・・・(´;ω;`)
徴兵年齢が引き下げられ、勇(村上虹郎)もその対象となり、岡山に帰って来た。
安子のことを健やかに「義姉さん」と呼び、
あらゆる場面で安子を気遣い、守り、
「蹴った」と聞けば、大きくなった安子のお腹に優しく触れてみる。
二人を結びつけるために行動した時から勇はきっぱりと安子への
思いを断ち切ったんじゃな。
そこにあるのは清々しくて頼りになる義弟としての姿のみだ。
小しずさん(西田尚美)たち婦人会では竹やり作りをしながら世間話。
これが戦争が日常になるってことなんだろうなぁ。
『楽しみやけど(安子ちゃん)心配やねぇ・・・
何もかんもままならんこないな時に・・・』
『こねん時じゃからこそ生まれてくる子なんじゃて思ようります』小しず
そうじゃな。赤子はきっとみんなの光のような
存在になってくれるはず。
安子は無事おなごを出産した。
さて、朝ドラでは出産と共に起こる名付けの両家戦争はありません(笑
だって稔さんが決めた名前をちゃんと安子に渡しておいたから。
『るい?』美都里(YOU)
『るい?・・・何じゃ、珍奇な名前じゃのう』千吉(段田安則)
(* ̄m ̄)プッ 珍奇て・・・
『分かった!野球の塁じゃ。
塁は攻撃側にも守備側にも一番大事なもんじゃ。
みんなで塁(るい)を守るんじゃ!(いろんな意味で(笑))』勇
「るい」は安子と稔にとって大切な歌、
『On the Sunny Side of the Street』のルイ・アームストロング。
自分達の子供には、人間として自由に生きて行って欲しい、
ひなたの道を歩いていって欲しいという希望が込められた名前。
そうして勇も出征。
1944年11月には東京付近にB29の襲撃があったとの発表があった。
ラジオはとっくに天気予報すら流さなくなり、
大本営による都合のいい戦況報告のみになっていた。
『決して誰にも聞かれてはいけない子守歌を、安子は毎夜、るいに歌ってやりました』
その『On the Sunny Side of the Street』には、たくさんの祈りが込められていただろう。
早く戦争が終わってください。
どうぞ稔さんが無事でありますように・・・
どうか早く、みんなでひなたの道を堂々と歩けますように。
HPはこちら
11月23日(火曜日)第17話
安子がるいと共に「たちばな」を訪ねると、ひささん(鷲尾真知子)と小しずさんがお汁粉を作って待っていてくれた。
金太さん(甲本雅裕)も工場動員のお昼時間に飛んで帰ってきた。
店内は暗く閑散とし、ショーケースにはもちろん何も入っていない。
それでもるいを囲んだ温かで充たされた時間・・・
小しずさんは安子が産まれた時の「幸せな一日じゃった」様子を伝えてくれた。
泣いて誕生を喜ぶ金太さん、
すぐに紅白まんじゅうを作ってご近所に配ったおじいちゃん、
お祝いを持ってきてくれた商店街の皆さんと騒いでおばあちゃんに怒鳴られていたこと。
「幸せのおすそわけ」という言葉がじんわりと伝わってくる
安子の誕生した日・・・
いつの時代も赤子が喜びと幸せをみんなに運んでくれる。
久しぶりに再会したきぬちゃん(小野花梨)は、姉の嫁ぎ先に疎開するそうな。
きぬちゃん、どうか元気でね。
『東京大空襲に続き、大阪にもB29が来襲。
いずれ地方の都市部へも空襲が始まることが予想されました』
疎開のため岡山を離れる方も多く、置いていく荷物を安く買い叩き大喜びするケチ兵衛さん(堀部圭亮)に吉右衛門は軽蔑と怒りを込め『あんたぁ、お父ちゃんなんかじゃねえ。あこぎなケチ兵衛じゃ!』との言葉をぶつけるのでした。
そうしてついに岡山にも敵機が襲撃。
岡山市内は火の海と化した。
逃げているうちに気を失った吉右衛門が目を覚ますと・・・
父親が自分をかばう様に覆いかぶさっており、
息子の無事を確認した後、息をひきとった・・・
吉兵衛さん・・・・(´;ω;`)
そして・・・吉右衛門君はきっと・・・父親に向けてあの言葉を放ったまま死なせてしまった自分を許せず・・・一生背負いながら生きていくんだろうなぁ・・・
空襲がおさまり、実家が心配になった安子はるいを預けて「たちばな」へと向かった。
そこでは・・金太さんが途方に暮れたように座っていた。
ひささんと小しずさんは防空壕に避難していたのだが、そこも焼夷弾に焼かれた・・・
『わしが・・・言うた。
あの防空壕に入れ言うて・・・待っとけぇ言うて・・・
小しず〜!母ちゃ〜ん!
すまん!すま〜ん!
わしが言うた〜!
すま〜ん!わしが〜!』
。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。ウァァァン 全部戦争が悪いんじゃ!
突然奪われた大切な人との未来を返せ!
金太さんは何も悪くねぇ!
なのに深い後悔と苦しみを背負って生きていくなんて・・・
小しずさん・・・ひささん・・・
(T┏_┓T) 辛い・・・辛いよぉ・・・
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出征が近づき、稔(松村北斗)は安子(上白石萌音)に辞書を渡した。
これは二人だけのお守りみたいなもんだね・・
留守の間、安子を守ってくれますように・・と。
『稔さん・・・どうか、ご無事で。
ご無事で帰ってきてください』
『安子。泣くな。きっと帰ってくる。
必ず帰ってくるから』
きっとだよ、稔さん・・・(´;ω;`)
徴兵年齢が引き下げられ、勇(村上虹郎)もその対象となり、岡山に帰って来た。
安子のことを健やかに「義姉さん」と呼び、
あらゆる場面で安子を気遣い、守り、
「蹴った」と聞けば、大きくなった安子のお腹に優しく触れてみる。
二人を結びつけるために行動した時から勇はきっぱりと安子への
思いを断ち切ったんじゃな。
そこにあるのは清々しくて頼りになる義弟としての姿のみだ。
小しずさん(西田尚美)たち婦人会では竹やり作りをしながら世間話。
これが戦争が日常になるってことなんだろうなぁ。
『楽しみやけど(安子ちゃん)心配やねぇ・・・
何もかんもままならんこないな時に・・・』
『こねん時じゃからこそ生まれてくる子なんじゃて思ようります』小しず
そうじゃな。赤子はきっとみんなの光のような
存在になってくれるはず。
安子は無事おなごを出産した。
さて、朝ドラでは出産と共に起こる名付けの両家戦争はありません(笑
だって稔さんが決めた名前をちゃんと安子に渡しておいたから。
『るい?』美都里(YOU)
『るい?・・・何じゃ、珍奇な名前じゃのう』千吉(段田安則)
(* ̄m ̄)プッ 珍奇て・・・
『分かった!野球の塁じゃ。
塁は攻撃側にも守備側にも一番大事なもんじゃ。
みんなで塁(るい)を守るんじゃ!(いろんな意味で(笑))』勇
「るい」は安子と稔にとって大切な歌、
『On the Sunny Side of the Street』のルイ・アームストロング。
自分達の子供には、人間として自由に生きて行って欲しい、
ひなたの道を歩いていって欲しいという希望が込められた名前。
そうして勇も出征。
1944年11月には東京付近にB29の襲撃があったとの発表があった。
ラジオはとっくに天気予報すら流さなくなり、
大本営による都合のいい戦況報告のみになっていた。
『決して誰にも聞かれてはいけない子守歌を、安子は毎夜、るいに歌ってやりました』
その『On the Sunny Side of the Street』には、たくさんの祈りが込められていただろう。
早く戦争が終わってください。
どうぞ稔さんが無事でありますように・・・
どうか早く、みんなでひなたの道を堂々と歩けますように。
HPはこちら
11月23日(火曜日)第17話
安子がるいと共に「たちばな」を訪ねると、ひささん(鷲尾真知子)と小しずさんがお汁粉を作って待っていてくれた。
金太さん(甲本雅裕)も工場動員のお昼時間に飛んで帰ってきた。
店内は暗く閑散とし、ショーケースにはもちろん何も入っていない。
それでもるいを囲んだ温かで充たされた時間・・・
小しずさんは安子が産まれた時の「幸せな一日じゃった」様子を伝えてくれた。
泣いて誕生を喜ぶ金太さん、
すぐに紅白まんじゅうを作ってご近所に配ったおじいちゃん、
お祝いを持ってきてくれた商店街の皆さんと騒いでおばあちゃんに怒鳴られていたこと。
「幸せのおすそわけ」という言葉がじんわりと伝わってくる
安子の誕生した日・・・
いつの時代も赤子が喜びと幸せをみんなに運んでくれる。
久しぶりに再会したきぬちゃん(小野花梨)は、姉の嫁ぎ先に疎開するそうな。
きぬちゃん、どうか元気でね。
『東京大空襲に続き、大阪にもB29が来襲。
いずれ地方の都市部へも空襲が始まることが予想されました』
疎開のため岡山を離れる方も多く、置いていく荷物を安く買い叩き大喜びするケチ兵衛さん(堀部圭亮)に吉右衛門は軽蔑と怒りを込め『あんたぁ、お父ちゃんなんかじゃねえ。あこぎなケチ兵衛じゃ!』との言葉をぶつけるのでした。
そうしてついに岡山にも敵機が襲撃。
岡山市内は火の海と化した。
逃げているうちに気を失った吉右衛門が目を覚ますと・・・
父親が自分をかばう様に覆いかぶさっており、
息子の無事を確認した後、息をひきとった・・・
吉兵衛さん・・・・(´;ω;`)
そして・・・吉右衛門君はきっと・・・父親に向けてあの言葉を放ったまま死なせてしまった自分を許せず・・・一生背負いながら生きていくんだろうなぁ・・・
空襲がおさまり、実家が心配になった安子はるいを預けて「たちばな」へと向かった。
そこでは・・金太さんが途方に暮れたように座っていた。
ひささんと小しずさんは防空壕に避難していたのだが、そこも焼夷弾に焼かれた・・・
『わしが・・・言うた。
あの防空壕に入れ言うて・・・待っとけぇ言うて・・・
小しず〜!母ちゃ〜ん!
すまん!すま〜ん!
わしが言うた〜!
すま〜ん!わしが〜!』
。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。ウァァァン 全部戦争が悪いんじゃ!
突然奪われた大切な人との未来を返せ!
金太さんは何も悪くねぇ!
なのに深い後悔と苦しみを背負って生きていくなんて・・・
小しずさん・・・ひささん・・・
(T┏_┓T) 辛い・・・辛いよぉ・・・
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2021年11月19日
「カムカムエヴリバディ」 第3週 1942-1943
11月15日(月曜日)第11話
日常を浸食する戦争の影響。
衣料品を自由に買えなくなり、不足を実感するようになってきた。
小しずさん(西田尚美)がチョッキを編むための毛糸も手に入りにくい。
「Dippermouth Blues」ではコーヒー豆の入手が困難になり、レコードをかければ石が飛んできた。
非常時に顕れる人間性。
ケチ兵衛(堀部圭亮)は衣類を買い占めし高く売る気満々。
いつの時代にもいる「正義マン」になることでうっぷん晴らしをする者。
さて、稔さん(松村北斗)に銀行の頭取の娘さんとの見合い話がもちあがる。
もちろん政略結婚ぢゃ。
そこで稔さん頑張った!
安子(上白石萌音)のことを話し、『父さんの決めた相手と結婚することはできません』ときっぱりと(稔さんの胸の震えが伝わってくるようじゃった)伝えたさ。
今まで親の言う事に逆らったことのない優秀でどこに出しても自慢でできる息子が真正面から楯突いたんだからね〜千吉さん(段田安則)は心底驚いただろうし、
美都里さん(YOU)は相手の娘を誘惑した悪い奴としか思っとらん( ̄▽ ̄;)
しかも稔さんに『母さんは黙っていてください!』なんて言われたもんだから
いつも大人しい稔さんが私にこんな口を・・?!┏┗(´ิ田´ิ#)┓┛キイーーーー!!と怒りの炎を燃やし、お菓子を注文し安子を呼び寄せたさ。
こえぇぇーーーーー!!(゚Д゚;∬アワワ・・・
YOUさんがさすがの存在感。
世間知らずのお嬢様育ちで自分が受けて来た教育や考え方以外認めない。
自分の言動が相手を傷つけるなんて思いもしない。
安子を呼び出したのも身分違いだってわかってないバカな子みたいだから教えてやらなきゃ、てなもん。今週はキツイ展開になりそうだなぁ・・・
HPはこちら
11月16日(火曜日)第12話
安子(上白石萌音)を前に、じーーーーーっと見つめる美都里(YOU)。
息子が好きになった娘がどんな子か・・見定めることすらしない。
まるでそこらの石ころでも眺めるような美都里の目。
(ビー玉のようなYOUさんの目がさすがだった・・・)
不意打ちを受け、怯えるばかりの安子。
美都里は夫が「小せe商店街のぇ商店街の小せぇ店」で買った菓子を好むのが不思議だったと話し、稔さん(松村北斗)が大学に入った年、初めての帰省の時に手土産に買ってきたのが始りだったと確認。
『その時、稔を知ったんじゃね』と、
あくまで安子の一方的な思いであるように語った。
そして菓子はそのまま持って帰るよう命じ、多すぎる菓子代を置いた。
『暮らしの足しにしてちょうだい』
呆然と立ち尽くす安子に最後の一撃。
『二度と稔に近づかないで!』
最小の言葉で最大の攻撃力。
安子は打ちのめされてしまったさ。
異変を感じ尋ねた金太(甲本雅裕)にも安子は何があったのかは話さなかった。
『ごめんなさい。私が間違うたんです』
察しのいいきぬちゃん(小野花梨)(ずっと見たことあるよな〜と思いながら見ていたが、今日調べたら、やっぱり『鈴木先生』のか〜べ〜だ!この時も難しい役をさらっと演じてたなぁ。よその店なのに普通に掃除する姿に育ちと人柄が見えて良かった!)が黙っていられる訳がない。安子には内緒で「Dippermouth Blues」で稔さんを待ち伏せ。返せずに困っていたお金を渡した。
事情を聞いた稔は激怒。
美都里を怒鳴りつけ、お金を床に叩きつけた。
(初めて見る稔さんの顔。でも、前からちょいちょいお母さんにはキツイ口調だったもんね。バカにしている訳ではないけど尊敬もしていないんだろうなぁ)
そこに帰宅し、すぐに事態を理解した千吉さん(段田安則)は
美都里さんに『こういうつまらんことをするんじゃねぇ』とピシャリ。
『安子さんと一緒になります』と宣言する稔さんの言葉を受け、
『好きにしたらえぇ』と冷静に返した。
『その代り、家を出え。
雉真の名を捨てて、あの菓子屋の婿になりゃあええ。
その覚悟があるんか』
『それしかないと・・言うんじゃったら!』と答えた稔さんだったが
その覚悟が無いのはあきらかだった。
雉真家の長男として家業を継ぎ、嫁には安子をもらう。
そうとしか考えていなかったろう・・
『ええか。菓子屋じゃろうが服屋じゃろうが、
商いは大学の勉強でどねんかなるもんじゃねぇ。
まして今は戦争中じゃ。
ちょっと気ぃ抜いたら隙ゅう見せたらたちまち潰されてしまう。
そういう時勢じゃ。
雉真の長男としてぬくぬく育ってきたおめえの手に負えることじゃねえ。
今のおめえにできるんは、せいぜい親の言うことを聞いて
会社の益になるおなごと婚約することぐれえじゃ。
そうしたら、いずれ戦争が終わった時、
おめえが好きなように商いするだけの財産を残してやれるんじゃ。
分かったら世まい言を言うとらんときっぱりと別れてけえ』
家族と家業を守るために必死に生きて来た人の言葉だった。
千吉さんの中には美都里のような「たちばな」を蔑む気持ちはない。
同じ商売人として生きていく厳しさも生き残る大変さもわかっているから。
だからこそ、そんな父の言葉は稔さんに深く刺さったと思う。
そして自分の覚悟のなさに気づかされ、
足元が崩れるようなショックで呆然としたのだろう。
「たちばな」の前から立ち去っていく稔さんに気づいた金太は
声をかけずにはいられなかったさ。
『会うてやってください。
それが一時、安子を苦しめることになっても
どうか安子に会うて、ちゃんと話うしてやってください。
お願いします』
辛い・・・
娘に別れ話をしてやってくれと頭を下げて頼むなんて・・
でも金太さんの父親としての深い愛情が伝わってきた。
そうしないと安子はずっとひきずって苦しみ続ける。
一緒になれないのなら、せめて大好きだった稔さんからはっきりと引導を渡して欲しい。それが心を通わせあった者への礼儀だし愛情だと思う。
別れ話は両方辛いけど、ここで逃げちゃダメなんだよ。
父の言葉を聞いて安子を諦めるつもりになっていた稔さんだったが
会うと気持ちが揺らぐ。
『時間はかかるかもしれんけど戦争が終わったら・・・
大学卒業したら・・・きっと・・・』
そんなの決断の先延ばしだよ。
安子に希望を持たせるのは残酷すぎる。
だから安子の方から終わらせた。
稔さんをこれ以上苦しめたくないから。
『間違うとったんです。最初から。
分かっとったはずじゃのに夢を見てしまいました。
長うて甘え夢を見続けてしまいました。
ラジオの講座がのうなったら、覚えた英語忘れてしもうた。
稔さんのこともきっと忘れられます』
辛い・・・(ノω;`)
何も考えずかけおちに走ることができる二人じゃない。
稔さんにはその勇気がなかったし、
安子は捨てられないほど「たちばな」も大切に思っているから。
そうして初めて見えた稔さんの弱さ。
「夢から覚めた」悲しさとさびしさがじわじわと伝わってくる回でした。
稔さんも、初めて本当の自分自身を知ったんじゃなかろうか。
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日常を浸食する戦争の影響。
衣料品を自由に買えなくなり、不足を実感するようになってきた。
小しずさん(西田尚美)がチョッキを編むための毛糸も手に入りにくい。
「Dippermouth Blues」ではコーヒー豆の入手が困難になり、レコードをかければ石が飛んできた。
非常時に顕れる人間性。
ケチ兵衛(堀部圭亮)は衣類を買い占めし高く売る気満々。
いつの時代にもいる「正義マン」になることでうっぷん晴らしをする者。
さて、稔さん(松村北斗)に銀行の頭取の娘さんとの見合い話がもちあがる。
もちろん政略結婚ぢゃ。
そこで稔さん頑張った!
安子(上白石萌音)のことを話し、『父さんの決めた相手と結婚することはできません』ときっぱりと(稔さんの胸の震えが伝わってくるようじゃった)伝えたさ。
今まで親の言う事に逆らったことのない優秀でどこに出しても自慢でできる息子が真正面から楯突いたんだからね〜千吉さん(段田安則)は心底驚いただろうし、
美都里さん(YOU)は相手の娘を誘惑した悪い奴としか思っとらん( ̄▽ ̄;)
しかも稔さんに『母さんは黙っていてください!』なんて言われたもんだから
いつも大人しい稔さんが私にこんな口を・・?!┏┗(´ิ田´ิ#)┓┛キイーーーー!!と怒りの炎を燃やし、お菓子を注文し安子を呼び寄せたさ。
こえぇぇーーーーー!!(゚Д゚;∬アワワ・・・
YOUさんがさすがの存在感。
世間知らずのお嬢様育ちで自分が受けて来た教育や考え方以外認めない。
自分の言動が相手を傷つけるなんて思いもしない。
安子を呼び出したのも身分違いだってわかってないバカな子みたいだから教えてやらなきゃ、てなもん。今週はキツイ展開になりそうだなぁ・・・
HPはこちら
11月16日(火曜日)第12話
安子(上白石萌音)を前に、じーーーーーっと見つめる美都里(YOU)。
息子が好きになった娘がどんな子か・・見定めることすらしない。
まるでそこらの石ころでも眺めるような美都里の目。
(ビー玉のようなYOUさんの目がさすがだった・・・)
不意打ちを受け、怯えるばかりの安子。
美都里は夫が「小せe商店街のぇ商店街の小せぇ店」で買った菓子を好むのが不思議だったと話し、稔さん(松村北斗)が大学に入った年、初めての帰省の時に手土産に買ってきたのが始りだったと確認。
『その時、稔を知ったんじゃね』と、
あくまで安子の一方的な思いであるように語った。
そして菓子はそのまま持って帰るよう命じ、多すぎる菓子代を置いた。
『暮らしの足しにしてちょうだい』
呆然と立ち尽くす安子に最後の一撃。
『二度と稔に近づかないで!』
最小の言葉で最大の攻撃力。
安子は打ちのめされてしまったさ。
異変を感じ尋ねた金太(甲本雅裕)にも安子は何があったのかは話さなかった。
『ごめんなさい。私が間違うたんです』
察しのいいきぬちゃん(小野花梨)(ずっと見たことあるよな〜と思いながら見ていたが、今日調べたら、やっぱり『鈴木先生』のか〜べ〜だ!この時も難しい役をさらっと演じてたなぁ。よその店なのに普通に掃除する姿に育ちと人柄が見えて良かった!)が黙っていられる訳がない。安子には内緒で「Dippermouth Blues」で稔さんを待ち伏せ。返せずに困っていたお金を渡した。
事情を聞いた稔は激怒。
美都里を怒鳴りつけ、お金を床に叩きつけた。
(初めて見る稔さんの顔。でも、前からちょいちょいお母さんにはキツイ口調だったもんね。バカにしている訳ではないけど尊敬もしていないんだろうなぁ)
そこに帰宅し、すぐに事態を理解した千吉さん(段田安則)は
美都里さんに『こういうつまらんことをするんじゃねぇ』とピシャリ。
『安子さんと一緒になります』と宣言する稔さんの言葉を受け、
『好きにしたらえぇ』と冷静に返した。
『その代り、家を出え。
雉真の名を捨てて、あの菓子屋の婿になりゃあええ。
その覚悟があるんか』
『それしかないと・・言うんじゃったら!』と答えた稔さんだったが
その覚悟が無いのはあきらかだった。
雉真家の長男として家業を継ぎ、嫁には安子をもらう。
そうとしか考えていなかったろう・・
『ええか。菓子屋じゃろうが服屋じゃろうが、
商いは大学の勉強でどねんかなるもんじゃねぇ。
まして今は戦争中じゃ。
ちょっと気ぃ抜いたら隙ゅう見せたらたちまち潰されてしまう。
そういう時勢じゃ。
雉真の長男としてぬくぬく育ってきたおめえの手に負えることじゃねえ。
今のおめえにできるんは、せいぜい親の言うことを聞いて
会社の益になるおなごと婚約することぐれえじゃ。
そうしたら、いずれ戦争が終わった時、
おめえが好きなように商いするだけの財産を残してやれるんじゃ。
分かったら世まい言を言うとらんときっぱりと別れてけえ』
家族と家業を守るために必死に生きて来た人の言葉だった。
千吉さんの中には美都里のような「たちばな」を蔑む気持ちはない。
同じ商売人として生きていく厳しさも生き残る大変さもわかっているから。
だからこそ、そんな父の言葉は稔さんに深く刺さったと思う。
そして自分の覚悟のなさに気づかされ、
足元が崩れるようなショックで呆然としたのだろう。
「たちばな」の前から立ち去っていく稔さんに気づいた金太は
声をかけずにはいられなかったさ。
『会うてやってください。
それが一時、安子を苦しめることになっても
どうか安子に会うて、ちゃんと話うしてやってください。
お願いします』
辛い・・・
娘に別れ話をしてやってくれと頭を下げて頼むなんて・・
でも金太さんの父親としての深い愛情が伝わってきた。
そうしないと安子はずっとひきずって苦しみ続ける。
一緒になれないのなら、せめて大好きだった稔さんからはっきりと引導を渡して欲しい。それが心を通わせあった者への礼儀だし愛情だと思う。
別れ話は両方辛いけど、ここで逃げちゃダメなんだよ。
父の言葉を聞いて安子を諦めるつもりになっていた稔さんだったが
会うと気持ちが揺らぐ。
『時間はかかるかもしれんけど戦争が終わったら・・・
大学卒業したら・・・きっと・・・』
そんなの決断の先延ばしだよ。
安子に希望を持たせるのは残酷すぎる。
だから安子の方から終わらせた。
稔さんをこれ以上苦しめたくないから。
『間違うとったんです。最初から。
分かっとったはずじゃのに夢を見てしまいました。
長うて甘え夢を見続けてしまいました。
ラジオの講座がのうなったら、覚えた英語忘れてしもうた。
稔さんのこともきっと忘れられます』
辛い・・・(ノω;`)
何も考えずかけおちに走ることができる二人じゃない。
稔さんにはその勇気がなかったし、
安子は捨てられないほど「たちばな」も大切に思っているから。
そうして初めて見えた稔さんの弱さ。
「夢から覚めた」悲しさとさびしさがじわじわと伝わってくる回でした。
稔さんも、初めて本当の自分自身を知ったんじゃなかろうか。
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