WOWOWドラマ
2022年06月05日
きこりのテレビ日記 #80
6月2日(木曜日)曇り時々雨
『ETV特集 ぼくはしんだ じぶんでしんだ 谷川俊太郎と死の絵本』(録画)(Eテレ)
子供の自死がテーマの絵本「ぼく」が完成するまでの二年間、文を書いた谷川俊太郎、絵を描いた合田里美、絵本編集者・筒井大介と堀内日出登巳の姿を見つめたドキュメンタリー。2022年2月番組の再放送らしい。
すごくおもしろかった。それぞれの創作力・想像力に刺激を受け、新たな発想が生まれ、どんどん変化していく過程が興味深かった。編集者の依頼によって生み出された谷川さんの文章、その世界観を表現できる絵の描き手として選ばれた合田さん、そして編集者、三者の間で(コロナの関係で)メールでのやり取りが何度も何度も丁寧にやり取りされた。そうしながら谷川さんの目、合田さんの目、そして編集者の目で練り直され、解体され、再構築され、深みを増し、透明になっていく世界・・・。同じ光を見つめながら別の道具を持った三人が信頼感の元、真摯にひとつの像を彫り上げていくような。
正直、編集者さんの力がこれほど大きいとは思っていなかったゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
まるで指揮者みたい。二人のアーティストの力を存分に発揮してもらいながら、お二人らしい作品のゴールへ向けて冷静な目で調整しながら伴走する。今回初めて編集者という仕事のすごさを知ったよ。
文章からも絵からも、少年が自殺を選んだ理由が明確になる描写はないし、少年に対しても両親に対しても、特定の思い込みに繋がらないようにしている。死がテーマだが描かれた世界は美しく優しい。「(読者に伝えたいメッセージは)一切ないですね」と谷川さんはおっしゃっていた。『意味よりも大切なのは、何か存在するってこと。存在ってことを言葉を介さないで感じ取るってことがすごく大事』だと。
確かに。私もだけど意味を見つけて(見つけたと思って)満足して終わってしまうところがある。もっとその世界をただ味わったり、感じることが必要なのかもなア。
出来上がった本を読んだ合田さんは『私は今、生きているんだなぁ・・って思った』と語っていた。死を見つめることは生を見つめること。少年のいた世界、彼が見つめていた世界、そしていなくなった後も続いていく世界を私も感じてみよう。
『今度生まれたら』第4話(録画)(BSP)
いや〜面白いというか何というか・・・( ̄▽ ̄;)
山賀(小倉一郎)の「キスさせてください」には引いたよ。仕事をさせて欲しいってのを受け入れた後ってのもアレだし(本人的にはそういうアレでは無かったようだが)、夏江(松坂慶子)は年齢のわりには若くてきれいだけどおばあちゃんとしたいか?ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
でも叶えられなかった思いを叶えたい、心残りを解消したいってのは夏江の園芸の仕事をしたいってのと同じなのかもしれない。カウントダウンの始まった年齢だからこそ、人生の心残りと向き合いたい、正直になりたいと思うし、勇気を出せるのかもしれない。
てか、その時は突っぱねて仕事も断った夏江だったが、山賀ならきっと謝罪の電話をくれると踏んでいたはず。夏江ってそういうの見る目あるもんね。結局、山賀のお願いって体で働き始め、嬉しかったのかチューをしてあげる夏江。しかし山賀の妻・佐保子(余貴美子)から感謝されるという・・・( ̄▽ ̄;) 夏江は自分が優位に立った気持ちだったかもしれないが、この夫婦は何でも話す関係だったんだね。ギョッしモヤモヤし続ける夏江が逆にかわいかったぞ。
そして息子の影響で20年前の酒の失態による退職について初めて夏江に謝った和幸(風間杜夫)。今更遅いよ!って思ったが、夏江は「夫婦だもの。長くいればいろいろあって当然じゃない」と受け入れた。夏江はプライドの高い和幸がその件に触れて欲しくないこともわかっていて、あえて問い詰めたりしなかったんだね。なんかこの人と添い遂げるという覚悟を感じたわ〜初めて素敵な女性だな〜と思ったよ。夏江が「私たち似ているのよ」と言っていたけど、夫婦は合わせ鏡。私もたまに思い出して元夫のこと心の中で罵ることあるけどゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ その内容は私にも当てはまるな〜って思ったりするよ(笑)夫婦続けていたら違う世界が見えていたのかなぁ・・・
『ザ・タクシー飯店』#1 志村坂上 丸福〜チャーハンとキクラゲ卵炒め(録画)(テレビ東京)
次々と現れるグルメドラマの波〜〜
いろいろ考えるもんだね。このドラマは原作はなくオリジナルだが、基本、作りは「孤独のグルメ」と似た感じ。こっちは主役が個人タクシー運転手(渋川清彦)でジャンルは中華限定・・らしい。
五郎さんのつぶやきは食べ物についてが多かったが、こちらの八巻孝太郎のつぶやきは業務と人生についてかしら・・( ̄▽ ̄;) そして撮り方も料理が届いてから、カウンターに置いてから、ひと匙目、じっくり丁寧に舐めるように撮る!(笑)あと作る過程もわりかし見せてくれる。エンディングにはそのお店の歴史とお勧めメニュー紹介あり。
次回はどうしよっかな〜?なんというか・・・料理はすごく美味しそうだったんだけど八巻が食べる様子があんまり旨そうに見えないのよ。食レポみたいな大げさリアクションはもちろん望んでないけど、なんか美味しさが伝わってこない・・( ̄▽ ̄;) それと中華限定ってどうなのかしら?3回目ぐらいで胃がもたれてこないかい?
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『ETV特集 ぼくはしんだ じぶんでしんだ 谷川俊太郎と死の絵本』(録画)(Eテレ)
子供の自死がテーマの絵本「ぼく」が完成するまでの二年間、文を書いた谷川俊太郎、絵を描いた合田里美、絵本編集者・筒井大介と堀内日出登巳の姿を見つめたドキュメンタリー。2022年2月番組の再放送らしい。
すごくおもしろかった。それぞれの創作力・想像力に刺激を受け、新たな発想が生まれ、どんどん変化していく過程が興味深かった。編集者の依頼によって生み出された谷川さんの文章、その世界観を表現できる絵の描き手として選ばれた合田さん、そして編集者、三者の間で(コロナの関係で)メールでのやり取りが何度も何度も丁寧にやり取りされた。そうしながら谷川さんの目、合田さんの目、そして編集者の目で練り直され、解体され、再構築され、深みを増し、透明になっていく世界・・・。同じ光を見つめながら別の道具を持った三人が信頼感の元、真摯にひとつの像を彫り上げていくような。
正直、編集者さんの力がこれほど大きいとは思っていなかったゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
まるで指揮者みたい。二人のアーティストの力を存分に発揮してもらいながら、お二人らしい作品のゴールへ向けて冷静な目で調整しながら伴走する。今回初めて編集者という仕事のすごさを知ったよ。
文章からも絵からも、少年が自殺を選んだ理由が明確になる描写はないし、少年に対しても両親に対しても、特定の思い込みに繋がらないようにしている。死がテーマだが描かれた世界は美しく優しい。「(読者に伝えたいメッセージは)一切ないですね」と谷川さんはおっしゃっていた。『意味よりも大切なのは、何か存在するってこと。存在ってことを言葉を介さないで感じ取るってことがすごく大事』だと。
確かに。私もだけど意味を見つけて(見つけたと思って)満足して終わってしまうところがある。もっとその世界をただ味わったり、感じることが必要なのかもなア。
出来上がった本を読んだ合田さんは『私は今、生きているんだなぁ・・って思った』と語っていた。死を見つめることは生を見つめること。少年のいた世界、彼が見つめていた世界、そしていなくなった後も続いていく世界を私も感じてみよう。
『今度生まれたら』第4話(録画)(BSP)
いや〜面白いというか何というか・・・( ̄▽ ̄;)
山賀(小倉一郎)の「キスさせてください」には引いたよ。仕事をさせて欲しいってのを受け入れた後ってのもアレだし(本人的にはそういうアレでは無かったようだが)、夏江(松坂慶子)は年齢のわりには若くてきれいだけどおばあちゃんとしたいか?ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
でも叶えられなかった思いを叶えたい、心残りを解消したいってのは夏江の園芸の仕事をしたいってのと同じなのかもしれない。カウントダウンの始まった年齢だからこそ、人生の心残りと向き合いたい、正直になりたいと思うし、勇気を出せるのかもしれない。
てか、その時は突っぱねて仕事も断った夏江だったが、山賀ならきっと謝罪の電話をくれると踏んでいたはず。夏江ってそういうの見る目あるもんね。結局、山賀のお願いって体で働き始め、嬉しかったのかチューをしてあげる夏江。しかし山賀の妻・佐保子(余貴美子)から感謝されるという・・・( ̄▽ ̄;) 夏江は自分が優位に立った気持ちだったかもしれないが、この夫婦は何でも話す関係だったんだね。ギョッしモヤモヤし続ける夏江が逆にかわいかったぞ。
そして息子の影響で20年前の酒の失態による退職について初めて夏江に謝った和幸(風間杜夫)。今更遅いよ!って思ったが、夏江は「夫婦だもの。長くいればいろいろあって当然じゃない」と受け入れた。夏江はプライドの高い和幸がその件に触れて欲しくないこともわかっていて、あえて問い詰めたりしなかったんだね。なんかこの人と添い遂げるという覚悟を感じたわ〜初めて素敵な女性だな〜と思ったよ。夏江が「私たち似ているのよ」と言っていたけど、夫婦は合わせ鏡。私もたまに思い出して元夫のこと心の中で罵ることあるけどゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ その内容は私にも当てはまるな〜って思ったりするよ(笑)夫婦続けていたら違う世界が見えていたのかなぁ・・・
『ザ・タクシー飯店』#1 志村坂上 丸福〜チャーハンとキクラゲ卵炒め(録画)(テレビ東京)
次々と現れるグルメドラマの波〜〜
いろいろ考えるもんだね。このドラマは原作はなくオリジナルだが、基本、作りは「孤独のグルメ」と似た感じ。こっちは主役が個人タクシー運転手(渋川清彦)でジャンルは中華限定・・らしい。
五郎さんのつぶやきは食べ物についてが多かったが、こちらの八巻孝太郎のつぶやきは業務と人生についてかしら・・( ̄▽ ̄;) そして撮り方も料理が届いてから、カウンターに置いてから、ひと匙目、じっくり丁寧に舐めるように撮る!(笑)あと作る過程もわりかし見せてくれる。エンディングにはそのお店の歴史とお勧めメニュー紹介あり。
次回はどうしよっかな〜?なんというか・・・料理はすごく美味しそうだったんだけど八巻が食べる様子があんまり旨そうに見えないのよ。食レポみたいな大げさリアクションはもちろん望んでないけど、なんか美味しさが伝わってこない・・( ̄▽ ̄;) それと中華限定ってどうなのかしら?3回目ぐらいで胃がもたれてこないかい?
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matakita821 at 21:50|Permalink│Comments(0)
2010年09月26日
ドラマWスペシャル なぜ君は絶望と闘えたのか 前編
これは、1999年に起きた『光市母子殺害事件』を追い続けた記者・門田隆将さんの『なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300日』を元に作られたドラマです。
HPはこちら
1999年4月14日、18歳の秋山譲という男が町田佳織さん(23歳)と11ヶ月の娘夏海ちゃんを殺害するという事件が起きた。
暴行目的で相手を探していた秋山は、排水検査を装い町田家に侵入。
激しく抵抗されたために佳織さんを殺害。
その遺体と姦淫後、泣き叫ぶ夏海ちゃんを床に叩きつけた後、所持していた剣道の小手紐で絞殺。
犯行発覚を遅らせるために、遺体を押入れと天袋に隠し逃走したが、4日後、逮捕された。
8月11日に行なわれた第一回公判後、週刊誌記者の北川慎一(江口洋介)と山下真紀子(ミムラ)は、事件を担当した原島刑事(西岡徳馬)を介し、被害者遺族の町田道彦(眞島秀和)と会った。
公判で初めて事件の内容を知ることができた町田は、『少年法』の壁への憤りを口にしました。
被害者遺族なのに、町田は加害者の名前しか知らされず、どのような状況で事件が起こり、犯人が逮捕されたのか、一切知ることはできなかった。
マスコミも報道しようとしなかった。
なのに、殺された妻や娘、そして自分の名前や写真、プライバシーを何の了承もなく争うように公開した。
対する加害者については、『少年法』の名の元に、その名前も写真も公表されない。
「何で被害者だけが、こんな目に合うんですか?」町田
「バスに乗り遅れたくないんですよ。我々、マスコミです。
行き先はどこでもいい、取り敢えずバスに乗れ。
そして、問題が起これば・・・恥ずかしい話ですが、こぞってバスから降りてしまう」北川
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1999年4月14日、18歳の秋山譲という男が町田佳織さん(23歳)と11ヶ月の娘夏海ちゃんを殺害するという事件が起きた。
暴行目的で相手を探していた秋山は、排水検査を装い町田家に侵入。
激しく抵抗されたために佳織さんを殺害。
その遺体と姦淫後、泣き叫ぶ夏海ちゃんを床に叩きつけた後、所持していた剣道の小手紐で絞殺。
犯行発覚を遅らせるために、遺体を押入れと天袋に隠し逃走したが、4日後、逮捕された。
8月11日に行なわれた第一回公判後、週刊誌記者の北川慎一(江口洋介)と山下真紀子(ミムラ)は、事件を担当した原島刑事(西岡徳馬)を介し、被害者遺族の町田道彦(眞島秀和)と会った。
公判で初めて事件の内容を知ることができた町田は、『少年法』の壁への憤りを口にしました。
被害者遺族なのに、町田は加害者の名前しか知らされず、どのような状況で事件が起こり、犯人が逮捕されたのか、一切知ることはできなかった。
マスコミも報道しようとしなかった。
なのに、殺された妻や娘、そして自分の名前や写真、プライバシーを何の了承もなく争うように公開した。
対する加害者については、『少年法』の名の元に、その名前も写真も公表されない。
「何で被害者だけが、こんな目に合うんですか?」町田
「バスに乗り遅れたくないんですよ。我々、マスコミです。
行き先はどこでもいい、取り敢えずバスに乗れ。
そして、問題が起これば・・・恥ずかしい話ですが、こぞってバスから降りてしまう」北川
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matakita821 at 16:55|Permalink│Comments(0)