草刈正雄

2023年01月25日

きこりのテレビ日記 #104

  1月22日(日曜日)晴れ、だけど風強し

 8時に目が覚めたけど休みぐらい布団の中でのんびりしていたい。
それにすずが脇で寝ているんだも〜ん
まだ眠いようなぼーっとした頭であったかい布団にくるまって、隣には猫、猫、猫。
こんな幸せってあるでしょうか〜

 父が突然いなくなった夢を見た。部屋の隅には父が残していったダンボルールが雑に積み重ねてあり、「も〜ちゃんと片付けて行きなさいよね〜」と思っているという・・・。

 昨日、本を読みながら『生前整理は大切よね』とか思っていたからかしら( ̄▽ ̄;)
確かに父が亡くなった後、会社の納戸的な場所を片付けたら、ちょっと母には言えないもの多数(ここでも書けない)を発見し、何度も姉にラインした憶えが(笑

 世間的には「仏様」と呼ばれることもあった父だが、普通にいろいろやっていたのか、やろうとして断念したのか・・( ̄▽ ̄;) ショックとか嫌悪感は不思議となく、なんか面白くて笑えてきたというか。父はお客さんを笑わせるのが好きでよく冗談言っていたけど、まさかこんなふうに笑わせてくれるとはね。亡くなってからの方が父のことを思うことが多くなった鴨。

 土曜ドラマ『探偵ロマンス 若き江戸川乱歩の探偵活劇』episode 1 (録画)(NHK総合)

 好きな世界ですわ〜ドストライク(笑

村山 隆子 様。
あなたにもらった言葉の意味が僕はようやく掴めつつあるのです。
人は結局分かり合えないものなのだと思います。
しかし、だからこそお互いに手を伸ばし合うのだと思います。
わからない。
だから知りたい。
たとえ闇の中、何が掴めるのかわからなくても
誰かに触れられることでわかるのは、
結局、自分の形なのだと思います。
なので僕は他者の世界に飛びこんでみようと思います。
今日から僕は作家兼探偵です


 「知りたい」それが原動力だよね。
わからないけど知りたい、わからないから知りたい。
惹かれるってそういうことだよね。そこから新しい世界が広がっていく。

 白井との出会いが太郎を開眼させた。
小説家・江戸川乱歩としての一歩がスタートした。


 わかったつもりになって、わかってくれない世間に悪態をついていた若き日の江戸川乱歩、平井太郎(濱田岳)は、くず拾いの仕事中に飄飄としたじじいと出会い、小説を書いていることをからかわれたと思い憤慨。しかし友達の代わりにやっていた志那そばの屋台でじじいと再会。

 時は「怪盗ピス健」が跋扈し、彼によって廻戸庄兵衛(原田龍二)(原田龍二って気づかなかった〜( ̄▽ ̄;) )が殺害されたばかり、人々は引退した名探偵・白井三郎(草刈正雄)とピス健の対決を望んでいた。

 じじいは白井三郎。彼は太郎の『ピス健に頑張って欲しいと思っている人間だっているはずだ。自分より恵まれた人間は疎ましい。そういった泥みたいな気持ちが整った身なりを剥いだら人間の中には隠れている』という言葉を聞き、太郎に興味を持つ。

 そして太郎もじじいが気になる存在に。
新聞記者に白井三郎を探せと言われたこともあるが、「先生の小説を読んでみたい」と言ってくれた真意が知りたくなったのだ。

 二人の会話は書き留めたくなるセリフとシーンの連続(笑

『夢なんて見ない方がいい。
夢っていうのは毒なんだ。
追いかけているつもりが、いつか自分の方が追いかけられている。苦しくなる』太郎
それがないと生きていけない』白井


 夢=毒、それが江戸川乱歩の世界なのかもしれない。
そんなに読んだことないのにアレだけどさ( ̄▽ ̄;)
美しいだけではなく人間のいろんな欲望を栄養に咲く毒々しい色とにおい。
ハマる人にはハマるけど、毒けにやられて二度と見たくない人もいると思われ・・
これはドラマだけれど、彼がどうやってあの世界観を創り上げたのか、そのきっかけが見られるのだとしたらわくわくする。
彼だけの表現が生まれる前の平井太郎の物語。


『先生』白井
やめてください。先生じゃない。僕の名前は平井太郎です』太郎
『太郎さん、あんたはどう思う?
なんで名探偵白井三郎は隠居したんだ?
・・・平井太郎の小説でるの楽しみにしているよ


 真実はいつも隠れたところにある。
本当のドラマは見えているものの裏側に存在する、それを教えてくれたような白井の言葉。


 太郎は白井のアジトを求め、周辺を嗅ぎまわるうちに偶然、白井とピス健がやり合っている現場に遭遇し、心のままに追いかけるのでした。

 自分をかばって撃たれた白井に、なぜ自分の小説を読みたいと思ったのか尋ねる太郎。

知りたくなったからだ。
太郎さんの目に映る世界を見てみたい。
わからねぇから面白いんだよ
』白井
僕もあなたが見る世界を知りたい。
わからない。だから知りたい
』太郎


 濱田君って、どうしてこんな子供のように純粋な表情ができるんだろう。
同時に夢に疲れた若者の腐って拗ねる顔も見せてくれる。
この人にまかせときゃ間違いないよ。


毒喰らう覚悟があるなら、ついてきな。
探偵って夢が知りたいならな


 かっけ〜〜!!
今日やりあった「ピス健」は仮のピス健らしく、本物は隠れている模様。
そしてそいつが白井が探偵引退を決めた理由となった事件に関わっているらしい。

 まぁ、ほとんどの視聴者はモモケンこと尾上菊之助様が『真実の怪盗』だと気づいているよね。
怪盗モモケンと白井三郎殿の対決が早く見たい!
草刈さんのアクションシーンがめっちゃ楽しみ(笑
草刈さんって、いつまでもキュートなお方。

 太郎の部屋に居ついている初之助(泉澤祐希)も不思議な存在だよね。
太郎よりも推理力ありそうだし勘も良さそう。
太郎にインスピレーションを与えてくれるのかね?

 そして太郎の小説にダメ出しをして唯一憎まれない存在、文通相手の村山隆子(石橋静河)。
この人って奥さんになった人だよね?

 嬉しいのはバー「K」のマスター、岸部一徳様の存在。最近、一徳が足りてなかったから有難い!こういう粋で渋い役が合うのよね〜。

 NHKだからセットにもお金かかってるわ〜。
細かいところにも丁寧に手がかけられている感じ。
こちらも楽しみだね。
来週は別に事件が始まるのかしら〜?

 


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matakita821 at 18:35|PermalinkComments(2)

2022年11月06日

「一橋桐子の犯罪日記」第5話(最終話) 許されぬ罪の重さぞ

 「決めた!私、ここに住む!」

雪菜(長澤樹)と一緒にトモ(由紀さおり)の故郷を訪ね、お墓参りをした後、
トモが見せたいと言っていた大楠と対面した桐子(松坂慶子)は決めた。
この大楠のように、しっかりこの地に根を張って、逞しくトモと生きていくことを。

 娘の奈穂美さん(戸田菜穂)が、トモの生まれ育って家に住めるよう手配してくれたので桐子はトモの出身小学校でお掃除おばあさんをすることになった。
桐ちゃんは子供たちみんなのおばあちゃんになり、楽しく働いている。

 新しい夢もできた。
晴れて雪菜がハワイに行ったら、会いに行ってサーフィンに挑戦すること。

「トモ、あなたに言われたように、笑って長生きするからね。
・・・うふっ・・・ありがとね」

『コスモスが好きよ 自由に生きるから』

 「弱いから」ではなく、「自由に生きるから」好き。
コスモスの種はどこにでも飛んで行って、その場所で花を咲かせる。
きれいで丈夫だ。

 トモに導かれたどり着いた、この場所で、小さな種は根付き、青空の元、力強い花を咲かせると思う。
一橋桐子、76歳、人生第三幕が始まったばかりです。

 さて、振り返ってみましょう。
寺田(宇崎竜童)の殺人依頼は本気でした。
実は癌(多分末期)を患っている寺田は病気に負けたくないと思いながらも、
自殺はできない・・・

「どうせ死ぬなら悪人らしく殺されて死にたいんだ!」
「殺してくれよぅ!」と痛みに呻きながらも桐子の手を自分の首に持っていく寺田。

 ほうほうの体で事務所から逃げ出す桐子だったが、同じように一人で生きて来た寺田が思いつめて殺すよう頼む気持ちもわかる。

 連絡の取れない雪菜を心配していた桐子の元に家を抜け出した彼女が訪ねてきた。
雪菜はサーフィンの大会のチラシを渡し「これで優勝し、ハワイに行くチャンスを掴みたい」と決意を伝えた。

 良かった!榎本さん(お父さん)( 神尾佑)黙認してくれてんのかしら?

 恐る恐る寺田の様子を見に行った桐子は倒れている寺田から
「今、今すぐ殺してくれ!」と訴えられた。
嫌です!絶対嫌です!もう帰ります!」桐子
頼む!・・・嫌なんだ・・一人で死ぬのは!
・・・アンタだって一人じゃ死にたくないだろ?

「・・・・・」
「ずっと一人だったんだ。最期ぐらい誰かといたいじゃないか・・・
・・・そう思わないか?アンタも・・・」
「・・・少し・・・時間をください」

 心中とかで一緒に死んでも、あの世には一人で行くって言うからねぇ・・・知らんけど。
死ぬ瞬間だけでも誰かが見守ってくれればいいのかい?
病院に入れば看護師さんがケアしてくれるし、死ぬ間際も誰か付いていてくれるんじゃ?( ̄▽ ̄;)


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matakita821 at 18:57|PermalinkComments(4)

2022年10月30日

「一橋桐子の犯罪日記」第4話 夢見るプランK

 「連れてってやろう・・ムショへ・・・
俺を殺すんだ!俺を殺してくれ!」寺田
「えっえっえっ・・・えええーーー?!」桐子

『ほたるほたる 越えてはならぬ 一線ぞ』

 予告はますます混沌の様相を呈しております・・・
寺田さん(宇崎竜童)、もしかして病気なの?
それで殺して欲しいの?
リーダー(岩田剛典)も、よからぬ奴らに取り囲まれてるし〜〜
いったいどうなっちゃうのぅ?

 さて、振り返ってみましょう。
雪菜(長澤樹)から提案された「ムショ活=誘拐」にいろんな意味で驚く桐子(松坂慶子)。前向きに考えてはみるが、そんなビッグプロジェクト成功させる自信もないし、雪菜の父親(刑事)にも迷惑をかけそうだし〜〜

 しかし不動産屋からは都市再開発計画によりアパートの取り壊しが決まったので退去して欲しいと言われている・・通帳の残高も減るいっぽう。パートのシフトは増やしてもらえない。身体もキツイ・・・マジで切羽詰まっている。

 『禁断の 誘いに乗るか 夏の崖』

 いつもの句会で、こげな句を発表し、みなさんを驚かせております。
桐子のギリギリ感を切々と訴えてくる鋭角的な真に迫ってくる句ですわ〜

 その後、雪菜から母が亡くなった後、生きる希望をもらったサーフィンに人生を賭けていること、高校を辞めてハワイのノースシェアでサーフィンをする夢のこと、その為にハワイの友人に住む場所とバイト先も探してもらっていること、父親に自分の本気をわかってもらう為にも「誘拐」が必要だと言われ桐子も決意。

これは父親に対する捨て身の闘いなの」雪菜
「・・・もし・・・私がオーケーすれば、あなたは夢に近づけるのね?
そして私も刑務所に行ける」桐子
夢のね
よし!やる!私、あなたを誘拐する!」桐子
ありがとう!頑張ろうね、誘拐!
うん、頑張る!誘拐!

 誘拐計画でさらに深まる二人の友情。
でも桐子といる時の雪菜は本当に素直ないい顔をしている。
そして桐子もすごく明るくなった。笑顔が華やいで見えるわ〜

 『我は刑務所 きみはハワイの 夏怒涛』

 いい句ですよ。
爽やかで力強い風を感じるわ〜(笑

 翌日、早速桐子は久遠に雪菜を紹介し誘拐計画を練る手伝いをして欲しいと頼んだ。さすがに今までの犯罪とはレベルが違うし、成功率も低い、さらにもう自分はムショに入りたくないと断る久遠だったが〜〜

私たちには久遠さんしかいないの!
私のムショ行きだけじゃなく彼女の夢もかかってて・・・
だからお願いします!!


 涙ながらに二人に頭下げられ、訴えられちゃね〜
結局、情にほだされちゃったよ ( ̄▽ ̄;)
優しい人ってのは犯罪に巻き込まれやすいね。



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matakita821 at 19:00|PermalinkComments(2)

2022年10月23日

「一橋桐子の犯罪日記」第3話 結婚か刑務所か

 「もし・・・私には財産も何もないことをご承知の上で、
それでもいいと言ってくれるのなら、私は・・・」福森

 プロポーズきたーーー!!!
と、思ったら・・・

それでもいい!

 まさかのゆかりの、プロポーズ横取り?!
そしてスピーディな復縁要求。
福森も即オッケー!って・・・ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ

俺たちはいくつになっても変われる!盆栽のように」福森
うん!一にも愛!二にも愛!
ふたりだけの愛を育んでいきましょう!
」ゆかり

『なにコレ・・・
私は何を見せられているの?!』桐子心の叫び


 ・・・チーン!
ミッション、不成立!
桐子が二人のキューピットになっちゃったよ。
まぁ、ゆかりが男たちから金を巻き上げることに励んできたのも、借金を作った福森に失望したからなんだろうね。でも、心は満たされなかったし空しい日々だったそうな。

 わたしゃ、福森の展開の早さに、もしかしてアカサギ(結婚詐欺)を狙うクロサギ?とか一瞬思っちゃったけど、そんな事できるタマじゃなかった。
なんかこの物語に出てくる熟年男性達(三笠含む)は、みんな意外とおぼこいというか、かわいいというか・・・ま、お幸せに〜!( ̄▽ ̄;)

 振り返ってみましょう。
ゆかり(木村多江)主催の「出会いの宴」に出席するも、なにをどうしたらいいのかわからず「壁の花」と化す桐子(松坂慶子)。それに気づいたゆかりが、すぐにお手本を見せてくれたぞ。

 オドオド気弱そうに一人で座っているゆかりに、吸い寄せられるように男性が声をかけてきた!ホッとしたような笑顔で会話を始めるゆかり・・・さすがぁ〜!

 その後もゆかりは男性を落とす(そしてお金を出させる)テクニックを教えてくれた。

 相手を上手に持ち上げること。
 「頼れるのはあなたしかいない」と何度も言う事。
 うまく進んだらお金が必要だって伝える。理由は何でも良し。

 カンタンだね!(´ゝω・`) さあ、Let's Try!

 やりすぎると詐欺で捕まるから注意して!

 でも、桐子の目的は捕まることなので、やりすぎたいのです。
ボーダーラインを教えて〜



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matakita821 at 20:45|PermalinkComments(2)

2022年10月16日

「一橋桐子の犯罪日記」第2話 悪人は成敗すべし

 「あなたの未来も輝くわよぅ〜〜(✧Д✧)✨
・・・・やりすぎさえしなければ。ねぇ?

 薫子嬢(木村多江)の本職は後妻業?
やっぱりねぇ・・・素人ではないと思ったよ。
堂々と殿方からお金を巻き上げる方法を伝授するセミナー開催しちゃって。

 てか、寺田さん(宇崎竜童)、紹介してくれたけど桐子はお金が欲しい訳じゃないの。ムショに入りたいだけなのよ〜

 それでも薫子様主催の「出会いの宴」に参加した桐子(松坂慶子)は、
彼女の手管を目の当たりにし、ムショ活を強盗から結婚詐欺に切り替えるのでした。

『夏近し いま闘いの ゴング鳴る』

 う〜ん・・こっちの方が桐子には合っているかも(笑
人当たり良さそうだし、優しいし〜、きれいだし、年齢の割にスレてないしさ。
初老の男性の皆さんは、こういう女性を求めているのでは〜?
やっぱり力仕事(強盗・強奪)は無理でしょ。
それにいいお相手と結婚できれば、ムショに行かなくても生活していけるかもしれないもんね〜♬

 さて、振り返ってみましょう。

 寺田の事務所で働くようになった桐子は「間違いなく悪人ね」と再認識。
金庫に隠してある大金を盗んで刑務所に入ることに決めた。

 早速、久遠(岩田剛典)に「闇金業者の金庫の鍵はどこにあると思う?(そのまんまゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ)」と相談。
すると「ビューティさつき」へ行けという指令が。

 そこには女子刑務所に入っていた姫野という女性が働いていた。
姫野さんは「土地売買に関わる詐欺と偽造公文書行使」の罪で4年間服役し、その間に美容師免許を取得したそうな。有益な刑務所情報も教えてくれたぞ。
ムショでは介護士やフォークリフトの免許も取れるんだってよ。
それと姫野さんが居た部屋はみんな仲が良くて家族のような感じだったそうな。
姫野さんはムショで初めて家族の温かさを知ったんだって。

 ますます広がるムショ生活への夢・・・
子供の頃美容師さんになりたかった桐子は美容師の免許を取得するためにもムショに入る決意を新たにした。

 『わが夢を 取り戻したし ぶらんこ漕ぐ』

 桐子はムショ活友達の雪菜(長澤樹)に現状報告。
隠れ闇金事務所に清掃で潜入に成功したこと、
そこで泥棒を働くつもりだと宣言。

 いつのまにかすごく積極的に動くようになった桐子。
世界が違うと思っていた女子高生にも物おじせず近づき、自分を見せている。
生まれ変わったみたい。雪菜もいい子だよね〜

 さて、寺田の留守に早速金庫の鍵を探し出し、中を確認しようとしたら・・・
にゃんと金庫泥棒が現れた!
しかも背負って運んでいこうとしている!(昭和か?!)
桐子の叫び声に驚いた泥棒は金庫の下敷きになり御用となった。

 感謝した寺田は金庫の中を見せてくれた。
中にはおもちゃだけ。
桐子の予想した本棚にもお金はないとさ。



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matakita821 at 19:27|PermalinkComments(4)

2022年10月09日

『一橋桐子の犯罪日記』第1話 娑婆に未練なし

 面白い!
身につまされるけど桐子のキャラのおかげで
楽しく犯罪を見守ることができるゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
そして俳句で表現される桐子の思いが独特のユーモアとスパイスになっている。
すっとんきょうな設定なのにリアルでしみじみ。

 ムショ活の覚悟ができたことで、何やら希望というか・・・
生きがいが生まれ、活力がみなぎってきた桐子(笑)。

『幸せだった日々、さようなら。
私は塀の向こうへ行って、精一杯懲役を頑張って、
たまに花見や運動会を楽しんで・・・
頑張るよ。
雨が降っても、風が吹いても笑えるように。』


 ターゲットを悪人認証された隠れ闇金業者の寺田一男(宇崎竜童)に絞った桐子(松坂慶子)は、お金を借り、労働で返済することを頼み、「テラダエージェンシー」に入り込むことに成功!
デカい金庫を前に闘志を燃やすのでした。

『春の夢 娑婆に友なし 未練なし』

 さて、振り返ってみましょう。
一緒に暮らしていた唯一の友、知子(由紀さおり)を病気で亡くした桐子はすっかり生きる気力を失ってしまう。さらに香典泥棒に遭い手持ちのお金がゼロ状態に。そんな時、テレビで「刑務所に入りたくて」犯罪を犯した老人のニュースを見て心動かされた桐子は、スーパーで知子の好きだったいちご大福を万引きする。

 『万引きをしたら 刑務所 イチゴ大福

 夢を感じるパステルカラーのような句。
この時は衝動的に万引きを強行したため、運が良けりゃ刑務所へって感じでやってみたのだが〜
万引き見つけたバイト店員・榎本雪菜(長澤樹)に説教され、カバンに入れた大量のいちご大福を買い取ることで許されてしまう。

 桐子は親の介護をしていたこともあり、仕事も続かず、ずっと独身。引っ込み思案で友達もおらず、「若草俳句会」に参加をするのが唯一の趣味。そこで知り合った知子と親友になり、一緒に暮らし、彼女のおかげで充実した日々を送っていたが、3年後に亡くなってしまったのさ〜

 私もね〜この人が亡くなったらさすがにヤバいという友がいるよ。私が一人暮らしを楽しんでいられるのは彼女と猫達のおかげ。想像すると震えるわ〜(笑

 知子と知り合い、暮らすようになって桐子は生活を楽しむということを初めて知ったのだと思う。それまで人と深く関わることもなかったせいか、桐子は年齢のわりには世間知らずのようで危なっかしく見える。きっと知子も私が守ってあげなくちゃ・・と思っていたのかもしれない。でもそんな気持ちを思い起させるような人の良さや純粋さが桐子にはある。


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matakita821 at 20:49|PermalinkComments(0)