祝砲の挽歌

2009年11月25日

「刑事コロンボ」 祝砲の挽歌

 さて、今回の犯人はパトリック・マクグーハン演じる陸軍幼年学校の校長のラムフォード大佐。
殺した相手は学校創立者の孫である理事長のヘインズ(トム・シムコックス)。
 まぁ、コロンボの相手としては小粒かな・・・(´・∀・`)
対応がつねに後手後手だったし・・・生真面目すぎたのが敗因でしょうか・・
でも、陸軍幼年学校という特殊な場所が舞台であり、コロンボと学生さんとのふれあいも描かれ、
なかなかおもしろい内容となっております。

 殺人の動機は、ヘインズが経営難から脱するために伝統あるこの学校を
男女共学の短大にしようとしたからであります。

 創立記念日(日曜日)に祝砲を撃ったヘインズは爆死・・・
大砲の弾は普段は空砲であり、中には硝酸ナトリウムと綿が入っているんだけど、
ラムフォードは事前にその中身をゼリグナイトという火薬と摩り替えて、
大砲の出口には清掃用の布を詰めておいたのです。
で、火をつけたらボカーーーン!!暴発・・・

 こういう行事の時には本当は校長のラムフォードが撃つんだけど、式が始まる前に
ヘインズにケンカをふっかけ怒らせ、わざと一人で式典をやると言い出させたのよ。
そして、その状況は扉を開けておいたから、後で秘書が感情的になっていたヘインズが悪いと証言してくれたのさ・・

 さて、式典に参加しなかったラムフォード大佐は、ちょっと離れた場所から
自分の計画が成功するのを見つめております。
ヘインズが大砲の紐を引っ張るのをポーカーフェイスで見守っておりました。
暴発したのを確認しても表情ひとつ変えません。
 彼の計画がしっかりとした決意のもと、綿密に遂行されたものであることがわかります。





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matakita821 at 16:19|PermalinkComments(0)