相武紗季
2023年06月26日
『ラストマンー全盲の捜査官ー』episode10 Final(最終話)
いや〜京吾(上川隆也)が清二(寺尾聰)に「もう全て終わりにしてください」って言った時は「鎌田を殺っちゃまえよ」って意味かと思ったよ( ̄▽ ̄;) 実際清二はそう取ったみたいだし。でも、あの時点でもう皆実と通じていて決意してたんだね。
意外なことに京吾は「本物の正義の人」だった。おかげで鎌田殺害の現場を確認し逮捕することができた。
てか、ホントにあの二人兄弟だったね(笑
清二が守ろうとした秘密は皆実(福山雅治)と心太朗(大泉洋)が兄弟だということ。・・ってだけじゃないけどさ。自分の殺人やお偉方の悪行に目をつぶってきたこと、その証拠を世に出さないためでもあった。でも、まるっきり善意だけではないという方が人間らしい。清二もまた己の正義を自分に問い、葛藤しながら戦いながら生きてきたのだと思う。
つくづく鬼平様の「人間というのは妙な生きものよ。悪いことをしながら善いことをし、善いことをしながら悪事を働く」という言葉は人間の真実を伝えていると思うよ。悪い部分を意識するからより正義の人であろうとするのか、正義の人として頑張ってるから多少の悪は許されると思うのか、どっちが先かわからんが、償いから始まったとしても清二は親として心太朗を愛してきた。それは心太朗もよくわかっている。だからこそ自分も「正義の人」になろうと必死で生きてきた。それをわかっていたから清二は本当の父親が冤罪だと、そして罪を着せたのが自分だと心太朗に知られることを恐れていた。
「子供は親の言葉が聞きたいんです。
いくつになっても、どんなことでもいいから、
親の言葉が必要な時があるんです。
清二さん、お願いします。
私の弟が、これからの人生を正しく生きていくために」皆実
「立派な警察官になったなぁ・・・心太朗・・」清二
父は自分の正義を貫いた心太朗を心から褒めてくれた。
ずっと己の中に渦巻く黒い思いと戦ってきた心太朗。決して本当の「正義の人」にはなれないと思いながらあがき続けてきた。
手錠で結ばれた親子の絆。
今、ふたりはやっと本物の親子になれた気がしているんじゃないかい?
そうしてこの兄弟はやっと父に心からの思いを伝えることができた。
「安心してください。私たちは幸せでした。
あなたのおかげでみんなに愛されてきました。
お父さん、ありがとうございました」皆実
「お父さん!お父さん・・・ごめんね!」心太朗
父は子供の頃にしてくれたように心太朗の頭をなでてくれ、
そして初めて皆実の頬に優しく触れてくれた。
親子としての短い時間だったけど、鎌田は幸せな思いで逝ったはず。
そして父と過ごしたこの時間が二人の息子の人生の大きな光となるはず。
無期懲役囚となり閉じ込められた半生を送った鎌田。
殺人の罪を着ることは心太朗を深く傷つけることではあったが、この生き方が勢津子(相武紗季)と息子たちへの愛の証だと思ったのかもしれない。秘密を守り切って逝くことは、この男にできる父親としての最後の誇りでもあったのかなぁ。
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