白鳥玉季

2025年12月01日

「ぼくたちん家」第8話 翼をください

『もしもし、お母さん、私ね・・・
段ボールでギター作ってみたんだけど、
何かヘンテコで。
これ、ギターなのかギターじゃないのか、
よく分かんなくて。

ギターとギターじゃないの間とか、
家族と家族じゃないの間とか、
親と親じゃないの間とか、
名前がついてないものっていっぱいあるけど、
そういうの、
名前が付いてるものと同じぐらい
大事にしてもいいよね』


 その間にあるたくさんの名まえのついていないもの(理解できないもの、わからないもの含む)の中には、いろんな人の顔や、生き方や、思いが数限りなくつまっている。たとえ名前がついていなくても確かに存在するんだよね。


 さて、振り返ってみましょう。
玄一(及川光博)捕まっちゃった!と思ったら、お亀さんが見つかったので早く会わせてあげようという松さん(土居志央梨)の配慮でパトカー移動だった。
というのは表向きで松さん、玄一の名前を確認したかった模様。
で、即刻芸名なんちゃらは嘘だとバレた。
さらに松さんはほたる(白鳥玉季)が玄一に脅迫されているという疑惑の元「井の頭アパート」再訪。

 関所となってくれたのが大家さん(坂井真紀)。
松さんに事情を伝え(「はい」と「はいえ」を絶妙に使い分け)、うまいことコントロールしてくれた。

「まずは、ちゃんと見るところからでしょ」
「ちゃんと見て欲しいの。
見てたらわかると思うから」


 大家さん、最近お召し物も明るく楽しい感じになっていいよね〜
絵を描いているからか色彩的にも遊んでいる感じ。
そして松さん、意外と素直。
大家さんに言われた通り、玄一周辺をしっかり見つめております。
(この事は大家さんが玄一以外には告知)

 ず〜っと張り込みを続ける松さん(with 協力態勢で密着の大家さん)だったが、そもそも玄一はただの人がいいだけのおじさんなので、付け入る隙なし。それでも玄一周りの事情は見えてきたみたい。玄一の関係者に会い、話を聞いていくうちに自分の常識や思いこみを見つめ直す松さん。

「ほら、どう?ちゃんと見て分かったでしょ?」大家
「なんか普通でした・・・」松
「ねっ!」
「でもわかりません」
「えっ?」
さっぱり。
見てるだけじゃわからないことあると思うんです」


 その後、学校の策を尋ね、ニセパパに協力していたことを確認した松さんは、教師として間違っていると正論をぶつけとった。

「でも、どうするのが正しい先生なんですかね?」
「作田先生はどうして教師になろうと思ったんですか?」


 策はわからないことを知るのは面白いと教えてくれた理科の先生がいたことを伝えた後、こんなことも言っとった。

「レパートリーがあった方がいいな・・と。
学校嫌いな先生とか、勉強苦手な先生とか、
教室居心地悪いと思っている先生とか、
ゲイの先生とか・・・」


 すごく面白い発想だよね。
私は選択が許されない感じで育ったから、今はどんな場面でも選択肢を必ず用意してしまう。子供が多くの時間を共に過ごす身近な大人てある先生が、こんなふうに選択肢を用意してくれたら、ホッとするし救われると思うな〜。

 一方、公正証書作成の準備として共同生活を始め、お互いの習慣や嗜好を公表しあう玄一と策(手越祐也)。すぐに「おじさん」であることや「年上」であることや「収入差」を気にして譲歩したり卑下したりする玄一を叱る策。その掛け合いがめっちゃ楽しい。及川さんも手越さんもノッテるって感じ。


続きを読む

matakita821 at 18:49|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2025年11月25日

「ぼくたちん家」第7話 ハッピーエンドまであと3歩

 ええぇーーーーー?!
玄一、捕まっちゃった・・・
そんな〜ウソついただけで罪になるのーーー?


 さて、振り返ってみましょう。
まずは、「杉の森動植物園」の栗田さん(久保田磨希)のお言葉から。

「生きてるってことは、
いつ死んでもおかしくないってことだから」


 そうなんだよね。
生きてるってそういうことだ。必ず別れはくる。

 玄一(及川光博)と策(手越祐也)の状況は一気に進行。
策主導の元、今後のスケジュールが発表されました。
付き合う→家を買う→パートナーシップ申請→両親に紹介。
嬉しいけれど嬉しすぎて信じられず何度も何度も確認する玄一(笑

 そんな時、北海道から玄一(及川光博)の母・千代子(由紀さおり)が上京。
現在ハマっているBL漫画『ハッピーエンドまであと三歩』の作家先生のサイン会があるそうな。それと病院の診察。実は地元の病院で余命四ヶ月と宣告されたらしい。

 明るくほがらか、『チョッちゃん』の母・みささんを彷彿とさせるようなほのぼの母さん。病名は言っていなかったけど、死期が近づいているとは思えないほど元気。年が年だから覚悟はしていたという玄一だけど、内心戸惑っとる。

 突然亡くなってしまったイノシシの世話をしていた栗田さんに聞いてみた。

「イノシシが死ぬってわかってたら、
何してあげたかったですか?」
「うーーーん・・・
いっぱい撫でたり、笑ってみせてあげたり、
歌とかダンスとか?
言葉だと伝わらないでしょ。
だから、どーにかしてありがとね〜って」


 お別れの仕方・・・
死を意識することで見えてくる「今」。
送る方も送られる方も、人それぞれなんだろうけど。
せめて感謝の気持ちだけでも伝えたい、生きていてくれてありがとうと伝えたい。

 そんな中、パートナーシップ申請の仕方や住宅購入などの段取りを教えてもらうために玄一たちは鯉登君(大谷亮平)とそのパートナー・亮悟(kemio)を訪問。ほたる(白鳥玉季)も付いてきたぞ。

 てか、書類が多すぎるし大変すぎる。
男女の婚姻届けなら簡単なのに、こんなにもたくさんの書類が必要でお金もかかるとは。なんとかならんのかい・・・異性婚だろうと同性婚だろうと状況は変わらんのにね。別れる人はすぐに別れるし、添い遂げる人は添い遂げる。

 んが、説明してくれている途中でゆで卵問題でケンカ勃発。

「僕とゆで卵、どっちが大事なわけ?!」亮悟
「・・・・・・・・・・どっちも」鯉登


 いやいやいやいや、鯉登君よーー
ここは内心どう思っていようが「君に決まってる」一択でしょうが〜
そして即答ね!( ̄▽ ̄;)
亮悟君、怒って出てっちゃった。
(その後、祈りが通じて帰宅→仲直り→


続きを読む

matakita821 at 18:28|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2025年11月17日

「ぼくたちん家」第6話 両想いってことで、いいですか?

「お母さんのこと、
嫌いになった方がいいんですかね。
お金盗んでるし。
戻って来たと思ったら、またどっか行くし。
ひどいですよね。

でも好きなところもあって、
やっぱり嫌いなところもあって、
自分が怒っているのか、悲しいのかとかも
よくわかんなくて、
引き留めた方が良かったとかも全然・・。
お母さんの気持ちとかも全然・・。
もう・・・全然分かんない・・」

「わかんなくてもいいよ。
好きとか嫌いとかも決めなくていいと思う。
焦らなくていいよ」玄一

「波多野さん・・・今、何歳でしたっけ?」
「50だけど」
「楽しいですか?50歳」
「うん。楽しいよ」
「ウソだ。
私が50歳になる頃には辛くて死んじゃってるかも。
今だって、こんなにつらいのに」
「いや、ウソじゃないよ。
年取っていいこともあるし」


 膝に痛みで雨降るかわかるし、
豆苗の成長に感動できるし、
小さい頃嫌いだったものが大好きになったし、
苦手なものが減って、好きなものが増えている気がする。

 そう、50歳になっても心はときめくし、
好きな人はできるし、
両思いにもなれるし、
夢も持てる。

 50歳まで生きたから、初恋の人に再会できたし、
傷つけたことを謝ることもできたし、あの頃の真実を知ることができた。

 私も10代の頃、辛かった。
早くおばあちゃんになりたいと思っていた。
それなのに年取った自分が想像できなかった。

 ほたる(白鳥玉季)もそうなんだろうな。
50歳なんてはるかかなたにあるような気がして、生きていける気がしないかもだけど、50歳が楽しいと思って生きているおじさんが隣にいる。笑っちゃうほど小さなことに幸せを感じ、穏やかに気負うことない笑顔で。それはやっぱりちょっと嬉しくてホッとすることで。じゃあ、自分も頑張ってみようかな・・自分が50歳になった時、このおじさんみたいに「楽しい」と思えているか確認してみたい・・・なんて思ったかな。50歳の自分に会えるのが楽しみって思えたかな。


 70歳の誕生日を祝ってもらっているヤギのコハルさん。
自分が少年の頃の藤沢くん(川口凉旺)を救っていたなんて、もちろん知らない。同じように玄一と交わした会話は、ほたるにとっても玄一にとっても流れていく時間のほんの一コマ。いつか何十年か後に、あぁ、あの時だったんだなと優しい気持ちで思い出すもんなのかな。

続きを読む

matakita821 at 17:47|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2025年11月10日

「ぼくたちん家」第5話 私がもらえなかったお金、3226万1570円

『絶望   してるけど
とにかくめちゃめちゃ先  には
よくなってる  はずだから
生きる     しかない』

     がんばりましょう

 同じ社員なのに男性社員とは隔てられ、「女の子」として男性に尽くす立ち場を強いられたため会社を辞めた井の頭さん(坂井真紀)。

 「めんどうくさくない女」を演じ続けた結果、契約更新はしてもらえていたが、新人男性契約社員が「15分のやる気」で正社員になったのを知り、ナメられ続けていた自分に気づき、
『私が契約社員だからもらえないお金、
私が女だからもらえなかったお金、
私のお金』
として3226万1570円を横領したともえ(麻生久美子)。

 婚姻届けも出せず、ゲイであることを公言できず、恋心も隠し通し、干渉を避けるためにダミーの結婚指輪で防御する亮太(井之脇海)や玄一(及川光博)や策(手越祐也)。

「もったいなくない?
もう数年後とかにはいらなくなるでしょ?
ダミーの結婚指輪なんか」策
「あぁ・・そういう時代が!」玄一
「・・・・そんな早く来る?」亮太
「ん〜〜わかんないけど」策
「いつかはきますよ!絶対」玄一
「だといいけど・・」亮太


 自分自身を守るためには我慢するか逃げるか、犯罪に走るかゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ しかなかったが、自分を変えずとも自分らしくあり続けることで少しづつ世界を変えられるのかもしれない。

 デカパフェもひとりでは食べきれなかったけど、3人なら完食。
ナメられたくないカッコいいと言われたくてMSを買うことにしたまどか(渋谷凪咲)。この世界に向き合うために、今の自分のままで、自分で自分を誇れるバージョンアップで行く。こういう戦い方もアリだね。

「まぁ、本当でもたどりつけないことないんじゃない?」井の頭
「うん、歩けば」ともえ
「そうそう、歩き続けたら」井の頭
「歩き続けられたら、ですけどね」まどか


 待つだけでは『求める未来』はやってこない。
その未来を信じて、手を取り合いながら、自分らしく歩き続ければ、いつか必ず。
『よくなってる はず』


 って、井の頭さんが覗いていたポストって自分ん家のだったんだね〜
ほたるのポスト勝手に開けてると思っちゃったよ。
玄一たちの写真撮ってるのも怪しいと思っちゃったし。
ごめんよ〜疑り深いアタイを許して〜

 やっぱり井の頭さんは、いい人だったゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
ともえが横領した理由を受け止めつつ、人生の先輩として、しっかり伝えるべきことは伝えてくれた。

「私なら絶対に(子供を)置いていかない。
逃げるにしても連れていく。
しっかりした子だと思う。
普通に元気なように見える。
だけど一番大切な人に裏切られる経験を
子供にさせちゃいけない。
お金を置いてってでもなんでも」


続きを読む

matakita821 at 18:13|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2025年11月03日

「ぼくたちん家」第4話 なくなったってことは、あったってこと

「あれ?バッタ付いてますよ、足」玄一
「あっ、さっきの付いてきちゃったのか・・・
踏みつぶされそうだったんで
草むらに逃がしてあげたんですけど」策
「あぁ・・・」

「あっ、付いてます、バッタ」策
「え?あっ・・・えぇ?
・・・運命じゃないですか?ハハハ・・」玄一
「運命ですね」


 えぇーーー?!キタ?!
百瀬先生(渋谷凪咲)にご教授頂いた「コレって運命じゃないですか?!」作戦・・・「学校嫌い」「寒天ゼリー好き」では成立させようとするも失敗。しかし、ついに!
確かにバッタが付いてくるなんて滅多にないけど、運命だとしたら小さな虫すらかばう優しい二人が出会ったことかもね。



 そしてついに光石さんの本領発揮。
いや〜光石さん、この最最最低な父親役、あまりにもハマっていて自然で好感度急降下だろうよと思っていたが・・・

「ゲイに何がわかるんだよ!
子供も作れないくせに!
何でほたるだって、こんな奴がいいんだよ!
ゲイなんかがいいんだよ!
何で俺は普通なのに・・・
俺の子供なのに!
何で俺はちゃんと父親できないんだよ!
男が出来ないんだよ!
いっつも!いっつも!
何だよ・・・」


 「金のことしか考えていないゲスな父親」の殻が割れて、隠してきた自分への嫌悪感と罪悪感、劣等感、変われない変わろうとしない情けなさがこぼれ落ちた。それは玄一(及川光博)が『ゲイなんか』だから漏らすことができた思いなのかもしれないし、バカみたいにほたる(白鳥玉季)のために必死になっている玄一の純粋さにやられたのかもしれない。きっと、これも「運命」だね。

「だから、できることを毎日やるしかないんです。
そしたらなんか、いい感じ?になるので」玄一
「『いい感じ』?」仁(光石研)
「何て言うか・・・
生きてて・・・生きててもいい感じ?」
「できることって・・ナニ?」

「毎日、犬の散歩に行くとか、
笑って挨拶したり、
道を譲ったり、
虫、逃がしたり」
「は?虫??」
「別にたいしたことじゃなくてもいいんですよ。
自分のできることで。
お勧めです!そうやってコツコツやっていくの」
「は?!」
「人には人の・・恋と革命かなって」
「・・・なんだよ・・ソレ」

「・・・・俺にもできること・・
なんかあると思うか?」仁
「ありますよ」
「生きててもいい感じになるか?」
「なりますよ!なります!!」
「簡単に言うなよ!」


 仁の荒み切った心やゲスみが急に変わることはないかもしれないし、相変わらずゲイのことも拒絶していると思う。でもこの時、玄一と交わした言葉は、ふとした瞬間に蘇って仁の心を照らしてくれるような気がする。時とともに誰の言葉か、どんな状況だったかは忘れても、人生に絶望していた自分にまっすぐに向き合ってくれた存在の清々しさと温かさは残るんじゃないのかな。

 って・・光石さん、ここで退場かい?( ̄▽ ̄;)


続きを読む

matakita821 at 15:47|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2025年10月27日

「ぼくたちん家」第3話 ゲイのお父さん。めちゃくちゃいいです

『もしもし、お母さん、
そろそろ進路決めなきゃいけなくて。
高校、どこ行くか。

選ぶって難しいね。
おにぎりの具とか、誰に秘密を話すかとか。
すっごい難しい。
でも頑張って選ぼうって思うよ。
私の周りの全部を大事にできるように。
まずは今日のお味噌汁の具から』


 あの最悪父の娘として生まれたこと、
犯罪者となってしまった母と親子であること、
ゲイであること・・・・etc.etc.
生れた自分がいる場所や状況は選べない。 

 それでも人生は選択の連続だ。
選ばなければ始まらない。
目の前の状況から選ぶということは未来へ向き合うということ、自分自身と対話すること。選択することは生きることそのものなんだよね。

 一人で生活してきたほたる(白鳥玉季)の選択。
トーヨコで出会った仲間を大切にする。
母・ともえ(麻生久美子)をあのアパートで待ち続ける。
自分を捨てた父親(光石研)との決別。
玄一に父親になってもらう。
母親の味を再現するために本みりんを買う。
そして今、どんな自分になりたいかを選択しようとしている。

 そんなほたるに影響を受けたのか、玄一(及川光博)も選択を。
流れで索(手越祐也)に告白しちゃったぞ。
この前、別れたばっかだからな〜なんとも応えようがないよね〜
策はドライに見えるけれど、心の奥で家族を求めていたりするのかしら・・・期待しないようにしないようにしてきたみたいだけど、繊細で傷つきやすいのに頑張って鎧を付けて生きてきたのかなぁ。



 そして玄一は、尽くし型というより基本優しくて心配性なのかな。
おせっかいおばちゃんみたいなとこあるぞ。
いいおばちゃんの方だけど(笑
おにぎりはまだいいけど(ソレも最初断ってたし)、内見にまで付き添うって・・( ̄▽ ̄;) ある意味心臓強いな。私ならおにぎりも一回断られたら、走って退散しちゃうぞ。

 でも、結果オーライ。
「キャッキャウフフ」している男女のカップルを見て、素直に「羨ましいな〜」と口に出す玄一にちょっと好感抱いたふうだったよね?それだけだけどさ( ̄▽ ̄;)
今のところ玄一の立ち位置って、恋人というよりもお母さんやお父さんのような〜

 策みたいにヒネたタイプにはクールな亮太(井之脇海)よりも、玄一みたいな素直で柔らかいおせっかいができる朗らかお母さんタイプの方がいいと思うんだけどな〜

続きを読む

matakita821 at 17:23|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2025年10月20日

「ぼくたちん家」第2話 愛とかいらないんで。親のフリだけしてください

 ほたる(白鳥玉季)の「進路希望調査」には『好きなものを探す』と書かれていた。
「好きなもの」も「やりたいこと」もわからなかったほたるが初めて「未来」を見つめ始めた。これってすごい変化だよね。

 階下に住む変なおじさんとの出会い。
契約書により無理やり始まった親子関係に引きずり込まれた感のある玄一(及川光博)だけど、これがお互いにとって新しい世界への扉に繋がってるんじゃないのかな。



 しかし、ほたるはしっかりしとるのぅ( ̄▽ ̄;)
それがわかっているからこそ、母親のともえ(麻生久美子)も出奔できたし、お金を託せたのかも。スーツケースの中にあったお金の総計は3226万1570円=ともえが横領したとされる金額と同じ。でも、ともえはほたるに「私達のお金」と言っていた。もらえて当然のお金という意味?

 ともえが逃亡し続けているのは、もしかして時効が過ぎるのを待っているのか?
でも『業務上横領罪は7年』『単純横領罪だと5年』ですと。
違いがわからんが・・結構長いぞ。
それとも真犯人が名乗り出てくるのを待っているとか?

 てか、親がそげなことになってクラスで励ましと慰めの寄せ書きって・・・
キツいわ〜「善意」っちゅーもんは怖いね。
そりゃ、ほたる怒るべさ!

 このアパートで一人暮らしを続けているのは母親を待ちたいから。
必ず戻ってきてくれると信じている。
そして真実を知りたいんだろうね。本当に横領したのか?そうなら、なぜそんなことをしたのか?責めるつもりなんてない。ただ知りたいだけ。

 ほたるが玄一に父親になるよう頼んだのは、便宜上の理由が一番だろうが、秘密を一人で抱え続けることに疲れたのかもしれない。まだ15歳の子供だもの。

 そして玄一が父親役を引き受けたのは、一人で生活を背負っているほたるが可哀そうになったってのもあるが、父性愛というか隣人愛?(笑)

「この子には・・・
生活とか、ごはんとか、お金のこととか、
そういうのじゃなくて、
何が好きかとか、誰が好きかとか、
できるだけそういうことで頭をいっぱいにして欲しいなって。
それで・・・だから・・
父親になろうと思いました」


 ゲイであることを意識してから自分を出さず、気づかれないよう、とにかく周りに合わせて生きて来た玄一。秘密を持つ辛さはわかっている。だから少しでも人生を楽しめるよう助けることができたら・・って思ったのかな。


続きを読む

matakita821 at 16:55|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2025年10月13日

「ぼくたちん家」第1話 人間は恋と革命のために生まれてきたのだ

 うん、なんか好きだな。
日曜日は、わたしゃ、こっちだよ(って、TBSの方は何とな〜くその気にならなくて見ていないんだが)。

「ゲイってつらい?」ほたる
「え?・・えっ・・そっちは?」玄一
「じゃあ、ゲイで良かった?」
「う〜ん・・・まぁ・・・
良かったって思いたいな」
「どうするんですか?」
「何を?」
「どうしたら良かったって思えるんですか?」
「ん?う〜ん・・・・愛と革命?」


 男として生まれること、女として生まれること、ゲイであること、ストレートであることは、選べる訳じゃないので受け入れるしかないのだが〜〜それぞれ風当りの強さとか、選択したいのに選択すら許されないとか、いろいろ背負わなきゃならんもんは必ずある。頑張って折り合いをつけて生きてきても心の中に小さな砂粒みたいなもんは残るんだと思う。気づかないフリしてきたその砂粒を見つけた時、人はどうするんだろう。



「諦めることに慣れてここまで来たけど、
でも、今、アイス一緒に食べてるし。
うん・・・
欲しいものは、ちゃんと欲しがらないと
一生手に入らないから。
欲しがることにしてみます」
「家が欲しいんですか?」
「え?・・・うん、そう。家が欲しい!」


 恋心を意識した頃から感じて来た罪悪感。
いろんな場面で欲しい心を抑え込み、日本人らしく平和に無難に穏やかに生きてきた玄一(及川光博)。
なのにちょいちょいハジケてやべぇ人になっちゃうのは年齢のせい?
それとも抑え込んできた量が多すぎてパンクしちゃった?
カフェで叫んだり、いきなり人を訪ねたり、家買うように勧めたり、そりゃアンタ怖がられて当たり前だよ( ̄▽ ̄;)スイッチ入っちゃったのかな?

 まぁ、「意味がない」と言い切った索(手越祐也)の言葉が引っかかって、どうしても抜けないくさびみたいになったんだろうな。で、革命が起きた。

 50歳。いい年齢だよ。
人生100年とまでは言わないけれど、終わりが見えてくる時期。
心残りを少しでも手放して自由に生きて欲しい。
愛も家族も手にいれて欲しいけど、その道のりは・・・

 玄一の心の叫びは、ほたる(白鳥玉季)にも刺さった。
父親からも母親からも捨てられた自分は我慢するしかない。
まだ中学生なのに(高校生かと思っちゃったよ)漂う諦観。
それがちょっと変なゲイのおじさんに出会ったことで変わっていく。

 あの3千万は大丈夫なやつ?( ̄▽ ̄;)
一万円札、福沢諭吉と渋沢栄一まざってたよね?
どっかで拾ったのかな?

 そして中学校の教師・作田索。
熱くもなく冷たくもない温度がイイネ。
カミングアウトしているみたいだけど、職場でも?
未来のない恋愛に疲れてしまったのか、パートナーとケンカして出てきて車中泊中。


続きを読む

matakita821 at 12:09|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加