異郷の駅前食堂

2021年04月30日

きこりのテレビ日記 #38

 4月26日(月曜日)

 7時30分 BSP 『おちょやん』第21週「竹井千代と申します」第101話

 昭和26年2月。千代(杉咲花)が道頓堀から姿を消して1年が経っていた。
夜空の月を見上げながら千代を思う岡福のみなさん・・・
なんも言わんでもわかってますで(´;ω;`)

 もちろん寛治(前田旺志郎)も熊田さん(西川忠志)経由で千代の行方を捜していたが何の情報も入らなかったんや。
一平(成田凌)は生まれた子どもと灯子(小西はる)との生活に満足はしているように見えたが新聞に愛人との修羅場云々が載ったせいで客の入りにも影響が出とった。

 何より一平の顔に生気がないのが気になったよ。
「これでええんや・・」って自分に言い聞かせているみたいだし。

 さて、その頃NHK大阪では『お父さんはお人好し』というラジオドラマの企画が進んでいた。
脚本は長澤誠(生瀬勝久)、主演は漫才師の花車当郎(塚地武雅)と人気女優の箕輪悦子(天海祐希)。しかし当郎さんは相方に千代を望んでいた。プロデューサーの酒井(曽我廼家八十吉)も長澤も知名度抜群の箕輪でいきたいと思っていたんで、行方不明の千代を探すよう当郎から頼まれても乗り気じゃない( ̄▽ ̄;)アハハ…実はすぐ見つかったのだが当郎には隠す始末。

 当郎さん、すごいなぁ・・戦時中の防空壕での、ホンの30分ぐらいの時間をそんなに大切に思ってくれてたんやなぁ・・市井の人を演じきれる女優・・温かくて強くてみんなに力を与えられる。千代にぴったりの役やん!

 当郎さんの千代への熱い思いを聞いた長澤先生は道頓堀に行き自ら千代の事を訪ねて回った。その生い立ちや人となりを聞き興味を持ったようだす。
『私も竹井千代に会うてみたなった』

 長澤先生のこの言葉から新生・竹井千代が生まれたんだす。

 4月27日(火曜日)

 7時30分 BSP 『おちょやん』第21週「竹井千代と申します」第102話

 千代は京都にいた。そしてにゃんと驚くことに栗子(宮澤エマ)と一緒に暮らしていたのさ〜!
昔、千代を追い出した張本人やで!
なのに嫌味もズバズバ言い合えるいい関係になっとる。
しかも小学生ぐらいの春子(毎田暖乃)という女の子もいる。
千代は近くの料亭で仲居さんをしているそうな。

 長澤さんの言葉を受け、さっそく酒井と部下の桜庭は千代を訪ねたがきっぱりと断られた。
千代と話した長澤はあんなに箕輪悦子推しだったのに心から残念そうだった。
『あないやわらかい声・・・いや、言葉遣いやな・・・
久々に聞いた気ぃするわ』

 酒井・・・適当な奴かと思ったら感覚は鋭かったみたいや。
のちに『大阪のお母さん』と呼ばれるようになった千代から郷愁のような温かさを感じ取ったみたいやな。


 4月28日(水曜日)

 7時30分 BSP 『おちょやん』第21週「竹井千代と申します」第103話 

 そうして語られた1年前の栗子と千代の再会のとき。
京都に着いたその夜、路頭に迷って座り込んでいる千代に栗子から声をかけたんや。
あんたの姪の春子の面倒を見てやって欲しいと。

 千代を家に連れてきた栗子は頭を下げて過去のことを謝った。
『昔・・・あんたにしたこと謝ります。どうか許したって。
あては、あんたから生きる場所奪てしもた。家族奪てしもた・・』
『テルヲもヨシヲも亡うなってしもた。
あんたのせいでうちの人生めちゃくちゃや!

 春子は千代が家を追い出された時に妊娠していた子(桜という名前だそうな)の子供で栗子の孫で千代の姪。栗子ももう年で体調も悪いので春子を頼みたいと言うのさ。

『あの子も灯子も戦争で家族亡くして一人になってしもた?
さみしかったて?
ずるいわ・・うちはもっと前からずっと一人やった!
誰も面倒見る人いてへんねやったら奉公にでも出したらよろし!
うちを追い出した時みたいに!!


 襖の奥でこの会話を聞いていた春子の泣き声が聞こえて・・・
必死に謝った千代。
それでも家を出て行こうとしたが行く当てもなし。
しかたなくその晩は泊ったのさ。

 翌日、春子から宿題を見て欲しいと頼まれた千代は、初めて栗子が字を読めないことを知った。
『思い出した・・・。
昔、家に来た時あの人、三味線以外ほとんど荷物持ってへんかったな・・・
あの時はそこまで気ぃ回れへんかったけど・・・
栗子さんも、うちとおんなじような身の上やったんかも分かれへんな』


 それで千代は一緒に暮らすことに決めたんや。
箪笥に収められた千代の人生で捨てられないもの。
お母ちゃんの写真、テルヲの笑っている写真、「人形の家」の台本。
箪笥に仕舞ったことで千代の決意が見えた。

 最初にすっかり仲のいい家族になっている3人を見てからの
再会で吐き出された言葉。
溜まりに溜まった千代の怒りと憎しみ。

 この状態から3人は一日一日を重ねて家族になっていったんだね。
互いを許し合いながら。

 栗子の謝罪は灯子とは違う。
灯子の謝罪は自分のための謝罪、栗子の謝罪は千代のための謝罪・・だと思う。
自分の罪にちゃんと向き合っていると思えたし、千代が出て行った後に生まれた後悔もよくわかる。
子どもを持ってみて初めてわかる感情とどれほど自分が酷い仕打ちをしたか。

 そうして春子との会話で初めて知った栗子のこと。
もしかしたら千代以上に辛酸を舐めてきたのかもしれない。
春子は千代であり、栗子ももしかしたら自分自身なのかもしれないという気づき・・・再会しなければ無かった。
それぞれの言葉の重みが伝わってきた。
留まることが千代の救いにもなるのかもしれないね。

 そしてここで俄かに浮上した「花籠の人」=栗子説さ〜!
京都ですぐに見付けたのも千代の様子をずっと気にしていたからというツイッターでのコメントにも頷ける。栗子の中で後悔が生まれてから贖罪と励まし(生きて元気にやっていてくれることへの感謝)の気持ちで送っていたとしたら・・・あるね!

 一方、ラジオドラマ制作部では箕輪悦子案決行のため動き始めていたが・・・
にゃんと当郎さんが千代のとこに直接交渉にやってきた。

 『おかえり〜!』と千代を迎えた当郎さんの笑顔のインパクトがすごい!(笑)
『何やいなぁ、えらいことやったみたいですなぁ。
けど僕が来たからには、もう大丈夫や

 春子や栗子を巻き込んでの当郎のトークが、も〜楽しくて楽しくて( *^皿^)
ついつい千代も乗せられてしまう。
パワーもあるし、あったかくて太陽さんみたいな人やな。

『何やろ・・・この人と喋っていたら
いろんなこと悩んでんのがあほらしなってくるわ…』
 

 芝居の悲しみは芝居で癒す!
人生とリンクしながら舞台で成長してきた千代やったが
一平のアレの時はそのリンクが辛くて辛くて演じることができなくなってしまった。
セリフの一言一言が刺さるし思い出が蘇ってきて・・・
あの瞬間がトラウマになってるんやろな。
でも向き合わない限り苦しみから逃れられないことは千代が一番わかっている。
何より芝居をせずにいることに耐えられないはずや。

 4月29日(木曜日・祝日) 

 8時 NHK総合『おちょやん』第21週「竹井千代と申します」第104話

 結局、当郎さんは晩御飯まで食べていった。
千代は女優として復帰するつもりはないと伝えたさ。

『あとは千代ちゃんが決めはることや。
おおきにな。今日はほんまに楽しかったですわ』

『言うときますけど何べん来てもろてもうちの返事はおんなじだす』
『もう来えへんで。
僕もやらなあかんことようけありますね。
このラジオドラマ絶対に成功さしたいんですわ』

 意外なほどあっさりとした引き際。
当郎さんは、なかなかの策士と見たで(* ̄m ̄)
引く時引いて、このドラマに賭ける自分の強い気持ちだけは伝える。
ああは言っても千代の心は動いたはず。

 ラジオから流れてくる「夜想曲」と共に蘇る千代の記憶。
千代はいつだって舞台の上で生きてきた。
『お芝居辞めてしもたうちにでけることなんて何一つあれへん・・・
ただ生きて、ここいてるだけだす』と栗子に話していた千代。
戻りたいんやろ・・?

 実は長澤さんは当郎さんと千代の会話を家の外で聞いており
近くの屋台で待っていた。

『君の言うとおりや。彼女はええもん持ってる。
せやけどな、どないにええ役者でも本人にやる気があれへんのやったらそれまでや。
誰かに無理強いされて迷いながらやったところでええ芝居できるはずない。
戦争中の私らがそやったようにな』
『せやなあ。
あないな思いはもう二度としたない。
せやからこそ僕は彼女のこと諦めたないんです』 

 戦争の責任と後悔を背負っている・・・
みんなそれぞれ戦っているんや。

 翌日、長澤は千代を訪ねて来た。
千代と対峙した時のあのなんとも言えん表情はなんやろ。
声だけ聞いていたからイメージと違っていたのか、
大変な人生を歩んで来たらしいのに、この静かで優しく人を包みこむような佇まいに驚いたのか。

 長澤先生は『後悔せえへんために』来たと言った。

『(道頓堀のみんなは)あなたのこと心配してはりました。
・・・と同時にあなたのことを信じているて。
いつかまた役者として道頓堀に帰ってくるて。
ほんまのこと言うと僕はずっとこのラジオドラマは
別の女優がやった方がええと思てました。
せやけど昨日当郎とあなたのやり取りを表で聞いてしもて。
あなたたちの笑い声がまるでラジオドラマのように聞こえてきて
しばらくその場を離れることがでけへんかった。
あれこそ私たちが目指すものなんやて、そう確信しました。
戦争で失われてしもた家族の団らんを
もういっぺんこの国に取り戻したいんです。
家族を亡くしてしもたたくさんの子供たちに生きてさえいれば
人生おもろいことが起きるんやて、諦めたらあかんのやて教えてやりたい。
力を貸してください、竹井さん!』

 なんやら長澤さんの言葉聞いてたら泣けてきた。
その真摯な思いと強い覚悟が伝わってくる言葉に。
そして伝え聞いた道頓堀のみんなの思いに。
それでも千代は断った。
辛いことを思い出しそうで怖いと。

『竹井さん・・・
お芝居は、もう辛い思い出でしかあれへんのですか?
やとしたら・・・残念です』

 (´・ω・`)・・・・
辛い思い出のままでええんか?
アンタのすべてだった役者という役割を。
『後悔せぇへんために』という言葉がまた戻ってきたよ・・・続きを読む

matakita821 at 19:15|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2021年04月07日

きこりのテレビ日記 #34

 4月6日(火)

 『イチケイのカラス』第1話(録画)(フジテレビ)
面白かった〜!好きな感じよ。梅雀様も出ているし〜♬ やっぱり竹野内様良いわね。しかし人情派すぎるだろ!( ̄▽ ̄;)
被告人のお父さんの死が自殺じゃないってわかって良かった。彼が知りたかったのは真実。不正献金疑惑についてもこれから明らかになるはず。父親が関わっていたとしても亡くなる直前に選んだ道や死の原因を知るか知らないかで彼の人生は大きく変わってくるんじゃないかな。そしてみちおが言っていたように被告人が納得しない形で刑を執行すると再犯の可能性が高くなる。判決を下す裁判官(刑事や検察官・弁護士にもその機会はある)には被告人を犯した罪に向き合わせるという役目もあると思う。だから考えて考えて・・・でも考えても考えても完璧な判決なんてものはない。だからみちおはギリギリまでとことん事件と、被告人と、罪とにフェアな目で向き合い続けるんだね。
 
 みちおは11年前までは弁護士で冤罪事件と思われる裁判に関わったのかな?その後小日向さんにスカウトされて裁判官へ。『いずれこの国の司法を裁く』とか言っていたが、この時の事件に司法関係者がいたってこと?あるいは法の抜け道的な?

 そしてみちおの言っていた『カラスになれ』の意味とは?
あの絵のカラスは三本足だったよね?カラスっていうとゴミステーション荒らしのイメージしかないが神話に出てくるカラスは神の使いで正しい道に導く存在なんだと。みちおは千鶴(黒木華)に司法の世界でそのような存在になって欲しいと期待しているのかしら。そしてもしや11年前の件にケリをつける際の公平な証人であり裁判官であって欲しいと???もちろん視聴決定。来週も見ますよん。

 『迷宮グルメ 異郷の駅前食堂』 #147 神奈川&ブルガリア

 木曜日に移動した一回目。
ヒロシの事務所から「旅すること遥か46km」・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…
前半は神奈川稲川ヶ崎駅。
鎌倉・・・懐かしいわぁ・・2年前の6月にお邪魔しました。
IMG_0368

IMG_0354

IMG_0396

旅行もアレ以来行ってないよ。
行けても1年に一回だけど、マジでどっか行きたいって心の底から思うワ。違う場所の景色見ているだけで癒されるって実感しとるよ。

 てか、ホントに電車と住宅が近いね。
塀の上歩いている猫がいたら危ないんじゃ・・それに紫陽花シーズンじゃなかったら、こんなに空いてんの?稲村ナントカ駅だから?お寺とかはやっぱり混んでんの?いっつもあんなんかと思ってうんざりしたけど今度は4月に行ってみよっかな〜゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚

 鎌倉の古い日本家屋いいわぁ・・縁側憧れるよ (´−`) 私も家建てる時縁側作りたかったのよ。でもね、北海道だとそんなもん作ったら寒くて寒くて・・・実現不可能なんですワ。デッキスペース作る人は多いけどね。違うのよ、そっちじゃないのよ。

 後半はブルガリア・ソフィア中央駅。市場めぐりは楽しいねぇ。ハーブティなんて買って、ヒロシ飲むのかねぇ。そしてお食事。今回はいい食堂選んだんじゃない?実物を見て選べるってのはいいよね。でもいつもよりギャンブル度低くてアレだったが。

 4月7日(水)

 7時5分 BSP『あぐり』第9話
あぐり(田中美里)が嫁入りして半月が過ぎたようだが、相変わらずエイスケ(野村萬斎)とはすれ違い。というか嫁というよりも望月家の養女になったというか、ただの居候だよね ( ̄▽ ̄;) お嬢様とか呼ばれているけどさ。

 あぐりったら家に居た時と同じようにマイペースで行動。朝も光代さん(お姑)(星由里子)から一番早く食卓につきなさいって言われてたのに変わっとらんし。言われなきゃエイスケを起こさないし。習い事あるのに普通に寄り道しとるしよ。さすがに光代さんもキレるんじゃ・・( ̄▽ ̄;)日に日に目が険しくなっとる。

 わたしゃ、あぐりの母親の美佐(松原智恵子)にムカついてしょうがないよ。嫁入り前になんも教えんと嫁ぎ先まかせ。しつけも何も望月家に丸投げだもんね。自分達への経済的援助のためだけにあぐりを売り飛ばしたと言っても過言ではないと思ふ。

 学校では親友だった民子(笹峰愛)から裏切り者呼ばわりされ口を聞いてもらえない。でもエイスケが遊郭通いだと言う情報だけは与えるという・・・恨みが深そう( ̄▽ ̄;)

 学校帰りに下働きのかよちゃんに遭遇し無理やり汁粉屋(だっけ?)に連れて行き『友達になろう』宣言。変にエラそうにしているより好感は持てるが、はっきり言ってかよちゃんにはちと迷惑な友情じゃ?案の定、帰るのが遅くなってかよちゃんは女中頭から怒られていたし(ちゃんとあぐりが理由を説明していたのは良し)かよちゃんはアンタみたいに気楽な身分じゃなくて忙しいんだからさ。


 7時30分 BSP 『おちょやん
 7時30分『おちょやん』第18週「うちの原点だす」第88話

 なんという事だ・・・福助(井上拓哉)が戦死してしまった・・・
なんかさ、ただ『戦死しました』なんて電報もらっても信じられないよね。災害の場合もだけど、ご遺体と会えないというのは本当に辛いと思う。なんか帰ってきそうで私ならずっと待っちゃうかもな。

 一福(歳内王太)は『お国のために立派に戦うて死んだんや。本望やったに違いあれへん。お父ちゃん誇りに思います』と言い切っとったが・・・内心葛藤しとるんやないやろか。本当にこの戦争は正しいんやろか・・て。負けたのを知ったら絶望して生きていけなくなるんじゃ・・

 そして悲しみのあまり布団から出てこられないみつえ(東野絢香)にシズさんが喝!
ええかげんにしなはれ!何だすそのざまは。
傷ついてんのはアンタだけやあれへん!!


 いやいやいやいや・・・まだ戦死知って数日でしょうがーー
そっとしていてあげなよーースパルタすぎるよーーこういう励まし方しかできないんだろうけどさ。それと『傷ついてんのはアンタだけじゃない』って言葉嫌い。たとえたくさんの人が傷ついていたとしても、みつえの悲しみはみつえだけのものだもん。

 そして百久利さん(坂口涼太郎)も・・・(´;ω;`)
身近な人間の戦死を受け、一平(成田凌)は初めて愛国ものの芝居を創ってきたことの責任を感じたようや。戦争を賛美した訳ではないけれど時流に乗っかって芝居の中で兵隊さんたちが戦争に参加することを肯定し、戦場へ行くよう背中を押したもんなぁ。でも、この時代に生きていた人たちは多分こんなふうな後悔や無念さをそれぞれ抱えているんだと思う。あのエラッそうだった国防婦人会のおばさんだって、芝居やめろ!って怒っていた警官だって。戦争を始めたのは自分達じゃないけれど、反対できなかったこと、お国にただ従ってしまったこと、生き残ってしまったことで自分責めながら生きてきたのかもなぁ。

 千代(杉咲花)がいつもながめて救われていた夜空に敵機がたくさん飛んでいた。夜空が恐ろしいものに変わってしまった。そして農家のおばさんから役者であることを全否定され歩く帰り道・・・すべて憶えていたセリフが思い出せない・・・

 役者であることに救われ、舞台に立つことで自分自身を発見し表現してきた千代・・・その千代がセリフを思い出せない。千代の千代である部分が欠けてきている。戦争がいろんな人の人生を削って失わせていく。

続きを読む

matakita821 at 20:35|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2021年01月09日

きこりのテレビ日記 #18 1月9日(土曜日)

 4時43分アプリに起こされる。早い。早すぎる。
5時10分にかけているのにーーーやはり普通の目覚ましにした方が・・・

 ツイッターを見たり、昨日見終わった『サイコだけど大丈夫』のOSTについて調べる。iTunesには無かったからCD買うしかないのか〜?パッケージの写真がしゅてきすぎるもうちょっと早くこのドラマに気づいていたらポスター付きのものが買えたのに〜(貼らないけど)朝っぱらからフォトブックとポップアップカード(って何?)とフォトカード付のサントラCDとキム・スヒョン様特集の雑誌を2冊も買ってしまった。今月はもう何も買わないと誓う。

 布団から腕を出していると(私は真冬でもシャツとパンツで就寝。よっぽどの寒さにならないとパジャマは着ない)めっちゃ寒い!念のため気温を調べたらマイナス19度!(今日がそのよっぽどの日だったのでは?)うぅーーーますます起きたくなくなった・・・

 5時6分起床。5時15分外へ。連日の寒波でさすがのミー太も一緒に外に出なくなった。そりゃそうでしょうよ。昨日は今シーズン初の積雪だったため市の除雪作業が入るのが遅かった。いつもは子ども達の登校時間には車道も歩道も除雪されているのに昨日は車道のみ。子供たちも私も雪をこいで(うちみたいに雪かきしていない家の前だけね)それぞれの目的地へ。面倒くさいし結構疲れるのだがなぜか楽しくなったりもする。
 昨夜除雪車稼働の音(ガランガランガラーンとかガタガタガターーってかなりの音量)が聞こえていたけど(小さい頃から聞いているから騒音とは感じない。慣れって恐ろしい。私だけか?)今朝はきれいに雪が道路脇に積まれていた。ただ出入口の所にちょこっと残っとる。でも昔に比べたらかなり細やかな除雪作業をしてくれている。昭和の頃や平成の初めぐらいの除雪方法は車道を大型の除雪車がガーーーーっと通っていくだけで家の前の出入り口に高く雪が積もっていたもんだった。今はその後ろを小型の除雪車が付いて家々の出入り口前の雪を除けてくれる。それでもちょっとは残るけどかなり有難い。
 で、本日は出勤前に一日延滞した本を図書館の返却ポストに入れてくるので、今のうちにこの雪をどかせとかないと。こんな時間に雪かきしたらうるさいべか・・と思いつつ・・・ささっと1分ほど。

 6時20分テレビの電源オン。
TBS『まるっと!サタデー』→6時25分Eテレ 『テレビ体操』→6時35分『まるっと!サタデー』へ。
なんかリュウジさんとやらがお正月の余ったお餅レシピを紹介していた。3種類あったが、レンジでチンして砕いたくるみとバターとメープルシロップをかけるってのが美味しそうだった。明日作ってみよ。くるみないけど( ̄▽ ̄;)

 7時 BSP 『美の壺』「憩いのティータイム 紅茶」

 7時15分 BSP『澪つくし』第90話
 さて、弥太郎(明石家さんま)がとんでもない話をかをる(沢口靖子)の元へ運んできた。にゃんとあのハマー(根岸季衣)がQベー(津川雅彦)と再婚するというのさ〜あのダミ声でさ。ホラ、昨日息子の紀之が家出して入兆に来たじゃん?で、一緒に暮らすことになったじゃん?それが子供を呼び寄せて奥様の後釜に座ったってことになったらしい。典型的なデマのパターン( ̄▽ ̄;) ツエさん(鷲尾真知子)驚愕、かをるも呆然。信じないと否定しつつも寂しがり屋のQべーのこと、あるかもね・・・等と思うのでした。
 
 そんな噂が広まっているとはつゆ知らず。不況風がビュービュー吹いている入兆はハマーの息子・紀之のおかげで久々に明るいムードに。子どもが一人いるだけで違うもんだね〜ハマーにも笑顔が増えたしさ。眉間の深い皺はどこへやら。子供と離れていたことが実はかなりストレスだったのかもね。そしてなぜかハマーと梅木が急接近。クールガイ梅木はハマーの息子と自分の境遇を重ねたみたい。釣りに連れて行ってあげたりしてかわいがっております。子どもが間にいることでハマーも素直になれているような。それは梅木も同じ。入兆を辞めようとした時のこと(かをるが結婚した時)を話したりして。こりゃ、こっちの再婚の方があるんじゃね?

 そんな中、嵐を巻き起こす女・律子(桜田淳子)が帰ってきた。河原畑(石丸謙二郎)と一緒に暮らしているってのにもびっくりしたけど(自信失ってたみたいだから、自分を崇めてくれる存在をそばに置いておきたいと思ったのか?それとも労働力として?)なんかまた悪い話を持ってきたとしか思えないぞーー

 7時30分 BSP 『おちょやん』第5週まとめ 「女優になります」
今週前半は道頓堀編と比べてパンチが足りないわ〜(詐欺の片棒かつがされたり、女優になりたい!と自覚したり、山村千鳥一座との出会いとかいろいろあったんだけどさ)と思ったけど金曜日を終えて、来たよ!来た来た〜!とテンション上がった。

 座本から打ち切りを宣言されたことを伝えた清子さん(映美くらら)は千鳥に新しい演目を提案。それは当時ブームとなっていた漫画『正チャンの冒険』を脚色した新作で台本もキャラクター設定についても清子さんは練ってきていた。これで客層を広げようという訳や。しかし千鳥(若村麻由美)は瞬殺。

『図にのるんじゃない!!』

 台本パラパラ〜
こんなにひどい仕打ちをされてもキリッと前を向き、座員のために千代に口止めし、口答えしないよう教育する清子さんが千代(杉咲花)には理解できない。巻き散らかされた台本を集め千鳥に読むよう訴えるがもちろん聞く気なし。

私は私のやりたい芝居をする。
そんな客に媚を売るような子供だましの芝居、
ヘドが出る!!


 千代カッチーーーーン!( ゚皿゚)キーッ!!

あなたももう来なくていいから。
我慢して一緒にいられてもこっちが不愉快だわ

『・・・・・』
さっさと出ていきなさい!!
『そやな。ほな、そないさしてもらいます。
何が山村千鳥一座や。
昔ちょっこと活動出てたんかなんか知らんけど、
今はアンタのことなんか、だ〜れも知らんわ!
お稽古でたいがい偉そうな事言うてはったけど
ご自分はちょっこともお稽古しはりませんやん。
うちはみんなが楽しいと思える芝居がやりたいんだす。
自分の事しか考えてへんお人にそないな芝居作られしまへんわなぁ。
大好きなお芝居を
あんたみたいな人から学びとうありまへん!
短い間だしたけどお世話になりました。


いや、お世話しましたあーーー!!!

 ひゃあーーーー(((( ;゚д゚)))アワワワワ
えらいどぎつい啖呵きりましたで〜〜
カフェーに戻り我に返った千代はさすがに落ち込んでおりました。
そこへ清子さんが訪ねてきた。酒の勢いもあるのか千鳥について罵詈雑言を吐く清子さんやったが千鳥への熱い思いも語ったのでした。
『私、山村千鳥が大好きやねん!
あの人について行くて決めたんや』


 10年ほど前、女が芝居をやると言っても誰にも相手にしてもらえなかったそうな。芝居をやりたいという熱意を持っていても場所がない子たちを拾ってくれたのが千鳥だった。自分が矢面に立ち戦って粘って一座を背負ってきた。千鳥もかつては結婚していたそうな。でもヒドイ旦那さんに裏切られて捨てられ死のうと思ったこともあったんだと。でもその時幸運の四つ葉のクローバーを見付けて、もっかい死んだ気になって生きてみようと思うたそうや。

 考えてみれば千代は千鳥の芝居見たことがなかったよね。指導して怒鳴っている姿しか見ていない。ただの威張ったおばさん。わがままで鬼のような「座長」。でも清子さんのおかげで、自分と同じように苦しんでも前を向こう、小さな幸せにすがって頑張ろうとしている人間・山村千鳥の姿がちょいと見えた。間違いに気づいたらすぐ素直に行動するのが千代や。その足で千鳥の様子をそっと見に行った。そしたら寝ていると思った千鳥は自分にダメだしをしながら芝居の練習をしていた。たくさんの洗濯物は彼女の努力と汗の結果だった。

 強い意志・信念・情熱・芝居と共に生きるというより芝居そのものになって燃え尽きてやろうとでもいうような千鳥の姿は尊く美しかった。千代は改めて千鳥に弟子入りをお願いした。

『昨日はすんまへんだした!
もう二度と口答えするような真似はいたしまへん。
そやさかいもいっぺんお世話さしとくれやす!』

『何を虫のいいことを・・』
『生まれ変わったつもりでもいっぺんだけやらしておくれやす!』
『だめよ!目障りだわ。早く消えて!』
『・・・<(_ _*)> 』
『怒鳴られないとわからないの!この〜』
クッションでぶっ叩こうとした千鳥さんは机の上に置いてある湯飲みに気づいた。

『・・・次はないからね。
そのうち役が貰えると思ったら大間違いよ。
あなたはずっと雑用!それでもいいわね!

『・・・ようあれしまへん。
けど・・それが今のうちの力だすな。

 千代も自分自身と戦っている。千鳥さん、内心この子やるわね・・って思ったんじゃ?
千代が千鳥のために用意した湯飲みには四つ葉のクローバーが鮮やかに浮かんでいた。これが今の千代にできること。でも千鳥さん、笑顔になってましたで〜黒猫を避けたり四つ葉の効力を頼みにしようとするのは、それだけ必死に生きているから。わずかな光にすがらずにいられないほどに。そして自分のためだけに生きているんじゃないから。小さなクローバーやったけど、千鳥さん大きな力を貰えたはずや。そして千代もこっからが始り。空を見て清々しい気持ちで『今日もええ天気や』と笑顔になれるなら大丈夫。そして山村千鳥一座にとっても千代は一陣の爽やかな風となって再生のきっかけを作る存在になりそうよ。

 2時、昼食を食べながら『サワコの朝』(録画)(TBS)を見る。ゲストは舘ひろしさん。
渡さん愛を静かに語る姿からは心底惚れこんでいるのが伝わってきたし、今も渡さんが舘さんの中で強く生き生きと存在しているのがわかった。石原プロに在籍していたことに対しての『楽しかった。本当に楽しかった』という言葉からも過ごしてきた時間への誇りと愛情が感じられたわ〜裕ちゃんとのエピソードも面白かった。ヤング舘、生意気だけど憎めない小僧だったんだろうね。『暴力教室』で見た時は、あらあら、そこらへんで騒いでいたホントのチンピラ連れて来ちゃったのねと思ったけどさ。あの素肌に革ジャン皮パンツ、そしてまとっている空気がさ、いかにも悪そうでヤダわ〜おぉ怖!って感じだったけど、こんなダンディーなおじさまになるなんてね。

 『バイプレイヤーズ〜名脇役の森の100日間〜』#1 バイプレイヤーと主役争い(録画)(テレビ東京)
『バイプレイヤーズ』もシーズン3。でもオープニングはやっぱり「レザボア・ドッグス」ふう黒スーツだよね。メインは田口トモロオ、松重豊、三石研、遠藤憲一。そこに今回は舞台が撮影所ということでかなりの人数の俳優・スタッフさんが絡んで大騒動に発展するんだって。最初に『大騒動に発展』って言われちゃうと、ちょっと萎えちゃうとこはあるけどさ、まぁ、見て見ましょうよ。

 2020年6月、コロナの影響で都内のスタジオはいっぱいなため、民放各局のドラマがひと番組づつバイプレウッドで撮影することになった。
HPのマップの中のスタジオをクリックすると番組と出演者が!楽しい!

1チャン 『べじたぶる』出演 芳根京子、本田望結、吉田羊他

2チャン 『しばいであそぼ』出演 高畑淳子、本田博太郎

4チャン 学園ドラマ 『CTO』(COOL TEACHER ONI to TSUKA )出演 長谷川京子、りょう

5チャン サスペンス 『わたしの番です』出演 原田龍二、佐々木希、田中要次、遠藤憲一他

6チャン 銀行ドラマ 『大合併』出演 向井理、大倉孝二、津田寛治他

8チャン 医療ドラマ 『Doctor-Z 5』出演 観月ありさ、遠藤憲一、ふせえり他

7チャン 刑事ドラマ『チーム7』出演 役所広司、濱田岳、柄本時生、志田未来他

 みんななんかのドラマを思い出させるような・・・( ̄▽ ̄;)アハハ 銀行モノに津田寛治さんが出てるのもそれっぽい。そしてエンケンさんがあちこちに出演されているのもリアル。私としては『しばいであそぼ』とテレ東ドラマ『チーム7』が気になったわ〜

 で、今回は7チャンがメインで描かれました。リハーサル中で役所広司さん(ボス)の代りのスタッフさんがいい感じのスティックさを演じていてナイス(笑)柄本時生氏からは『テレ東だから視聴率気にしなくていいしね』との言葉ももれる。志田未来さんのサプライズ誕生日ケーキが登場したけど、まさかの日にち違い。スタッフぅ〜〜!さらに大問題勃発。主演の役所広司さんがハリウッドでの仕事が終わらず、このドラマには出演できなくなったのさ〜今いるレギュラーキャストたちの中から主演を募る無理すぎるスタッフ。で、最初は譲り合いをしていた出演者たちだったんだけど時生の一言からから主演をめぐりベテランチーム対若手チームの仁義なき争いへと発展。それをニヤニヤ笑いながら楽しんでいるゲストの濱田君・・・だったのだが〜急に濱田君のスケジュールが空いたため見た目は若手中身はベテランの濱田君も参戦。戦いは三つ巴の地獄と化すはずだったが・・・まとまった(笑

 いや〜面白かった!私、シーズン2は何となく途中リタイアしちゃったんだけど、今回はいけそう。すごいメリハリあるし緩さもほどよいしさ〜若手チームの存在がいいスパイスになって、いつものメンバーをさらに生かしているような。これは視聴決定ザンス。

 『迷宮グルメ 異郷の駅前食堂』香川&ベトナム(録画)(BS朝日)

 ヒロシは不思議だ。言っちゃ悪いがヒロシがメインの番組を見たい人ってそんなにいないと思うゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ すごく狭い入口というか・・。ヒロシに何を求めてキャスティングしたのかな?いや、ディスっているのではなく普通に不思議で知りたいのだ。特色というかヒロシの色や味がわからない。大御所的存在感ででっかく回していく感じでもないし、アイドル的(出ているだけで番組成立。舞台よりも本人の感情やリアクションに注目)な立場でもないし、ほのぼの癒し系でもボヤキ系でもないような。ペーソスのある気楽さ?でも会話によどみはないけど、そんなザックバラン(フレンドリー?)って雰囲気ではないんだよね〜なんか気難しそうだし旅が好きそうにも見えない。世の中のことや人にそんなに興味持ってるふうでもなさそうだし(偏見かも。ごめん)でもビジネス色が目立つ訳ではない。そしてほどほどにまとも。ビジュアルもほどほどに汚い。ただ目に入るものを口に出しているだけのような気もするゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ ヒロシが旅先の駅前食堂で食べるのがメインみたいだが、美味しくても不味くても同じ顔のような。まぁ、不味い時ははっきりわかるけど美味しそうな表情ではない。そこがいいのかな。わざとらしいリアクションにはもううんざりだもんね。なんだかんだ言いつつも、興味持てなかったらすぐ削除する私が、ながら見とはいえ見ている理由が謎。この誰に対しても平等に冷たすぎずあったかすぎない距離感がいいのかな〜だから旅先の景色や人がちゃんと見える?地元の人のようであり旅人のようでもある?相手が雑に扱っても気にならない?やっぱり不思議だ。ひどいことばっかり書いてきたけど次回韓国&ポーランド編も見るよ。

 19時30分 NHK総合『ブラタモリ』天橋立
この番組はタモリが元気でいることを確認したらオッケー。そんなにタモリの番組見ている訳じゃないけどタモさんが亡くなったら(縁起でもない)すごいショックだと思う。なぜだろう。『いつも心にタモリを』なのか?

 『嵐にしやがれ』のない土曜日。こうしてリアタイする番組が減っていく・・・


matakita821 at 21:22|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加