熱狂マニアさん

2025年01月13日

きこりのテレビ日記 #206

 1月9日(木曜日)くもり 風が強くてざぶかった〜 −8度→0度

 本日も会社のPCの新システムと格闘し続けた。
とにかく何度も繰り返して覚えるしかにゃい。

 『阿修羅のごとく』episode 1 (Netflix)


 もちろん本家の「阿修羅のごとく」も当時見ておりましたし、大好きなドラマです。
是枝監督がリメイクすると聞いて現代が舞台なのかな〜?と思っていたら、ちゃんと昭和のままだった。大変だったろうね〜昭和の風情の残っている場所を探すのは。タイトルバック映像がポップでちょっとびっくりしたぞ(笑)でも昭和ならではのセリフもそのままなのが嬉しい。高齢の父親(國村隼)の浮気発覚からこぼれ見える四姉妹、それぞれの人生。

 長女・綱子(宮沢りえ)・・・1979年のテレビドラマ版では加藤治子さんだった。初見の頃は、こんなおばちゃんがこんなことを???と思ったもんだが、加藤治子さんの女としての艶っぽさは感じていた。設定は多分40代とかだったのかな〜( ̄▽ ̄;) とっくにその年を越えてみると感慨深いよ。そしてこの役を宮沢りえさんが演じている。時の流れを感じるし、宮沢りえさんの女性としての貫禄に惚れ惚れ。

 次女・巻子(尾野真千子)・・・昭和版は八千草薫さん。潔癖な優等生がそのまま母になった巻子と奔放な姉との対比が印象的だった。夫の浮気を疑っているため綱子の行動には複雑な思いがあるが、それでも成立する姉妹の関係と会話はさすが向田邦子さんだな〜と思ったよ。尾野真千子さんはどうしても逞しすぎるイメージがあって(ちょうど今『カーネーション』再放送しているし)、言わない怖さがあった八千草さんとは違うみたいだけど、これが是枝版なのかな。巻子がどう引っ張っていってくれるのか楽しみ。

 三女・滝子(蒼井優)・・・昭和版はいしだあゆみさんだった。いかにも幸薄そうというか・・( ̄▽ ̄;) 死語となった「オールドミス」そのものの存在感だった。蒼井さんの滝子は清潔感があって自分の中にある重たい感情を持て余しているのが伝わってきた。どう変わっていくのか期待。

 個人的に注目していたのは滝子の恋人となる探偵役(当時は宇崎竜童さんが演じていた)勝又さ。松田龍平さんで嬉しいわ〜あ、綱子の浮気相手が内野聖陽さんってのもね。

 四女・咲子(広瀬すず)・・・昭和版では風吹ジュンさんだった。末っ子らしい自由さと子供っぽさの残る情熱、自己主張の強さ。なんだか懐かしいなぁ。広瀬すずさんは苦手なんだけど、なんだか新しい広瀬さんに出会えそうな気もする。

 そして母だよ〜なんと(おばあちゃんの印象だった)あの役を松坂慶子さんが演じるなんて。でも父親が70代って設定だから多分60代後半ぐらいなのかな。若いじゃん!(笑)(ドキドキしながら待っていた)「で〜んでんむしむし」の場面、魅せてもらいましたよ〜子供達には見せていない、一瞬の激情。

 できたふすまの穴をふさいだ桜の花びらがこのドラマを象徴している。家族や姉妹だからこそのできあがっている日常の風景・会話、家族だからこそ取り繕う見せていない顔、それを見た時どうしても生まれるドラマ。とにかく元々の原作と脚本が完璧なので、そこに挑んだ是枝監督がどう料理してくれるのか、怖いような嬉しいような・・・期待しかない。一日一話づつ見ていこうかしら。


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matakita821 at 15:17|PermalinkComments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加