村雨辰剛

2021年12月24日

「カムカムエヴリバディ」 第8週 1951-1962

 12月20日(月)第36話

『わしと結婚してほしい。
わしゃあ、甲子園には行けなんだ。
大学野球も志半ばじゃった。
じゃけど進駐軍との試合に勝てたら、アメリカに勝てたら、
そん時ゃあ、兄さんも認めてくれる。
そねん思うて戦うたんじゃ。
これからは、わしが守りてぇ。おめえのことも、るいのことも』

 プロポーズされている時の安子(上白石萌音)の表情を見たら、
あ、コレ、全然ダメだわ・・と気づくと思うが〜〜(;´・ω・)ウーン・・・
勇(村上虹郎)としては精いっぱいの自分としての誠意で
進駐軍に勝ったら、兄(松村北斗)にも許してもらえる、
安子も納得できる・・と考えたんだろうが・・・
まぁ、兄嫁を弟がもらうってのも無い話じゃないしさ・・

 でも、安子にしたら野球の勝負とかどうでもいいっていうか〜ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
勝ったからどうとか言われても全くしっくり来ず・・・
ポカーーン・・てな感じだよね。
稔さんを殺したアメリカ軍に敵討ちを!って発想ないもの。

 コレ、すぐに返事しなかったのは安子も混乱しちゃったのかな?
ロバートさんと会っていなかったら勇と一緒になったのかな?
NOならすぐに返事しないと勇も期待してるよ〜〜
HPはこちら

 安子は心の友・きぬちゃん(小野花梨)に相談。
きぬちゃんはズバッと指摘してくれた。

『これまでが不自然じゃったんじゃ思うよ。
再婚もせんと雉真の家におって、
おはぎゅう売りながらるいちゃん育てるじゃなんて。
勇ちゃんのこたあ、好きじゃろう?』
『もちろんじゃ』安子
『じゃったら、何が問題なん?』

 そこに偶然ロバートさん(村雨辰剛)が現れ・・・
2人の話す様子を見ていた察しのいいきぬちゃんは「問題」に気づいたさ。

『安子ちゃん・・・
自分が、どねんしてんかはっきりさせんといけんよ』

 きぬちゃん、さすがじゃ。
いつだって安子の一番の味方で安子の気づかないことをきっちり教えてくれる。

 カウンターに並んで仲良く話す安子とロバートさんをマスター(世良公則)は嬉しそうに見守ってくれとる。
安子はロバートさんには夢を語ることができる。
ロバートさんは安子が何を大切にして何を生きがいにしているかを知っている。
そして、これから何がしたいかを安子に聞いてくれる。

 ロバートさんとの間には「未来」へと繋がる「今」があるけど
勇との間には「過去」しかないんじゃなかろうか・・
勇は安子のこと、何も知らないんじゃないのかな・・

 ロバートさんは安子のおはぎが美味しいのは『あなたの子供の頃の思い出の味、悲しみの味、それから、るいちゃんへの愛情の味なのです(英語)』と伝えてくれた。
そして別れ際に、いつも通り花を買っているから奥様のためかと思ったら、安子へ。

『I'm very impressed by you.
You are an amazing woman.』
(あなたには感服です。あなたはすばらしい女性です)

『See you around, Yasuko.』
(では、また。安子)

『Take care ・・・Robert』
(はい、また。・・・・ロバート)

 安子、初めて「ロバート」と!
そしてロバートさんも初めて安子へお花を!!
2人の間だけに流れる特別な時間・・・に、
見ているこちらもにんまりしてしまったのだがーーーー
何ということでしょう!
勇が見ていた!!(;`Д´ノ)ノ
怖い顔でロバートを睨んどる!

誰?今の人。誰なら?』勇
違うんじゃ!』安子
違う?

 安子も普通に「テキスト作るの手伝ってる人だよ〜」って答えりゃいいものを、
あわわわわ・・ってしどろもどろになったもんだから、
勇も気づいてしまったワ( ̄▽ ̄;)
そして答えながら安子もわかったんだと思う、
ロバートさんは自分にとって特別な人なんだって。

 勇は家に帰らず、ヤケ酒。
ラジオから流れる英語を消せ!と騒ぎ、暴れるのでした。

 勇・・・振られたらストーカーになるタイプ?ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
かわいさ余って憎さ100倍になりそうで怖いんだけどーー

 安子は千吉(段田安則)に家を出る意志を伝えたさ。
それで千吉は何もかも理解した模様。
こっからの詰め方はさすが一代で財を築いた雉真繊維社長。
るいと離れないという安子に、赤ん坊のるいを任せた結果怪我を負わせたこと、この前医者にるいの傷を見せたこと、治る可能性はあるが手術を何回もせねばならず、かなりの費用がかかることを話した。

『おはぎの小商いで賄える額じゃねぇ。
途方もねぇ金がかかることじゃ。
雉真繊維の力がなかったら治してやれん。
それでも・・るいを連れて、この家を出る言んか。
本当に、それがるいのためじゃ思よんか。
雉真の子として生きていく。
それが、るいにとっては一番えんじゃ』

 千吉さんにとって「雉真の子」であるるいが一番かわいい。
安子はるいの母親にすぎない。
それでも千吉さんなりに安子の自由を認めてやらせてきたんだと思う。
じゃが家は出る、るいも連れて行くというのは決して許さない。
安子の「自由」はあくまで千吉の加護の元許されていた。
本当の意味で自由に日なたの道歩くにはまだまだ時間がかかりそうじゃ・・
安子の代では叶わんのかのぅ・・

 って、算太(濱田岳)も雪衣さん(岡田結実)に、ある意味プロポーズ。
算太の場合は雪衣さんの気持ちが勇にあるってわかっていての・・だが・・・
雪衣さん、どう答えたんじゃろ・・
安子が勇と一緒になるんなら辛いから算太と一緒になるのもアリかもしれんが、
安子が出ていくのなら・・・(  ̄〜 ̄;)ウーン…

 12月21日(火)第37話

 雉真家を出ていくなら、るいとは暮らせない・・・
従うしかなく、るいを泣きながら抱きしめる安子なのでした・・

 コレさ〜るいが男の子なら後継ぎだからって、しかたなくも納得できるけど、女の子なのにさ〜それにこれから勇が結婚したら子供生まれるじゃんね〜そしたらどうすんのよ?るいを母親から離して辛い思いさせる意味あるんかい?( -᷄ω-᷅)

 飲み屋でケンカして傷だらけになった勇が帰宅。
安子と勇の雰囲気から状況を察知していた雪衣さんは赤チンでお灸を・・
『無様ですね。
そねんことでお酒ょう飲んで暴れるじゃなんて。
雉真の坊ちゃんの面目丸潰れじゃね』

 この時、お、意外と雪衣さんと勇合ってるかも・・って思ったんだよね。
勇って、こういう言い方する人好きそうじゃん ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ

 出ていこうとする雪衣さんの腕を掴んだ勇じゃった・・

『ひでぇ人じゃね。
今も・・・たった今も安子さんのことを思うとるくせに』雪衣
『分かっとるんじゃったら出ていきゃあええが・・・
出ていけぇ…』

 出て行かなかったようです・・・( ̄▽ ̄;)
勇は雪衣さんの気持ちを知っていたんだね。そこに甘えた。
そして雪衣さんも自分に気持ちがないことをわかりながら結ばれることを望んだ。
勇への思いをスッパリ捨てたのかと思ったが、この時だけでいいと思ったのか・・
勇がロバートと一緒にいる安子を見なければ、この展開は無かっただろうなぁ・・・

 そして・・朝、勇の部屋から出て来る艶っぽい雪衣さんと
会ってしまった算太・・・
その日はよりによって「たちばな」再建のために信用金庫からお金を借りる相談をしに行く日・・・
安子は必死に貯めたお金の入った通帳と判子を算太に託した・・・

 _| ̄|● ・・・
こんな精神状態の算太に銭持たせちゃダメだぁ・・って心配していたよ・・・
信金に算太は現れることなく・・この町からも消えた・・

 算太・・・ひどいよ・・ひどすぎるよ・・
そりゃショックだったろうさ・・・雪衣さんのいるこの町から逃げたいと思うだろうさ、それなら通帳と判子置いてけよ!
アンタには仁義ってもんがないんかい?!
安子がどんな思いで貯めたと思ってるんじゃヽ(`Д´)ノ

 てか、安子も算太の様子が変だな〜とは思わなかったのかね?
信じきっとったのかもしれんが・・・
このドラマ、意外とみんな思い込みで行動しとるぞ。
勇も安子がどんな人間か知ろうとしていないし、
安子も算太が何を考えて生きているのか、
雪衣さんを好きだったことにも気づいていない。
みんな自分のことだけで精一杯な時代だったのかもしれんが・・・

 安子はお金を借りる話がまとまったら、おはぎを作る店で自分は算太とに暮らすが、るいはこの家に残るということを伝えた。

『これは、るいのためなんじゃ。
るいが幸せになるために必要なことなんじゃ』

 るいに納得できる訳がない。
自分は母親に捨てられたんだと思ってしまうよ・・・
なぜるいだけ残らねばならないのか、
「たちばな」再建が安子にとって幸せの大前提であること、
その幸せをるいにも味合わせたいがために頑張っていること、
せめて「たちばな」が軌道に乗ったら迎えに行くまでの辛抱だと、ちゃんと伝えてあげて欲しかった。

 きぬちゃんが言っていたように「いつかはわかってくれる」かもしれないが・・・
「今」のるいは孤独だよ。
ひとりで「カムカム英語」のテーマ曲をつぶやくように歌っているるいが不憫でならない。

 大阪で2人で暮らした時にるいに怪我をさせたことで安子は母親として自信を失い臆病になり、千吉さんの言葉に従うしかないと思ったんだろうが・・
自由に生活しているように見えても安子は他の朝ドラの主人公のような女傑タイプではなく、普通の気立ての良いおなごだからなぁ・・時代もあるし、自然と縛られとるものがあるんだろうなぁ。

 そして・・
算太出奔を知った安子は大阪に行ったことを突き止め、捜すために大阪へ。
慌てて荷物を詰めている安子をるいが不安そうに見とる。

『たちばなのお店のことで大事な用ができたんじゃ。
算太伯父さんが先に行っとるからお母さんも行かんと』安子
『早う帰ってきてね』るい
『もちろんじゃ』

 これもな〜はっきり算太がいなくなったから捜しに行くって言っちゃダメだったのかな〜
大人の事情は子どもに伝えるべきじゃない?伝えた方がいいよ〜
それとこの件、千吉さんは知っているのかい?
知らなかったら千吉さんも勇もるいを置いて安子が消えたと思うんじゃ・・

 広い大阪どうやって捜すんぢゃ・・
ロバートに頼るしかない。
安子はロバートが集めてくれた情報を元に算太の知り合いを尋ね歩き続けた。
見つからないまま日は過ぎて、疲労で憔悴した安子は雨の中自転車にぶつかって倒れてしまった・・・

 まさか・・このまま・・?
そんなーーー?!!
雉真家でカムカムのテキストをお守りのように見つめている
るいはどうなるんだよーー?!

 いろんな悪いタイミングが重なり過ぎた・・
もし、あの時勇に見られていなければ・・
もし、算太があの瞬間を見ていなければ・・
もし・・・ってどんどん遡りたくなるよ・・( ̄▽ ̄;)




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2021年12月17日

「カムカムエヴリバディ」 第7週 1948-1951

 12月13日(月)第31話

 HPはこちら

 オフィスの前で別れたロバートさん(村雨辰剛)は、るいへのクリスマスプレゼントを手渡してくれた。ただ相手の幸せだけを願う日、それがクリスマスなんだね。
帰宅した安子(上白石萌音)もるいにプレゼントを渡した。
それは稔さん(松村北斗)さんから預かっていた英和辞典。

『お母さんの宝物じゃ。メリークリスマス、るい』
『メリークリスマス、お母さん』

 そうして安子にも大きなクリスマスプレゼントが!
『クリスマスにサンタがやって来ました』・・(* ̄m ̄)
算太(濱田岳)!よくぞ無事に帰ってきてくれたね!

 安子はこれまでのことを算太に話し、算太は初めて姪っ子のるいと会った。

『安子・・・よう生きとってくれた』算太
『お兄ちゃんこそ・・・生きとってよかった。
お兄ちゃんが生きとって・・・(´;ω;`)』安子
『おうおう・・・安子。泣くな。ハハッ・・』

 算太・・・淡々と受け止めとったように見えたが
内心、みんなの死に目に会えなかったこと、
安子にすべて背負わせてしまったことで、
自分を責めとったんだろうなぁ・・

 雉真家の皆さんにも温かく迎えられ、
南の島で敵から逃れ空腹で動けなくなっていたら
チャップリンが現れ戦争が終わったことを教えてもらい帰ることができたと、おもしろおかしく話す算太(千吉さんも勇さんも、ぽかーーんとしとったが( ̄▽ ̄;) )。

 しかし、千吉さん(段田安則)が金太さん(甲本雅裕)の思いを伝えたら、急に安子に雉真家の嫁になるとはうめぇことやりよったな!って言いだしたり、雪衣さんをセクハラ的にくどいたり、妙な様子に。安子が窘めると『死んだ親父が何ゅう思よろうが知ったことじゃねぇ』と部屋を出ていこうとしたら・・・

 美都里さん( YOU)が現れ、算太を優しく抱きしめた。
『恋しいんじゃろう?
お父さんとお母さんに会いとうてたまらんのじゃろう?』

 算太の脳裏に、南の島で死にそうになった時のできごとが蘇った。

『父ちゃん・・母ちゃん・・・
どうやら、わしゃあここまでのようじゃ・・・』

 倒れて息も絶え絶えになっとる算太に、小しずさん(西田尚美)が近づいて来た。

『算太、久しぶりじゃね。元気しょおった?』
『元気かどうか、見りゃ分かろうが・・・』
『もう戦争は終わっとるんよ』
『えっ?』
『この先に港があるから、そこで船に乗られえ』
『えぇ?』
『フフフ・・・本当にあんたは賢えようで抜けとるんじゃから』

 小しずさんは算太を抱きしめてくれた。


『謝りてぇと思ようった。
今までのこと・・・父ちゃんと母ちゃんに謝って・・・
それから・・・
わしのダンス見てもらいてぇ思ようった。
しゃあけど・・わしゃあ、もう何の気力も湧かんのじゃ・・・』算太
『あほうじゃねぇ・・・
生きとるだけでええんじゃ。
自分らが死んでも、あんたが生きとりゃあそれだけでえぇ。
お父さんもお母さんも、そねん思うとるんよ〜』美都里 

『算太・・よう生きとってくれたねぇ。
算太。お母さん、もうそれだけで十分じゃ』小しず
母ちゃん・・・母ちゃん・・・母ちゃん・・

 母を呼びながら泣いている算太の背中を美都里さんはあやすように
優しく、ぽん・・ぽん・・と叩いてくれた。
後悔と自分を責める気持ちから、虚勢を張っていた算太の心を受け止めてくれた美都里さん・・(´;ω;`)ウゥゥ
おかげで算太は素直に母ちゃんの胸で甘えて泣くことができた。
抑え込んでいた自分の思いを吐き出すことができた。

 美都里さんの言葉は稔さんを待っていた母親としての本当の気持ち。
ただ純粋に子供の無事を祈り、生きていることに感謝したい母としての深い愛情。
多分今まで家族も、こんな美都里さんを見たことがなかったんじゃなかろうか。
算太の母を求める気持ちと、美都里さんの稔さんを思う気持ちが結びついてお互いに救いとなった。

 まさか美都里さんに泣かされる日が来ようとは・・・(´;ω;`)
わたしゃ、美都里さんがふら〜〜っと現れた時、『私の稔は帰って来んのに、なんでアンタは帰って来たん?!』って責めるんじゃ?ってヒヤリとしたよ。
許しておくれ・・・
YOUさんからあふれた美しい光のような愛。すばらしかった。
温かく算太を包んでくれてありがとう・・・

 月曜から泣かせないでおくれよぉ・・・(T┏_┓T)

 12月14日(火)第32話

 すっかり元気になった算太は安子とるいが煮ている小豆の匂いで目が覚めた。
『小豆の声を聴けえ。時計に頼るな。目を離すな。
何ゅうしてほしいか小豆が教えてくれる。
おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。おいしゅうなれ』安子・るい

 この言葉も匂いも橘家のもんにはお守りのようなもんなんだろうなぁ。
算太もやっと帰ってきたと思えたべ。

 安子の作ったおはぎを食べた算太は「たちばな」再建を申し出た。
安子は戦後の焼け野原で金太が言っていた言葉を伝えたさ。

『たちばなを建て直すで。
たちばなの菓子で救われる人がきっとおるはずじゃ』


『まいったのう・・・
親父ゃあ、何でもお見通しじゃ』算太

 その「救われる人」の中には算太も入っていたと思う。
金太さんは算太のためにも「たちばな」を残しておきたかったんじゃ。

 さて、勇(村上虹郎)は社長に雉真繊維で野球部を作ることを提案。
千吉さんは『また野球かよ・・』って顔になったが(( ̄▽ ̄;)アハハ…)、
林専務が援護(林専務!グッジョブ!)。

『父さん、わしゃあ、兄さんのようにはなれん。
わしのやり方でしか雉真の後継ぎにはなれんのんじゃ』勇

 勇、それでいいんじゃ!

 安子が仕事に行っている間はるいは美都里さんと一緒に過ごしとる。
安子が持ってきたおはぎを半分こして食べる2人の優しい時間。

 雉真家に帰ってくることにした時、どんな恐ろしい展開が待っているのかと怯えたが、帰ってきて本当に良かったねぇ(´;ω;`)
るいと一緒に過ごすことで美都里さんがどんなに癒されたことか。
稔さんが小さかった頃にも、こうやって二人で半分こしておやつを食べたのかねぇ。

『るいのお父さんもおはぎが好きじゃった』美都里
『本当?』るい
『本当じゃ。
大学予科の初めての夏休みに、おはぎゅう買うてきてくれたんじゃ。
大阪で買いそびれたから、朝丘町の「たちばな」いう
お店で買うてきたよ言うて・・・』

『おいしゅうな〜れ、おいしゅうな〜れ、おいしゅうな〜れ、
おいしゅうな〜れ、おいしゅうな〜れ』
美都里さんの頭をなでるるい・・・

『何じゃ?』
『おいしい餡子のおまじないじゃ。
食べる人が笑うてくれますようにいうてお願いするんじゃ』
『そっか・・・そっかそっか・・・
おいしゅうな〜れ言うんか。ハハッ・・・そっかそっか』

 なんだか美都里さんの表情が・・どんどん浄化されてるというか・・
一時は安子のことも恨み全てを呪っただろうが、今は懐かしい大切な思い出として輝いている。
美都里さんは悲しみを越えて、
こんなにも美しく尊い存在になったんだね(´;ω;`)

 野球部を作ったことで雉真繊維の社員たちの結束は強まり、
なんと売り上げも伸びて来たそうな。
安堵するように勇を誉める千吉さんに美都里さんは

『今更何を言よんでぇ。
当たり前じゃろう。私が産んだ子なんじゃから。
自慢の息子じゃ。稔も勇も』
『そうじゃな・・うん。ありがとう、美都里』千吉

『再びクリスマスが近づく頃に美都里は稔のいる空の向こうへと旅立ちました』

 ゥア────。゚(゚´Д`゚)゚。────ン!! 
美都里さん、なんちゅう一生を見せてくれるんぢゃ!
あんたはすばらしい母親じゃったよ。愛の人だった。
るいの心の中に大きなもんを残していってくれた・・
もちろん安子や算太にも。

 クリスマス。
おはぎを売り歩いている安子の元にロバートさんが現れた。
岡山を撤退するそうでお別れに来てくれたのさ〜
安子はおはぎの代金を貰わなかった。
『It's Christmas day !』

 去年、ロバートさんから貰った言葉をそのままお返し。

『Mrs.Kijima、英語の勉強これからも続けてください。
きっとあなたをどこか思いも寄らない場所まで連れていってくれますよ』ロバート
『Merry Christmas!』安子
『Merry Christmas!』

『長かった戦争は本当に終わったのだと、その時安子は思いました』

 敵同士だった国のもんが、心から相手の幸せを祈りあっている・・
それはクリスマスだからというだけではないだろう。
みんな戦争の傷から立ち直り、前を向いて歩いて行こうとしていた・・




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2021年12月10日

「カムカムエヴリバディ」 第6週 1948

 12月6日(月)第26話

 雉真家の玄関では美都里( YOU)鎮座して待っていた。
土下座をして謝罪する安子(上白石萌音)。

勝手をして申し訳ありませんでした
『安子さん。帰ってきてくれてありがとう。
このとおり・・礼を言います』
『お義母様…』

 なんか逆に怖いんだけど・・・
信じていいんだろうか・・(;−ω−)
るいを見つめる目は慈しみに満ちていたが・・・

 雉真家はるいを中心に活力を取りもどしたように見えた。
でも、安子はるいの怪我のことを触れられる度に(暮しや医者のことは心配するなと言われても)深く痛んだと思う。

 引越し・初めて出会う祖父母、2人だけの時とは違った表情を見せる母・・・
生活の大きな変化にるいは不安を感じていた。

『お母さん、これからずっとここに住むん?』るい
『そうじゃ』安子
『何で?』
『ここは、るいが生まれた家じゃから』
『ずっとお母さんとおれる?』
当たり前じゃあ。
お母さんは何があってもるいを離さん


 子供は敏感だからなぁ。
るいの取り合いをしていたって言われなくても何となくわかるよね。
それにお母さんは帰ってきたくなかったみたいだ・・とも。
土下座するお母さんの姿も初めて見ただろうし・・

 安子の立場も微妙だよね。
稔さん(松村北斗)は亡くなっているから嫁でございます!とも言いずらいし、
怪我をしているから労働力の提供もできないし・・
姑の世話は新しいお手伝いさんの雪衣(岡田結実)がするみたいだし。
居場所がないよなぁ・・・

 安子は生まれ育った朝丘町に行ってみたが、
「たちばな」があった場所には不動産屋が建っていた。

 コレさ〜土地問題とかどうなってんだろ?
戦後のどさくさで建てたもん勝ちとかになってんの?
それとも全部国のもんとかになっちゃったのかしら・・

 そんななかできぬちゃん(小野花梨)との再会があって良かった。
旦那さんの力(小林よしひさ)と一緒に戻って来て豆腐屋を継いでいた。
「あほう」なぐらい明るくて朗らかな力さんが水田家を引っ張っていってくれているみたい。

 わたしゃ、この話し方は芸人さんなのかな?と思ったら「たいそうのお兄さん」だったのね。
びっくり(笑
私も華丸さんと同じく「弘道おにいさん」世代だから知らんかったよ。

 本音を言えるのはきぬちゃんだけじゃ。

『稔さんの家に戻って・・・みんな喜んでくれて、ようしてくれて。
何にも心配はねんじゃけど・・・
大阪での暮らしゃあ本当に大変じゃった。
るいと2人食べていくのに精いっぱいで・・・
しゃあけど何でじゃろう・・・あの暮らしが恋しい。
るいと2人、一緒におはぎゅう作って、一緒に売って、
一緒に勉強して、一緒に歌うて、一緒に笑うて・・・
あの暮らしが幸せじゃった。
あのままで おりたかったって思うてしまうんじゃ』安子
『それでええがん。
岡山でも いちゃんと一緒に歌うて、笑うて、
おはぎゅう作って暮らすこたあできるじゃろう?」きぬ
『うん・・・うん!そうじゃね』

 きぬちゃんに会えたことで安子は自分の軸を取り戻すことができたようじゃな。
本来の安子に戻してくれる存在なんだよね。

 さて、雪衣さん問題デスヨ。
勇(村上虹郎)によると「よう気が利く」とのこと。
確かに働きものだし、気配りも上等ぢゃ。
でも、安子だったら気遣っていると相手に気づかせない感じで自然にできると思う。
雪衣さんの行動は「気配りができる」ことを回りにアピールしている感じ。
そのアピールしたい相手はもちろん勇じゃ。

 その加減が岡田結実さんはすごくうまいと思う。
そもそも仕事に一生懸命でいい子だってのも伝わってくるし。
でも、勇への強い思いも感じられる。
安子が勇にとって特別な人だってわかったら、どうなるんだろう・・

 そして勇、まだるいに野球をやらせようと・・( ̄▽ ̄;)
てか、『安子はこれまでと変わらないるいとの関係がいつまでも続くと思っていました』・・・・「思っていました」ってなんなんだよう?!(´;ω;`)
HPはこちら

 12月7日(火)第27話

 事故から三ヶ月が経ち、安子の腕は治った。
でもるいの額の傷は残ったままだった。

 辛いのぅ・・・
見る度に安子は自分を責めとるんじゃろうなぁ・・

 安子は水田屋さんに場所を借りて、るいと一緒におはぎを売り始めた。

 一番の理由はるいの傷の治療費を自分で出したいから。
それとやっぱり「たちばな」の味を絶やしたくないという思いと、
辛くても自立して生きる喜びを知ったからだろうなぁ。

 んが、それは千吉(段田安則)の知るところとなり、安子がおはぎを売るのはいいが、るいを連れて行くなと命じられた。

長男の嫁とその幼え娘ょう外で働かしょおるとなりゃあ
雉真のメンツに関わるんじゃ。
るいは雉真の子として、こけえ帰ってきたんじゃ。
それを忘れたらいけん


 お〜ヤダヤダ・・メンツとか言い出したよ( ̄− ̄)
言いたかないけど雉真がどれほどのもんじゃい!
財閥や華族様でもあるまいし。

 前に金太さんと話している姿を見た時は感じなかったけど、
あきらかに下に見てるじゃん・・
そういう時代だったんだろうが働くおなごという存在は
ご立派な家では許されない?
それとも安子だから?

 命令を聞いてるいを置いていくことにした安子だが、
るいには納得できないよね。
お母さんと一緒におはぎを売るのは楽しかったし、
一緒にいられる大切な時間だもんね。
雪衣さんはるいをいじめたりはしないだろうけど、るいは安子と居たいんだよ。
こうやってこの親子は少しづつ引き離されてしまうんじゃろか・・・

 そうして、雪衣さんが勇の安子への思いに気づいてしまったよ!
見開いた目が怖かったよ〜〜(||゚Д゚)

 勇にしてみたら幼馴染だし、思い人だった人だし、
この家の中で唯一弱音を吐ける相手なんだよね。
安子の『勇ちゃんにしかできんことがあるんじゃねえかなぁ。小せぇ頃から野球ばあしてきた野球に打ち込んできた勇ちゃんにしかできんことが』という言葉も響いたはず。雉真繊維の新しい戦略を思いつくんじゃないかな。

 さて、安子は力さんが使った後のリヤカーを借りて、
おはぎを売り歩くことにした。
「たちばな」の名前を聞くと、懐かしがって買ってくれる人がたくさんいた。

 最初は懐かしさから買ってくれるだろう。
でもまだまだおじいちゃんや金太さんの味には及ばないはず。
そのお客さん達をどうやってリピーターにするかだよね。

 そんなある日、
安子は米軍将校さんに怯えるように謝り続けているおばあさんを発見。
助けたくて思い切って『May I help you?』と話しかけてみた!
安子の新しい世界が広がる予感・・・




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