山本周五郎

2024年04月13日

ドラマ25「季節のない街」 第2話 親おもい

「考えたら損してますよね、ソイツ。
良かれと思って小言言って、
誰にも感謝されないんでしょ?」半助
「そういう性分なんだよ。
そのうち気がつくんだよ。
自分がいてもいなくても
関係なく世の中は回ってるってね」たんば


 小言幸兵衛の絶望・・・
自分の思いは未来永劫通じない、報われない。
それでも幸兵衛は未来に不安しか見ないし、心配し、小言を言い続ける。
それが幸兵衛の生きがいだから。

 幸兵衛は幸せだろうか。
多分、絶望しながらも母親が望む幸せを支え続ける。
だって幸兵衛の幸せは母親が幸せになることだけだから。

 三木本(鶴見辰吾)への報告ネタが無くなった半助(池松壮亮)は街をひと回り。
そこでタツヤ(仲野太賀)から突然帰って来た兄・シンゴ(YOUNG DAIS)の話を聞いた。

 「ナニ」で父親を失い、あてのないタツヤと母親・しのぶ(坂井真紀)は仮設住宅へやってきた。兄のシンゴはなじめず家出。そしてよく面倒を見てくれていた青年部のアキオさん(戌井昭人)としのぶは再婚。二人の間に妹・アカネが生まれても、アキオさんのタツヤへの優しさと思いやりは変わらなかった。

 その後仕事でアキオさんが留守の間にヤクザになったシンゴが現れた。しのぶは大歓迎。舎弟たちとIT関係の会社を作るという嘘くさい話を聞き、しのぶはアキオさんがタツヤのために貯めていた進学資金を渡し、シンゴはアキオさんが買ってくれたタツヤの背広を取り上げ、去った。


「その時・・うまく言えないけど・・
自分が何のために生きてきたのか・・・
何のために生きていくのか・・・
わかんなくなっちゃって・・・
・・・・なんか、こう・・」タツヤ
絶望?」半助
「そう、絶望。絶望絶望



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matakita821 at 11:38|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加