小島藤子

2022年02月24日

「恋せぬふたり」 第5話

 カズ(濱正悟)の家族立候補宣言に困惑した咲子(岸井ゆきの)は
千鶴(小島藤子)に相談しようと電話をしてみたが・・・
『この番号は使われておりません』・・・・
働いていた店に行ってみたら、
本人の希望で小田原店に異動したとのこと。
どうしたものかと迷う咲子。

 カズの提案は、とにかく会いに行って話し合うべき。
会いに行って拒絶されたら、また考えればいい。

 羽(高橋一生)の考えは、連絡先を断つということは、それが相手の意志なので、しつこくするのはよろしくない。それにむやみに傷つく必要もない。

 羽の言動は自分の意見を押し付けたくない・相手の決定を尊重したいということで一貫している。それは自分も深入りされたくないという考えの反映であり、傷つきたくないという防御の思いもあるのかもしれない。

 カズのやり方は相手の意志を受けた上で自分の意志を積極的に表明し、相手に再度選択させる的な?わかりやすいっちゃーわかりやすいけど、相手に私の言葉聞いてなかったのかよ?と疑念を抱かせたり、悪く言えば自分の意志を押し付ける形になる場合もある。
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 羽はカズへの感謝の思いも込めて3人での小田原旅を提案。
集団での行動なんて羽にとっては苦痛だろうし、咲子のためを思っての積極的な譲歩(笑)と思われる。咲子は受け入れ、3人で小田原へ。結構楽しそうだったぞ(笑

 思っていた通り、同居をキャンセルした『元カレとヨリを戻した』という千鶴の言葉は嘘だった。一緒に部屋を見に行った時の様子で伝わってきたが、咲子を恋愛対象として「好き」からこそ一緒にいられないと決断したのだった。

 咲子の「好き」と千鶴が求めている「好き」は違う。
恋愛において片思いはよくあることだが、咲子に自分の恋愛感情、その形や大きさが伝わること、『毎日毎日忘れるために必死なの』という言葉の意味を理解してもらえる日は来ない。そしてわかってあげられないという苦しみを咲子に背負わせることにもなる。千鶴は咲子に変わって欲しい訳じゃない。今の咲子だから好きになったんだよね。

 愛し方も伝え方も人それぞれ。間違いも正しいもない。
千鶴は離れる道を選んだ。それでも心の中から咲子を消すのは辛いし難しいだろう。
もし心穏やかに咲子に会える日が来るとしたら、千鶴に別に好きな人ができた時かな・・・それでも咲子と会うと痛みはあるだろう。いつか、千鶴の中で、その痛みを愛おしく思える日がきて欲しいと思ったよ。


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matakita821 at 05:00|PermalinkComments(2)