家鳴り
2014年09月28日
「おそろし 三島屋変調百物語」 最終夜 家鳴り
いや〜おもしろかった。最初から書いていればよかったよ。
単なるおどろどろしい怪談かと思って見始めたんだけど、毎回少しづつテイストの違うおそろし話を題材に人間の中に潜む恐ろしさと切なさを見せてくれたドラマでした。
そして薄い壁で繋がっているあの世とこの世の不思議を描きつつ、今を生きている人間だけでなく、生を終えた人間達への愛おしさも伝わってきた。
人間というのは恐ろしいけど、哀しくも美しい存在なのだなぁ・・そしておもしろい。
毎回、あやかしの世界にぐいぐいと引き込まれる心地よさと、すっきり気持ちのよい噺を聞かせてもらっている満足感がありました。
あの謎の男も言っていたように、まだまだ噺は続くようです。
原作も三巻まで出ているみたいだし、シーズン2も楽しみにしていますョ〜
HPはこちら
兄・喜一(石垣佑磨)が三島屋を訪ねました。
おちか(波瑠)は久々の再会にほっとしながらも、何か異変を感じておりました。
兄を見るとどうしても丸千でのできごとを痛みと共に思いだしてしまう。
松太郎(満島真之介)がいいなずけの良助(松田悟志)を惨殺したこと。
「許さねぇ。俺のこと忘れたら許さねぇ」という言葉を残し海に身を投げたこと・・・
あの事件から半月後、喜一の元には松太郎の幽霊が姿を現していた。
でも恨みからではなく、突然生を終えたため、どこへ行けばいいかわからず彷徨っていたらしい。
松太郎は「しきりと呼ばれている。そこへ行けばいいらしいから行ってきます」と言って消えた。
もしやおちかの所へ行ったんじゃと心配になり江戸までやってきたのさ。
松太郎が「呼ばれている」と喜一に伝えた時期はおちかが松田屋藤兵衛(豊原功補)から曼珠沙華の話を聞いた時期だった。
何か繋がりがあるのだろうか・・・
喜一は百物語なんてすることで、魔を呼び寄せてしまうことを心配していましたが、辛い記憶に苦しんでいたおちかにとっては良かったようです。
黒白の間でおそろし話を聞くことで自分が怖がっているものの正体が見えてきたし、
恐ろしいことに蓋をするのではなく意識的に思い出すことで起きたことをしっかり見つめられるようになったそうな。
心に張り付いたどすぐろい思い・・
その黒さに怯えているうちに足場を失い、いつしか引きずられていってしまう怖さ。
伊兵衛(佐野史郎)はそのことをわかっていたのか。
百物語を聞くことでおちかは自然と自分の闇と向き合う準備ができていたんだね。
伊兵衛さん、てぇしたお方だよ。
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単なるおどろどろしい怪談かと思って見始めたんだけど、毎回少しづつテイストの違うおそろし話を題材に人間の中に潜む恐ろしさと切なさを見せてくれたドラマでした。
そして薄い壁で繋がっているあの世とこの世の不思議を描きつつ、今を生きている人間だけでなく、生を終えた人間達への愛おしさも伝わってきた。
人間というのは恐ろしいけど、哀しくも美しい存在なのだなぁ・・そしておもしろい。
毎回、あやかしの世界にぐいぐいと引き込まれる心地よさと、すっきり気持ちのよい噺を聞かせてもらっている満足感がありました。
あの謎の男も言っていたように、まだまだ噺は続くようです。
原作も三巻まで出ているみたいだし、シーズン2も楽しみにしていますョ〜
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兄・喜一(石垣佑磨)が三島屋を訪ねました。
おちか(波瑠)は久々の再会にほっとしながらも、何か異変を感じておりました。
兄を見るとどうしても丸千でのできごとを痛みと共に思いだしてしまう。
松太郎(満島真之介)がいいなずけの良助(松田悟志)を惨殺したこと。
「許さねぇ。俺のこと忘れたら許さねぇ」という言葉を残し海に身を投げたこと・・・
あの事件から半月後、喜一の元には松太郎の幽霊が姿を現していた。
でも恨みからではなく、突然生を終えたため、どこへ行けばいいかわからず彷徨っていたらしい。
松太郎は「しきりと呼ばれている。そこへ行けばいいらしいから行ってきます」と言って消えた。
もしやおちかの所へ行ったんじゃと心配になり江戸までやってきたのさ。
松太郎が「呼ばれている」と喜一に伝えた時期はおちかが松田屋藤兵衛(豊原功補)から曼珠沙華の話を聞いた時期だった。
何か繋がりがあるのだろうか・・・
喜一は百物語なんてすることで、魔を呼び寄せてしまうことを心配していましたが、辛い記憶に苦しんでいたおちかにとっては良かったようです。
黒白の間でおそろし話を聞くことで自分が怖がっているものの正体が見えてきたし、
恐ろしいことに蓋をするのではなく意識的に思い出すことで起きたことをしっかり見つめられるようになったそうな。
心に張り付いたどすぐろい思い・・
その黒さに怯えているうちに足場を失い、いつしか引きずられていってしまう怖さ。
伊兵衛(佐野史郎)はそのことをわかっていたのか。
百物語を聞くことでおちかは自然と自分の闇と向き合う準備ができていたんだね。
伊兵衛さん、てぇしたお方だよ。
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matakita821 at 15:45|Permalink│Comments(2)