宙わたる教室

2024年12月04日

「宙わたる教室」 第9話 恐竜少年の仮説

「勝手に終わらせてんじゃねーよ!
・・・科学部があんたの実験かどうかなんてどうでもいい。
俺はただ、俺たちの実験を続けたい。
俺たちの装置を使ってクレーターを作りたい。
それだけだ」柳田


 みんなも同じ気持ちだよ (´;ω;`)

「あんたはどうしてぇんだ?
なあ?!・・・なあ!!」柳田
「・・・・・」藤竹
「ここは諦めたもんを取り戻す場所なんじゃねぇのかよ?!
なぁ・・本当の気持ちを聞かせてくれよ!」
「私も聞きたいです」名取
「先生」アンジェラ
「・・・・」長嶺


「・・・・・・諦めたくない。
・・・・楽しかった。君たちといるのが。
科学はこんなにも楽しいものなんだって・・
もう一度感じさせてもらいました。
・・・・君たちと、もっともっと・・
新しい景色が見たい」藤竹
「だったら、やるしかねーじゃん!
・・・なあ?」柳田
「うん」
「だいたいさ、あんたの実験が失敗か
どうかなんて、誰が決めたんだよ?」

「そうですよ。
先生がやろうとしていたのは、
誰もやったことのない実験ですよね?
だったら、失敗なんてないです」名取
「本当だよね」アンジェラ
「そうだよ」長嶺
「あんたの仮説、俺たちが証明してやるよ。
だから俺たちをもっとその気にさせろ」柳田

「・・・・・・
もう締切まで10日もないですからね」
「わかってるよ」柳田
「わかりました。
皆さん、覚悟はいいですね」
「あったりめえだろ!
俺たちで日本の科学界に殴り込もうぜ!」


 みんな、藤竹の想像以上に強くたくましく成長していた。
藤竹の植えた科学の芽は、しっかり根付き育っていた。
そして、大空に向かってさらに伸びていこうとしている。

 ここは「諦めたものを取り戻す場所」。
科学部のみんなのおかげで藤竹も取り戻すことができた。
ただ知りたい学びたいと科学の世界で純粋に探求する心を。
あの頃のドキドキする思いを。

 ウワァァ━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━ン!!・・・
もう後半、涙が止まらなかったっての!
振り返ってみましょう・・・

 あれから柳田(小林虎之介)は学校にも来なくなり、
科学部は空中分解。
物理実験室に来る者はいなかった。

 憔悴している藤竹(窪田正孝)を気遣い、木内先生(田中哲司)が飲みに誘った。断る気力もなかったのかゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ 珍しく同意。
ここで初めて藤竹の「実験」への思いが語られました。


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matakita821 at 19:12|PermalinkComments(4)

2024年11月27日

「宙わたる教室」 第8話 メテオライトの憂鬱

 空中分解した実験、部員達の思い。
越えられないほどの傷と痛み、深い挫折感。
たぶん柳田は藤竹の過去の傷だ。
柳田と向き合うためにも藤竹は
過去の自分自身と対決することになるんだろうな。

 『メテオライト』って隕石のことなんだね。
「遠い宇宙を漂っていた岩石や星の欠片が地球の引力により引っ張られる。たいていは途中で燃え尽きてしまうけど、地上に落下したのが隕石」なんですと。何度も燃え尽きた柳田(小林虎之介)。でも今度は消そうとしても消えない情熱が火の玉となるんじゃないのかな。みんなの力と合わさって、きっと想像もつかなかったほどの大きな衝撃を与える。それは藤竹(窪田正孝)も同じ・・・であって欲しい。

 大会出場まで、あと一ヶ月ちょい。
柳田の勢いは止まらない。
難しい専門書を読むために努力し、頭の中は実験のことでいっぱいだ。

 「重力可変装置」は柳田のアイディアを長嶺さん(イッセー尾形)が形にし、ボックスの振動を最小限にすることに成功。藤竹もびっくりする結果を見せた。

「すごい・・・えっ・・・コレ大会出場・・・
いや、口頭発表の15校も夢じゃないですよ。
皆さん、大学の研究にも引け取らないですよ」


 伊之瀬先生(長谷川初範)が友人でNASAエイムズ研究センター主任研究員のラングレーさんを伴いJAXAの相澤(中村蒼)を訪問。ちょうど鉢合わせしちゃった石神教授(高島礼子)は先生をけん制しとった。

 伊之瀬先生、何を考えているんだろう?
スカウトとかじゃないよねぇ・・
NASAと協力し合う橋渡し??
石神教授を排して相澤が研究に打ち込める環境を整えてくれないかなぁ。

 子供達の相手をしている相澤、楽しそうだったね。
石神は「油を売っている」とか一刀両断していたけど、ホントにこういう子供達の好奇心や憧れが研究への第一歩だよね。石神め、過干渉の母親かよ。藤竹先生を「取るに足らない不要な小石」だってよ( ゚д゚)ケッ そんなに拘るってことは藤竹のことを恐れてるんだろうが〜!


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matakita821 at 18:01|PermalinkComments(4)

2024年11月20日

「宙わたる教室」 第7話 浮遊惑星のランデブー

『LOGUE PLANETS・・・はぐれ惑星。
自由浮遊惑星とも呼ばれている。
惑星程度の質量でありながら
それらが形成された惑星系から
はじき出されたこの天体は
特定の恒星の重力に束縛されることなく銀河を漂っている』


 まさに藤竹先生(窪田正孝)のような。
藤竹先生がやろうとしている研究というのは、
科学者としての生き方の模索なんだろうか。

 どこか特定の場所に縛られることなく、
何の後ろ盾もなく、
たとえ潤沢な予算が無くても、
自由な発想と地道な努力で結果を出すことができる。
それは栄光のためではなく、
純粋な科学的探究心から生まれるものであると。

 科学部の「火星のクレーター再現」は白熱しとる。
火星の再現時間は少しづつ伸びてきていた。
更にその時間を延ばし効率的にクレーターを再現するために、柳田(小林虎之介)と長嶺さん(イッセー尾形)は火星に弾を打ち込むための発射装置を作ることにした。
アンジェラ(ガウ)佳純(伊東蒼)は土の改良とデータ解析&記録。

 いや〜みんなすばらしいね。
実験を進めながら知識を深め、その中で生れた疑問を解決し、そこからさらに生まれた発想を形にする。何度も何度もいろんな角度から見つめ直し実験を繰り返す。

 そしてともに作業をするうちにお互いへの理解を深め、共同研究者としての信頼を育みながら大切な友ともなっている。これは上下関係がないからこそなのかな。藤竹先生は質問には丁寧に答えてくれるけど口出ししないし、彼らの伸びる芽を嬉しそうに見守っている。これって導く者と学びたい者にとって理想的な関係じゃないのかな。

 一方、藤竹の大学の同期でJAXAの准教授・相澤(中村蒼)は明京大学と共同の「惑星探査しののめプロジェクト」のリーダーに選ばれた。こっちも火星なんだね。2028年度の打ち上げを予定しており、火星での、より高度なサンプル採集と地球へのリターンを目指すそうな。


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matakita821 at 18:07|PermalinkComments(2)

2024年11月13日

「宙わたる教室」 第6話 コンピューター室の火星

『重力とは質量を持つすべての物体の間に相互に働く力である。
その力は、はるか無限のかなたにまで作用する。
どんなに遠く離れようとも完全に逃れることはできない』


「一つ聞いてもいいですか?
この実験は何の役に立つんですか?」丹羽
「さあ?わかりません。
でもいつか何かの役に立つかもしれない。
まぁ、今はそんなこと彼らは気にもとめていないでしょうけどね」藤竹
「・・・・・」


 丹羽君のこころが飛んだ。
重くて固い殻に覆われていた心が、まるで今生まれたかのように輝いて浮かんでいる。

 昼と夜、全く違う世界にいると思っていた二人が出会い、繋がり、影響を与え合い、そして認め合い、いつのまにかそれぞれの未来を応援している。目指す行先は違っても。

 科学部の『火星のクレーター再現』は思っていた以上に難しい。
火星の環境、気温、気圧、中でも重力の再現は理屈だけではどうしようもない。
実験で使う「重力可変装置」には高さがあればあるほどクレーター成立率が上がる。

 で、校内で一番天上が高いコンピューター準備室を借りようと藤竹(窪田正孝)が腰低くお願いしたのだが〜いつもそこを使っている部長の丹羽(南出凌嘉)は断固拒否。「情報オリンピック」優勝を目指しているそうで、そばでガチャガチャやられたら集中できないんだと。

 いや〜こんな広い空間、一人で使わせてもらってるなんてすごいよね。
家のPCは壊れているからここじゃなきゃできないそうな。
顧問の先生にも態度デカいし、藤竹の科学部員から実験の内容を説明させて欲しいという頼みにも失笑対応。周りの人すべてを見下しているような。何でもここよりも偏差値の高い高校を目指しており合格確実と言われていたのが入試当日、家庭でアクシデントがあったせいで落ちてしまったらしい。

 『自分はこんな場所にいる人間じゃない』という思いが、
『ここの奴らはクズ』となり、
そしてそんな場所にいる自分さえも嫌いになっているのでしょう。



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matakita821 at 17:38|PermalinkComments(0)

2024年11月06日

「宙わたる教室」 第5話 真夏の夜のアストロノミー

「教室に火星を作れないかな?」名取
「でも・・うまくいくかな?」アンジェラ
「失敗なんてありえないです」藤竹
「どうしてだね?」長嶺
「まだ誰もやったことがないからです」
「やってみませんか?」名取
「そうね・・うん!」アンジェラ
「そうだな」長嶺
「よし!火星作ろぜ!」柳田


 これが科学の発想だよね。
発表会会場で柳田の「火星を作るんだよ」という言葉を聞いた入賞校の生徒は「はあ?ナニ言っちゃってんの?」という嘲笑的反応だった。確かに柳田達に彼らと同程度の知識があったら思いつかなかったかもしれない。でも科学の入り口にたったばかりの柳田達だからこそあこがれに従い、偏見や思いこみに捉われない自由な発想を得ることができるし、実験に臨もうと思えたんじゃないかな?

 この実験の提案をしたのが名取(伊東蒼)だというのが嬉しい。
科学部の存在と、科学の世界を部員とともに見つめてきた日々が彼女の心に羽ばたく勇気を培った。そして何よりの功労者は庄司さん(紺野彩夏)だよね。彼女の自由でエネルギーに満ちた前向きな言葉がみんなに刺さった。心の中に小さな爆発が起きたんだね。

 藤竹(窪田正孝)の「学会発表をしてみませんか?」という言葉に戸惑う部員のみなさん。
『日本地球惑星科学会』というところが開催する学会では毎年全国から8,000人の研究者が集まるそうな。その中の全国の科学部が研究発表をする「高校生セッション」に挑戦してみないか?というのさ。

 いったいどんなもんだか・・・わからんから何とも言えないよね( ̄▽ ̄;)
でも参加するには、まずテーマを決めなくっちゃ。
藤竹は部員たちに、そのテーマを見つけるよう促し、ヒントを得るために「関東科学研究コンテスト」で入賞した高校の展示を見に行こうと誘った。

 ワルっぽい雰囲気の青年、外国人ぽいおばちゃん、気配を消している地味女子、おじいちゃんの四人組は奇異な目で見られ、みなさん内心ドキドキ。しかも発表内容を説明する生徒の言葉もちんぷんかんぷん。なんかすっかりテンションが下がってしまったわ〜( ̄▽ ̄;)

 高校が夏休みの間の昼間は定時制生徒が補講で使うんだね。
いつもとは違って明るい教室。な〜んか落ち着かなくて名取が屋上で食事を取っていたら、同じ理由で庄司さん(紺野彩夏)がやってきた。彼女はキャバクラで働きながら娘を育てているシングルマザーらしい。名取さん、人間に対する恐怖心が少しづつ無くなってきているみたい。

 すっかり自信を失っている部員達に藤竹は、まずは昨日見に行ったコンテストへの参加を提案。
否定的な反応の柳田(小林虎之介)、アンジェラ(ガウ)、長嶺(イッセー尾形)だったけど、臆せず「やってみたいです」という自分の考えを伝えた名取さんに、ハッとしたようです。

「諦める理由を探すの、もうやめたいなって・・」

 科学部の日々の活動が確実に名取さんの心持ちに影響を与えている。
自分らしいものに向き合える喜びとかすかな自信が伝わってくるわ〜

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matakita821 at 18:27|PermalinkComments(2)

2024年11月04日

きこりのテレビ日記 #195

 10月29日(火曜日)くもり のち 晴れ −1度→14度

 ついに気温がマイナス( ̄▽ ̄;)
一昨日、やっとクリーニングからドカジャン取ってきて良かった。
これから半年近くこのドカジャンを頼りに過ごしますわ〜。

 朝、宅配ボックスを覗いたら、ついに鳩サブレーと鳩サブレーケースが届いていた(夕方には玄関にじょっぴんかるので荷物届いても気づかないこと多し)嬉しい〜!!二ヶ月待ちましたよ〜!

 ヾ(≧∀≦*)ノワクワク……お鳩様〜〜!
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 な、なんとかわいらしい・・・
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 中の絵もそれぞれ趣がございます。
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 わ〜〜!ぴったり!ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
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 さっそく頂きま〜す!(*´〜`)゙ムシャア!幸せ・・・
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 「噓解きレトリック」第4話(録画)(フジテレビ)

 今回は続きものか〜
横溝正史ふうにするんなら、もっと画面暗くしないと〜
とにかく人形が怖い!
あのデカい人形なんなの?品子(片岡凛)よりデカいよー!
品子の身体が弱いのも、一族が短命なのも、
人形に生気吸い取られてるからじゃないの〜?( ̄▽ ̄;)
とっとと人形供養に出した方がいいって!
そして人形の部屋に風を入れましょうよ。

 品子の「双子じゃない」は嘘ではなかった。
じゃ三つ子なんじゃ?( ̄▽ ̄;)
あるいは、おそ松くんみたいにいっぱいいるとかさ。



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matakita821 at 09:08|PermalinkComments(0)

2024年10月30日

「宙わたる教室」 第4話 金の卵の衝突実験

『天体の衝突は時に様々な生物の絶滅の原因になる。
しかし同時に新しい別の何かの始まりでもある』


 クラス内世代間の衝突。
長嶺省造(イッセー尾形)さんにしてみたら、学ぶ機会があるのに適当に怠けているとしか思えない他の生徒たち。恵まれた環境にいるのになぜ無為に過ごすのか、我慢できずにぶつけた思いに、当然起こる拒否反応 ( ̄▽ ̄;) お互いに見える姿は「小うるさい爺さん」であり、「回りのせいにばかりする不真面目な若いもん」だった。

 でも妻・江美子さん(朝加真由美)の言葉を受け、改めて「若いもん」を見てみれば「手首の傷」「発達障害」「それぞれの悩み」と戦いながら一生懸命に生きている姿。

「人の苦しさは比べられるもんじゃないでしょ?」アンジェラ(ガウ)

 自分は何を見てきたんだ・・というようにガックリと肩を落とす長嶺さん。
でも、新しい視点を持てるってすばらしいことだと思う。
視方が変わると世界が変わる。
お互いを知ること、理解し合うことで世界は繋がる。

 長嶺さんの若い頃の話も貴重だったけど、「若いもん」の共感を得られたのは長嶺さんが奥さんのことを語ったから。自分のことではなく、生涯を共にしてくれた大切な江美子さんの話だからこそ、照れ屋の長嶺さんも正直に伝えられたんじゃないかな。いつもの頑固じじいじゃない顔を見せることができた。長嶺さんがいつもしつこいぐらい質問していたのは江美子さんに授業の内容を説明するためだった。あんなに学びたがっていた妻の代わりに学校に来ていたのだった。

 妻のことを語り始める前、小さなため息をついて、見上げる・・ただそれだけで思いが伝わってきて・・・(´;ω;`)ウッ…家庭に工場の仕事に、妻に無理をさせすぎたこと、ヘビースモーカーの自分の煙を吸わせてしまったこと、そんな自分に怒っていること。嘆き。妻を語ることで長嶺さんという人間が見えてきた。そしてそんな長嶺さんと一緒に生きてきた江美子さんのことも。

 クラスの皆さんの拍手。
柳田(小林虎之介)だけがしていなかったけど、心の中で『じいさん、やるじゃん』と思っていたはず(笑)授業中の長嶺さんの質問に相変わらず舌打ちをする柳田だったけど、以前とは違うまなざしになっている。それは長嶺さんもね。


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matakita821 at 18:44|PermalinkComments(0)

2024年10月24日

きこりのテレビ日記 #193

 10月24日(日曜日)まぁまぁいい天気 風強し

 21時 TBS『海に眠るダイヤモンド』第1話 地底の闇を切りひらく

 2018年の東京、夢も希望もない、生きることに疲れているホストの玲央(神木隆之介)。そんな彼に突然プロポーズをし、店で大盤振る舞いをしたり、長崎へと連れて行く謎の老婦人・いづみ(宮本信子)。

 そして1955年の長崎・端島に生きる人々。
炭鉱業のために生まれたこの小さな島には人々の生活に必要なもの、学校、病院、郵便局、食堂、床屋、購買部、ビリヤード場に映画館、派出所、すべてがあった。

 炭鉱夫の中には事情があってここに流れ着いた者もいた。
草笛リナ(池田エライザ)も同じような一人。
どこに行ってもうまくいかず、『根っこがちぎれた海藻みたいに漂って』居場所を求め転々と生きてきた孤独な女。

 職員クラブの管理人・町子(映美くらら)に『あんたに何があって、どこから逃げてきたのか知らんけどさ、私達あの戦争を生き延びたとよ。そう簡単には死ねんさ!』と言われていたが、戦争が終わってまだ10年。危険な炭鉱で働く男たちも島で働く女たちも、あの戦争と必死に戦い、とにかく生き残ったのだ。

 島にとって重要人物である製鉄会社社長の三島に逆らい、島を出ていく羽目になったリナに鉄平(神木隆之介)が言った言葉。

「リナさん、人生変えたくないか?
ここから、変えたくないか?」


 すべてに諦めていたリナが鉄平のまっすぐなまなざしとくもりのない言葉を受けて希望を掴もうと思うことができた。その言葉通り、いずみの人生は変わったのだと思う。

 その同じ言葉を玲央に伝えるいづみ。

「玲央、人生変えたくないか?
ここから、変えたくないか?」


 誰にでも人生を変える決断をする瞬間がある。
それは誰かの親切だったり、愛情だったり、おせっかいだったり、願いだったり、偶然のおかげだったりする。端島の生意気な口を利いていた若い炭鉱夫は命を救われ、自分の行いを恥じ、心を開き、仲間を得た。いづみが玲央に近づいたのは恩返しのため?それとも叶えられなかった祈りを成し遂げようとしているの?いづみの言葉は玲央に届いただろうか。

 そもそもいずみはリナなのか。あるいは鉄平を思っていた朝子(杉咲花)なのか。
鉄平とリナに進展はあるのか。
1974年に閉山するまでにあの島で何が起こるのか。
あそこで生きていた人達はどうなったのか。
ミステリー的な面白さもあるし、人間ドラマとしても期待できそう。
二役もさすがの神木隆之介様。声も顔もすべてが別人。
こちらも視聴決定。でも来週はお休みなのね〜( ̄▽ ̄;)

 10月22日(火曜日)くもり 秋らしい空

 『嘘解きレトリック』第3話(録画)(フジテレビ)

「先生・・月がきれいですね」鹿乃子

 かわいい物語だね (♡´艸`)
左右馬(鈴鹿央士)の嘘は端崎(味方良介)を守るための嘘。
そして鹿乃子(松本穂香)の気苦労を減らすための嘘。
どっちにしろ端崎は傷ついたし、鹿乃子はぐるぐると思い悩んだけど、優しい嘘は明らかになっても温かな毛布のようにくるんでくれたから笑顔になれた。

 左右馬って実は人の心が読めるんじゃ?ってぐらい洞察力があるね。
そして品があるから、隠しているけど実はええとこの坊ちゃんなんじゃ?


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matakita821 at 16:22|PermalinkComments(2)

2024年10月23日

「宙わたる教室」 第3話 オポチュニティの轍


「あそこに今も壊れたままの
オポチュニティがいるんですね。
・・・・寂しいだろな」名取(伊東蒼)


「そうですか?僕はそうは思わないです。
オポチュニティの活動限界は三ヶ月って言われていました。
15年も持ったのは想定外の幸運が重なったこともあるけど、
それだけじゃない。オポチュニティができるだけ長く旅を続けられるようにスタッフ達はあらゆる努力をした。彼らも一緒に長い旅を続けていたんです。

8ヶ月通信が途絶えたオポチュニティに最後のコンタクトを取った日、
ミッションに関わった大勢のチームメンバーが集まった。
短い信号を4回発信して、やっぱり反応なし。
マネージャーが『15年の任務ご苦労様』、そう言ってミッション終了を宣言した時、みんなで泣いたそうです。

火星の荒野でたった一人ぼっち。
オポチュニティの轍を孤独の象徴と捉える人もいるかもしれない。でも僕には、少しでも前に進もうって懸命に生きた証に思えるんですよ」藤竹(窪田正孝)


 (´;ω;`)ウゥゥ・・・
家庭の中でも学校にいても寂しくて苦しくていたたまれなかった名取さん。
閉じこもりながら自分は生きているんだろうか、生きていていいんだろうか、問い続ける日々だったのかもしれない。リストカットして痛みだけに浸っている瞬間は辛さを忘れられる。腕についたリストカットの痕はグロイかもしれないけれど、私にはまるでオポチュニティの轍のように見えた。私は生きているの!と語っているような。

 一人ぼっちに見えたオポチュニティを心から支えたスタッフがいたように、名取さんもひとりじゃない。そのことに気づけた夜だったね。°(°´ω`°)°。

 今回の実験は火星の青い夕焼けを人工的に作るというもの。
鉄のさびを見て火星の土には酸化鉄が含まれていると気づいた柳田(小林虎之介)。こういう思いつきって科学者に必要な資質だよね。そして他にも様々な鉱物の粒子が混じっていることを調べた名取さん。ナイスサポート!名取さん科学部入部決定!科学部の轍が、そのまま名取さんの轍になるね。

 なんだか初めて科学にロマンを感じた回だったなぁ・・
藤竹には生徒たちをどうしようとかって意志はないのかもしれないけれど、彼が持っている知識がいろんな人を救っている。誰のマネをするでもなく藤竹は藤竹のままで、ちゃんと教師になっているんだね。そして名取役の女優さん、何かいいわ〜。弱弱しいんだけどどこかに芯が見えて、ラストの笑顔の名取さんにちゃんと繋がっている。気になる女優さんだわ〜



 第1話 夜八時の青空教室
 第2話 雲と火山のレシピ
 第4話 金の卵の衝突実験
 第5話 真夏の夜のアストロノミー
 第6話 コンピューター室の火星
 第7話 浮遊惑星のランデブー
 第8話 メテオライトの憂鬱

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2024年10月18日

きこりのテレビ日記 #191

 10月15日(火曜日)6度→18度 今日からお仕事〜〜_( _´ω`)_

 『モンスター』#01 悪意の所在(録画)(フジテレビ)

 面白い!コレは視聴決定。
趣里さんの目や唇の動かし方、ささいな表情の変化に引き込まれる。
予定が覆されるごとに神波の目は輝きを増し、
ワクワクしたような表情で嬉しそうに回りを見つめる。

 コレは天才の暇つぶしゲームなのか?
少なくとも「弁護士」は目的ではなく手段と思われ・・
勝つことは基本。さらに裁判で明らかにできなかったカウンセラー(美波)のお楽しみへ釘を刺すことも忘れない。ここまでがゲームの範囲内。
モンスターだからこそモンスターを見分けることができる。
弁護士をやってみる前の神波(趣里)は何をしていたのか。

 天才に振り回される凡人役の東大君・杉浦(ジェシー)。
そして「弁護士」という役で遊び始めた神波を飼い始めた大草所長(YOU)。懐の深さとかどうとかじゃなく、単純にドッグランで神波を遊ばせている感じ?面白がっている雰囲気がYOUさんに合っている。いつか神波がドッグランの柵を壊して走り去ったとしたら、どんな顔になるだろう。

 そして定期的に神波にお金を振り込んでいる古田新太はHPによると神波の父親なんだね。で、失踪中。失踪中のわりには服装もちゃんとしているし、のんびりお酒飲んでいるし、お金にも余裕あるみたいだし。失踪と神波が弁護士やり始めたことは関係あるのかね?

 ぼーーっと見てても面白いもんは面白い。
さすがカンテレ。早く次回が見たい。

 『嘘解きレトリック』第2話(録画)(フジテレビ)

 うん、気軽に楽しめる感じだね。
昭和初期の雰囲気を味わえるだけで満足。
てか、今の今まで「謎解きレトリック」だと思っていたよ( ̄▽ ̄;)
大変失礼いたしました。主人公は嘘がわかるんだから「嘘解き」だよね〜

 鹿乃子(松本穂香)と左右馬(鈴鹿央士)との連携も取れてきたし、能力が人の役に立つことがわかって鹿乃子のトラウマも少しづつ消えていくかな。探偵と言うよりも便利屋さんみたいな感じだったけど、藤島様(杉本哲太)も、そんな悪い人じゃなかったし、お嬢様(片山友希)も生意気だけど性格悪い訳じゃなかったし、これから仕事紹介してもらえそう。

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2024年10月16日

「宙わたる教室」 第2話 雲と火山のレシピ


 今回は嫌な事件(何だよ?!あの女子高生。思いこみで怒鳴り込みかよ?執拗に池本さん責めやがって!疑うならどっちかというと昼間の生徒の方だろ!ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ 退学させないと訴えるとかいう親も親だよ (#ΦдΦ) )もあったけれど、アンジェラ(ガウ)と池本さん(山崎七海)が教室に戻ってこられて良かった。生活の忙しさから学校に通うことを諦めかけていたアンジェラだったけど、改めて教室の存在や学びたい思いを確認したんじゃないかな。

 藤竹(窪田正孝)から指導的な熱い言葉が出る事はないけれど、答えを自分自身で見つけさせようとするのは研究者だからなのかな。答えを出すことを決して急がず、冷静にデータを集め判断するけど心の声も無視しない。そして彼は聞く力が大きいね。相手の話を聞いた後も余白を作ってくれるから自然と相手も話してしまう。話すことで相手も自分自身を見つめ直すことができるんだよね。

 そして柳田(小林虎之介)、男気があるじゃないか〜!
藤竹とアンジェラが話している時は気を使わせない感じで離れて気配消すし、繊細な心遣いのできる子だよね。アンジェラもだけど柳田も社会で揉まれてきたせいか、自分が行動することで状況を変えようという覚悟がある。

 中々成功しなかった噴火実験はアンジェラの持っている生活の知識のおかげで成功。もしかしたら彼らは藤竹が持っていないものをたくさん持っているのかもしれないね。藤竹はそのことを彼らに気づかせようとしているのかな。

 第1話 夜八時の青空教室
 第3話 オポチュニティの轍
 第4話 金の卵の衝突実験
 第5話 真夏の夜のアストロノミー
 第6話 コンピューター室の火星
 第7話 浮遊惑星のランデブー
 第8話 メテオライトの憂鬱



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2024年10月13日

きこりのテレビ日記 #190

10月10日(木曜日)くもりのち晴れ 朝4度→16度 冬か・・

『全領域異常解決室』#01 シャドーマンと神隠し事件(録画)(フジテレビ)

 何ということでしょう!
今季はお気に入りが3本もフジ。 珍しや。
まぁね、竜也マジックデスヨ。
竜也が出て来て喋り始めるだけで見ちゃうのよ。

 興玉雅(藤原竜也)。
とてつもない知識量の超常現象専門家。
洞察力と判断力、記憶力が異常(笑
こんな役が竜也らしいのよ。
そして白黒つけたら、後はおまかせで去って行く( ̄▽ ̄;)

「すべてわからなくてもいいじゃないですか。
今の人間はすべてを理解しようと自分に都合のいい情報だけ拾って、
都合のいい解釈をして、必死に答えを見つけようとする。
だから世の中が息苦しい。
わからないものをわからないまま受け入れる余裕を持ってください。
それが全決でうまくやっていくコツです」


『信じるか信じないかは、あなた次第です』って言いそう( ̄▽ ̄;)
「全決」は内閣府直結で独自の捜査権があり機動力もバツグン。
なんか火付盗賊改方みたい。 宇喜之局長(小日向文世)は鬼平か。

 あのデリバリーの人もメンバーなんでしょ?
迫田さん、今回はクズ役じゃなくて良かったね(笑)家族で見られるよ。

 そして何故か総務部広報課(音楽隊)から異動してきた雨野小夢 (広瀬アリス)。
名前がかわいすぎる。
そして『気分はどう?(@nhk_life)』と言いそう。
誰が彼女を推薦したのか。
彼女自身もなぜ全決に来る羽目になったのか、さっぱりわからず。
武道の心得はあるようだが(警察官は必修だから当たり前か)、特別鋭いという感じでもないし、興玉へのツッコミ役かい?

 今回は「ヒルコの神隠し」の模倣犯。
松宮がそんな命を賭けてまで推したいお方には見えなかったが、推しってそういうもんだよね。 わかる奴だけわかりゃーいい。 他の人には凡人に見えてもファンには唯一無二光輝いて見える。
すべては妻・ひより(志田未来)が仕組んだこと。
超常現象に見えた事件も人間が考え、人間が実行している。 だからこそ人間である興玉に解き明かすことができた。 彼は自分には解明できないものを求めているのかもしれないね。

 面白い。 コレも視聴決定かな。

10月11日(金曜日)晴れ

7時30分 NHKBS 連続テレビ小説『おむすび』第2週 ギャルって何なん? 第10話

 賭けのために呼び出されたり、いきなりテストとか言われてフリ覚えろと命じられたり、認めん!と不当なジャッジされたり、ハギャレンと結(橋本環奈)の関係が不快でしかなく、はっきり断らないヒロインにもイライラ。 水曜日見終わった後、もう無理だ、コレは久しぶりにリタイア案件かも・・と覚悟を決めたのだがゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ

 木曜日は野球の試合で結とギャルとの絡み場面無かったんで穏やかに見られた。
金曜日、ヤバイ奴らに拉致られそうになったルーリー(やっとこの子だけ名前覚えた)(みりちゃむ)が警察に保護されるも完黙したもんだから一晩留め置かれ、最終的にギャルメンバーに助けを求め、子供が子供引き受けに来てもダメじゃん! と思っていたら、結の様子から察した(ギャル文字学習者)愛子さん(麻生久美子)が来てくれて解決。

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matakita821 at 17:22|PermalinkComments(0)

2024年10月10日

「宙わたる教室」 第1話 夜八時の青空教室


 『空はなぜ青いのか?』
素朴な疑問は知りたいという真摯な思いであり、学びの出発点。その思いへ繋がる道を照らしてもらえれば、さらに知りたいという思いは広がっていく。

「ここには何だってあります。
教師にできるのは場所を用意して待つ。ただそれだけです。
ここは諦めたものを取り戻す場所ですよ」


 柳田岳人(小林虎之介)が文字を読めない・理解できないように見えたのは両親による勉強強要のトラウマなのかと思ったら、発達障害の一種の「ディスレクシア」だった。それを聞き、無念の涙を流す岳人。自分の今までの人生は何だったのか。不良品と罵られ傷つき自分自身でもそう思ってきた日々は何だったのか。両親を責めても周りを恨んでも時間は戻らない。

 自暴自棄になり道を踏み外しそうになった岳人だったけど、「知りたい」という思いの方が勝り(不良仲間が学校で暴れるのを阻止するためでもあったけど)藤竹(窪田正孝)の元へ。彼は自分自身で未来を選んだんだね。彼は育て方によってはかなりの逸材になりそうな予感。

 さて、謎の男・藤竹デスヨ。
惑星科学の研究者で、ナントカ大学の助教に指名されるも辞めて渡米。
戻って来たと思ったら定時制高校の教師に。
「やりたい実験があって」って話してたけど、鈴木先生も「教育理念の実験がしたい」とか言ってたが、それと似たような感じ?研究者ではない生徒たちの中にあるものを引き出そうとしているの?淡々とした中にも信念が感じられるけど、まぁ、一種の変わりもんだぁね。変人レベルとしては低いけどゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ このドラマは視聴決定デス。

 第2話 雲と火山のレシピ
 第3話 オポチュニティの轍
 第4話 金の卵の衝突実験
 第5話 真夏の夜のアストロノミー
 第6話 コンピューター室の火星
 第7話 浮遊惑星のランデブー
 第8話 メテオライトの憂鬱


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matakita821 at 17:00|PermalinkComments(0)