奥平大兼

2025年03月24日

「御上先生」 last episode (最終回)- Puppets can't control you -

 6年前、自殺した槙野(岡田将生)の部下の葬儀の夜が始まりだった。

「あのさ・・・その後悔は多分一生続く。
槙野のせいじゃないよって言うのは簡単なんだけど、
言われても槙野辛いだけだよね。
この先ずっと、今槙野が思っている以上に苦しいと思う。
支えるから。生きてくれ」御上
「・・・え?俺とお前、そんな関係だっけ」槙野
「バカ、これからなるんだよ」

「全部僕達の責任だから。
自分の命を自分で消してしまう人がいる。
そこまで追い込んでしまう人がいる。
教育行政官の責任じゃないかって思うんだよね。
線香あげて自己満足とかありえない。
ただの弔い合戦じゃ意味がないんだよ」御上
「・・・・・・」
「日本の教育が、生き残るための戦いだ。
そうだろ?」


 痛みと後悔で繋がった二人。
でも、その思いは行動となり、未来へと向かっている。


 冴島先生(常盤貴子)からの、そして槙野が中岡(林泰文)が密談に使う店に仕掛けた盗聴器での塚田(及川光博)との会話で不正の全貌が明らかになるデータは揃ったが、不正入学者は千木良(�眄个△�り)の他に現役生もいる。記事にする前に神崎(奥平大兼)は、まず千木良と話すことにした。

 一色先生(臼田あさ美)に相談したのは、やっぱり千木良だったんだね。
でも彼女は悩むだけじゃなく努力を続け、現在は成績上位になっている。それでも自分が許せない。千木良は神崎の「一緒に考えたいんだよ」という言葉を拒否したけど、今彼女が決断を下すのは難しいよね。この件が記事になると彼女だけでなく妹の未来にも影響が出る。議員の父は辞めることになる。家族の、そして他の不正入学した生徒の運命がかかっている。

 いつもオカミのサポートに徹している是枝先生(吉岡里帆)の千木良への言葉が沁みた。

「許せないの。
千木良さんの人生は千木良さんが選んでいい。
なのに学校は千木良さんから、その自由を奪った。
でもそれは、それに気づくことができなかった私にも責任がある。

千木良さん、後悔のない選択肢がないのはわかってる。
でも起こってしまったことは変えられないんだよね。
これからの時間でしかどうにもならない」
「悔しいです。でも諦めたくない」千木良
「私も諦めない。
それしかできないけど、一緒に最後まで」


 是枝先生も母親に方向を決められてしまったからね。
でもその状況の中で、今、教師としてできることは何かを必死に考えてきたんだと思う。無理やり与えられた場所だったかもしれないけれど、苦しくても、その現実を受け止め、未来を作っていくしかない。説得力のある言葉だった。是枝先生も、オカミに目覚めさせられた1人なんだよね。



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matakita821 at 17:59|Permalink│Comments(2)│ このエントリーをはてなブックマークに追加

2025年03月17日

「御上先生」 episode 9 -joker-

 ヤマトタケルは、やっぱり視聴者たちの希望どおり(笑)槙野(岡田将生)だった。
かつて津吹(櫻井海音)と同じように過労で倒れ、その後自殺した部下がいた。彼の苦しみに気づいていながら何もしなかった自分へ(津吹の手術と奥さんの出産のために半休を取る槙野に対して「そんなことで?」とあきれた表情を見せた者達のように)の後悔と贖罪の思い、同時にこの労働環境を変えなければとの思いから、御上と繋がっていた。
御上は教育の現場で、槙野は文科省にいながら革命を起そうと動いていた。



 富永(蒔田彩珠)が抱えていた問題、それは弟との関係だった。
(ごめんよ、富永、裏口入学疑惑をかけて ( ̄▽ ̄;) )
脊髄に先天性の疾患があり歩くことができず、軽度の知的障害もある弟は富永が家にいると不安定になる。生活には規則性があり、8時には寝るので、彼女は弟が寝た頃を見計らって帰ろうとゲームセンターで時間をつぶしていた。

 辛すぎる。でも親もどうすることもできず富永の気遣いに甘えるしかなかったんだろうな。こうなってしまったきっかけは親戚の心ない言葉。

「お姉ちゃんは東大行くんでしょ?
リュウちゃんに半分分けてくれれば良かったのにね」


 富永は「ふざけんな!」と反発したが、弟の心は深く傷つき、その日から変わってしまった。今日も暴れ出して母親だけでは抑えらえないと電話が入り駆け付けたのだが、つい弟を怒鳴ってしまった。その言葉が刺激となってさらに暴れ、彼は負傷してしまった。

「血まみれになったリュウちゃんの手のひらを見たら、
私にできることは、ここにいないことしかないのかもって思っちゃったんだよ」


 自分さえ我慢をすれば、自分さえ殺していれば・・・
冴島先生(常盤貴子)も同じだった。

 在学時、精神的に余裕を無くし追い詰められた戸倉樹(高橋恭平)は、試験問題を入手するために学校のシステムに侵入した。冴島先生は彼を守るため学校の不正に手を貸していたことをネタにゆすってきた筒井の言う事を聞くしかなかった。あれは不倫ではなく性被害だった。

 だから学園のトップシークレットを知った筒井は監視のためもあり系列の塾へ異動となり、冴島先生は断ったため「不倫」の名目で辞めさせられたことになったんだね。

 戸倉の精神状態に気づかなかった責任を感じていたからでもあるけれど、冴島先生は戸倉に自分のしたことの責任にしっかり向き合わせるべきだった。現在東大に入っているぐらいだから、そもそもできる子だったんだろう。一時的な気の迷いで道を踏み外させては・・と思ったのか。夫から受け続けた暴力のせいで過剰な自己犠牲を担うようになってしまったのか。戸倉君は大げさかもしれないけれど罪をつぐなう機会を奪われ、あの時受けるはずだったよりも長くて重い罪を背負うことになったような気がする。

 救いなのは彼がまっとうな心の持ち主で冴島の生徒を思う気持ちにしっかりと応えてくれていること。きっとそのためにも頑張って東大に入ったんだと思う。

「忘れないです。
先生が全力で守ってくれたこと。
一生忘れません」戸倉


 帰り際、深々と頭を下げた戸倉。
彼はその行動の責任とともに前を向いて生きて行こうとしている。
その姿は冴島が本来持っていた矜持を思い出させてくれたんじゃないかな。



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2025年03月10日

「御上先生」 episode 8 -strategy-

 常に他の生徒たちの悩みや苦しみに積極的に寄り添ってきた富永(蒔田彩珠)。
しかしたまに描写される彼女自身の家庭からは、その繋がりは見えてこず「ひとり」という印象だった。そして誰にも言えない悩みを抱えているのが伝わってきた。

 一色先生(臼田あさ美)に、自分は裏口入学なのではないかと相談したのは彼女なんじゃなかろうか。だからこそ富永は、誰よりもこの学校の生徒たろうと理念を実践してきたのではないか?学園での、クラスでの、自分の存在意義を必死で掴もうと。

 誰の話も聞いてくれるが自分の悩みは誰にも話さず頼ろうとしない富永が、初めて助けを求めた状況がヤバみしかない雰囲気だが、オカミと次元は間に合ってくれるはず。そして彼女の抱える問題と御上たちが求める答えがリンクするのかもしれない。


 文科省から御上(松坂桃李)の帰還命令が下って(一応打診ではあったが戻らないと担任を降ろされるそうな)からの生徒達の言動がすばらしかった。

 帰還の理由は保護者から生徒の成績が下がったとの声が上がっているからなので、成績を上げればOK(多分、彼らならその気になれば、すぐ上げられる)なのだが、学校側の理不尽な要求に成績アップで応えるのは納得がいかない、たとえオカミを助けるためだとしても学校を見返すための点取りゲームには参加したくない、誰かのために勉強はしたくはない、やるなら自分自身のためにやりたい。

「受験は目的ではなくて手段。
だけど・・ていうか、だからこそ・・
それを知った私達が
東大に行くことには意味があると思う」富永


 わかっているなぁ・・・
多分、生徒達の中には学ぶ力、考える力の種は、もうこの学校に来た時点で蒔かれていたんだよね。そこにオカミが光をあて健やかに育つ手伝いをした。元々伸びようとする力があり機会を待っていた芽はぐんぐんと伸び、驚くほどの成長を続けている。御上にとって、その瞬間に立ち会えたのは大きな喜びだったはず。

 和久井(夏生大湖)は勉強法のシェアを提案し、みんなの同意を得たぞ。

「まとめます。
自分達らしい勉強法を考える。
そのついでにオカミを救う。
これでどうだ?!」次元(窪塚愛流)


 すごい子達だよ。
『パーソナル イズ ポリティカル』をすっかり自分達のものにしている。
彼らの意見が文科省に届き、反映されたら日本の教育は変わるかもしれない。

 「考える力を持っていない大人」には「考える力を持てる子供を育てる」ことはできない。確かにそうだ。そして「考える力」を育てるには暗記とテストの繰り返しって逆方向なような気がする。御上がやってきたように自分の問題として捉える機会を与え、考え、ディスカッションでお互いに刺激を与え合い、さらに深い思考へと導く。ここまでうまくいったのは3年2組の生徒達と御上の出会いのタイミングもあったと思うが、そもそも生徒達自身の心がそういう学びの場を求めていたんじゃないのかな。





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2025年03月03日

「御上先生」 episode 7 -delusion-



 椎葉春乃(吉柳咲良)はドラッグストアで万引きをしたのだった。
盗んだものは生理用品。
駆けつけた御上(松坂桃李)は自分のことで忙しくて気遣えなかったことを椎葉に謝った。

「1人で抱え込んでしまう気持ちはわかる。
・・・僕もそうだったから」


 椎葉はやっと自分のことを話し始めた。
もともと生理が軽い方ではなかったが、祖父の認知症が重くなるとともにPMS(月経前症候群)もひどくなっていったそうな。

「生理がくるって思ったら・・・
それも不安で・・・」


 健康である限り、必ず毎月来るもんだもんな。
その度に体の痛みや抑制できない感情の波に耐えねばならない。黙って寝てられりゃいいけど、彼女の場合は祖父母の世話がある。将来のこと、お金のこと、休業中の店のこと、重くのしかかるすべてに答えが出ないし決められない。

 ドラッグストアの店長は警察には届けないと言ってくれた。
帰り際、御上は椎葉のために大量の生理用品を買った。

 いや〜もう御上ったら、来店した時から対応が完璧なんだけど〜
店側への丁寧な謝罪。その佇まい。
椎葉に向き合う姿勢。
「生まれて初めて買ったよ」と言いつつの流し笑顔。
も〜〜!惚れてまうやろ!!

 生理用品を両手に持ちながら、夜道を歩く二人。
もうなんのストッパーもない。
傷つきながらもいろんなことを1人で背負って倒れかけた人間と、
彼女よりはちょっと年上の同じように傷を抱える人間。
その二人が歩調を合わせ静かに歩きながら語る。
泣かずにいられますかっての (´;ω;`)




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2025年02月24日

「御上先生」 episode 6 -confession-



 週刊誌に載った御上の記事
『天下り斡旋疑惑の官僚教師の壮絶な過去』

 気遣う神崎(奥平大兼)の言葉に無言の拒絶を示し、東雲(上坂樹里)たち生徒の思いに「君たちには関係ない」と応えた御上(松坂桃李)だったが・・・
富永(蒔田彩珠)のまっすぐな言葉が刺さる。

「考えろ。
考えて自分の頭で。
それはいいんです。間違ってない。
教師と生徒なら、これ大正解です。

でも、人と人ならどうですか?
私達素っ裸です。
服着こんでたら、
オカミが出してくる難問に答えられない。
みんな丸腰、丸裸で戦ってる。
それわかってます?

なのに、なんでアンタだけ
鋼の鎧着こんでるんですか?」


 そして同じく兄・宏太(新原泰佑)の死を背負い生きてきたであろう養護教諭の一色先生(臼田あさ美)の存在。

 文科省の前で再会した一色先生は御上を隣徳高校に誘ったのだった。
「うちの学校に来て闇を暴いて」と。
 
 影で連絡は取っていただろうが、兄の死以来、精神に支障をきたし施設に入っており、
自分のことを宏太と呼ぶ母の存在を初めて一色先生に見せた御上。

「あなたも・・・
私をここに呼んだってことは、
先に進もうとしているのかな・・って」


 生徒達には、もう受け止める準備ができていた。
御上だけが抱える問題ではない。
これは自分達全員が向き合うべき問題だと。


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2025年02月17日

「御上先生」 episode 5 -confidence-



 さて『ビジコン』(花宝財団主催の『高校生ビジネスプロジェクトコンクール 2024』)にエントリーし初の決勝進出を狙おうとしている生徒たちに対して、「悪いけどそれ、どうせ勝てないよ」と言い放つ御上(松坂桃李)。
歴代優勝校は大人同士の忖度で決まっているそうな。

「それでも圧倒的なアイデアを出せれば
奇跡も起こるだろうけど」御上


 それ以前にテーマの段階でモメているんだと。
冬木(山下幸輝)は「金融商品」押し、宮澤(豊田裕大)は「社会貢献」を視野に入れた製品開発。結局、富永(蒔田彩珠)の意見で二つを合体させたプランにしようってことになったが、そこから進まない。

 一方、真山弓弦(堀田真由)に面会を拒否される中、手紙を出し続けてきた神崎(奥平大兼)の元に御上と一緒なら会ってもいいと返事が来た。

 前回の御上との面会では、精神的にかなり揺さぶられたはずだが、それでも御上同行を指定したのは、未だ混乱の中にいる自分の思いや動機を御上なら整理してくれると思ったのか。

 神埼は弓弦の家庭を壊した原因を作った自分を殺さずになぜ彼を殺したのか?と尋ねたが、弓弦は神崎の新聞のことは彼から来た手紙で初めて知ったそうな。

 冴島先生(もう先生じゃないけど)(常盤貴子)が弓弦に話さなかったのは、言い訳をしたくなかったからもあるだろうけど、新聞が原因ではないとわかっていたから。多分、神崎が自分を狙っていたことも知っていた。不倫がバレたから離婚したのではなく、離婚したかったから不倫したように見せかけたんじゃなかろうか。そして教師を辞めたのも不倫のせいではなく、学校という組織や教師という仕事に絶望したから?

 『父親への復讐でもない』・・・
暴力的な父親のことはそもそも軽蔑していたと思うから、父親に向けてのアピールではない。でも冴島先生が出て行ったことにより、父親に精神的にも肉体的にも痛めつけられたせいで追い詰められたのは確かだと思う。

 ずっと噛み合わない弓弦と神崎の会話だったが、被害者・渋谷友介の母親からの手紙で初めて繋がった。弓弦が殺した青年も母親も彼女と同じ父親(夫)の暴力に苦しんだサバイバーだった。



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2025年02月10日

「御上先生」 episode 4 -fate-

「それにしてもマズイよ、槙野君。
人事の話までしていいとは言ってない!」塚田(及川光博)
「だって、まんまとハメられたんですよ?
人をダシに使って・・・」槙野
「いやいや、止められなかった
槙野君の責任もあるだろ!」
「・・・・はい。
ですので、このままでは済ませません。
御上の好きにはさせない。
いいですね?」
「好きにしたまえ」


 こりは・・・塚田ちゃん・・
今後、槙野が暴走する許可を与えたことになるのでは〜?( ̄▽ ̄;)

 槙野と御上、過去のひとつの事件の関係者かと思ったら、それぞれ別の事件と関わり向き合ううちに日本の教育を根本から変えるしかないとの思いに至り、そんな二人が運命的に出会い、同志となったのか。

 多分これはまだ序の口。
槙野と御上、このふたりはどこまで行くつもりなんだろう。


 隣徳祭が近づき、東雲(上坂樹里)は教科書検定のことを調べて展示する企画の提案をした。三年生は通常不参加で自習が認められているため、少数の積極的参加の声と戸惑いの声に分かれた。

 そのことには触れず、自分の授業を終えた後、倉吉(影山優佳)にアメリカでの授業と教科書について尋ねる御上(松坂桃李)。テーマは「原爆投下について」。

 倉吉の話すアメリカの教科書に載っている言い分に憤る生徒たちだったが、教科書にはこうも書かれていた。
『大統領の意見は正しかったと思いますか?』。
当時の倉吉には知識もなく、ディスカッションできるほどの意見もなかったが、この授業をきっかけに勉強したそうな。そして今、クラスのみんなの前で自分自身の考えを発表している。

 倉吉は時間はかかったけれど教科書からの問いかけに、悩みながら答えを見つけた。『人や国の数だけ正義がある』。教科書=正解(真実)ではなくて、あくまで考えるための叩き台?学びの主役は教科書ではなく、人間ということか。そして学びの結果はすぐに出るものではないから、テストで確認できるのは知識の量だけなんだろうな。



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2025年02月03日

「御上先生」 episode 3 -beginning-

「22年前、
学校の放送室で声明文を全校放送したのち、
自死を選択した少年がいた。
あまりに衝撃的な死は当時、
後追いが出るほどの騒ぎになった。
その少年の名前は御上宏太。
僕の実の兄だよ」御上

「あんた、何しにこの学校に来たの?
復讐?・・・それとも」神崎
「まだ話せない」


 御上(松坂桃李)の行動の原点は兄の死。
兄の死が無ければ、御上は文科省に入らなかっただろうし、
この高校にも来ていない。
そして御上の行動は槙野(岡田将生)とも繋がっているはず。
御上も槙野も人生を賭けている。

 なぜ兄は自死を選んだのか。
兄が校内放送で訴えたこととは・・・


 
 真山弓弦(堀田真由)は事件のあった試験会場で自作の爆弾で自爆テロを決行しようとしていたが、失敗。ナイフに変えて被害者を襲った。

「君が変えたかった浅はかで思慮の足りない社会(は変わらない)。
地下鉄でビニール袋に傘を突き立てても、
飛行機でビルにツッコんで
何千人という人が死んでも
世界は1ミリも変わらなかった。
なのに何でたった一人、人を殺したぐらいで
社会を変えられると思った?」御上
「私は・・・・」弓弦
「誤解しないで。
僕は君を裁くために来た訳じゃない。
君の戦いが孤独だったことを、
多分、僕は知っている」

「帰れ・・」
「忘れられないはずだ。
自分が殺した人の顔が・・・
また来る」


 真山弓弦は御上自身であり、兄でもある?
彼女の中で燃え盛る社会への怒りと憎しみ。

 それは東雲(上坂樹里)の父親が自主退職する羽目になり、
両親が離婚し家庭崩壊したことへの怒りとも通じるだろうか。
彼女の怒りはあまりにも感情的だったし、
その矛先は身近で文科省所属の御上に向けられたけれど。
(指導を受けたのに無視して独自の教科書を使い続けたお父さんに問題があると思うが〜( ̄▽ ̄;) 離婚も教員という仕事を失ったからというよりも夫婦間の問題がすでにあったんじゃ?)



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2025年01月27日

「御上先生」 episode 2 -awareness-

『何で殺した?』

 常に冷静で感情を見せることのない御上の言葉から強い怒りが伝わってきた。
誰のための怒りなんだろう。

『どうしてそんなに理由が欲しいの?
・・・テロだから。
もしくは・・・革命?』弓弦(堀田真由)


 本当だろうか?
真実を隠すための言葉に思えてならない。
本当は個人的な思いがあったんじゃ。
それとも本当にゆがんでいるこの世の中を
破壊するためにやったと信じ込んでいるのか?
御上にはすべてが見えているんだろうか。


『辞めさせたのは女性だからですか?』神崎

 もちろん否定し経過を説明する理事長(北村一輝)。
賢い理事長は問題発覚後、TV出演を利用し、世間に対しすぐに手を打った。
在籍している生徒側の問題ではなく、殺人犯を生み出すような、不倫をして辞めた教師の家庭の問題と述べ、社会的な問題であると視聴者に捉えさせようとした。『パーソナル イズ ポリティカル』という言葉を使って。

 なんだか本質を見させないために『ポリティカル』にしようとしてるんじゃないの?いや、もちろんこの事件は社会的な問題ではあるんだけど学校内の問題に蓋をしようという意図があるような。冴島(常盤貴子)は学校の何かを守るための生贄なのかもしれない。
そしてそれに冴島先生も気づいていたんじゃ。
生贄がどこまでも踏みつぶされるということまではわかっていなかったけど。


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2025年01月20日

「御上先生」 episode 1 -destruction-

 


「『パーソナル イズ ポリティカル』
個人的なことは政治的なこと。個人が抱える生きづらさは、
個人で何とかしろってなりがちだけど、実は社会的問題。
つまり政治が解決すべき問題だって意味なんだよね」


 友が教えてくれたその言葉が御上(松坂桃李)を支え動かしている。
言い換えると組織を変えるためには個人が抱える問題と向き合うべき・・ということだろうか。御上の異動は左遷ではなく、彼と槙野(岡田将生)が日本の教育の在り方を破壊し新たに構築するために決断した行動だとしたら?御上は現場で、槙野は文部科学省という組織内部で戦う。後輩を前にした友情決裂アピールも作戦なんじゃないだろうか。

 教壇に立った御上からは揺るがない覚悟のようなものが伝わってきた。
おりこうさんの生徒たちを積極的に煽る御上。

「君たちが今考えているエリートは、ただの上級国民予備軍だ。
言ったよね?エリートは「神に選ばれた人」だと。
なぜ選ばれるか?
それは普通の人間なら負けてしまうような欲やエゴに勝てる人だから。
自分の利益のためではなく
他者や物事のために尽くせる人だからだ。
僕はそこに付け加えたい。
真のエリートが寄り添うべき他者とは、
つまり弱者のことだ」


 芸能人であれ政治家であれ、「神に選ばれた人」には、選ばれたことに対する義務や責任があると思う。立たされたその高い場所から目を見開き真実を見つめる。そして神から託された能力を自分のためではなく他者のために使うという。

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matakita821 at 17:35|Permalink│Comments(0)│ このエントリーをはてなブックマークに追加