伊藤英明

2022年09月25日

『初恋の悪魔』#10(最終話)

 自宅捜査会議は続く。
これが、彼ら4人が選んだ道。
出会った時から変わっていないように見えて変わった4人、変わっているようで変わらない4人。耳かき一杯ほどの変化が彼らの中で起きたけど、その光と闇とともに4人は生きていく。

行くぞ!
マーヤーのヴェールを剝ぎ取るんだ
』鹿浜

 鹿浜の心の中に生まれた一生抜けない棘のような「初恋の悪魔」・・・
彼は、その悪魔を飼いならすことはできるだろうか。
痛みであるとともに喜びでもある不思議な存在。
きっと彼は、その悪魔を猛烈に愛しているのだ。

 こんなドラマを書く人だったんだね。坂元さんって。
初めて、一回目が始まった時から引き込まれた坂元裕二さんの作品。雰囲気も、テンポも、音楽も、キャスティングも、もちろん脚本も、全てにハマった。新鮮なカッコよさにシビれたよ。

 さて、振り返ってみましょう。
玄関前の飛び散った血痕を見つけ、ヤバいな〜ヤバいな〜、コレ絶対殺されるやつでしょ!と思いながらもサイコキラーの元へと近づいて行く小鳥さん(柄本佑)。で、期待を裏切らずやられるという・・・うわっ!!って声が出ちゃって、ミー太がビクッ!としていたよ( ̄▽ ̄;)

 いつものように父親(伊藤英明)に助けを求める弓弦(菅生新樹)。
そして真相に気づき署長を問い詰める鹿浜(林遣都)。
この期に及んでも隠ぺいしようと協力を求める雪松署長。

 確かに弓弦はサイコキラーなのかもしれないけれど、その芽を育てたのは雪松。彼が息子が最初の殺人を犯した時に罪に向き合わせ償わせていたら違っていたかもしれない。もしかしたら雪松にとっては隠ぺい工作が愛情表現だったんだろうか。誰にも言えない家族だけの秘密を絆と勘違いしていたのか?だから苦悩しつつも心の奥でハッスルしていた。そんな父の姿を感じた弓弦は愛に応えようとさらに頑張ったのかもしれない。

 その雪松劇場も終了。捕まって、今度は一緒に罪を背負うことで父と息子の絆を紡いでいくのかな。

 てか、小鳥さんが生きてて良かった〜!あ、森園(安田顕)も(笑)。
そして刺されたショックなのかヘビ女(って言うのもアレだから鏑木さんにするね)(松岡茉優)が消えてしまった・・・
退院後、なぜか鹿浜の家に居候し、いちゃいちゃする悠日(仲野太賀)と星砂(松岡茉優)を淡々と、かいがいしくお世話する鹿浜が切ない。

 悠日たちは自分達の存在が鹿浜を苦しめることはわかっていても傍に居たかったんだと思う。ここにいるのは星砂だけど鏑木さんの気配や匂いを少しでも残しておいてあげたかった。鹿浜と鏑木さん、ふたりの世界・・それは確かに存在し溶け合ったのだから。




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matakita821 at 10:47|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2006年06月30日

「弁護士のくず」最終回

 さて、最終回の事件は突然婚約を解消したカップルの慰謝料請求。
まあ、武田(伊藤英明)が辞める辞めないってもめたけど、わりかし普通のノリだったね〜。
 オープニングではピンクレディーの「UFO」を夕花(星野亜希)と踊る
武田。
「僕には出来ませんっ!!ミーちゃんのステップは高度すぎますっ!!」
「これはね、新人弁護士が避けて通れない道なのよっ!」徹子(高島礼子)
「これができないなら、弁護士なんかやめちまえっ!」
と今回の内容を暗に語る形に・・・

 結婚を目前に控えてるのに突然カレー屋を始めると言って、
銀行を辞めてしまった笹野(坂本昌行)の元へ婚約者だったみはる(畑野ひろ子)から、慰謝料請求の内容証明が送られてきた。
それで、どうしていいかわからなくて白石事務所に相談に来た笹野。
もうお金も用意してあり、払う気まんまん。
 しかし、みはるはどんどん慰謝料の金額を吊り上げて来たため裁判に。
一回目の公判が終った後に武田の所に相談に来たみはるを弁護士規定から追い返したところ、みはるは自殺未遂をしてしまう。
責任を感じて、弁護士を辞めようとする武田。

 坂本君を見た時、『あっ、坂本君仕事してる!』とほっとしたのは私だけでしょうか・・・
何かこの人って「はぐれ刑事」的な匂いがあるっていうか・・・
こういう元アイドル(今もバリバリアイドルっすか?)の人って
いろんなところに流れていくけど、この人はそういうカチッと型がきちんとある所じゃないとアレだよね〜 
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matakita821 at 19:00|PermalinkComments(8)TrackBack(6) このエントリーをはてなブックマークに追加

2006年06月23日

「弁護士のくず」第十一回

 さて、下着メーカーの女社長小百合(杉本彩)が専業主夫の平太(田辺誠一)
を結婚詐欺で訴えたいということで、話し合いに向かったくず(豊川悦司)と
武田(伊藤英明)。
『女王様だ!』くず
「夫は私の財産を狙って結婚して、今度は離婚して財産分与の名目で
財産を奪おうとしている」
「(夫は)私の飼い犬みたいなもの」
「慰謝料として一億もって来なければ離婚には応じない」

 数々の暴言を吐く小百合・・・
しかし・・・失礼ながら杉本さんの話し方、すごく変でしたよね・・
神田うのさんをマイルドにしたような・・というか・・
 多分、「女社長」「デキる人」「高飛車」「ビジネス」との材料から
組み立てたキャラクターの結果があのような発声法になったのかもしれませんが・・
明菜法にも通じるような・・・


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matakita821 at 16:01|PermalinkComments(8)TrackBack(9) このエントリーをはてなブックマークに追加

2006年06月17日

「弁護士のくず」第十回

 今回の「くず」は被害者と加害者のいろんな立場が描かれていましたね。
徹子ちゃんが扱っていた婦女暴行事件。
徹子は加害者側の弁護士で、被害者の父親に詰め寄られているうちに
階段から落ちて怪我をして入院してしまう。
 
 私も、かねがね加害者側の弁護士の気持ちとはどんなだろう・・と
興味を持っていました。
正しい方の味方をするのは、ある意味考えやすいかもしれませんが、
反対の罪を犯した側にも立つというのは・・・
自分の考えとは関係なく両方の立場に立たねばならない、
本当に特殊な職業だと思います。

 「前田さん(被害者の父親)のお気持ちはお察しします。
でも、弁護士は依頼人を第一に考えねばならないと私は思っています。
私はただ闇雲に被告人の減刑を求めるのが弁護士の仕事ではないと思っています。
 罪は罪として、私は被告人が罪に見合った刑に処せられるように尽くしたと
自信を持っています。
その自信を持てるように弁護することが、弁護士として
被告人が犯した罪に向き合うことだと思っています」徹子ちゃん

 なまはんかな個人的な理想とか思いだけでは
やっていけないちゅーことやね・・
善と悪との間で平衡感覚を保つというか・・
常に自分自身と向き合うことが要求される、厳しい世界なのね・・続きを読む

matakita821 at 12:30|PermalinkComments(12)TrackBack(7) このエントリーをはてなブックマークに追加

2006年06月09日

「弁護士のくず」第九回

 今回くず(豊川悦司)と武田(伊藤英明)が扱うのは熟年離婚裁判。
夫・鈴木克雄(塩見三省)は、一年前ライブベンチャー社にヘッドハンティングされて、一流商社を辞めてライブベンチャー社に就職したが三ヶ月で辞表を提出。
以降は無気力状態で、朝からのんだくれている。
耐えられなくなった妻博美(岡本麗)が離婚を訴えたが、夫は応じる気なし。

 熟年離婚ってホントに多いらしいですね。
どうせ別れるなら気力も体力もある若いうちの方がいいような気もするが・・

 キャバクラ・ミニスカポリス?
で一緒になったライブベンチャー社(あららな社名)の取締役の豪遊ぶりを
見せ付けられてきーーーなくず。
その恨みを晴らせるでしょうか?

 さて、武田を誘って徹子ちゃん(高島礼子)と一緒に映画を見に行った美月。
徹子にくずと結婚してお母さんになってほしいと頼むが・・・

 映画館にいつものワンちゃんがいましたが、
頭でかくてじゃまだぞ〜!おまけに次に行ったレストランでは女の子達に
囲まれてましたね〜
 映画に感激して号泣してしまった武田・・・すっかり女性陣に嫌われちゃいました。
も〜結局こういう役まわり?続きを読む

matakita821 at 16:41|PermalinkComments(10)TrackBack(9) このエントリーをはてなブックマークに追加

2006年06月03日

「弁護士のくず」第八回

 一生懸命勉強している美月をかまいたいくず(豊川悦司)。
「オマエさ、そんなに百点取りたいんだったらカンニングすりゃいいじゃん!」
ピシっ!!
「それが父親の言う台詞?(この台詞先週も聞いたぞ)
そんなずるいことして百点取ったって意味ないでしょ!」
「カンニングを甘くみちゃいけないよ。
いいカンペを作るには教科書をしっかり理解しておく、それが大事なんだよ!
後は不動心!」

 こういう親だと逆に子供はまっとうな道を行こうとするんじゃないかって
見本ですね〜
くずの場合わざとやってるんじゃなくて本気のところが
気楽でいいわ〜
 常識的なことは学校に通っていればいつのまにかわかるもんだから
くずみたいに横道とか抜け道を教える方が、
いろんなものの見方ができていいのかもね〜続きを読む

matakita821 at 05:23|PermalinkComments(8)TrackBack(12) このエントリーをはてなブックマークに追加

2006年05月29日

「弁護士のくず」第七回

 今回はけっこうまじめに法廷場面がありましたね〜

 羽根田家でうっかり八兵衛の葬儀が行われている。
その遺族の元に高井霧子(三浦理恵子)という女性が
遺言書を提示して500万を請求する。

 遺族にふせえりさんが・・・
ど〜もこの人が出てくると何かやるんじゃないか・・と期待してしまうんですが
今回は真面目な役でした。ちょっと残念。

 くず(豊川悦司)の家では美月が国語のお勉強中。
「自分のことよりも人のことを思いやる気持ちって大切だね」
「俺はやだな。他人の為に自分を犠牲にするって言うと聞こえはいいけど、
それって冷静に考えるとバカだぞ」
くずの夢を壊す発言にげんなりする美月。
「俺はバカは美しいって言ってんの!」
「じゃ、武田さんも美しいの?」

 美月まで武田をバカ扱いかい?
確かに飛びぬけたバカは美しいかもしれんが・・・続きを読む

matakita821 at 16:13|PermalinkComments(14)TrackBack(7) このエントリーをはてなブックマークに追加