セルヒオ・エルナンデス

2015年02月15日

「グロリアの青春」 2013年 スペイン/チリ 監督 セバスティアン・レリオ

 チリが舞台。
主人公は58歳のグロリア(パウリーナ・ガルシア)。
10年前に離婚。責任ある仕事を持っており、経済的には不自由していない。
子供達は自立しており、それぞれ自分の世界をもっている。
週末には熟年層向けクラブへ出向き、お酒やおしゃべりを楽しみ、気が合った男性とベッドを共にする。
一人の自由も寂しさも十分知っている女性。

 ある日、クラブで知り合った同じくバツイチ男性で実業家のロドルフォ(セルヒオ・エルナンデス)(60代後半家ら70代ぐらい?)と一夜を共にしたグロリアは、彼の真剣な求愛を受け入れ付き合うようになる。
んが・・・いろいろありまして・・・・
HPはこちら

グロリアの青春 [DVD]


 まぁ、恋愛問題に年齢は関係ないやね。
ジェラシーもあれば、家族の問題が二人の関係に影響を与えるのはどの年代でも同じ。

 私もそこそこの妙齢ですのでね、彼女の肉体面精神面、よくわかるものがある。
気力の衰えを実感するというか、それが精神全般や肉体にも大きく影響する。
めんどくさいからいいや・・で片づけてしまおうとする。私だけか?
生きる上で一番大切にしていることが「楽さ」ってどうよ?って気もするけど、
まぁ、人それぞれですからな・・(。・ ω<)ゞてへぺろ♡

 グロリアは女を捨てていない。
言うたら何だけど彼女は普通のおばさんョ。
特に美人でもないし、スタイルも太ってはいないけど熟年女性らしくぶよぶよではある。
それでもクラブに行く時はおしゃれをし、気の合う男性と出会ったら勝負に出る用意はちゃんとしている。

 欲望ももちろんあるだろうけど、生きている自分を実感したいのかもしれない。
一人でいると仕事があって友達がいても、自由な分だけ果てしもないような気もしてくるというか・・・

 オープニングでそんな姿を見た時、寂しい老女のアバンチュール?と思ってげんなりしそうになったけど、そうではない。
グロリアはいろんなことをあきらめていないんだな〜と思ったら、彼女が好きになりました。

 それにいろんな事にすごく積極的。
ロドルフォの遊園地でもエネルギッシュに遊んでいたし、チャレンジすることを恐れない。
続きを読む

このエントリーをはてなブックマークに追加
matakita821 at 14:16|PermalinkComments(0)