シュリンク

2024年09月01日

土曜ドラマ『Shrink ー精神科医ヨワイー 』 第1話 パニック症

 すごく丁寧に、まさに「ベイビーステップ」で病気と向き合う葵(夏帆)の姿が描かれていることに好感をもちました。「治す」のではなく、潜んでいた病気の姿を確認し、少しづつ近づき、緩やかに接触を試みながら、病とともに生きていく準備をしていく姿を描くという感じかしら。

 最初に診察を受けた病院ではPCの画面を見ながら、本人から症状を聞くのみ。いやいやいや、もっと患者さんの奥にあるものを調べなくていいんかい?と思ったら、やはり薬が合わず、別の不調を呼んでしまった。危険だよね。ひとつの病名の枠に入る患者さんでも、それぞれ体質も症状も微妙に違うだろうから処方箋出す方も難しいとは思うが〜〜お医者さんは相性もあるけど当たりはずれあるからなぁ。

 弱井の言葉遣いは、すごくわかりやすくて話し方も穏やか。情報量も段階を経るよう調節してくれるし、ちゃんと目の前の人間に向き合っているのが伝わってきた。まぁ、そもそも弱井の佇まいが安心感しかないもんね(笑)お医者さんがいい男すぎたりセクスィーさを感じさせると、逆に不信感に繋がるが(コレも偏見か)、弱井先生はほどよくいい男で、ほどよくいい人感を ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ 与えるようセットされている。

「でも、私、メンタルには自信があったんですけど」葵
「心が弱いから、かかる病気ではありません。脳の誤作動なんです」


 心療内科の病院は増えているし、昔ほど心の病の治療への敷居は高くなくなってきたように見えるが、やはり精神科に通っているとは言いずらいものがある。心の病は精神的な弱さや努力が足りない的に解釈されることもあるし、思いこみで語られることも多いような。風邪と同じように、きっかけやタイミングで誰でも発症する可能性があると思うぞ。

 弱井によるとアメリカでは「失恋したり」「上司に怒られたり」「ちょっと落ち込んだり」した時に予約を入れる身近な存在になっているそうな。

「そんなことで精神科に?」雨宮
「そんなことでかかっちゃダメですか?」弱井


 傷が浅いうちだから行った方がいいと思われ。重篤になっちゃうと行く気力も無くなるし、持ち直すまで時間もかかる。どのジャンルも同じだね。早期発見早期治療。お腹が痛くなったら内科に行くのと同じように、心に違和感を感じたら精神科や心療内科へ・・ぐらいの感覚でさ。




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matakita821 at 15:44|PermalinkComments(0)