オダギリジョー

2022年10月09日

きこりのテレビ日記 #93

 10月5日(水曜日)くもり

 さぶい・・・そして暗い。
倉庫の向かいの新聞集配所の灯りにホッとする時期が来たわね。
黒岳(大雪山系)では雪が降ったそうな。そろそろかのぅ・・

 仕事終わりに母の所に寄って「昨日、ビックリしたねぇ」と言ったら「何のこと??」
緊急アラートもミサイルが落ちたことも知らなかった。
( ̄▽ ̄;) そんな事ってある??
最近、認知症傾向があるので忘れたのか?とも思ったが、そういう感じでもない。

 母は3時頃起きて8時頃にはまた寝てたりするから、昨日もそうだったのか?
そして携帯をハンドバックにしまい込むので、耳も遠くなっている母には聞こえなかったのかしら。
何事も無かったし、「地下に逃げろ」「窓のない部屋に移動しろ」と言われても、そんなとこないから結局どうしようもなかったのだが〜〜家に居る時は携帯はバッグから出しておくよう伝えた。

 一人暮らしで活動時間もマイペースになっていて携帯も鳴らなかったら、ありえるかなぁ・・・。近所の人ともそんな交流ないし。アラート鳴らなかった人もいたから機種によるのか?らくらくフォンだから?でも、そういう機種の人こそ一番先に避難した方がいいと思うが。鳴らない設定にしちゃったのか?今度お店に連れて行って一緒に確認せねば。

 『オリバーな犬、 (Gosh!!) このヤロウ』シーズン2 第6話(最終話)(録画)(NHK総合)

 もう・・ジョーったら・・目立ちたがり屋さん
コレは祭りなんだと思う。オダギリ組主催の。

 お、今年はちょっと趣向を変えたね?
デカい花火もバンバン打ち上げて、かなり遊んだね?
ここの組は毎年奇抜なことやってくれるから楽しみだね。
同じことやるようじゃオダギリ組じゃないからね、・・・なんてね。

 来年も期待しているから思いっきりやっておくれよヾ(*ΦωΦ)ノ ヒャッホゥ

 『北欧こじらせ日記』第1話(録画)(テレビ東京)

 ツイッターで原作漫画を拝見していたので、見てみましたが、ドラマでは移住するまでを描くのね・・・( ̄▽ ̄;) まぁ、このご時世だからフィンランドロケは難しかろう。

 小学生の頃、フィンランドはサンタが住んでいる国と知り、特別な印象を持った主人公・縞子(本田仁美)は大学生の時初めて訪れて以来、フィンランドの虜になってしまう。部屋の中も、暮らしや習慣も北欧ふう。北欧オタクと言ってもいいほどなのでした。

 急に倒産宣告されても慌てるでもなく、シナモンロールを作って(すごく美味しそうだった!)北欧を夢見る縞子・・・
ちゃんとお給料もらったのかしら( ̄▽ ̄;)
そして人材派遣会社の方は、なぜ縞子を雇ってくれたのかしら?ドラマでの様子では、あの面接でなぜ縞子を雇う気になったのか不思議なのだが。あと、彼氏がエラそうだな・・と思ったわゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
2回目はいいかな・・

 10月6日(木曜日)晴れ

 朝焼けがきれいだった。
10-6

 かなり冷え込んでるな〜と思ったら6度。最高気温も15度らしい。
倉庫から家に向かっていたら、ミー太が通りを渡っているのが見え、ミー太も私に気づいて一瞬止まったが、行ってしまった。猫の移動の様子を追った絵本があったが、私もつけていきたくなる。

 そういえば今朝は父の夢を見たんだった。
東京にある(ことになっている)家に仕事が終わって帰宅したら、父も買物袋を下げて帰宅。私がまた外出しなきゃならない事を話すと(東京に慣れていない私の為に)一緒に出てくれた。父の走り方がすごく早くて追いかけるのが大変だった。

 慣れない東京ではどんな近くでもタクシーで移動していた父がすごい勢いで走っていたなぁ・・と目が覚めて笑ってしまった。そして父はすごく楽しそうな笑顔だった。亡くなる前2年ぐらいは認知症で表情が無くなっていたので、なんだか嬉しい目覚めだった。

 『親愛なる僕へ殺意をこめて』 第1話(録画)(フジテレビ)

 一応見てみたけど15分でリタイア ( ̄▽ ̄;) グロいのは、ちょっと・・・
『デクスター』は見られたんだけどな〜拷問とかが・・キツイ。

 てか、刑事さん達、エイジの尋問、学食でやるってどうなんだ?他の人に丸聞こえでは?すごく大きな秘密と思われる父親の事も普通のボリュームで話していたし。配慮がなさすぎでは〜?

 エイジが二重人格で、もう一つの人格の犯罪と見せかけて・・・LLの崇拝者である門脇麦さんの犯行とか・・・?ツイッターで犯人を巡って盛り上がりそうな気もするけど、惹かれなかった。2回目はナシ。

 『鎌倉殿の13人』 第38回 時を継ぐ者(録画)(NHK総合)

 道理に合わないことであり、破滅に向かう羽目になるとわかっているのに、りく(宮沢りえ)の決めた道を突き進んだ北条時政(坂東彌十郎)。ある意味男の花道か。でも、その決断がどれほど家族に衝撃を与え、義時(小栗旬)に苦渋の選択を強いたか。北条の為に動いてきた義時が、鎌倉殿のため、この世(鎌倉を中心とした世界)のため、自分自身が生き残るために炎の中でもがきながら戦っている。こういう人は死ぬ時、何を思うのだろうか。

 次回はちょっとお休みで、「ウラ話トーク SP」らしい。
ずっと辛い展開が続いてきて、次回はさらに恐ろしいことになりまっせ〜〜というラストだったから、さすがに小休止入れたのね(笑)楽しみ。



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matakita821 at 19:01|PermalinkComments(0)

2022年04月08日

「カムカムエヴリバディ」 最終週 2003-2025 第112話(最終回)

 最終回。
ひなた(川栄李奈)が講師を務めるラジオの英会話番組でテキストが読まれる形で、再会した安子(森山良子)とるい(深津絵里)、そしてこの家族と共に生きてきた人々のその後が伝えられました。

 しろたんとひなたは英語で伝えてくれたけど、面倒くさいから日本語で書きますヨ( ̄▽ ̄;)アハハ…
HPはこちら

 「Dippermouth Blues」の健一(世良公則)を訪ねた安子は「たちばな」のおはぎとも再会することができた。

 それは横須賀に本店があり、
健一さんがずっとひいきにしているお店のおはぎだった。

『何でも岡山の闇市でおはぎゅう売りょうった店のおやじに、商いの楽しさを教えてもろうたんがきっかけじゃあて。
その店の表に「たちばな」いう文字がはためきょうったんをうっすらと覚えとったんじゃあて・・・』健一

 やっぱり!
「たちばな」復興のため動き出した金太さん(甲本雅裕)がおはぎを託した少年。


 御菓子司 たちばな 代表・・・
あの子は高野信治さんという名前だったんだね。
創業五十周年を迎えたそうな。
しおりには

「どんなに辛く苦しいことがあっても、
甘くておいしいお菓子を食べれば、
きっと笑顔になれる。
そう信じて、皆様に笑顔になっていただけるような
お菓子をこれからも真心を込めてお届けいたします。」
と記されていた。

 彼は「たちばな」の心もしっかり受け継いでくれていた (´;ω;`)
そして、ずっと金太さんの信頼に応えようと頑張って生きてきたんだね。
金太さんも、算太(濱田岳)も喜んでいるはずだよ。


 安子が感激していると勇ちゃん(目黒祐樹)が店に飛び込んできた。
家で会う約束じゃったのに待っていられんかったらしい(笑

わしら、もうええ年なんじゃ。
早うせんと、いつどっちが 
スリーアウト試合終了!になるか分からんで!

『相変わらずじゃねぇ、勇ちゃん』安子

 (* ̄m ̄) ぷっ・・・
ほんにかわいいおじいちゃんじゃねぇ・・・
勇ちゃんは最期まで勇ちゃんだろうなぁ。


 勇ちゃんは、なんときぬちゃん(小野花梨)の孫・花菜(小野花梨)を連れて来てくれた。
きぬちゃんは今は美作市に住んでおり、長いこと入院しているそうな。
夫の力さん(小林よしひさ)が亡くなってから、めっきり弱ってしまったが、ラジオであの安子の告白を聞いて、
『急に目ょお輝かせて、安子ちゃんじゃあ言うて・・・』花菜
『絶対会いに行くいうて、きぬちゃんにそねえ伝えてちょうだい』安子

 きぬちゃんもいつも聞いていたとは・・・
「みんなあつまれ磯村 吟です」かなりの人気番組なのか?ご長寿番組だよねぇ・・・
「永六輔の誰かとどこかで」みたいな感じ?


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2022年04月07日

「カムカムエヴリバディ」 最終週 2003-2025 第111話

 2024年ひなた(川栄李奈)が講師を務めるラジオ英会話番組「Hinata's Sunny Side English」が始りました。パートナーはウィリアム・ローレンスさん(城田優)。

『それでは、
早速今日のレッスンを始めましょう』ひ
『A long time ago・・・』w

 ついにしろたん登場!!
いつか出てくると思っていたがここか〜!
頼りになる相方って感じ
そして「A long time ago・・・」から始まると、もしかしてこの朝ドラは英語のテキストの中の物語だったのかな・・と思ったり・・
HPはこちら


 さて・・・
2003年に戻りまして、ひなた、ついに安子確保!!
おばあちゃん・・もう逃がさへんで

 昔、安子(上白石萌音)がるいを背負ってあるいた道を、
今度はひなたに背負われて歩く・・・
まるで子守歌のように歌うカムカム英語のテーマ曲を聞きながら


Grandma.
Choose the path with least regrets.

(後悔のない道を選んでよ)
Choose the sunny side of the street.
(ひなたの道を歩いてよ)』ひ

 ひなたにこう言われちゃ、逃げられんべ。
るい(深津絵里)が子供に「ひなた」という名前をつけたというだけでも、その思いは伝わるはず。安子、後ろ姿だけじゃなく、ちゃんとるいに向き合っておくれ。


 ステージではるい(「ルイ・サッチモ・大月」・・・どういうセンスや?( ̄▽ ̄;)アハハ…)が紹介され、マイクの前に立った。
すると流れてきたトランペットの音は・・・

『ジョーの音や』小暮(近藤芳正)

 ジョー(オダギリジョー)も知らなかったらしく、ちょっとびっくりした表情をしていたが、すぐにピアノで合わせ始めた。ジョーのトランペットとジョーのピアノがセッションするという奇跡のライブ!(ノω;`)
トミーーー!!やりやがったな!
小暮さん感涙!
なんかこのままあの世にいっちゃうんじゃ・・って心配になったよ( ̄▽ ̄;)


 トミー(早乙女太一)も加わり、るいが歌い始めた。
そこに安子(森山良子)をおぶったひなた到着!
一瞬、歌が止まってしまった。
それでも思いを乗せて歌うるい・・・

 心の中が感動で満たされ、今すぐ安子の元へ走り出したい・・
るいの目が語っている・゚・(ノД`)・゚・
そして安子も、もう隠そうとはしていない。


 るいは安子の元へ。安子はるいの元へ。
やっと会えた。
お互いの涙と強いハグが全てを溶かしてくれたように思う。


お母さん・・・』るい
るい・・・』安子
I love you!
お母さん!
るい!

 安子はやっと、あの日のるいを抱きしめてあげることができた。
そしてるいは、あの日「I hate you!」と拒絶して閉めた扉を開けて、自分の中で育ててきたずっと伝えたかった言葉を言うことができた。ふたりの中で深い傷となった苦しみの記憶が笑顔で幸せな記憶に塗り替えられた。
良かった・・良かったよ・゚・(゚うェ´゚)・゚・


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2022年04月05日

「カムカムエヴリバディ」 最終週 2003-2025 第109話

 2022年、ひなた(川栄李奈)はアニーさん(森山良子)と同じ、キャスティングディレクターの仕事をしているようです。

 そして、どうやら『妖術七変化 隠れ里の決闘』のアメリカリメイク版に関わっている模様。監督は「サムライ・ベースボール」のミラー監督。そりゃ力も入るでしょうよ。

 「サムライ・ベースボール」も見たくなったけど、こっちの方が興味深い(笑
いったい誰が出演して、どういう感じになるんだろ?伝説のトンチキ映画にならなきゃいいが・・って、ソレはソレで面白そうだが(笑


 そして何ということでしょう?!
ひなたにNHKから2024年度の「英語講座」講師のお話が!

 その話を持ってきてくれたのが、大阪で安子(上白石萌音)が「カムカム英語」と出会うきっかけを作ってくれて、その後、いろいろと面倒みてくれるだけじゃなく、一緒にラジオを聞かせてくれた小川さんの奥さん(紺野まひる)のお孫さん(紺野まひる)なのさ〜!!

 ひなたはそんな事知らず、視聴者だけが大興奮というこの状況・・・
たまらん(笑

HPはこちら

 時は戻り、クリスマス・フェスティバル当日。
控室でひなたはアニーさんがゲストのラジオ番組「みんなあつまれ磯村 吟です」(番組タイトル初めて知ったよ (´∀ノ`*) )をつけていたんだが・・

 アニーさんが初めて見た映画のタイトルを聞かれた辺りから口調に迷いが出始めた。
ちょっと間があって「風と共に去りぬ」って答えていた。この作品が1939年公開だったことから、同年日本で公開された初代モモケンの「黍之丞」シリーズ第2作「棗 黍之丞 仁義剣」について磯村さん(浜村淳)が話を振ったのさ〜

『アニーさん、ご覧になりましたか?この映画』磯村
『・・・・・』アニー

 結構な無言だったよ。
気軽に話題をふったのに、まさかあんな展開になってしまうとは・・
磯村はんも忘れられない放送となったであろう・・( ̄▽ ̄;)アハハ…

 それは安子が稔さん(松村北斗)と一緒に見た映画。
複雑な思いで大阪まで会いに行き、稔さんと二度と会わない覚悟で過ごした忘れられない大切な時間。
さすがに嘘はつけなかった。
ここで嘘を言ってしまったら、稔さんへの思いを自分で汚してしまうことになる。
それだけはできなかったんだろうなぁ。

 アニーは日本語で話し始めた。
あのクリスマスに堰を切ったようにロバートさん(村雨辰剛)に英語で思いのたけを訴えた時のように。


やがて私たちは結婚しました。
ひと月もたたないうちに彼は出征しました。
娘を授かったことも知らずに。
彼は帰ってきませんでした。
遠い海に行ったきり戻りませんでした。
私は娘を連れて家を出ました。
貧しくて苦労もしましたけれど幸せでした。
あの日・・・
娘の顔に傷をつけてしまうまでは・・





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matakita821 at 17:23|PermalinkComments(4)

2022年04月04日

「カムカムエヴリバディ」 最終週 2003-2025 第108話

 オープニング・・・ちょっと初老な感じのるい(深津絵里)とジョー(オダギリジョー)が「Dippermouth Blues」にいる・・・
るいは、あのおまじないを唱えながらコーヒーを淹れており、ジョーは片隅でピアノを弾いている。
ふたりの朝ご飯なのかな?餡バタートーストとコーヒー。

 もしかして二人がこの店を引き継いだの?
相変わらず素敵な二人。髪が白っぽくなっているけどおしゃれでかわいいあばあちゃんのるい。昔から枯れてたけど、今はそれがさらに渋い魅力になっている初老のジョー。

 こんなご夫婦が営んでいる喫茶店に行きたいよ。きっとコーヒーも美味しいだろうけど、このお二人に会いたくて通っちゃうだろうなぁ・・そしてやっぱりジョーがいる店は現金のみなのね〜( ̄▽ ̄;)アハハ…


 海外から帰国したふうのひなた(川栄李奈)から電話が入ったぞ。
なんか頻繁に日本と海外を行き来している様子・・

 東京にも家があるみたいだが、ひなたはどんな仕事をしているんだろ?
もしかしたら映画に関係する仕事かな?とにかく元気にやっている。


 るいの『「朝ドラ」の時間やで』に促されてジョーがTVのスイッチ入れたら『カムカム』のオープニング(笑)今は、2022年春ということかしら?
HPはこちら


 時は2003年に戻りまして・・・
映画「サムライ・ベースボール」の公開(2004年1月)が近づいてきております。
ひなたも榊原さん(平埜生成)も映画関連のイベントの用意で大忙し。

 偶然ジョージ(ハリー杉山)と会ったひなたはアニーさん(森山良子)の近況を聞いた。彼女も東京やら大阪を飛び回っているそうな。ジョージにクリスマスジャズフェスティバルのチケットを託すひなたなのでした。

 その後、アニーはジョージからチケットを受け取ったが全く行く気なし。ひなたとも距離を置こうとしているみたい。
『明日、日本を出て二度と戻らないわ』だって。

 も〜〜頑固だな〜
そういうとこが安子っぽいんだよな〜


 ジャズフェスティバルはトミー(早乙女太一)とジョーが出演することで、当初よりもかなり大きなイベントになっとった。

 ポスターの「協賛企業」には「(株)たちばな」の名が!
最終回までに誰が社長さんなのか教えてくれるよね?


 って・・・
ガッチガチに緊張しているるい・・(*≧m≦)
いつもは緊張しないるいなのに、やっぱりあの場所のせいか?
それと安子に届けたいという思いがあるからかしら。





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matakita821 at 17:34|PermalinkComments(2)

2022年04月01日

「カムカムエヴリバディ」 第22週 2001-2003 第107話

『いよいよ年明けにハリウッド映画「サムライ・ベースボール」が公開されます。
この映画が長らく不振だった時代劇の救世主になることを、ひなたも条映の人たちも願っています』


 いや〜なんか映画村全体が活気づいてるって感じだね〜
ついにビッグウェーブが来るヨ〜〜!


 大ヒット祈願するひなた(川栄李奈)の前に久しぶりにアニーさん(森山良子)が現れた。
アニーはひなたが差し入れで持って行った回転焼きが美味しかったことを伝え、その美味しさの秘密を尋ねた。

 ひなたは母から教わったとおまじないを教えました。

Listen to the red beans.
Listen and keep an eye on them.
They'll let you know what to do.
Imagine the happy smiles of the people eating them.
Be delicious, be delicious, be delicious・・・
That feeling will flow into the beans
・・・』

 でも、みなまで聞かずアニーさんは道場を出て行ってしまった・・・
打合せの時間が迫っていたんだろうが・・・
すごく動揺していたし、絶対このおまじない知ってるふうだったよねぇ・・
やっぱり安子?
あるいは安子とすごく親しくて
彼女の居場所を知っている人だよね?

 もし安子なら「餡子のおまじない」に激しく心揺さぶられたはず。しかも、ひなたが英語で伝えてくれたことにも。
HPはこちら


 一方、るい(深津絵里)は桃太郎から雪衣さん(多岐川裕美)が倒れたと聞き、岡山にかけつけていた。
ベッドに横たわった雪衣さんは安子捜索に進展がないことを聞くと、うわごとのように謝った。

『ごめんなさい・・・
ごめんよぉ、るいちゃん。
ごめんなさい・・安子さん』

 雪衣さんが雉真家に奉公に来た時、安子達はいなかったので、てっきり再婚して家を出たんだと思っていたそうな。美都里さん(YOU)がるいを恋しがって泣いているのを見て、安子を「ひでえ人じゃ」と、「そねぇな薄情な嫁のことも、その嫁の産んだ子のことも忘れてしまやぁええんじゃ」そう思って一生懸命仕えたらしい。

 肉親の縁が薄かった雪衣さんにとって、奥様や旦那様、そして勇ちゃんは、大切な家族のような存在になっていったんだろうなぁ。女中だとはわかっているけれど、この家でずっとみんなと一緒に居たいと。

 ところが、そこにいきなりるいを伴った安子(上白石萌音)が戻ってきた。

『何でこの人ぁ、今更戻ってくるんじゃろう。
どねんつもりなんじゃろう。
何で勇さんとこねぇに親しげなんじゃろう。
何でかわいい娘ょう置いてまでおはぎゅう売り歩かにゃあいけんのんじゃろう』


 雪衣にとって生きる拠り所である場所が侵されたように感じたんだろうなぁ・・勇ちゃんへの恋心と相まって安子への怒りと憎しみがつのっていった。




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2022年03月31日

「カムカムエヴリバディ」 第22週 2001-2003 第106話

『ハリウッド映画「サムライ・ベースボール」の製作と主な配役が発表されました』

 そして主演のマット・ロリンズ来日!
条映映画村を訪問!
道場で初顔合わせのマットとモモケン(尾上菊之助)!

 ずっと内容が気になっていた「サムライベースボール」はSF時代劇だそうな。
マット演じるアメリカ人が、ある日突然江戸時代の弱小藩にタイムスリップ。その藩主を演じるのがモモケン。で、虚無さん(松重豊)の役どころは、その藩主が最も信頼している無口な家老。

 無口設定だから、喋らなくても不自然じゃナーイ!(笑
もう佇まいだけで魅せてくれる虚無さんなのでベシャリは必要なし!
殺陣を見せる場面はあるんだろうね?


 映画村内には手作りの告知ポスターが(榊原さん作ったのかしら?)貼られ、村民の注目を集めております。

 二代目 桃山 剣之介・・・父から受け継いだ意志

映画の日本の主役とも
言える役どころを演じるのは

条映の旗頭 桃山剣之介!
活躍に乞うご期待!


 気になるあの人ピックアップ!では、
もちろん虚無さんが!

 条映の屋台骨を支える 伴 虚無蔵

斬られ役ひと筋
条映時代劇の屋台骨を支え続けた虚無蔵が
アメリカスタッフに溺愛され出演決定!!


 条映スタッフの愛を感じるわぁ・・・
だってホントに望まれて望まれて出演決まったんだもんね。


 そしてにゃんと!
美咲すみれ(安達祐実)も出演 。

「黍之丞シリーズおゆみちゃんこと美咲すみれ
マットを発見する女役で出演!」


 まーー多分きっと一瞬で消える役とは思うが・・ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
さすがすみれ、狙った獲物は逃さない。
コレをきっかけに海外進出も考えていると思われ・・(笑


 そして条映でモモケンと虚無さんの記者会見が行われた。
たくさんのフラッシュを浴びる二人・・・

『虚無さん。まぶしいでしょう。
暗闇にいたんじゃあ見えないものもあるんですよ』モモ
『・・・・』虚無

 「暗闇でしか見えないものがある」・・・
それはまさに虚無さんの生き方だったのかもしれない。
決して陽が当たらなくとも地道に日々鍛錬し己の剣の道を磨き続ける。
「来るとも分からぬ機会」が来なくとも、暗闇を歩いて行くと。

 でも陰と陽は表裏一体。
突然ひなたの道を歩くことになった虚無さんだけど、歩いて欲しいと望むたくさんの声に導かれた結果。スターとは自分で望んでなるものじゃない。望まれて愛されて引っ張られて、気づけばスターになっている。

 轟監督(土平ドンペイ)男泣き。助監督の畑野さん(三谷昌登)も嬉しくて涙が止まらない。ひなたも誇らしげに見つめていたよ。

 虚無さんのことだから撮影が終われば、またいつもの鍛錬の日々に戻ると思う。もしかしたら海外のオファーが来るかもしれんが断るかもなぁ・・・
でも、それも人生。我らが虚無さんらしいよね。
だから今はそのまぶしい光を思いっきり浴びて、ひたなの道をを堂々と歩いて欲しい。

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2022年03月24日

「カムカムエヴリバディ」 第21週 1994-2001 第101話

 すみれ(安達祐実)の離婚会見を見て、嫌な予感がしたひなた(川栄李奈)は外に出てみた。すると一恵(三浦透子)が泣きながら縋り付いてきた。

『多分榊原さん、酔っ払ったすみれさんに巻き込まれただけやと思うぇ』ひ
『(泣)そやったとしても・・・見たなかった。 
あんな優しい目ですみれさんのこと見てる榊原さん』一
『いや・・・誰でもすみれさんの寝顔見たらそんな顔になるて。
黙ってる時のすみれさんは天使なんやさかい』

 そうなのよ。黙ってさえいりゃ・・( ̄▽ ̄;)アハハ…
やっぱりさ、芸能人は一般人とは違うのよ。
どうしたって惹きつけてしまう。そういう人だからこそ輝きで人を癒すことができる。
でも、すみれさんだって一恵のこと羨ましいと思ってるかもしれんで。


 そして遅ればせながら榊原(平埜生成)到着。
まぁ一応、家に電話入れたりして探してくれてたみたいや。

 って、すみれ背負ったままかい?(笑
しかも首からすみれのバッグさげて。


『ごめんな。すぐに追いかけられへんかって。
すみれさんは条映にとって大事な女優さんや。
僕が急に立ち上がって怪我させたら、えらいことやし。蕎麦屋に一人でほったらかすわけにはいかへんやろ?』榊原

 榊原さんの頭を叩くすみれ(笑

『えっ、痛・・』
バカねぇ!榊原、そういうとこよ!
そうやっていっつも頭の片隅に仕事があるとこ。
一恵なんて偉そうにお茶の指導なんかしてるけど、着物着てなきゃ、そこらへんの若い女とな〜んにも変わんないんだから。
たまにはまっすぐ自分のこと見てほしいのよ
』す

 思いがけずすみれの援護が・・
いいこと言ってくれるじゃん。
てか、すみれ、目が覚めてたんならとっとと降りんかい!(笑


『一恵ちゃん。一恵ちゃんと会うた頃から時代劇は衰退する一方で・・・』
『いや、そやから仕事の話は・・』ひ

『僕は万年係長から・・・
やっと名ばかりの課長になったけど、
その間に一恵ちゃんは・・・
お茶の先生になってた。
そやからずっと会われへんかった。
言われへんかった・・・』
『・・・・』一恵
僕は毎朝、一恵ちゃんのお茶が飲みたい。
お茶室のお茶やなくて、
台所で急須でお茶をいれてほしい


 ヤッターー!!ついにプロポーズ!!ヾ(≧∇≦*)/
なんや、榊原さん、そないな事気にしとったんかい?
お茶の先生やいうても、いつだって榊原さんの前ではただの一人の女だったのに。


 てか、乱れ髪の榊原さんを初めて素敵と思ったぞ(笑
これからは、そんな無造作ヘアの方がいいんじゃ。


 でもヒグマ背負って
バッグ首から下げて
汗だくで・・・
シュールすぎる(笑
思わず笑ってしまう一恵。


『そんな大事なことを、ひなちゃんちで。
そんな姿で』一恵
『ホンマですよ!榊原さん』ひ
『真面目も行き過ぎると滑稽よ!』す
『まぁ、ええわ。
一恵ちゃんが機嫌よう笑てくれたらそれで

 ソレ、一恵が一番欲しかった言葉だよ。
良かったなぁ・・・(´;ω;`) もう大丈夫や。


 そして、いろいろ察して飲みに誘うひなただったが(大人になったなぁ)、ハリウッドの話を知ったすみれは大勝負をかけようとしていた。

出演が決まるまで断酒するわ』す
『フフフッ・・・頑張ってください』ひ
私を誰だと思ってるの?美咲すみれよ

 なんかじーーんときたよ (ノ∀;`)
すみれさん、カッコいいぞ!
「女優!女優!女優!!」
いい役掴んでおくれ!





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2022年03月23日

「カムカムエヴリバディ」 第21週 1994-2001 第100話

 時は流れて1998年、冬。
ひなた(川栄李奈)の英語力はかなりのもんになっとった。こんな難しい表現もスイスイ・・・

Sadly, Japanese period dramas aren't as popular as they once were
「悲しいことに時代劇は衰退していく一方です」

 偶然会ったメアリー先生とも普通におしゃべりしとる。すごく上達したね!ってメアリー先生に褒められたぞ。

 アンタんとこでは
身につかんかったけどなゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ


But I believe. Someday my English ability will bring Japanese period dramas back to life!
「そやけど、私は信じてる。
いつか私の英語力が時代劇を沈滞から救いだすって!」

HPはこちら

 そして1999年。春になり、るい(深津絵里)とジョー(オダギリジョー)はアメリカへと旅立って行った。

 ショートヘアのるいが素敵すぎる。
そしてジョー、本場のホットドッグ食べられるんやねヽ(o゚∀゚o)ノ


 二人が留守の間は仕事が終わった後や休みの日になるが、ひなたが店を開けてくれる。
しかし・・・・
吉兵衛(堀部圭亮)の孫の小夜吉君が教えてくれたんだが、『およげ!たいやきくん』以来の大災難が訪れそうな予感。
『だんご三兄弟』襲来や!

これか?これが恐怖の大王なんか・・・?』ひなた

 いや〜小夜吉ちゃん、幼い頃の吉兵衛そっくり!
賢くて道理がようわかってる(笑
おじいちゃんもおばあちゃんもメロメロや。


 映画村でも外国人観光客を相手にひなたは大活躍。有難い存在だと榊原さん(平埜生成)も感謝してくれとる。

 そんなひなたに榊原さんが極秘情報を教えてくれた。
にゃんと、ハリウッドのチームが日本を舞台にした映画を撮ることになり、条映も協力することになったんだって〜!まずは何人かのスタッフが下見に来るんで、その時はよろしくってよ!

『いつですか?その視察団が来んの』ひ
『7月や』榊原
『えっ・・・( ̄┏_┓ ̄;)!!
7の月に・・・アメリカから視察団が・・・
これが恐怖の大王なんか・・・?

『大月さん、言うまでもあらへんけど、これは条映にとって、そして時代劇にとって、またとないチャンスや。絶対にミスしいひんよう万全の準備で臨もう!』
はい!

 いや〜コレはすごいことデスヨ〜
映画を見た外国の方がワンサワンサと日本に押し寄せるで〜!
まぁ、製作して上映されるまで3年ぐらいあるんだろうが・・

 そしてコレは恐怖の大王じゃないでしょうよ〜(笑
まぁ、責任の重さを考えると恐怖かもしれんが。





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2022年03月22日

「カムカムエヴリバディ」 第21週 1994-2001 第99話

 ひなたはラジオの「英会話入門」で英語を学ぶことにしました。

 でも、2階にいたら起きられないから居間で寝るって・・
アンタ、これから毎日ここで寝るの?( ̄▽ ̄;)


 でも、そのおかげでひなた(川栄李奈)は、るい(深津絵里)の小豆を煮るおまじないを初めて聞いたようだす。

『小豆の声を聴けぇ。
時計に頼るな。目を離すな。
何ゅうしてほしいか小豆が教えてくれる。
食べる人の幸せそうな顔を思い浮かべぇ。
おいしゅうなれ。
おいしゅうなれ。 
おいしゅうなれ。
その気持ちが小豆に乗り移る。
う〜んとおいしゅうなってくれる。
甘ぇあんこが出来上がる。
はっ!

 小豆を見つめるるいの表情が以前とは違っている。
穏やかで幸せそうになっとる。
幼い頃、安子と一緒に小豆の鍋を見つめていた時みたいに。

 そして「小豆のおまじない」が、るいからひなたへと伝えられる。笑顔とともに。
引き継ぐって、幸せとセットになっているんだね。
HPはこちら


 テキストを広げながら英会話入門に臨むひなただが・・・
ペラペラ〜〜のるいに焦りを感じるのでした(笑

 岡山から桃太郎(青木柚)帰宅。
そしてジョー(オダギリジョー)と一緒に・・・
トミー北沢がやって来た ヤァ ヤァ ヤァ!!

『サッチモちゃん!久しぶりやなぁ!』
あの劇伴とともに♬

 るいとも30年振りの再会。
そしてまた、この二人の人生の大切な時に立ち会ってくれるんだね。


 トミーの隣で正座に座りなおしたジョーから報告。

『るい。僕、また音楽活動を再開するよ』
『・・・?』るい
『ホンマや』トミー(早乙女太一)
『けど・・・ジョーさん、トランペットは・・・』

 ジョーは、あのおもちゃのピアノで「On the Sunny Side of the Street」を弾いてみせた。

『管楽器やる奴は多少は鍵盤もたしなんでる。
ジョーは元々ジャズのセンス抜群やから。
あとは練習次第や』トミー
『・・・ジョーさん・・・ホンマに?』るい
『うん。まぁ、ちょっと時間はかかるかもしれへんけど待ってて。
僕がアメリカに連れていくから』ジョー

 ジョーーーー!!!
ワ━━━━。°(゚´Д`゚)°。━━━━ン!!!!
なんて初々しい少年みたいな目で言ってくれるんや!
そしてるいのあふれ出る喜びの涙に、
おばちゃんももらい泣きじゃーい!!


『まぁ、当分はレッスン受けて、ライブハウスで腕磨いて、早う俺のトランペットに見合うとこまで上がってこいよ』ト
『ありがとう』ジョー
『ありがとうございます。トミーさん。
ジョーさんの治療のための積み立てがあります。
それを・・・
それをレッスン費用にしてください ( 涙』るい
『あぁ、ほら』布を渡すジョー
『台布巾やし』るい
『いや、でも・・ひ、ひなた。
ティッシュ、ティッシュ』
ハッハッハッハッ。
相変わらず共鳴し合ってるなぁ
』トミー

 そのセリフも久しぶりに聞いたよ。
この二人のこんな場面に立ち会えることが、
嬉しくてたまらないんだね、トミー・・・(´;ω;`)





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2022年03月21日

「カムカムエヴリバディ」 第21週 1994-2001 第98話

 帰宅したるい(深津絵里)をひなた(川栄李奈)の歌が迎えた。

『♬ Come,come,everybody
How do you do, and how are you? ♬』

『「Yasuko」って・・・?』ひ
『ひなたのおばあちゃんや』るい
『やっぱり。
こんな昔から聴いてたん?ラジオの英語講座』
『うん。毎日の日課やった』
『ふ〜ん・・・』
『そうそう。確か平川先生いわはった。
去年・・・亡くならはったそうやけど・・・』
『えっ?』

 平川先生・・・亡くなられてからも日本全国の英語の赤ちゃんをまわってはるんや・・伝えたいという気持ちがあれば大丈夫。赤ちゃんなんだから失敗を恐れずにどんどん英語を使ってみよう。英語は楽しいものなんだよって教えてくれる。

『♬ Come,come,everybody
How do you do, and how are you? ♬』ひ
『♬ Won't you have some candy?
One and two and three,four,five? ♬』ひ・る

 るいに「カムカム英語」の時間が戻ってきた。
安子と過ごした幸せな時間・・・
そしてひなたと共に紡いでいく親子の時間が始った。
HPはこちら


 るいは勇(目黒祐樹)に安子(上白石萌音)と連絡を取っているのか尋ねてみたが、途絶えているようだった。

『義姉さんはそれまでの人生・・・
全て断ち切る覚悟でアメリカ行ったんじゃ思う。
るいが岡山出た時と一緒じゃのう。
義姉さんが親しゅうしょおったんは水田屋とうふのきぬじゃけど。いつじゃったかのお・・・きぬの旦那さんの里へ一家で帰ることになった言うて・・・』勇
『そうやったんや・・・』るい

『るい。すまなんだなぁ。
わしら大人が寄ってたかって小さかったるいを苦しめてしもうた』
違う。私が・・・決めたことなんや。
けど・・・やっと・・・
あの時、閉ざした戸を開けよういう気になった。
やっと・・・


 今までるいは「自分を捨てた母親」というスタンスで安子のことを考えてきたけれど、やっと自分が安子と決別する道を選んだんだと認めることができたんだね。そして自らが閉じた扉を開けて安子を求める決心がついた。

 長かったね・・苦しい道のりだった。
でもるいが歩いて来た人生と、ここに来て選んだ道がすごく腑に落ちる。良かった。本当に良かったよ(´;ω;`)


 勇はきぬちゃん(小野花梨)の居場所をつきとめてくれるそうな。雉真の会長さんがその気になれば、すぐに調べは付きそうじゃ。でも、あの頃、きぬちゃんは二番目の子どもが産まれたばかりだったから、どうして安子が突然旅立ったかまでは聞いてないかもしれないなぁ・・やっぱりアメリカで安子本人かロバートさん(村雨辰剛)に聞くしかないと思う〜




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2022年03月18日

「カムカムエヴリバディ」 第20週 1993-1994 第97話

 その日は終戦記念日だった。

 るい(深津絵里)とジョー(オダギリジョー)は健一さんが淹れた美味しいコーヒーを飲み、「On the Sunny Side of the Street」のレコードを聴かせてもらった。

 場所も違うし、レコードも安子(上白石萌音)と稔さん(松村北斗)が聴いたものではなかったけれど、「Dippermouth Blues」で聞く「On the Sunny Side of the Street」は特別だった。

 この場所が持つ力が、引き継がれてきた思いが、
るいの心を素直に昔の思い出へと向かわせてくれた。HPはこちら


 2人はあの神社に来ていた。
安子が何度も何度も祈ったあの場所に。
いや、きっと安子以外にもたくさんの人達が祈ったことだろう。


『よかったなぁ、会えて』ジョー
『うん』るい
『定一さんの息子さんとそれにお孫さんにまで』
『うん』
それとるいのお父さんとお母さんにも。
すごく腑に落ちた。
定一さんの店でデートして、サッチモ聴いて。
それで生まれてきた娘にるいって付けたんやって


 ジョーはるいの中にある思い出の点を線で繋いでくれる。
るいの代りに。


 その頃、ひなたはるいの写真を見付けようとして、昭和21年の英語会話のテキストを見つけた。そこには「Yasuko」「Rui」と名前が記されていた。

 終戦記念日のサイレンが鳴る中、ひなた(川栄李奈)は、その古いテキストを読みふけった。すると人の好さそうなおっちゃんが窓から声をかけてきた。
で、ひなたは何をしても英語が中々身に付かないとボヤいた。

『そんなはずありませんよ。
み〜んな英語の赤ちゃんなんですから』
『英語の赤ちゃん・・・?』ひ

 するとラヂオから玉音放送が流れ始め・・・
それを訳した英語も聞こえてきた。


 さて、皆さまご存知さだまさしさん演じる平川唯一さんが満を持して登場!
平川さんからひなたへ「カムカム英語」の講師になるきっかけが語られました。

『ある時、国際課の方から依頼されたんです。
ラジオの英語講座の講師をやってみないかと。
私はすぐにお引き受けしました。
あの頃の弱り切った日本を元気づけたかった。
ラジオを通して、英語を通して、明るく楽しい暮らしを取り戻してほしかった。そう思いましてね


 平川さんと向き合って「カムカム昔話」を聞くひなた((*´∀`*))
テーマ曲の「証城寺の狸囃子」も歌ったぞ。


日本を明るくするのにぴったりの曲です』平川

 外国の曲じゃなくて誰もが知っている日本の歌だったからこそ、日本人の心に響いて、おっ、なんか楽しそうだぞ、おもしろそうだぞって思わせてくれたんだよね。共に口ずさむことで、みんながカムカム仲間になれた。




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2022年03月17日

「カムカムエヴリバディ」 第20週 1993-1994 第96話

『算太さんと「たちばな」を建て直す。
あの頃の安子さんはその一心じゃった』雪衣(多岐川裕美)
『・・・・・』るい(深津絵里)

 雪衣さんが話す安子の姿、それもまたひとつの真実なんだよね。
るいの知らなかった安子。


『あの通帳、返しに来はったんやな。
10年前、偶然ひなたと出会て、
るいが京都にいること知って・・・
それから、仕事する度に貯めてたんやと思う。
謝りたかったんやと思うよ。
るいと、それからるいのお母さんに』ジョー

『それやったら・・・それやったらすぐに
そない言うてくれたらええのに・・・』るい
最後に、少しだけ欲しかったんと違うかなぁ。
家族と過ごす時間が。最後に少しだけ


 「最後に少しだけ」・・・(ノω;`) ジョー・・・どうしてそんなに優しく人に寄り添えるんだい・・ジョーがるいのそばに居てくれて良かった。この旅にはジョーが必要だよ。

 そして算太・・・
ずっと自分を許さなかったんだね。
でも、もっと早くに来て欲しかったよ。その「少しだけ」の時間は、るいやひなた達にとっても幸せな時間だったろうから。


 みんなで楽しく夕食を頂いている時、勇ちゃん(目黒祐樹)は突然泣き出してしまった。

あの日・・・るいが岡山ぁ出る言うた日。
わしにゃあ分かっとった。
るいが居場所を知らせる気も、
手紙やら電話やらよこす気もねえいうことを。
もう二度と岡山に帰って来る気がねぇいうことを。
それが、こねぇして元気な姿見せてくれて・・
(泣
旦那さんやら娘やら息子やら
連れてきてくれるたぁ・・・
うぅ・・・こ・・こねん嬉しいこたあねぇ
(涙』

 わかってたんだね・・・(´;ω;`)
それでもるいの気持ちを尊重して、見送ってくれたんだね。
そして多分口には出さずに来たけど、ずっと心配してくれていた。

 もしかしたら千吉さん(段田安則)が無理やり安子(上白石萌音)を捜したせいで、母子が別れる結果になってしまったと思って、あえて捜さずにいてくれたのかな。るいが雉真家とは離れて作った場所を壊すことになってはいけないと。


勇叔父さん。
長い間心配かけてごめんなさい
』るい

 ずっと気になっていたのはるいも同じ。
岡山には未練は無かっただろうが、何の連絡も入れずにきたことに罪悪感を感じてきただろう。お互いのために再会できて良かったよ。
でも鎧を脱いで再会するためには30年以上の時間が必要だったんだね。

HPはこちら




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2022年03月16日

「カムカムエヴリバディ」 第20週 1993-1994 第95話

『るい・・・』算太(濱田岳)
『はい』るい(深津絵里)
『・・・すまなんだなぁ。わしが悪いんじゃ。
全てわしが・・・安子ぁ、な〜んも悪うねぇ』

 そこにジョー(オダギリジョー)が清子さん(松原智恵子)と吉右衛門(堀部圭亮)を連れて来た。

 大月家と橘家を繋ぐ唯一の存在、清子さん。
そして吉右衛門。
ここにみんなが揃うとは、なんと不思議なことじゃろう・・


『やっぱり。算太ちゃんやね?』清子
『あ・・・清子さんじゃ・・・
ケチ兵衛の奥さんの・・・
吉右衛門か?』算太
そうじゃ。
あんたがラジオを盗んだ朝に生まれた吉右衛門じゃ


『あぁ・・・雪か。あ・・・るい』
『はい。算太伯父さん』
メリークリスマス・・・』

 算太は紙袋に入ったプレゼントをるいに手渡して旅立った。
最後まで、るいの知りたかった過去を語ることは無かった。
あまりにも申し訳なくて、自分のしたことの罪の深さにおののいて、口に出すことができなかったのか。人は死の間際になっても正直になれる訳じゃない。自分が引きずってきた人生のしっぽをちらりとオブラートに包むようにして見せることしかできない。後悔や心残りとともに。
HPはこちら


 『算太の弔いは、モモケンこと桃山剣之介が静かに執り行ってくれました』

 算太のクリスマスプレゼントの中身は2冊の通帳だった。
ひとつは昭和24年、算太が戦争から帰ってきて橘再興のために安子(上白石萌音)が貯めたもの。昭和26年、算太が失踪し安子がいなくなった年にはかなりの金額が貯まっていた。
 もうひとつは昭和59年、算太が初めて「大月」に来て消えた年に作ったもので、それから頻繁に入金がされていた。

 算太は安子のお金を持ち逃げした罪を心の底ではわかっていただろうが、長い年月の間に風化させてしまったのかもしれない。それがるいに再会して蘇り、初めて使ってしまったお金を返す努力を始めたのか。

 って、手紙ぐらい入れてあげてよ!
そんな謎かけみたいに通帳だけ渡されてもわかんないよヽ(`Д´)ノ


 ジョーは家族みんなで岡山に帰ることを提案した。
『ひなたも桃太郎も、それから算太伯父さんも連れて。里帰りや』

 ついに・・・
自分の人生でどうしても埋まらない空白があるというのはどんな気持ちなんだろう。
これは、るいのこれからの人生に関わる、るいのルーツを捜す旅だね。
 




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2022年03月15日

「カムカムエヴリバディ」 第20週 1993-1994 第94話

 帰宅したひなた(川栄李奈)はサンタ黒須のおっちゃんが居間におり、びっくり。さらにるい(深津絵里)の叔父と聞き大喜び。
HPはこちら

 今まで身内というか親戚に会ったことないもんなぁ。そんな話題も出ないし出さなかっただろうし。無邪気にはしゃぐひなただったが、るいの表情は複雑。いきなり過去を突きつけられたみたいだもんな。

 算太(濱田岳)の口から出る「たちばな」「勇ちゃん」「岡山」・・・どれもるいが封印してきたものだ。その言葉を受けて自然とひなたと桃太郎(青木柚)は質問連発。さらにるいを困惑させる。
まるであの頃に戻ったような表情・・・


 気を使ったジョー(オダギリジョー)が話題を変えたぞ。

『伯父さんはダンサーなんですよね?』
『ああ、そうじゃ。 
そらぁもういろんなステージで踊りょうった』算
『ハハッ・・そや。踊って踊って。
もっかい見たいわぁ!
』ひなた

 算太はフォークに刺したパンを使ってダンスをしてみせた。
昔、安子(上白石萌音)に見せたように。
それでもるいの表情は硬いままだった。
2人だけで聞きたいことがいっぱいあるよね。


 朝、算太は懐かしい餡子のおまじないで目が覚めた。

「小豆の声を聴けぇ。
時計に頼るな。
目を離すな。
何ゅうしてほしいか小豆が教えてくれる。
食べる人の幸せそうな顔を思い浮かべぇ。
おいしゅうなれ。
おいしゅうなれ。
おいしゅうなれ。
その気持ちが小豆に乗り移る。
う〜んとおいしゅうなってくれる。
甘ぇあんこが出来上がる」
ハッ!
』るい

 るいは安子に教えてもらった通りにおまじないを唱えながら餡子を作っていたんだね。安子への葛藤はあるけれど、一緒に餡子を作った時間は幸せな時間として記憶に残っているのか。あるいは唱えることで母を身近に感じたい、理解したいと思ってきたのか。餡子と向き合うこの時間は、幸せな時間であるとともに苦しい時間でもあるのかもしれないなぁ。

『かわらんのぅ・・』と算太が鍋をのぞき込むと
るいは蓋をかぶせた。

『算太伯父さん・・・
どこへ行ってたん?あれから。
雉真の家から消えてから。
伯父さん、ホンマのこと教えて。
あの時伯父さんは何で姿消したん?
何でお母さんは、あないに慌てて
伯父さんを追って大阪へ行ったん?』るい
『そねん昔の話ぁ・・・もう・・ええじゃろう。
ワシもよう覚えとらん・・・』

 算太!また逃げるのかい?
るいの思いに応えてやってよ!
母親と離れて生きてきたるいが、どんだけ重たいもんを背負ってきたか。それは大人になっても、結婚しても、親になっても解消されるものではないよ。
アンタの役割は、今ここでるいに事実を教えてあげることだよ。





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2022年03月14日

「カムカムエヴリバディ」 第20週 1993-1994 第93話

 るいの期待の込められた。
その鼓動が伝わってくる眼差し。
まっすぐにジョー見つめている。


 トランペットは鳴らなかった。

『ひなた・・・桃太郎・・・
お父ちゃんな、昔、トランペッターやった。
ジャズバンドでプレーして・・・
レコードデビュー寸前までいった。
けど・・・謎の病気になって、挫折した。
それからや。
ひなたと桃太郎が知ってるとおりの
お父ちゃんになったんは』ジョー

 唐突な展開を理解できず
冗談と思うひなたと桃太郎。

 そりゃそうだよね。
今までそんなそぶり一切見せなかったんだから。

 ジョーの覚悟。
そして、一瞬の動揺はあったけど、
るいはすぐにそれを受け止め、
心の中でジョーに寄り添ったのが見えた。

HPはこちら

 るいは「妖術七変化」のポスターを剥がし、
その裏のジョーのサインを見せた(あぁ・・ついに!)

『関西一のトランペッターを選ぶコンテストで
優勝した時のサイン。
お父ちゃんは東京で
デビューすることが決まってたんや。
けど・・・』るい(深津絵里)

急にトランペットが吹かれへんなったんや。
日常生活は何の問題もなく送れるのに
まともな音が出されへん。
訳分からんやろ。
お父ちゃんも訳分からんかった。

名医っていわれる人やら
アメリカ帰りのお医者さんやら
さんざん訪ね歩いたけど、
みんな分かれへん治されへん言わはった。

その頃・・・
お父ちゃんとお母ちゃんは
結婚の約束をしてたけど・・・
それも諦めた。
トランペットとったら何にも残らへん。
そんな自分の人生に・・・
大事な人つきあわすわけにはいかへん思た

『いっぺんは別れたんや』

トランペット失って。
大事な人失って。
夢失って。
もう死のうかなぁと思った。
そやけど・・・お母ちゃんが・・・

るいが救ってくれた』ジョー(オダギリジョー)




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2022年03月11日

「カムカムエヴリバディ」 第19週 1992-1993 第92話

 祝!桃太郎(青木柚)レギュラー入り!!
真っ先に小夜ちゃん(新川優愛)に
報告する桃太郎なのでした。


「サードに入れと監督が言ったから・・・
7月20日はレギュラー入り記念日」!

おめでとう!』小夜子
ありがとう!

 で、仲良く一緒に帰ることになったのだっが〜〜
事件は、その時起こった。
HPはこちら


 にゃんと!吉之丞(徳永ゆうき)と小夜ちゃんが
一緒に映画に行こうとしている現場に遭遇!
しかもお互いに慣れている感じ・・・

『えっ?えっ?えっ?えっ?
えっ?
 (止まらない桃太郎心の動揺)』

 明らかにデート!
明らかに交際中!


『さよならと君の背中が言ったから
      7月20日はサラバ記念日』


 ( ̄ー ̄)b うまい!!・・・じゃないよ。
初恋とは突然終わるのですね・・・
しかも、まさか吉之丞とふっつくなんて
桃太郎は予想もしなかったべ。

 てか、桃太郎、やっぱり甲子園に行けたら、告白(あるいはデートのお誘い)しようとしてたのね。
雉真の血を引く者は、この手の願掛けはしない方がいいような・・





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2022年03月10日

「カムカムエヴリバディ」 第19週 1992-1993 第91話

 祝!!大月家のテレビ買い代え!
結構待ったけど5000円負けてもらったしな ( ̄▽ ̄;)アハハ…
時は1993年の正月でございます。


 そして「心の短歌」を続けている桃太郎(青木柚)は、正月なのに自主練。

『「今年こそレギュラーとってね・・・と
君が言ったから1月3日は決意記念日」
今年は絶対
レギュラーとるでえ!
(心の叫び)』

 ファイティン!!
でも、レギュラーになったら小夜ちゃん(新川優愛)に告白する!とか言い出しそうだな( ̄▽ ̄;)

HPはこちら

 さて・・・
お化け屋敷は好評だったが、
やはり来場者数は下り坂。
榊原さん(平埜生成)に新しい企画を促されたひなた(川栄李奈)は「外国人観光客相手のツアー」を提案。

 いんじゃない?!
外国の方は忍者とか侍とかエキゾチック・ジャパーーン!を求めていると思うよ。
衣装とかレンタルしてさ、
一恵にお茶立ててもらったりしてさ〜


 しかし、そんなツアーを組めるほどには
外国人観光客は見込めないし、
英語の話せるガイドを雇うお金もない・・と言う事で、話は終わってしまった。

 てか、時代劇のドラマがまた終了し、現在のところ「黍之丞」と「破天荒将軍」の2本だけらしい。
大月さん、いよいよ時代劇存続の危機や』榊原

 10年も前から虚無さん(松重豊)が危惧していた通り。
あの頃は、まさか・・?と真剣に考えてもみなかった事態になっている。
ひなたは改めて虚無さんに問いかけてみた。


『虚無蔵さん、何で私に託したんですか?
こんな何もできひん私に・・・
「時代劇を救う」ってどういうことですか?』ひ

おひな、黙って鍛錬せよ。
日々鍛錬し、
いつ来るとも分からぬ機会に備えよ
』虚
『って、謎に謎を重ねられても…』

 なんか五十嵐にも同じこと言っていたような・・( ̄▽ ̄;)
でも・・・
虚無さんが「おひな」と呼ぶ時は
重要なメッセージを伝えたい時だよ。
流さないで、しっかり考えるんぢゃ!





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2022年03月09日

「カムカムエヴリバディ」 第19週 1992-1993 第90話

 道場で最後の掃除をしている五十嵐(本郷奏多)の元に虚無さん(松重豊)が現れ、練習に使っていた木刀を手渡した。

『はなむけだ』
『虚無蔵さん・・俺は、もう殺陣は・・・』
『どこで何をして生きようと、お前が鍛錬し、
培い、身につけたものはお前のもの。
決して奪われることのないもの。
一生の宝とせよ』

 今の五十嵐にとっては
竹光さえも重いかもしれないが、
殺陣の練習の時間、2人は剣だけではなく
真剣にお互いの心をぶつけあったはず。
学び合った濃密な時間は消えることがない。
竹光はその象徴。

 今までのことは決して無駄じゃない。
必ずこれからの人生にも生かされるはずだと
虚無さんは伝えたかったんだと思う。
いつも心に侍を
忘れるでないぞ。
HPはこちら


 ここから、五十嵐と向き合うジョー(オダギリジョー)と
ひなた(川栄李奈)へ向き合うるい(深津絵里)の姿が同時に描かれる。

 あの詰所にいる五十嵐を訪ねたジョーは笑顔だった。

『事情を知ってるなら・・・
もっと他にあるんじゃないかと』五十嵐
『ほ・・・他にって?』ジ
『いや・・・だから・・・
「娘を泣かせやがって」とか「責任とれ」とか。
「一発殴らせろ」とか・・・』

 ジョーはそんなこと言わないよ。
元恋人の父ではあるけれど、
きっと一人の大人として、
同じく夢を諦めねばならなかった人間として
話しに来たんだと思う。


『すみません・・・
こんなことになってしまってすみません』
『五十嵐君・・・
僕もなぁ、夢があったんや。若い頃。
でも、叶わんかった。
一度は手が届いたように見えたけど・・・
でも、あかんかった』
『あの・・・夢って・・・?』

 ジョーは袋からCDを取り出して見せた。
それはトミー(早乙女太一)のものだった。
トミー北沢は、音楽に疎い五十嵐ですら知っている
ジャズトランぺッターになっていた。


『僕の友達。
レコード出して、CD出して。
アメリカにまで行って。
僕の叶えられへんかった夢、全部叶えてる。
新譜出る度に買うてるけど、一回も聴いてない。
そやから・・・僕には分かるんや。
五十嵐君はひなたのことを大事に思ってる。
そやからこそ、ひなたの前から消えるんやって。
僕がるいの前から消えようとしたように


 いつもの穏やかな語り口・・・
でも、
ジョーがどんな地獄を乗り越えててきたのか、
夢を捨てることがどんなに苦しいことか、
死に向かう道でどんな光を見出したのか・・・
ジョーを見てきたわしらにはわかる。

 新譜が出る度に買っているけど聞いていない・・・
30年近く経っても、トランペットから離れたこと、
その傷と痛みが忘れられないんだね。

 わたしゃ、ジョーが作曲でもして稼いでいるんじゃ・・なんて抜かしていたけど、違ったね。ジョーも一瞬そんな事考えたかもしれんが、辛くて、苦しくて、できなかったんだと思う。それにジョーは吹きながら作曲していたから、感覚の記憶だけでは難しかったのかな。

 るいにとっては、
ジョーが生きていてくれるだけで、
一緒にひなたの道を歩いてくれるだけで良かったんだね。
それがるいの幸せであり、ジョーの幸せ。
望んだとおりの道を、今、2人は歩いている。





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2022年03月08日

「カムカムエヴリバディ」 第19週 1992-1993 第89話

 大月家の桃太郎誕生日パーティをすっぽかした五十嵐(本郷奏多)は・・・
とんでもないことをしでかしていたのだった・・・
HPはこちら

 「うちいり」でやさぐれ酔っぱらっていた五十嵐は、隣で飲んでいたすみれ(安達祐実)と凛太朗(徳重聡)に絡みだし、「破天荒将軍」のことをナメた態度でからかい、こき下ろした。それだけなら受け流してくれたと思うが、すみれの事を侮辱したもんだから、さすがに将軍も立ち上がったさ。

 いやいやいやいや・・・
とんでもなく悪い酒だよ。
八つ当たりにもほどがある。
でも、これが五十嵐本来の人間性だとしたら、
ひなたはやれないよ。


 この失態は、その場に居た赤螺夫妻(宮嶋麻衣・堀部圭亮)によって後日、ジョー(オダギリジョー)に報告され、るい(深津絵里)も知る所となる。

 翌日、仕事場(お化け屋敷)にも来ない五十嵐を
ひなた(川栄李奈)は心配して捜し回っていた。
そんなひなたを気遣うすみれ・・・

 その頃、五十嵐は轟監督たちから呼び出されていた。
破天荒将軍は広い心で許してくれた上に、五十嵐の殺陣を買っているとまで言ってくれたが、それに甘えて条映側としても許すわけにはいかない。今後一年「破天荒将軍」へ出演はさせないという決定を下した。

 そりゃそうだよね・・・
てか、破天荒将軍、本当に大きな人だった。
若造にあんな言い草されても許してくれるなんて。
やっぱり出て来る人は人間的にも違うんだよなぁ。

 唯一の出演ドラマ(斬られ役だけど)からも外され、この一件を知った他の監督らも凛太朗さんに忖度して五十嵐を使わないと思われ・・・
道を閉ざされてしまった・・・
自業自得なんだけどさぁ・・
(こっちまでヤケッパチになるよ)
ホントにもう、何やってんだか!(キΦдΦ)





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