イッセー尾形
2024年12月11日
「宙わたる教室」 第10話(最終話) 消えない星
「俺さ・・・
あんたが教室に青空を作りたいって言った時、
こんなしょぼい実験で、
そんなの無理だろって思ってたけどよ、
ホントは見えたよ。
あんたが見てた青空が。
・・・もし迷ってんだったら気にすんな。
科学部は俺たちのなんだからよ」柳田
「・・・・・」藤竹
「それによ、人ってワクワクすんの
止められねぇもんな。
・・・・俺さ、あんたに会う前の世界より、
今の世界の方が好きだよ」
「・・・・そっくりそのままお返しします」
「・・・・・」
「ありがとう。柳田君」
柳田に手を差し出した藤竹。
それは己の好奇心と探求心を元に、
純粋に科学する心を持ち歩んで行こうとする者への尊敬の思い。
教室で青空を見た時から柳田はその道を歩き始めた。
たとえ離れた場所にいても、柳田と藤竹、
そして科学部のみんなは、科学する心で繋がっている。
「消えない星」を見つめながら。
東新宿高校定時制・科学部は会場で口頭発表する15校に選ばれた。
本番までは3週間。
その間に原稿とスライドの作成、発表練習をして仕上げるのさ〜
舞台に上がるのは柳田(小林虎之介)と名取(伊東蒼)に決定。
スピーチ練習の助っ人として木内先生(田中哲司)も加わった。
話し方や態度・表情でせっかくの内容が伝わらないこともあるからね〜
木内先生が言っていたように「掴みのインパクト」と「伝えたいという強い気持ち」、大事だわ〜
結果を聞いた伊之瀬先生(長谷川初範)は大喜び。
そして、この前日本に来ていた友人・NASAエイムズ研究センター主任研究員のラングレーさん(ブレーク・クロフォード)が藤竹(窪田正孝)の研究に興味を持っており、カリフォルニアに来てチームに加わって欲しいと言っていたことを伝えたぞ。
迷うよね〜
科学者として学び続ける喜びを取り戻したとはいえ、
科学部の皆さんのことも気になるし・・・
何より彼らと実験を続けていたいんじゃないかな。
登壇者として推薦された名取も迷っていた。
でも、佐久間先生(木村文乃)から松谷さん(菊地姫奈)が自立への道を歩き始めていることを聞き、勇気づけられたみたい。チャレンジする気力が湧いて来た。
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あんたが教室に青空を作りたいって言った時、
こんなしょぼい実験で、
そんなの無理だろって思ってたけどよ、
ホントは見えたよ。
あんたが見てた青空が。
・・・もし迷ってんだったら気にすんな。
科学部は俺たちのなんだからよ」柳田
「・・・・・」藤竹
「それによ、人ってワクワクすんの
止められねぇもんな。
・・・・俺さ、あんたに会う前の世界より、
今の世界の方が好きだよ」
「・・・・そっくりそのままお返しします」
「・・・・・」
「ありがとう。柳田君」
柳田に手を差し出した藤竹。
それは己の好奇心と探求心を元に、
純粋に科学する心を持ち歩んで行こうとする者への尊敬の思い。
教室で青空を見た時から柳田はその道を歩き始めた。
たとえ離れた場所にいても、柳田と藤竹、
そして科学部のみんなは、科学する心で繋がっている。
「消えない星」を見つめながら。
東新宿高校定時制・科学部は会場で口頭発表する15校に選ばれた。
本番までは3週間。
その間に原稿とスライドの作成、発表練習をして仕上げるのさ〜
舞台に上がるのは柳田(小林虎之介)と名取(伊東蒼)に決定。
スピーチ練習の助っ人として木内先生(田中哲司)も加わった。
話し方や態度・表情でせっかくの内容が伝わらないこともあるからね〜
木内先生が言っていたように「掴みのインパクト」と「伝えたいという強い気持ち」、大事だわ〜
結果を聞いた伊之瀬先生(長谷川初範)は大喜び。
そして、この前日本に来ていた友人・NASAエイムズ研究センター主任研究員のラングレーさん(ブレーク・クロフォード)が藤竹(窪田正孝)の研究に興味を持っており、カリフォルニアに来てチームに加わって欲しいと言っていたことを伝えたぞ。
迷うよね〜
科学者として学び続ける喜びを取り戻したとはいえ、
科学部の皆さんのことも気になるし・・・
何より彼らと実験を続けていたいんじゃないかな。
登壇者として推薦された名取も迷っていた。
でも、佐久間先生(木村文乃)から松谷さん(菊地姫奈)が自立への道を歩き始めていることを聞き、勇気づけられたみたい。チャレンジする気力が湧いて来た。
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2024年12月04日
「宙わたる教室」 第9話 恐竜少年の仮説
「勝手に終わらせてんじゃねーよ!
・・・科学部があんたの実験かどうかなんてどうでもいい。
俺はただ、俺たちの実験を続けたい。
俺たちの装置を使ってクレーターを作りたい。
それだけだ」柳田
みんなも同じ気持ちだよ (´;ω;`)
「あんたはどうしてぇんだ?
なあ?!・・・なあ!!」柳田
「・・・・・」藤竹
「ここは諦めたもんを取り戻す場所なんじゃねぇのかよ?!
なぁ・・本当の気持ちを聞かせてくれよ!」
「私も聞きたいです」名取
「先生」アンジェラ
「・・・・」長嶺
「・・・・・・諦めたくない。
・・・・楽しかった。君たちといるのが。
科学はこんなにも楽しいものなんだって・・
もう一度感じさせてもらいました。
・・・・君たちと、もっともっと・・
新しい景色が見たい」藤竹
「だったら、やるしかねーじゃん!
・・・なあ?」柳田
「うん」
「だいたいさ、あんたの実験が失敗か
どうかなんて、誰が決めたんだよ?」
「そうですよ。
先生がやろうとしていたのは、
誰もやったことのない実験ですよね?
だったら、失敗なんてないです」名取
「本当だよね」アンジェラ
「そうだよ」長嶺
「あんたの仮説、俺たちが証明してやるよ。
だから俺たちをもっとその気にさせろ」柳田
「・・・・・・
もう締切まで10日もないですからね」
「わかってるよ」柳田
「わかりました。
皆さん、覚悟はいいですね」
「あったりめえだろ!
俺たちで日本の科学界に殴り込もうぜ!」
みんな、藤竹の想像以上に強くたくましく成長していた。
藤竹の植えた科学の芽は、しっかり根付き育っていた。
そして、大空に向かってさらに伸びていこうとしている。
ここは「諦めたものを取り戻す場所」。
科学部のみんなのおかげで藤竹も取り戻すことができた。
ただ知りたい学びたいと科学の世界で純粋に探求する心を。
あの頃のドキドキする思いを。
ウワァァ━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━ン!!・・・
もう後半、涙が止まらなかったっての!
振り返ってみましょう・・・
あれから柳田(小林虎之介)は学校にも来なくなり、
科学部は空中分解。
物理実験室に来る者はいなかった。
憔悴している藤竹(窪田正孝)を気遣い、木内先生(田中哲司)が飲みに誘った。断る気力もなかったのかゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ 珍しく同意。
ここで初めて藤竹の「実験」への思いが語られました。
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・・・科学部があんたの実験かどうかなんてどうでもいい。
俺はただ、俺たちの実験を続けたい。
俺たちの装置を使ってクレーターを作りたい。
それだけだ」柳田
みんなも同じ気持ちだよ (´;ω;`)
「あんたはどうしてぇんだ?
なあ?!・・・なあ!!」柳田
「・・・・・」藤竹
「ここは諦めたもんを取り戻す場所なんじゃねぇのかよ?!
なぁ・・本当の気持ちを聞かせてくれよ!」
「私も聞きたいです」名取
「先生」アンジェラ
「・・・・」長嶺
「・・・・・・諦めたくない。
・・・・楽しかった。君たちといるのが。
科学はこんなにも楽しいものなんだって・・
もう一度感じさせてもらいました。
・・・・君たちと、もっともっと・・
新しい景色が見たい」藤竹
「だったら、やるしかねーじゃん!
・・・なあ?」柳田
「うん」
「だいたいさ、あんたの実験が失敗か
どうかなんて、誰が決めたんだよ?」
「そうですよ。
先生がやろうとしていたのは、
誰もやったことのない実験ですよね?
だったら、失敗なんてないです」名取
「本当だよね」アンジェラ
「そうだよ」長嶺
「あんたの仮説、俺たちが証明してやるよ。
だから俺たちをもっとその気にさせろ」柳田
「・・・・・・
もう締切まで10日もないですからね」
「わかってるよ」柳田
「わかりました。
皆さん、覚悟はいいですね」
「あったりめえだろ!
俺たちで日本の科学界に殴り込もうぜ!」
みんな、藤竹の想像以上に強くたくましく成長していた。
藤竹の植えた科学の芽は、しっかり根付き育っていた。
そして、大空に向かってさらに伸びていこうとしている。
ここは「諦めたものを取り戻す場所」。
科学部のみんなのおかげで藤竹も取り戻すことができた。
ただ知りたい学びたいと科学の世界で純粋に探求する心を。
あの頃のドキドキする思いを。
ウワァァ━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━ン!!・・・
もう後半、涙が止まらなかったっての!
振り返ってみましょう・・・
あれから柳田(小林虎之介)は学校にも来なくなり、
科学部は空中分解。
物理実験室に来る者はいなかった。
憔悴している藤竹(窪田正孝)を気遣い、木内先生(田中哲司)が飲みに誘った。断る気力もなかったのかゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ 珍しく同意。
ここで初めて藤竹の「実験」への思いが語られました。
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2024年11月27日
「宙わたる教室」 第8話 メテオライトの憂鬱
空中分解した実験、部員達の思い。
越えられないほどの傷と痛み、深い挫折感。
たぶん柳田は藤竹の過去の傷だ。
柳田と向き合うためにも藤竹は
過去の自分自身と対決することになるんだろうな。
『メテオライト』って隕石のことなんだね。
「遠い宇宙を漂っていた岩石や星の欠片が地球の引力により引っ張られる。たいていは途中で燃え尽きてしまうけど、地上に落下したのが隕石」なんですと。何度も燃え尽きた柳田(小林虎之介)。でも今度は消そうとしても消えない情熱が火の玉となるんじゃないのかな。みんなの力と合わさって、きっと想像もつかなかったほどの大きな衝撃を与える。それは藤竹(窪田正孝)も同じ・・・であって欲しい。
大会出場まで、あと一ヶ月ちょい。
柳田の勢いは止まらない。
難しい専門書を読むために努力し、頭の中は実験のことでいっぱいだ。
「重力可変装置」は柳田のアイディアを長嶺さん(イッセー尾形)が形にし、ボックスの振動を最小限にすることに成功。藤竹もびっくりする結果を見せた。
「すごい・・・えっ・・・コレ大会出場・・・
いや、口頭発表の15校も夢じゃないですよ。
皆さん、大学の研究にも引け取らないですよ」
伊之瀬先生(長谷川初範)が友人でNASAエイムズ研究センター主任研究員のラングレーさんを伴いJAXAの相澤(中村蒼)を訪問。ちょうど鉢合わせしちゃった石神教授(高島礼子)は先生をけん制しとった。
伊之瀬先生、何を考えているんだろう?
スカウトとかじゃないよねぇ・・
NASAと協力し合う橋渡し??
石神教授を排して相澤が研究に打ち込める環境を整えてくれないかなぁ。
子供達の相手をしている相澤、楽しそうだったね。
石神は「油を売っている」とか一刀両断していたけど、ホントにこういう子供達の好奇心や憧れが研究への第一歩だよね。石神め、過干渉の母親かよ。藤竹先生を「取るに足らない不要な小石」だってよ( ゚д゚)ケッ そんなに拘るってことは藤竹のことを恐れてるんだろうが〜!
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越えられないほどの傷と痛み、深い挫折感。
たぶん柳田は藤竹の過去の傷だ。
柳田と向き合うためにも藤竹は
過去の自分自身と対決することになるんだろうな。
『メテオライト』って隕石のことなんだね。
「遠い宇宙を漂っていた岩石や星の欠片が地球の引力により引っ張られる。たいていは途中で燃え尽きてしまうけど、地上に落下したのが隕石」なんですと。何度も燃え尽きた柳田(小林虎之介)。でも今度は消そうとしても消えない情熱が火の玉となるんじゃないのかな。みんなの力と合わさって、きっと想像もつかなかったほどの大きな衝撃を与える。それは藤竹(窪田正孝)も同じ・・・であって欲しい。
大会出場まで、あと一ヶ月ちょい。
柳田の勢いは止まらない。
難しい専門書を読むために努力し、頭の中は実験のことでいっぱいだ。
「重力可変装置」は柳田のアイディアを長嶺さん(イッセー尾形)が形にし、ボックスの振動を最小限にすることに成功。藤竹もびっくりする結果を見せた。
「すごい・・・えっ・・・コレ大会出場・・・
いや、口頭発表の15校も夢じゃないですよ。
皆さん、大学の研究にも引け取らないですよ」
伊之瀬先生(長谷川初範)が友人でNASAエイムズ研究センター主任研究員のラングレーさんを伴いJAXAの相澤(中村蒼)を訪問。ちょうど鉢合わせしちゃった石神教授(高島礼子)は先生をけん制しとった。
伊之瀬先生、何を考えているんだろう?
スカウトとかじゃないよねぇ・・
NASAと協力し合う橋渡し??
石神教授を排して相澤が研究に打ち込める環境を整えてくれないかなぁ。
子供達の相手をしている相澤、楽しそうだったね。
石神は「油を売っている」とか一刀両断していたけど、ホントにこういう子供達の好奇心や憧れが研究への第一歩だよね。石神め、過干渉の母親かよ。藤竹先生を「取るに足らない不要な小石」だってよ( ゚д゚)ケッ そんなに拘るってことは藤竹のことを恐れてるんだろうが〜!
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2024年11月20日
「宙わたる教室」 第7話 浮遊惑星のランデブー
『LOGUE PLANETS・・・はぐれ惑星。
自由浮遊惑星とも呼ばれている。
惑星程度の質量でありながら
それらが形成された惑星系から
はじき出されたこの天体は
特定の恒星の重力に束縛されることなく銀河を漂っている』
まさに藤竹先生(窪田正孝)のような。
藤竹先生がやろうとしている研究というのは、
科学者としての生き方の模索なんだろうか。
どこか特定の場所に縛られることなく、
何の後ろ盾もなく、
たとえ潤沢な予算が無くても、
自由な発想と地道な努力で結果を出すことができる。
それは栄光のためではなく、
純粋な科学的探究心から生まれるものであると。
科学部の「火星のクレーター再現」は白熱しとる。
火星の再現時間は少しづつ伸びてきていた。
更にその時間を延ばし効率的にクレーターを再現するために、柳田(小林虎之介)と長嶺さん(イッセー尾形)は火星に弾を打ち込むための発射装置を作ることにした。
アンジェラ(ガウ)佳純(伊東蒼)は土の改良とデータ解析&記録。
いや〜みんなすばらしいね。
実験を進めながら知識を深め、その中で生れた疑問を解決し、そこからさらに生まれた発想を形にする。何度も何度もいろんな角度から見つめ直し実験を繰り返す。
そしてともに作業をするうちにお互いへの理解を深め、共同研究者としての信頼を育みながら大切な友ともなっている。これは上下関係がないからこそなのかな。藤竹先生は質問には丁寧に答えてくれるけど口出ししないし、彼らの伸びる芽を嬉しそうに見守っている。これって導く者と学びたい者にとって理想的な関係じゃないのかな。
一方、藤竹の大学の同期でJAXAの准教授・相澤(中村蒼)は明京大学と共同の「惑星探査しののめプロジェクト」のリーダーに選ばれた。こっちも火星なんだね。2028年度の打ち上げを予定しており、火星での、より高度なサンプル採集と地球へのリターンを目指すそうな。
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自由浮遊惑星とも呼ばれている。
惑星程度の質量でありながら
それらが形成された惑星系から
はじき出されたこの天体は
特定の恒星の重力に束縛されることなく銀河を漂っている』
まさに藤竹先生(窪田正孝)のような。
藤竹先生がやろうとしている研究というのは、
科学者としての生き方の模索なんだろうか。
どこか特定の場所に縛られることなく、
何の後ろ盾もなく、
たとえ潤沢な予算が無くても、
自由な発想と地道な努力で結果を出すことができる。
それは栄光のためではなく、
純粋な科学的探究心から生まれるものであると。
科学部の「火星のクレーター再現」は白熱しとる。
火星の再現時間は少しづつ伸びてきていた。
更にその時間を延ばし効率的にクレーターを再現するために、柳田(小林虎之介)と長嶺さん(イッセー尾形)は火星に弾を打ち込むための発射装置を作ることにした。
アンジェラ(ガウ)佳純(伊東蒼)は土の改良とデータ解析&記録。
いや〜みんなすばらしいね。
実験を進めながら知識を深め、その中で生れた疑問を解決し、そこからさらに生まれた発想を形にする。何度も何度もいろんな角度から見つめ直し実験を繰り返す。
そしてともに作業をするうちにお互いへの理解を深め、共同研究者としての信頼を育みながら大切な友ともなっている。これは上下関係がないからこそなのかな。藤竹先生は質問には丁寧に答えてくれるけど口出ししないし、彼らの伸びる芽を嬉しそうに見守っている。これって導く者と学びたい者にとって理想的な関係じゃないのかな。
一方、藤竹の大学の同期でJAXAの准教授・相澤(中村蒼)は明京大学と共同の「惑星探査しののめプロジェクト」のリーダーに選ばれた。こっちも火星なんだね。2028年度の打ち上げを予定しており、火星での、より高度なサンプル採集と地球へのリターンを目指すそうな。
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2024年10月30日
「宙わたる教室」 第4話 金の卵の衝突実験
『天体の衝突は時に様々な生物の絶滅の原因になる。
しかし同時に新しい別の何かの始まりでもある』
クラス内世代間の衝突。
長嶺省造(イッセー尾形)さんにしてみたら、学ぶ機会があるのに適当に怠けているとしか思えない他の生徒たち。恵まれた環境にいるのになぜ無為に過ごすのか、我慢できずにぶつけた思いに、当然起こる拒否反応 ( ̄▽ ̄;) お互いに見える姿は「小うるさい爺さん」であり、「回りのせいにばかりする不真面目な若いもん」だった。
でも妻・江美子さん(朝加真由美)の言葉を受け、改めて「若いもん」を見てみれば「手首の傷」「発達障害」「それぞれの悩み」と戦いながら一生懸命に生きている姿。
「人の苦しさは比べられるもんじゃないでしょ?」アンジェラ(ガウ)
自分は何を見てきたんだ・・というようにガックリと肩を落とす長嶺さん。
でも、新しい視点を持てるってすばらしいことだと思う。
視方が変わると世界が変わる。
お互いを知ること、理解し合うことで世界は繋がる。
長嶺さんの若い頃の話も貴重だったけど、「若いもん」の共感を得られたのは長嶺さんが奥さんのことを語ったから。自分のことではなく、生涯を共にしてくれた大切な江美子さんの話だからこそ、照れ屋の長嶺さんも正直に伝えられたんじゃないかな。いつもの頑固じじいじゃない顔を見せることができた。長嶺さんがいつもしつこいぐらい質問していたのは江美子さんに授業の内容を説明するためだった。あんなに学びたがっていた妻の代わりに学校に来ていたのだった。
妻のことを語り始める前、小さなため息をついて、見上げる・・ただそれだけで思いが伝わってきて・・・(´;ω;`)ウッ…家庭に工場の仕事に、妻に無理をさせすぎたこと、ヘビースモーカーの自分の煙を吸わせてしまったこと、そんな自分に怒っていること。嘆き。妻を語ることで長嶺さんという人間が見えてきた。そしてそんな長嶺さんと一緒に生きてきた江美子さんのことも。
クラスの皆さんの拍手。
柳田(小林虎之介)だけがしていなかったけど、心の中で『じいさん、やるじゃん』と思っていたはず(笑)授業中の長嶺さんの質問に相変わらず舌打ちをする柳田だったけど、以前とは違うまなざしになっている。それは長嶺さんもね。
続きを読む
しかし同時に新しい別の何かの始まりでもある』
クラス内世代間の衝突。
長嶺省造(イッセー尾形)さんにしてみたら、学ぶ機会があるのに適当に怠けているとしか思えない他の生徒たち。恵まれた環境にいるのになぜ無為に過ごすのか、我慢できずにぶつけた思いに、当然起こる拒否反応 ( ̄▽ ̄;) お互いに見える姿は「小うるさい爺さん」であり、「回りのせいにばかりする不真面目な若いもん」だった。
でも妻・江美子さん(朝加真由美)の言葉を受け、改めて「若いもん」を見てみれば「手首の傷」「発達障害」「それぞれの悩み」と戦いながら一生懸命に生きている姿。
「人の苦しさは比べられるもんじゃないでしょ?」アンジェラ(ガウ)
自分は何を見てきたんだ・・というようにガックリと肩を落とす長嶺さん。
でも、新しい視点を持てるってすばらしいことだと思う。
視方が変わると世界が変わる。
お互いを知ること、理解し合うことで世界は繋がる。
長嶺さんの若い頃の話も貴重だったけど、「若いもん」の共感を得られたのは長嶺さんが奥さんのことを語ったから。自分のことではなく、生涯を共にしてくれた大切な江美子さんの話だからこそ、照れ屋の長嶺さんも正直に伝えられたんじゃないかな。いつもの頑固じじいじゃない顔を見せることができた。長嶺さんがいつもしつこいぐらい質問していたのは江美子さんに授業の内容を説明するためだった。あんなに学びたがっていた妻の代わりに学校に来ていたのだった。
妻のことを語り始める前、小さなため息をついて、見上げる・・ただそれだけで思いが伝わってきて・・・(´;ω;`)ウッ…家庭に工場の仕事に、妻に無理をさせすぎたこと、ヘビースモーカーの自分の煙を吸わせてしまったこと、そんな自分に怒っていること。嘆き。妻を語ることで長嶺さんという人間が見えてきた。そしてそんな長嶺さんと一緒に生きてきた江美子さんのことも。
クラスの皆さんの拍手。
柳田(小林虎之介)だけがしていなかったけど、心の中で『じいさん、やるじゃん』と思っていたはず(笑)授業中の長嶺さんの質問に相変わらず舌打ちをする柳田だったけど、以前とは違うまなざしになっている。それは長嶺さんもね。
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