ばんきょむ

2022年02月11日

「カムカムエヴリバディ」 第15週 1976-1983

 2月7日(月)第68話

 るい(深津絵里)はひなた(新津ちせ)にラジオの英語会話を勧めた。
朝の6時45分からと聞いて倒れこむひなたじゃったが・・・

『せっかくお母ちゃんが当ててくれたラジオや。
これで英語勉強しよう』ジョー
『まだやってたんや・・・』るい

 大阪に来た頃は安子のことを思い出すと険しい顔になっていたるいが、
懐かしそうな顔になっとる・・・

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 さて、もちろんジョー(オダギリジョー)はひなたを起こすのに難儀するであろうことはわかっていた。そこで子供大好き、出席したら判子を押してもらえるカード(Englishとおどろおどろしい字体で描いてあるジョー画伯の素敵なやつ)を用意しとった。すぐにひなたは引っかかったで(笑

 ラジオの英語の挨拶に普通に応えるお父さんに、ちょっとびっくりするひなた。
『お父ちゃん!英語しゃべってるやん』ひなた

 ジョー、なんて答えるんだろ?と、わたしゃ、一瞬緊張が走ったよ( ̄▽ ̄;)
ジャズ界に居たこととかトランぺッターだったこととか話すのか?


『お父ちゃんは「ギブミー チョコレート」言うてた世代やからね』

 一生懸命聞いたけど全くわからんし、すでに疲れちゃってるひなた(笑

 一回目からなんてわかる訳ないやん。
でも、ジョーに似て耳がいいと思うから続ければイケる思うで。


 で、早速判子タイム。
この時の2人の会話がジョーとひなたらしくて(*≧m≦)
こういう細かい所がいいよねぇ。


『明日も頑張ろな』ジョー
うん!わぁ〜パンダや!かわいい』ひなた
『あっ・・・パンダか』
『パンダやん。ホラ、パンダ!なぁ?』
『大福かなと思って・・・フフフフ』
『耳ついてるやん』

 るいは本屋さんで英語会話のテキストを買って来て(130円、回転焼き2個分強)、ひなたに渡した。そして「Hinata」と書いてあげた。

 昔、母が自分のために書いてくれたように。
ラジオの前にふたりで座って、仲良くテキストを見ながら、歌ったり話したりしたよね・・

 るいが、ただひなたを思ってしてあげていることが、結果的に母へと繋がっている。そしてそうなるように背中を押してくれたのはジョーとひなたなんだよね。
生きるってこういうことなのかもしれない。自分自身の傷と戦い、出会った人達との関わりの中で傷と向き合うようになり、癒され、越えていく。


 英語を学習しながら想像の翼を広げるひなたが楽しい。
でっかい刺身の船盛りを抱え、あのハンサムボーイを誘ってる(笑

 さらに、授業中うとうとして先生に叱られたら・・・

『Every day I get up early,
turn on the radio at 6:45 a.m.
and listen to the English conversation program.
That's why I'm sleepy.
Have you ever listened to it?
Don't you think that's diligent?』


『わたしは毎日、早起きをして6時45分から
ラジオの英語会話を聴いているんです。
だから眠いんです。
先生は聴いたことあるんですか?
わたし、すごくないですか?』


 想像の中ではペラペラと先生に話かけとったが・・・
実際は・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…


『何、口をパクパクさせてんねや?』先生

 小夜ちゃん、吹替してあげて〜〜!

 そんなひたなの英語学習が日常になってきた頃・・・
なんということでしょう!
小夜子ちゃん(竹野谷咲)が、あのボーイと一緒に「大月」来店!
天神さんで偶然再会し、美味しい和菓子が食べたいというのでここに連れてきたんだって〜!

 小夜ちゃん、グッっジョブ!
そしていろんな意味でスゴイ!(笑
最初見た時は優等生タイプの大人しい子かと思ったが、自分の意志をはっきり伝えられる物おじしない、ひなたとは違った意味のはつらつガールだった。「ちびまるこちゃん」のたまちゃんみたいに将来海外で活躍するのかも!


 って、彼はビリー(幸本澄樹)という名前だった。
ぽーーーっと見つめるひなたの姿に、急に英語に励みだした理由を知ったるいとジョーなのでした。

 時代劇一色だったひなたの世界が広がっていく。
ジョーもるいも嬉しくてたまらんやろな〜


 2月8日(火)第69話

 小夜ちゃんによるとビリーはアメリカから来たそうな。
家に帰り、早速地球儀を持ってくるひなた。
『ここや』すぐにアメリカの位置を指さするい。

『遠い?』ひなた
『そうやね・・・ちょっと遠いね』るい

 まだ見たことのない母のいるところ、
そしてかつてその場所でトランペットを吹いてみたいと夢見た場所、
ときめきをくれたビリーが住んでいる国、
三人三様の思いで、地球儀を見つめるのでした。

 母と関連する話題になってもるいの表情が明るい。
優しい表情になっている。
素直にお母さんに会いたい、思えてるんやろか。


 ひなたは一週間毎日早起きをして英語会話を聴いた。

『(判子が)6つたまった』ひなた
『うん。大福が6つやな』ジョー
『パンダやろ?』

 しかし・・・・
昭和の小学生には誘惑がいっぱい。

 土曜日の夜は『8時だよ!全員』。
(うちはその後『キイハンター』見とった。
いつもは8時に強制就寝させられるけど土曜だけ特別)

日曜日は平日の睡眠負債を消化するために朝寝坊。
(うちは日曜日でも6時には叩き起こされたよ( ̄▽ ̄;)
日曜日なのになんで?!と理不尽さに怒りを感じ不機嫌に)


 起きたら、もちろん友達と遊びまわる。
一恵の持っている「花とおとめ」(笑)を覗いたり、
男子と一緒に川でザリガニ取ったりしてたらあっちゅーま。
(私も川であめんぼやら取ってたわ〜)

「サザエさん」→「母をたずねて三千里」(ほぼみんな、このコースだったと思う)→風呂に入ったら→一恵が貸してくれた「花とおとめ」を熟読。一番気になっているのは「ガラスの仮面」!(笑

 いや〜2022年になっても終結しとらんって知ったら、ひなたショックを受けるやろな(笑
「ガラスの仮面」の連載が始まったのは1976年1月号から。今は初夏らしいから、マヤが月影先生に見いだされ「劇団つきかげ」に入った頃かしら〜?(* ̄m ̄) そろそろ亜弓さんと「はい」「いいえ」「ありがとう」対決ね。


 そして月曜日、
夜更かししたひなたはジョーに声をかけられても起きられず・・・
もちろん英語会話はパス。
学校で休み時間にテキストでも読もうと思ったが睡魔に勝てず・・・
夜は夜で「ノストラダムスの大予言」見なきゃだし・・(笑

『1999年って何年後や』ジョー
『23年!』るい
『(その頃ひなたは)34歳!わぁ・・』ひなた

 翌朝のひなたの『学校なんか行ったかて、あと23年で地球は滅亡すんのに』てなボヤキ(笑
私も思った!ばかばかしいよ。どうせ頑張った所で悪魔の大王が来て、わやになるじゃん・・て(笑


 特番やってたよね〜!
私ももちろん見たよ。「恐怖の大王」ってナニ?
宇宙人が攻めて来るの?みんな殺されちゃうの?
ズガ━━━━(ll゚Д゚ll)━━━━ン!!
翌日、教室は軽いパニック状態だったよ(笑


 そんなこんなで、英語会話は1週間しか続かず。
テキストも机の上で埋もれてしまいましたとさ。

 私なんてホント3日坊主だからね。
ひなたは1週間頑張ったんだからえらいよ( ̄▽ ̄;)アハハ…


 るいはひなたが居なくてもラジオのスイッチを入れて
「英語会話」を聞いていた。微笑みながら。

 そんなある日、るいは検診、ジョーはその付き添いで留守。
(さすがジョー。この頃は検診について来るパートナーって珍しかったと思う。いつだってるいが一番なんだよね)
家にはひなた一人。

 にゃんと、そこにビリーが回転焼きを買いに来た!
東京を離れる前に食べたかったみたいだが、ひなたには彼が何を言ってるのかさっぱりわからんし、母が居なくて回転焼きが作れないことも伝えられない。
一生懸命テキストの内容を思い出そうとするけど焦れば焦るほど頭まっしろ・・

『習たやん!・・・覚えたやん!』

 ふがいない自分に呆然となりながら、ビリーが去って行くのを見ていたのでした。





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matakita821 at 18:29|PermalinkComments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加

2022年02月04日

「カムカムエヴリバディ」 第14週 1965-1976

 1月31日(月)第63話

 ついにひなた誕生!
温かな陽ざしを浴びながら、川沿いの道をひなたを抱っこして
幸せそうに歩くるいとジョー・・・
おばちゃん、もう胸がいっぱいよ(´;ω;`)

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 それから10年の月日が流れ・・・
ひなた(新津ちせ)は小学校4年生。
明るくはつらつとして思いやりのある、
そしてお父さんの影響で時代劇が大好きな女の子。
多分、ジョーが買ってくれたのであろう刀を居間で振り回しております。

 部屋に貼ってある書初め(?)が「さむらい」て ( ´艸`)
ひなたの育ち方を見たら、るい(深津絵里)とジョー(オダギリジョー)が
愛情いっぱいに見守りながら育てたのがわかる。
2人ともしっかりお父さんとお母さんになれとるやないの。


 ひなたの親友は一子(市川実日子)の娘・一恵(清水美怜)。
近所に住んでいるみたいやなぁ。

 10年の間に二代目桃山剣之介(尾上菊之助)も、お笑い系から時代劇の本格派俳優に転身したようで、初代モモケンの代表作「棗 黍之丞」シリーズのテレビ版に主演し人気を博しております。ばんきょむ(松重豊)も相手役として頑張っているみたいだね。

 そして、今は夏休み。
町内のみなさんで早朝ラジオ体操。

 懐かしいなぁ・・・
私も近所の保育所に行ってラジオ体操したよ。
あのカードに判子押してもらうために頑張って早起きしたなぁ。
皆勤賞だとノートとか鉛筆もらったような・・


 そしてお父さんと同じように体操のリーダーを務めている吉右衛門ちゃん(堀部圭亮)。
吉右衛門は清子さん(松原智恵子)の希望通り蕎麦屋の初美さん(宮嶋麻衣)と結婚し、息子の吉之丞ちゃん(石坂大志)を授かった。吉右衛門さん、子煩悩みたいやな。吉之丞は近所のガキ大将のようです。

 今日は天神さんのお祭り。
るいはひなたに夏休みの宿題をやらせたいのに、ジョーはおこずかいをあげてた。

 この時代で200円って多くない?
お大尽のように買い物できるぞ。


 一恵と一緒にあちこちの屋台をめぐって楽しく過ごし、
夜は家族で花火。
あっという間に夏休みが終わりそう。
なのに宿題にも手を付けておらず、絵日記も三日坊主、
自由研究のことなんて忘れとる。

どないしよう・・・
う〜〜〜!どないしよう・・・
』ひなた

 ぷっ・・(´m`)
ひなたはちびまるこタイプみたいやな。
勤勉なるいには似なかったようです(笑


 時代はサイケ。
ジョーも流行りのファッションに身を包んでいたわ〜
るいの髪型もアイドルっぽかった。


 70年代のジョーの日常は謎だったが、
(ずっと配達担当なのかな?)
相変わらず機嫌良う暮らしているようです。
ご近所にも大月さんとこの旦那さんはあんな感じやからしかたないって
認知されていそう ( ̄▽ ̄;)アハハ…


 大月家、家族三人仲良し。
回転焼き屋もほどほどには利益が出ているようです。
カラーテレビもあったしなぁ。
そしてひなたはお父さんが大好きってのはわかった。


 高校野球での黙とう。
ひなたにとってはお父さんやお母さんの真似をしているだけだろうが
ジョーやるい、吉右衛門さんや清子さんらにとっては
「戦争」は自分の歴史と深く関わり、繋がっている忘れられない出来事。
戦後30年経ったというけれど、まだまだ生々しい記憶と傷なんだろうなぁ。


 2月1日(火)第64話

 ついに夏休み最終日。
皆勤賞目指していたのに宿題に追いまくられ、ひなたはラジオ体操をサボってしまったぞ・・( ̄▽ ̄;)アハハ…
ジョーが「武士の情け」で手伝ってくれとるが焼け石に水。
描いてくれた絵日記の絵も前衛的すぎて、理解不能だし、
親に手伝ってもらったの丸わかりや(笑
で、算数のドリルをやってもらったんだが・・・

 ジョーは多分、学校に行ってないと思うから算数は難しすぎる・・( ̄▽ ̄;)
分からない者同士あ〜でもないこ〜でもない・・・一向に進まん(笑


あ〜もうええ!余計時間かかるわ!』ひなた

 そんなひなたにるいがやんわりと喝。
穏やかな口調が逆に怖い(笑

『あんた、それでええ思てんの?
宿題せんと遊びほうけて。
テレビ見てチャンバラばっかりして。
毎年毎年、夏休みのたんびにおんなじこと繰り返して。
あげくお父ちゃんに泣きついて。
たった一つ続けとったラジオ体操まで最後の最後に投げ出してしもた。
もう宿題なんかせんでええ。
そのまま学校行って先生に絞られなさい。


 でも、すぐにフォローに回るジョー。
自分も勉強しなかったけど『るいみたいな人がお嫁さんになってくれた』て。
『何にも困ってへんよ』やて。

 も〜〜結局るいLOVEに落ち着くんかい?!(笑
でもこんなジョーが居てくれるから、るいも安心してひなたを怒れるんだと思う。
それにジョーは『〜しなさい』とか親の権力や夫(男)の立場を笠に着たり絶対しない。
いつでも機嫌よう(コレって意外と難しいよ)過ごして、自分にわかっていることを自分の言葉で伝えてくれる。自分を過小評価も過大評価もしない。いつだってあるがままの自分。コレってすごいよね。


 宿題に悪戦苦闘しているひなたの元へ、
小夜子(竹野谷咲)が貸した傘を返しに来た。
とっくに宿題を終えている小夜子はお礼に手伝うと言ってくれたが・・・

やっぱりやめとく!
侍は見返りなんか求めへんもんや!
』ひなた

 小夜子はひなたに「さむらい」好きになった理由を尋ねた。
まぁ、そうなるわな(笑
もちろん、麦茶を持って来たるいは立ち聞きしております。

 幼稚園の頃、ひなたは「働かないお父ちゃん」のことで吉之丞らにからかわれ、泣きべそかいて帰ってきた。お父ちゃんは何も言わず膝の上に乗せてくれて、一緒に時代劇を見た。それから毎日お父さんと一緒に時代劇を見るうちに『かっこええなぁ・・』と思う様になったそうな。

『私が見てきた侍はみんな・・・強くて優しくて。
絶対に泣いたりしぃひん。弱音なんか吐かへん。
こうと決めたことは命懸けでやり遂げる。
私は憧れてんねん。そういう侍の生き方に』ひなた

 それは、お父ちゃんの膝の上だったからや。
お父ちゃんがひなたの涙も悔しさも包んで溶かしてくれた。
そんな大好きなお父ちゃんが好きな侍だったから
ひなたも好きになったんだよね。


 その後、一恵も加り、結局手伝ってもらって
ひなたの宿題は終わったようです。

『友達に恵まれてるんやな、ひなたは。
それがどれだけ幸せなことか、僕らはよう知ってる。
ひなたにとってそれより大事な夏休みの宿題はないよ』

『るい、ひなたは10歳や。
僕は10歳のお父さん。るいは10歳のお母さん。
一緒に大きくなってったらいいねん』

 こんなジョーにるいは救われているんやな。
そしてひなたはいい子に育っている。
描かれなかったるいとジョー、そしてひなたとの10年がしっかりと伝わってくる。
店番しているのがジョーだったら出直すお客さんがいるのも含めてね(笑


 ひなたの部屋には刀置き場もあったけど、
アレはきっとジョーの手作りやろなぁ・・・(´m`)

 よそから見たら、ひなたんとこは父親は「仕事してへん」し「変」なのかもしれん。でも、ジョーがジョーらしく居てくれたからこそ、この家は回っている。
ツイッターではジョーは猫枠(存在しているだけで癒される)ってことになってるが(笑
なんやら守り神みたいな?
座敷童みたいな感じかなぁゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ





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matakita821 at 17:45|PermalinkComments(4) このエントリーをはてなブックマークに追加