「続・続・最後から二番目の恋」

2025年05月20日

「続・続・最後から二番目の恋」第6話 どうせならファンキーに年をとりたい



 さて、唐突に決まった『事実婚の相手・長倉和平(中井貴一)』を伴った千明(小泉今日子)の帰郷。多分嘘とは思うが(前科アリ)父・隆司(小倉蒼蛙)の具合が悪くなり、うわごとで千明を呼んでいるから戻ってこいと母・有里子(三田佳子)から電話が入ったのさ〜

 この前、心配する母親に楽しそうに暮らしていることを証明しようと写真たくさん送ったのに、それが逆効果だったようで・・・
それでもスルーしようとする千明をマイルドに説得する和平さん。

「何度でも騙されてあげてください。
会いたいって言ってくれてる親がそこにいるんですから。
ここにいる長倉家のみんなは
おんなじこと思ってると思いますよ。
我々は早くに親を亡くした子供達ですから。
会いたくても・・・会えない」


 さらに千明の中にあるほんのちょっとの不安(万が一本当だったら)を指摘する万理子(内田有紀)。みんな千明のことわかりすぎ〜〜(笑
長倉ファミリー全員で背中を押すのでした。

 こんなん言われたら、行くっきゃないでしょうよ〜
婚約者を連れてね(笑

 いや〜信州に降り立った和平さん、
シュッとしててかっこ良かったわ〜
さすが中井貴一(笑

 家に行く道中で自分が通っていた小学校へ寄り、
思い出話をする千明。

 コレ、普通に恋人のスタンスでしょうよ〜
和平さん、興味津々で聞いとる。
友達ですら通ってた小学校になんて興味ないよゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ

「なんか大人になればなるほど、
おなじような経歴の人達の集合体になっていくんですね〜
なんかそれがつまんないな〜と思って」千明


 確かにね〜
同じようなグループの同じぐらいの感じって確認して安心したいのかも。
人間ってどうしても比べたくなるけど、比べたところでたいして変わんないよってメンバーと集っちゃうのかもね。

 ドラマの制作現場は、いろんな職種のいろんな経歴の人達が力を出し合ってひとつのものをつくる。それが楽しいそうな。

 きっと歩きながら他にもいろんな話をしたんだろうな〜
田舎に帰ってくると都会に住んでる者目線になり、ここに自分の居場所はないな〜と思う、でもかといって鎌倉が自分の居場所だという確信も持てない、揺るぎない根っこがあるとも思えない・・・そんなことをいろいろ考えてザワザワしてしまう。

 和平さんはいつも通り、心地よい笑い声とあいづちで聞いていた。
相変わらず邪魔にならず、ほどがよい(笑
これってすごいことなんだよなぁ・・・・


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matakita821 at 16:42|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2025年05月13日

「続・続・最後から二番目の恋」第5話 そっか年取るって悪くないかもね

「悪い酒だったのかな・・・」和平

 そうです(笑
まさか自分が騙されるなんてね。
自分を認められて褒められて誘ってもらえて。
行く気はなかったとしても、そりゃ嬉しいさ。

 お金引っぱられる前に教えててもらって良かったけど、傷つくよなぁ。
他人の言葉で舞いあがっていた自分が。
心の隙を突かれる自分であったことが。
騙せる人間と見定められたことが。
そして実は自分は辞めた後のことが不安だったんだと気づかされたことが。
悔しいし、悲しいし、腹立つよ。

 でもさ、コレ、若い頃にはなかった心境なんだけど、予想外のことが起きてショックを受けたり落ち込んだりすると、あぁ、いまだにこんな失敗して情けない恥ずかしいって、もちろん思うんだけど、その奥で自分はまだこんなふうに失敗できるんだな、そして心が動くし回復もできるんだな・・ってどこかでほっとしたりするんだよな。私だけかい?そして年取ってもいろんなことが起きるもんなんだな〜(じゃなくて自分が起こしてんのか?( ̄▽ ̄;))としみじみするというか。(一種の逃避だべか)だって若い頃は年を取ったら何も起こらないし心が乱されることもないんだろうな〜って思っていたから。面白いよね。

 千明ならきっと、こんなこともネタにして笑えるようになるよね。
年をとっても、いろんなことが起きるから退屈しないって。
悪い酒だったけど、いい酒でもあった。


 さて、えりな(白本彩奈)デスヨ。
海岸で知り合った青年・優斗(西垣匠)から和平がカフェで自分のことを甘えん坊キャラのように話していたことを知り、千明も交えて和平と3人の席をセッティング。父へ今の自分の素直な気持ちを伝えたぞ。

 いや〜コレ、千明が間にいてくれて良かったよね( ̄▽ ̄;)
和平がうまいこと言えない所を千明が解説してあげて、えりなが照れくさくて言えなさそうなとこを背中押してくれてさ。

 大人になったよねぇ・・シーズン1の頃は確かにマイルドではあったけどトゲも出しますよってキャラだったもんね。思春期でもあったし、父を思うが故に口に出せないこともあって溜ってしまうものがあったんだろうね。でも、さすが長倉ファミリー。しっかり父への愛情と感謝を伝えられた。 「人として好きだと思う」なんて最高じゃないですか〜いい子に育ったよ〜

 ある意味、えりなも自立して和平も子離れの時期が来ているのかな。
庇うべきか弱い存在だったひな鳥はもういない。
いつのまにかひとりの人間として父親に向き合えるほど成長していたんだね。
和平さん、嬉しいねぇ・・そして寂しいけど誇らしいね。
あの世で奥さんに会えたら、胸を張っていいよ。


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2025年05月06日

「続・続・最後から二番目の恋」第4話 人生に恋するためにここにいる

『前略 吉野有里子さま
お母さん、私は元気だよ
59歳で一人で生きてる娘が心配なのはわかる
分かるし私だって考えると不安なこといっぱいある
でもね、私、結構幸せだと思うんだ
こんな人たちに囲まれて
ちゃんと生きてます。  千明』


 誰もが抱く未来への不安、病気や死の恐怖、生きている意味。
なんとか前を向いて生きていこうと自分を奮い立たせても
それはきれいさっぱりとなくなることはない。
それでも一緒に受け止め、分かろうとしてくれたり、励ましてくれたり、叱ってくれたり、笑い飛ばしてくれたり・・・
そういう人が隣にいてくれたなら生きていける。
その温かさを感じながら、その人のためにも自分らしくありたいと思える。

 『幸せ』って、ほんの一瞬のきらめき。
でも幸せって感じられた自分を信じられることが幸せなんじゃないのかな。


 成瀬先生(三浦友和)、ついに亡くなられた奥様が千明(小泉今日子)そっくりだとカミングアウトしたわね〜今でも『世界一綺麗な人』だと思っているという先生。こんなふうに表現できるってことはもちろん外見もだけど心根の美しい人だったんだろうね。

 まぁ、普通に自分に気があるのかも・・と思っていた千明も熱視線の理由が腑に落ち、先生は別の病院を紹介すると言ったけど、かかりつけ医と患者としてのお付き合い継続を申し出た。

 なんか毎週書いているような気がするけど(笑)二人の会話がスッキリさっぱりしていて、ホント気持ちいい(笑)話し方に変な尾ひれがついていない。言葉が言葉としてきれいに成立しているから通じやすいし話が早い(笑)おなじく妙齢婦人として勉強になりマッス!


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matakita821 at 13:19|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2025年04月29日

「続・続・最後から二番目の恋」第3話 正しい生き方なんかどこにもない

「私と結婚してください」

 もとい、

「私の後継者になってください。
鎌倉市長に立候補しませんか?」


 どんな球であろうと受け止めてきた安心と信頼の名キャッチャー・長倉和平(中井貴一)。はたして大リーグボール1号並の、この変化球を受け取れるのか?

 う〜む・・・ナンバー1で実力を発揮する人とナンバー2、あるいはナンバー3にいるからこそ実力が発揮できる人、それぞれ適材適所というものがあると思う。和平はナンバー2タイプと見ていたんだが・・・

 しかし、ここにきてピッチャーに転向もいいかもしれん。成瀬先生(三浦友和)仕切りによる初めての投球は大失敗して、とんでもないことになってしまったが ( ̄▽ ̄;) 投げてみて初めてわかることもあるし、キャッチャーとは違う景色を見てみるのも面白いかもしれん。
さぁ、どうする和平よ。


 長倉家に伝わる「和平エロ本号泣事件」の真相。
いや〜こんな味わい深いおじさんに育っているんだもん、ご両親もさもありなんだけど、素敵なお母様だったんだね。でも帰宅して食卓にあのエロ本が、しかも中身確認された状態で置かれてるって・・・和平少年死んだよね?(笑

 この前『上田と女がDEEPに吠える夜』でも性教育のことが語られていて、親として通らねばならないアレとしてもキツイわ〜と思いながら見ていたよ。性について子供と語り合うということは自分自身の性に対する考え方ももちろんバレる訳でゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ 人と向き合うってことは自分自身とも向き合う事だから、こっぱずかしくもなる訳で・・・。うちは娘だから注意事項だけで済ませてきちゃったけど、息子だったら私には対応できなかっただろうなぁ。

 でもエロ本やアダルトビデオの世界は(もちろん女性も見るだろうが)基本男性のために創られたファンタジーであることを伝えるのは大事だよね。「知りたい」の先にある出会いが与える影響は大きいもの。若ければ若いほど。

 和平少年としっかり向き合ったお母様。
でもいつもと違う雰囲気の悲しそうな母の姿に衝撃を受けた和平少年のマイルドなトラウマにはなった模様。

 で、そっから名キャッチャー和平が育っちゃったという(笑
恋愛方面でも自分からは、いかない。相手から猛アタックされると傷つけてはいけないと受け入れがち?

「でもね、恋愛においてはね、
キャッチャーだけじゃダメなんですよ。
捕ったら投げる。投げたら捕るっていう、
こういう何ていうかな・・・キャッチボールだから。
人と人はキャッチボールだからね」


 剛腕投手・千明(小泉京子)のお言葉でございます(笑
で、うまいキャッチボールは人が見ていても面白い、心地よい。



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matakita821 at 16:36|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2025年04月22日

「続・続・最後から二番目の恋」第2話 若さより輝く時だってあるんだぜ

 やっぱり千明(小泉今日子)と和平(中井貴一)は
唯一無二の特別な関係だね。
あえてジャンルづけするとしたら家族以上恋人未満?

 グチだけじゃなくて決意や気づき、不安、怒り、時には夢や希望、どうでもいい日常のこと、こんなに何でもお互いのことを受け止めあえる相手ってそうそういない。
もちろんセンスが似ているというのがあるんだろうが、
二人とも人生を真面目に面白がっている。
人との距離感もだけど、人生への距離感が一致しているのかな。
それと二人ともちゃんと相手の話を聞いている。
当たり前のことかもしれないけれど、人の話をちゃんと聞ける人って意外と少なかったりする( ̄▽ ̄;)

 食べて飲んで話して、お互いが心地よい。
見ているこっちまで清々するよ。

  
 さて、和平が「困ったことになりそうだ」と言っていた案件(笑
観光協会の通訳のバイトさん・早田律子(石田ひかり)。
ナーバスになっていたかと思うと大胆、
なんで和平に「私も未亡人なんです」って言った?
和まそうとする和平に「厳しく教えてください。ダメ出ししてください」。
まぁ、真面目な頑張り屋さんなんだろうけど、ちょっと面倒なタイプかも( ̄▽ ̄;)

「第二の人生のスタート」・・・
いや〜勇気がいるよね。
たいてい第二期って中年になってからだもん。
年をとれば取るほど新しいことにも場所にも臆病になる。
いい年だからこそめったなことはできない。
きちんとやりたい。
でも初めての場所、初めての人、失敗するかもしれない、迷惑をかけるかもしれない。怖くて怖くてたまらんよ。

 そんな中、一歩踏み出した律子。
でも彼女ならすぐに馴染めそう。

 一方、素敵なかかりつけ医に出会えた千明は、ドラマならではの偶然で、その成瀬先生(三浦友和)とカフェで相席に。
会話が弾み千明は先生が自分のことを「なんか意識しちゃってる感じ」と思ったらしいが、それは亡くなった奥様にクリソツだったから。

 でも二人の会話を見ていて、千明と話すのはすごく楽しいだろうな〜と思ったよ。
きちんとしていて、でも気さくてあったかくて、興味を持って自分の話を聞いてくれている(ホントに興味があるから)のがわかるから嬉しい。相槌に心がこもっているから、さらに話したくなる。人柄が伝わってくるんだよ。



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matakita821 at 17:43|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2025年04月15日

「続・続・最後から二番目の恋」第1話 人生あがきながらけっこう楽しんでいる

 『続・最後から二番目の恋』最終回から11年・・・
って、つい最近な気がするワ!( ̄▽ ̄;)
始まったと思ったらコロナ渦の2020年に戻り、そっから描くのかと思ったら、また2025年に戻った。

 千明もコロナに罹患し味わったことのない不安と恐怖を味わうが、長倉家のおかげで何とか乗り切れた模様。

『さみしくない大人なんていない
大人は自分の時間が有限なことも
今から大きな素晴らしいことが起きないことも知っているから

そして年を取れば取るほど
こんなに頑張って生きてきたのに・・・
何でこんなに社会に大切にされないんだろうと
生れてきて、やがて老いていくということは
何て切ないことなんだろうと思っているから

でも、こうも思うのだ
老後なのかセカンドライフなのか分からないけど
それを一緒に笑って、ネタにして、共に生きる人がいれば
それならば何とか乗り切れるんじゃないかなと

家族でも夫婦でも友人でも隣人でも・・
何でもいいけど誰かいてくれれば
気の合うやつが隣に』



 登場人物の皆様も順調に年を重ね・・・
千明(小泉今日子)は定年を一年後に控え「セカンドライフセミナー」なんぞに出席しとる。

和平(中井貴一)は定年後、「観光推進課指導監」として市役所で働いている。嘱託なのかな?立場は変わったけど相変わらず忙しく働いている。

万理子(内田有紀)は脚本家になっており、でも「千秋専属の」って書いてあったぞ。じゃ千秋が辞めちゃったらどうなるんだ?

真平(坂口憲二)、おかえり!!やっぱりこのドラマには坂口君がいないと。
知美(佐津川愛美)とどうなったんだっけか??と思っていたら、結婚して双子に恵まれとった。カフェは繁盛しているみたいだね〜

典子(飯島直子)は、息子も一人立ちして暇そう( ̄▽ ̄;)

えりなちゃん(白本彩奈)も24歳。小さい頃とおんなじ方が演じているんだね。
美大を卒業してカフェを手伝いながら作品を創っている模様。

 千明と和平は相変わらずお互いにツッコミつつ深い話もサラリとできるほどよい距離感を保っている。コロナの時は和平が一晩中見守っていてくれた。なんとも有難く嬉しい近くの他人。

 そして新メンバーとして
千明のかかりつけ医の成瀬(三浦友和)。
なんか電車に乗っている千明が見られたらうれしい的な描写があり、もしや恋?と思ったら、亡くなった奥さんと千明がそっくりだったのね。

 和平には通訳のバイトで入った律子さん(石田ひかり)。
和平と仲良しだった一条のおじいちゃんの娘。一条さんが亡くなり形見分けに『くらちゃんへ』と残したものを開けてみるとエロ系だったため、和平のことも父と同じようなエロ親父と思っているらしく過剰な反応が・・・( ̄▽ ̄;)

 それぞれ恋のライバルが現れるという訳やね。



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matakita821 at 17:26|PermalinkComments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加