「海に眠るダイヤモンド」

2024年12月23日

「海に眠るダイヤモンド」第10話(最終回 後編) 記憶は眠る

 鉄平が住んでいた家の庭には一面のコスモス。
そして海の先には端島があった。

「誰もいなくなってしまったけれど・・
あるわ・・・ここに。
私の中に。
みんな・・・眠ってる」


 あそこにはすべてがあった。
愛も人生も汗も涙も笑顔も。
みんな一生懸命生きていた。
そして今も心の中で生き続けている。

「私の人生、どがんでしたかね?」朝子
「うん。朝子はね、気張って生きたわよ」いづみ


 いづみは、やっとあの頃の朝子に笑顔で会いに行くことができた。
あの頃の自分を愛しむことができた。

「お待たせ」鉄平
「待ちくたびれた」朝子
「ごめん・・・」
「キラキラしている・・」
「朝子・・・
俺と結婚してください」
「はい。・・・ふふふ」
「ふふふ・・」


 鉄平が手渡したのはコスモスを掲げたダイヤモンド。
それは端島の空の色。そして海。
朝子の心の中にある、鉄平と一緒に見た鮮やかで美しい永遠の青。
あのダイヤモンドは今も端島で輝き続けている。


 11冊目の日記を手にしたいづみに玲央は言った。

「行ってみよう、今度こそ。
端島へ。
あの夜の朝子さんを迎えに行こう」


『戻れないあの島。
今はもういない人々。
愛しい人の思い出はすべて
あの島へ置いてきた。
あの島は・・・端島』いづみ


 「IKEGAYA」は売却せず、和馬(尾美としのり)が社長に就任した。
鹿乃子(美保純)夫婦は新規事業を始めることにした。

 最初っからそうすりゃ良かったんだよ( `д´) ケッ!
姑息な手段使いやがって。
まぁ、お互い納得して鹿乃子もやる気満々みたいだから良かったよ( ̄▽ ̄;)

 鉄平の11冊目の日記は1973年8月から始まっていた。
鉄平(神木隆之介)は浦上天主堂で逃亡後初めて賢将(清水尋也)と会っていた。
賢将はずっと鉄平を捜し続けていたが、ヤクザ達に見つからないよう仕事も場所も転々としながら生きている鉄平と繋がることは無かった。
しかし端島の閉山を知り、鉄平から連絡を入れたのだった。

 リナ(池田エライザ)は栄子として誠と、ハル(中嶋朋子)の故郷で一緒に生活していた。
鉄平は追っ手にリナの居場所を知られないよう生活費を渡すとすぐにいなくなった。
逃げる、見つかる、隠れる、そしてまた逃げる。
逃亡の日々。
それでも鉄平は朝子に会える日を信じていた。

『いつまで、待たせることになるのか。
いったいつまで逃げればいいのか。
弟を殺した俺が死ぬまで幸せも安息も与えない。
そういうことだろう』


 鉄平が背負うことになったものの大きさ、重さ、失われた朝子と過ごすはずだった時間と未来への希望を思うと心が押しつぶされそうになる。端島を支えるという天職も失い、怯えながらその日その日を生きる。わたしゃリナが憎いよ。進兄も憎いよ・・




続きを読む

matakita821 at 19:08|PermalinkComments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加

「海に眠るダイヤモンド」第9話(最終回 前編) あの夜


 1965年。
誠の治療のため、リナ(池田エライザ)は進平(斎藤工)の死亡届を出していなかった妻・栄子となった。誠は亡くなった進平と栄子の子供として出生届が出された。それは長崎の病院でだけ使われる名前のはずだった。あの夜までは。

 起きたことがあまりにも衝撃的すぎて、ドラマが終わった今でも受け止めきれない。
進平が殺した男の兄貴分が現れ、カタをつけようと誠を誘拐。誠を奪い返しに行った鉄平(神木隆之介)は殺したのは自分だと伝えた。そう言わないと進平の息子の誠が殺されてしまうから。そいつらから逃げるために鉄平とリナは、その場で舟を漕ぎだし端島を離れた。

 その夜、鉄平と会う約束をしていた朝子(杉咲花)は、店の前でずっと待っていた。夜が明けるまで。

 すぐに二人が駆け落ちをしたと島中大騒ぎになった。
誠が誘拐された時点でハルさん(中嶋朋子)には全部話したんだから、せめて朝子には真実を伝えてあげて欲しかった。でも、鉄平はヤクザに追われる身だから、もし鉄平の居場所を知って朝子が追いかけてきたら、あるいは探そうとしたら危険が及んでしまう・・・鉄平が口止めしたのかもしれないね。

 鉄平は朝子にプロポーズしようとしていた。
手作りのギヤマンを手に。


 賢将(清水尋也)と百合子(土屋太鳳)の息子・孝明(滝藤賢一)と会った玲央たちは、鉄平の日記は春に亡くなった賢将の遺品の中にあり、朝子に渡すよう記されていたと知った。百合子は20年前、病気で亡くなっていた。

「父のメモには『渡した方が朝子のためか、そうじゃないのかわからなかった』と書いてありました。
いなくなった人の寂しい話ですからね。
父は時間の流れに賭けたんだと思います。
日記が朝子さんの手に渡るか、渡らないか・・・
それも神の思し召し。
そう思ったんじゃないかな」孝明


 真実を知ることが、鉄平を忘れて生きようとしている朝子のためになるのか、
今、穏やかに暮らしていこうとしている朝子の幸せを邪魔することにならないだろうか、
いや、知らないまま生きる方が辛いのではないだろうか、
でも、知ったところで会えないのなら知らない方がいいのかもしれない、
知ってしまうことで余計辛くなるのでは・・
二人の親友だからこそ日記を手にした賢将は悩み続けたろうと思う。

 もし時が流れて、朝子が自分から鉄平の真実を知ろうとする時が来るのなら、その時が知るべき時なのかもしれない・・



続きを読む

matakita821 at 18:40|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2024年12月16日

「海に眠るダイヤモンド」第8話 ダイヤモンド

「俺・・・なんかもっと・・こう・・
思いっきり笑って、
誰かのために泣いたり、
幸せになって欲しいって思ったり、
石炭が出て欲しいって
心の底から願ってみたいです・・・
ダイヤモンド・・・
俺も・・ダイヤモンドが欲しい!」玲央


 その言葉の通り、ダイヤモンドを掴むために自分で行動した玲央(神木隆之介)。
やっと心からの笑顔が見られた。

 いづみの鉄平を思う気持ちが玲央を動かし、玲央の行動が和馬(尾美としのり)や孫たちを動かし、そして賢将(清水尋也)と百合子(土屋太鳳)の子供へと繋いでくれた。妊娠に怯えていた百合子だったけど、あの時の子供はしっかりと育ったし、3人の子宝に恵まれたんだね。良かった。

 端島に生きた人々の思いは消えない。

 そして、端島は眠りから目覚めた。
黒いダイヤモンドを手にした鉄平は、そして島の人々は喜びの声を上げひとつになった。

 でも、『端島が復活したら、必ず』という約束は叶えられなかった。
鉄平(神木隆之介)はリナ(池田エライザ)と誠とともに、誰にも告げず端島を出て行った。

 進兄の死、誠の病気、出されていない婚姻届と出生届。
兄の死の責任を感じている鉄平なら自分の籍に入れ、リナ達の面倒を見ていく道を選ぶだろう。でも今度は端島にいたら生きていけない。鉄平の心は朝子(杉咲花)を求めているし、リナと魂が結びついているのは進平だけ。進兄(斎藤工)の代わりには誰もなれない。鉄平もリナもダイヤモンドを端島に置いてきた。そんな二人が一緒に生きていけるんだろうか。


 1964年、火災による水没放棄から4ヶ月が過ぎ、他の炭鉱に異動したり、退職し島を離れるものも多かった。しかし鉄平達は新たに未開発の石炭層発掘を進めていた。

 進兄、あのまま石炭と一緒に閉じ込められたんじゃなくて良かった。
仲間がすぐに引き返してくれたんだね。
でも助からなかった。

 進兄は端島がずっと続くと心から信じていた。
だから婚姻届も誠の出生届も急がなかった。
生きていて欲しかったよ。
そしてあの黒いダイヤモンドを掴んで欲しかった。




続きを読む

matakita821 at 00:01|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2024年12月08日

「海に眠るダイヤモンド」第7話 消えない火 


「端島は終わったりせん。
ここで・・・三人で・・幸せに」


 進兄、なんとか生きていてくれ!
リナと誠ちゃんの元へ帰るんだろうが!

 火を止めるためにポンプを止めた鉄平。
それが進兄の死に繋がるなんて、あんまりだよ。

 でもこのままで済ます鉄平じゃない・・
今まで見てきた私達は知っている。
でも、進兄の札を手に取った鉄平は・・・
まさか裏にして戻す訳ないよね?

 どちらにしろ辛すぎる。
改めてこの端島はとんでもない危険の上に成立していたことがわかる。
鉱員たちは毎日本当に命懸けで降りて石炭を掘っていた。
あの幸せも笑顔も振興も、石炭があってこそだった。
まだまだ続くはずだったのに海の底に沈めさせねばならない。

 火事が収まるとともに端島が終わる。
なんという選択だろう。
これ以上負傷者を出さない、
端島に生きる人達の命を守るための決断だったが、
端島が終わると、人々の生活も未来も消える。
命あってこそとは思うが、端島を絶望がおおっている。

 1964年、進平とリナの子・誠は一歳となり、百合子(土屋太鳳)と賢将(清水尋也)も結婚1周年を迎えた。鉄平(神木隆之介)と朝子(杉咲花)は住民たちにはバレないよう交際を続けていた。

 そんな中、夜中に島中に鳴り響くサイレン。
一番深い9片で起きた坑内火災は鎮火したかに見えたが、翌日、底に溜まっていたガスにくすぶっていた火が引火し爆発。火は燃え続けた。

 消火活動は通気を良くしてガスを拡散、石灰散布・揚水ポンプを逆流させ放水を続けたがおさまらず、酸素を止める密閉消化に変更。

 もし火が消えなかったら・・・
端島が終わる。
島民全員が不安と闘っていた。


続きを読む

matakita821 at 23:59|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2024年12月02日

「海に眠るダイヤモンド」第6話 希望の種 

 思いを確認しあった朝子(杉咲花)と鉄平(神木隆之介)。

「鉄平・・私、
お婿さんになる人とコスモス植えたいけん。
持っといて」朝子
「はい!」鉄平


 手渡された種の入った袋。
でも、その種は、やっと今、玲央(神木隆之介)によって植えられ芽を出した。
なぜいづみ(宮本信子)が持っていたのか。
二人で植えることは叶わなかったのか。

 閉山になった端島の写真に鉄平の姿はなかった。

「私も知らないの・・・
彼が・・・鉄平が・・どうなったのか」


 どういうこと?
坑内火災に遭って遺体が見つかっていないということ?
それとも行方不明になったの?
火災の原因が鉄平にあって耐え切れず消えた?
もしかしたら鉄平は生きているかもしれない?

 1963年、炭鉱閉山のニュースが相次ぐ中、端島の勢いは衰えなかった。
正月。リナ(池田エライザ)の妊娠を機に進平(斎藤工)は両親に結婚することと荒木家での同居を伝えた(実際はリナの戸籍を取り寄せることはできないし、進平の妻の死亡届は出していないので入籍はできず内縁関係)。

 多分、あの事は進平とリナが二人きりになっても話されなかっただろう。
あの男の遺体は本当に海流が沖へと運んでくれた。
あれからリナを捜しに来た者はいない。
進平の「端島なら、なんとかなる」という言葉は本当だろう。端島にいる限り、二人の秘密は隠しおおせる。
 
 リナは「荒木リナ」として生きていくことになった。
罪の意識を奥に押し込んで。
慣れない幸せに戸惑いながら。
リナにとっては初めての家族に守られた穏やかな時間が始まった。


続きを読む

matakita821 at 16:07|PermalinkComments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加

2024年11月25日

「海に眠るダイヤモンド」第5話 一島一家

「進平さん・・・死んじゃうかと思った」
「・・・(首を振る)」
「ごめんね・・ごめん・・」


 このふたりは人間としてギリギリの淵でどうしようもなく求めあっている。
二人なら一緒に生きられる、というよりも一緒に死ねるのかもしれない。
リナ(池田エライザ)の「死んじゃうかと思った」は「愛している」。

 妻の死を認めようとしなかった進平(斎藤工)が
リナにだけは「栄子は死んだ」と伝えた。

「もう誰も愛さない」
「愛さない」
「独りで生きていく」
「生きていく」


 ふたりだけにわかる思いの確認。
リナのために殺すことにためらいは無く、
「海流が沖へ流すと助からん」ことを伝える、
弟への嘘も上手な進平。

 でもきっとこのふたりに平穏な日々は来ない。
ジンクスは繰り返される。
多分、進平は死ぬのだろう。
進平のいない端島にリナの居場所はない。

 てことは・・・玲央(神木隆之介)はリナの孫なのか?
じゃあなぜ朝子(いづみ)は玲央に拘るのか。
鉄平とは結ばれなかった。結ばれなかったからこそ宝物を捜すように玲央を求めたのかと思ったが、そんなもんじゃないんだね、きっと。もっと深くて大きなもの。郷愁だけではなく、端島ですごした幸せな時間、島を出てから捨てて来たものを取り戻したかったのか、あるいは贖罪?

 ストライキ、部分ストライキ、ロックアウト、ロックアウト破り・・・
いつの時代も経営者と労働者の間には暗くて深い河がある。
これは戦争だ。生きる為の。
でも必死に戦っても、いつのまにか上同士で話が決まっている。
負傷した兵士は虚しいばかり。
その怒りは痛みを感じないトップではなく、ちゃんとその下の痛みがわかる人間に向けられる。

 賢将(清水尋也)は、いけにえだ。
鉱員や組合長らにとっては敵の息子であり、戦わずして勝利を得た卑怯者でしかない。鉄平(神木隆之介)も職員ではあるが、家族は鉱員だし、負傷したということは敵側とはいえ同じ兵士と認められる。そして鉄平のように正直に思いを発表することは立場上許されない。責められ罵られる賢将の心の傷は誰にも見えない。



続きを読む

matakita821 at 09:45|PermalinkComments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加

2024年11月18日

「海に眠るダイヤモンド」第4話 沈黙

「奇跡は・・人が起こす」百合子

 長崎での被爆。
死んでしまった姉。
原爆症に苦しみながらも祈り続けた母。
その母の介護をしながら、自分もいずれこうなるのだと怯え続けた百合子(土屋太鳳)。

 神は何もしてくれなかった。
戦争でたくさんの人間が死んだ時も、原爆が落ちた時も、その後も。
どんなに祈っても必死に救いを求めても沈黙していた。
その恨みを朝子(杉咲花)にぶつけてきた百合子。

 でも戦争を始めたのも人間で、原爆を落としたのも人間だ。
戦争を始めた人間、勝つために国民をコントロールした人間、
負けが見えていても戦争を終わらせようとしなかった人間、
愛国心の名の元に他国民の命を消滅させる決断をした人間、

 そしてそんな決定に従うしかなかった人間たち。
戦争は人の考える力を奪う。
戦争を始めた人間たちが望んだのは何も考えず従うロボットだから。

 迷いを振り払い生きる人達。
戦争になんの疑問も抱かず息子が戦地に向かうのをばんざいで見送った一平(國村隼)。
飢えさせないために娘達を疎開させ空襲に遭わせてしまったハル(中嶋朋子)。
自分の信仰のために娘を長崎へ連れて行き死なせてしまった百合子の母。

 誰も悪くない。その時その時を必死に生きていただけだ。
終戦を迎えても、いや戦争が終わってからがさらなる苦しみの始まりだった。
みんな自分を責めながら、後悔の狭間で自分の罪と向き合いながら生きている。
戦争の愚かさを、失った命の尊さを、その罪を、忘れずに生き続けることでしか償えないから。



続きを読む

matakita821 at 15:43|PermalinkComments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加

2024年11月11日

「海に眠るダイヤモンド」第3話 孤島の花

「さぁ、一緒にこの会社を潰そうじゃないか」いづみ


 どんな状態でいづみが端島を出たのかはわからない。
閉山でしかたなく離れたのか、その前に夢を求めて飛び出したのか。
外の世界でいづみ(宮本信子)は端島では得られなかったものを掴むことはできたのか。
端島にいた頃のような純粋な幸せを感じることはできたのか。

 金銭的に不自由ない生活、立派な家、心が通い合わない家族。
これが、いづみが望んだ人生なんだろうか。
端島を捨ててまで見た夢なんだろうか。

『一度見た夢を忘れることはできるのだろうか』

 1957年、端島は景気がいいけど、金回りがいいのは炭鉱員と職員だけ。
彼らをの生活を支えている「社外者」たちは年中無休で働いても常にカツカツ。
食堂を営んでいる朝子(杉咲花)の家も。
それでも自分の気持ちを引き立て、日々、ここで自分にやれることをやって生きていくしかない。

 そこに突然現れた『非日常』。
そりゃ参加するさ、夢もみるさ。
でもその夢も惨めに破れた。
鉄平(神木隆之介)は泥棒に堕ちた夏八木(渋川清彦)のことを
『(組合のお金を)半分を残したのは、権力に負け金にも負けた男の矜持だったのか』と言っていたけど、夏八木は泥棒にもなりきれなかっただけだと思う。半分残すことでプライドを保とうとした情けない男だよ。

 朝子を慰めようと連れ出した鉄平。
ふたりだけの花見。
離れた場所から見る端島は光り輝いていて美しい。
その中にいると逃げ場がなくて心が塞がれる時もあるのに。
でも朝子にとっては鉄平がいてくれれば楽園だったのかもしれない。

 鉄平はやっと朝子の気持ちに気づいたかね?( ̄▽ ̄;)
初恋の鞍馬天狗・・・
こっからふたりの距離は縮まるのかな〜。

 さて、「いづみさんは誰だ」問題だよ。
こんな大きな会社を夫と二人で興すだけの器量を持った女性というと・・・
やっぱりリナ(池田エライザ)か朝子だよねぇ・・
百合子(土屋太鳳)は、経営センスとかなさそうだし。
てか、旦那さんって誰なんだろ?
もしかして朝子が賢将(清水尋也)と一緒になって会社を?
まだまだわからんね〜

 百合子はないな〜と思ったのだが〜
『初耳学』にわざわざ呼ばれるってことは、もしかしていづみだから?とか思ったり・・・(笑

 第1話 地底の闇を切りひらく
 第2話 スクエアダンス
 第4話 沈黙
 第5話 一島一家
 第6話 希望の種
 第7話 消えない火


人気ブログランキング
人気ブログランキング
ドラマランキング
ドラマランキング
にほんブログ村 テレビブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村 

matakita821 at 17:00|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2024年11月04日

「海に眠るダイヤモンド」第2話 スクエアダンス

 
 賢将(清水尋也)は朝子(杉咲花)が好きで、朝子は鉄平(神木隆之介)が好きで、鉄平はリナ(池田エライザ)が好き。そしてリナは進平(斎藤工)と?百合子は誰が好きなんだろう。スクエアに入らず見ているだけ?

 百合子(土屋太鳳)の家庭もいろいろあったみたいだね。
亡くなった姉、悲しみで神に救いを求めた母は百合子の存在を忘れている。端島を出ていきたいけど、出て行ったところで惨めな思いをするだけ。ここにいるから好き放題できる。精神的にも身体的にも逃げ場はない。台風が島ごと自分と住人達を飲み込んでしまえばいいと思っただろうか。でも朝子だって働きづめのこの島から出ることはできない。島の住人のほとんどが閉塞感を抱えている。

 台風が来れば船は来なくなり、水と食料は無くなり、電気も通らなくなる。島中を海水が暴れまわり何もかも破壊していく。人の命も奪う。自然の驚異に人間は耐えるのみ。鉱員住宅は狭くて風通しも悪くカビとの闘い。部屋は奪い合いで大雨になると便所から糞尿があふれ出す。それでもいづみ(宮本信子)にとっては島の姿を見るだけで心がかきむしられるような場所。いろんな感情が混ざり合った複雑な思いがあるのだろう。

 前回、いづみはリナか朝子か・・と思っていたんだけど百合子の可能性も出て来た( ̄▽ ̄;) 出て行きたかったけど出ていけなかった島、閉山して離れることになっただろうが、離れてみて心をあの島に置いてきたことに気づいたのか。

 第1話 地底の闇を切りひらく 
 第3話 孤島の花
 第4話 沈黙
 第5話 一島一家
 第6話 希望の種
 第7話 消えない火
人気ブログランキング
人気ブログランキング
ドラマランキング
ドラマランキング
にほんブログ村 テレビブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村 


matakita821 at 08:00|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2024年10月21日

「海に眠るダイヤモンド」第1話 地底の闇を切りひらく


 2018年の東京、夢も希望もない、生きることに疲れているホストの玲央(神木隆之介)。そんな彼に突然プロポーズをし、店で大盤振る舞いをしたり、長崎へと連れて行く謎の老婦人・いづみ(宮本信子)。

 そして1955年の長崎・端島に生きる人々。
炭鉱業のために生まれたこの小さな島には人々の生活に必要なもの、学校、病院、郵便局、食堂、床屋、購買部、ビリヤード場に映画館、派出所、すべてがあった。

 炭鉱夫の中には事情があってここに流れ着いた者もいた。
草笛リナ(池田エライザ)も同じような一人。
どこに行ってもうまくいかず、『根っこがちぎれた海藻みたいに漂って』居場所を求め転々と生きてきた孤独な女。

 職員クラブの管理人・町子(映美くらら)に『あんたに何があって、どこから逃げてきたのか知らんけどさ、私達あの戦争を生き延びたとよ。そう簡単には死ねんさ!』と言われていたが、戦争が終わってまだ10年。危険な炭鉱で働く男たちも島で働く女たちも、あの戦争と必死に戦い、とにかく生き残ったのだ。

 島にとって重要人物である製鉄会社社長の三島に逆らい、島を出ていく羽目になったリナに鉄平(神木隆之介)が言った言葉。

「リナさん、人生変えたくないか?
ここから、変えたくないか?」


 すべてに諦めていたリナが鉄平のまっすぐなまなざしとくもりのない言葉を受けて希望を掴もうと思うことができた。その言葉通り、いずみの人生は変わったのだと思う。

 その同じ言葉を玲央に伝えるいづみ。

「玲央、人生変えたくないか?
ここから、変えたくないか?」


 誰にでも人生を変える決断をする瞬間がある。
それは誰かの親切だったり、愛情だったり、おせっかいだったり、願いだったり、偶然のおかげだったりする。端島の生意気な口を利いていた若い炭鉱夫は命を救われ、自分の行いを恥じ、心を開き、仲間を得た。いづみが玲央に近づいたのは恩返しのため?それとも叶えられなかった祈りを成し遂げようとしているの?いづみの言葉は玲央に届いただろうか。

 そもそもいずみはリナなのか。あるいは鉄平を思っていた朝子(杉咲花)なのか。
鉄平とリナに進展はあるのか。
1974年に閉山するまでにあの島で何が起こるのか。
あそこで生きていた人達はどうなったのか。
ミステリー的な面白さもあるし、人間ドラマとしても期待できそう。
二役もさすがの神木隆之介様。声も顔もすべてが別人。
こちらも視聴決定。でも来週はお休みなのね〜( ̄▽ ̄;)

 第2話 スクエアダンス
 第3話 孤島の花
 第4話 沈黙
 第5話 一島一家
 第6話 希望の種
 第7話 消えない火
人気ブログランキング
人気ブログランキング
ドラマランキング
ドラマランキング
にほんブログ村 テレビブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村 

matakita821 at 15:00|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加