岡本式特撮活劇「TAROMAN」

2023年08月06日

『帰ってくれ タローマン』

 「タローマン」再放送から1年。
「おやすみ タローマン」でタローマンチルドレンだけでなく
「タローマン」初体験の人々をも惑わしたNHK様からのお盆玉!
岡本太郎式特撮活劇「タローマン」特別編「帰ってくれ タローマン」
タローマン秘蔵映像公開でございます。

 まずは「タローマンえかきうた
複雑すぎて描けないっちゅーーねん!!
あっと言う間じゃねーし!(笑)

「便利な型ばかりつかっていると
けちくさい人間になってしまいます。
自由にでたらめに描きましょう。」


 はいっ!そうっスね。
でたらめでいいんだよ!いや、でたらめがいいのさ!

 岡本式特撮活劇「TAROMAN」特別編集版 捨てる主義のすすめ

 五里博士が対極主義のエネルギーを使い奇獣と戦うための武器生み出していた所に、隕石が落下。
ネギと工場の機械、五里博士の知性と狂暴性、すべての対極する物体がぶつかり合い融合した結果、「巨大奇獣 重工業」が誕生してしまった!

 奇獣・重工業の動きはめちゃくちゃで地球防衛軍は、なすすべもない。
奇獣ミサイルをぶこもうとしたが中には五里博士がいる!
そこで防衛軍が引き付けている間に風来坊と高津博士が中に入り五里博士を救出する作戦決行。

 ところが、そこにタローマン登場!
重工業に対抗意識を燃やしたタローマンはビルをもぎり取り高々と掲げた。
お互いのビルをぶつけあう二人。

 その頃、重工業の中央コンピューター室に侵入した高津博士達だったが
常識人間から解放された喜びいっぱいの五里博士は帰る気なし。
さらにエキサイトするのだった。

 しかし・・一方のタローマンは破壊に飽きてしまっていた。
「でたらめ」になれなかった挫折感を抱えた五里博士からの必死の呼びかけも無視。
しつこい五里博士に「芸術は爆発だビーム」発動。
重工業は木っ端みじんになってしまいましたとさ。

 地球防衛軍の皆様は五里博士の注文したネギ50箱をすき焼きで消化し、
高津博士は彼の対極主義エネルギー研究を受け継ぐ決意を固めたのでした。
五里博士の魂よ、安らかに眠れ!




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matakita821 at 14:10|PermalinkComments(0)

2022年12月03日

「タローマンヒストリア」

 今年の夏に、あの岡本式特撮活劇「TAROMAN(1972 or 2022)」が再放送されたこともあり「TAROMAN」とその時代が脚光を浴びております。
こちらの番組も「TAROMAN」とは何だったのか、なぜ大人も子供も夢中になったのか、そしてどうやって生まれたのか。あの熱狂の日々を振り返ってみる番組でございます。

 ナビゲーターは井浦新様。
彼もタローマンチルドレンなんでしょうね。

 第一章 タローマン誕生秘話

 「大権威 ガ・ダーン」の後番組として始まった「タローマン」だったが、プロデューサー補佐の加古捏三によると、誕生までにいくつものパイロット版が作られたそうな。

「太陽仮面 サンタワー」(1971)制作・燦光社
 当時できたばかりの太陽の塔をモチーフにした主人公が活躍。相棒は岡本太郎の新作「未来を見た」がモチーフとなっている。

 『♬ サン サン サン サンタワー
  お前は自分の屋根を 突き破っているか?
  捨ててしまえ お前の中の 常識人間
  俺の出る杭を 打ってみろ〜〜♬』


 いいわね。氷川きよし様に歌って欲しいわ ԅ(´´ิ∀´ิ`ԅ)ニ

「太郎侍」(1971)制作・藤映
 時代劇で他の特撮との差別化を狙った意欲作。岡本太郎の言葉で悪を斬る!
 太郎侍がかぶっていたお面は「タローマン」に引き継がれた。

 『ひとつ うまくあるなと 天が云う
  ふたつ きれいであるなと 地が叫ぶ
  みっつ ここちよくあるなと 人が呼ぶ  太郎侍 見参!』


 伴虚無蔵様(@「カムカムエヴリバディ」)を彷彿とさせる殺陣がかっちょ良かった。子供だけでなく大人のファンも掴めたかも。

アニメ「重工業T」(1971)制作・ティー・プロ
 作品「重工業」がモチーフ。「対極主義」がモチーフの巨大ロボットアニメ。

『♬重工業T〜 ぶつかる力がエネルギー 対極主義のこの体〜 僕の正体は〜♬』

 もうちょっとキャラを作り込んで欲しかったかしら( ̄▽ ̄;)

 第二章 タローマン 発展秘話

 そして生まれたのが「タローマン」。1972年から始まり、タローマンブームを巻き起こしたのち1987年まで放送されました。

 ここであの有名な「山口一郎コレクション」が一瞬だけ紹介されましたわ。
タロ消し、男子が夢中でばくりっこしてたわ〜
北海道には渡ってこなかった「太郎汁」・・・一度飲んでみたかったなぁ。
なんか飲んだら倒れる子が出たってんで問題になったよねぇ?





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matakita821 at 21:14|PermalinkComments(2)

2022年07月31日

岡本式特撮活劇 『TAROMAN』(8)(9)

 (8)「孤独こそ人間が強烈に生きるバネだ」

 奇獣・「痛ましき腕」が芸術家達を次々と誘拐し電磁カプセルに閉じ込める案件が発生!芸術家たちを孤独にし、新しいものを生み出させる過程で生まれるエネルギーを頂戴しようという訳さ。

 動体視力日本一の巨人・タローマンはスマートに「痛ましき腕」から芸術家達を救い出した。しかし、もうちょっと孤独を味わっていたかったとボヤく彼らの思いを尊重し、またカプセルに戻し宇宙へと置いてくるのでした。

 なんと今回は少年隊員だった北村さんが山口さんと50年ぶりの再会!!
なんということでしょう!ご本人は当時の事をあまり憶えていないそうだが、タローマンと過ごした濃密な時間は彼の人生に大きな影響を与えたことでしょう。

 
 (9)「なま身の自分に賭ける」

 最近平和ボケしている科学特捜隊員たち。その間に宇宙では奇獣・「午後の日」たちによる地球侵略の作戦会議が行われていた。しかし奇獣といえども組織の一員。会議では上下・左右に忖度し、己の考えを濁す者多数。

 そんなやつらをタローマンは許さない。何を恐れているんだ?!自分を信じ、自分に賭けないでどうする?!奇獣達の乗った宇宙船を投げ飛ばし、これまた自分では動かず奇獣を操り、うまいこと地球制服を企んでいるカッパ星人にも制裁を加えるのでした。

 「午後の日」かわいいよね〜♬ うちの庭にも欲しいなぁ。






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matakita821 at 06:28|PermalinkComments(0)

岡本式特撮活劇 『TAROMAN』(10)(最終回) 芸術は爆発だ


 最後に現れた奇獣は、なんと「太陽の塔」!
太陽の塔 VS タローマン、世紀のべらぼう対決!
これは昭和の特撮活劇史上でも忘れられない戦いでしたよね。

 タローマンが来る前に一応科学特捜隊(周りでワラワラしているだけ)と風来坊(武器はムチ。意味なし)が抗戦。そしてタローマン到着!観覧車を太陽の塔にお見舞い!すると真っ二つに裂けたのち増殖。敵が倍になっただけだと頭を抱える特捜隊。

 その後、最終回サービスなのか「明日の神話」、「千手」、「雷人」、次々と攻撃を繰り出すタローマン。すると粉々になった太陽の塔からさらに太陽の塔が!!街は太陽の塔に占拠された。非難ごうごうの皆さん。

 しかしそんな声は全く気にしないタローマン。ここで地球が滅びるのもまた良し。こののち、また新たな姿になるも良し。どんなにすばらしい芸術作品ができたとしても、満足してはいけない。破壊と創造を繰り返し、太郎が常に新しい太郎を創ってきたように。爆発とともに命を育んでゆくのだ!

 いや〜50年ぶりのタローマンとの再会。嬉しかった〜!
見ながらいろんな思い出が蘇りましたよ〜

 タローマンの特大ポスターを前に攻撃ごっこをしていたら好きな男子に見られ、ギョッとしたこと。
年末にタローマンの真似をして「芸術は爆発だ!」と叫びながら飛び上がったら低い天井に付いていたシャンデリヤもどきを破壊したこと。
そしてずっと欲しかったタローマン自転車を誕生日の朝に父が乗って現れた時のこと。
時が流れ自分は変わってしまったけれど、タローマンはずっとそばにいてくれたんだね。

『ありがとう いつも心に タローマン』

  『TAROMAN』を見て岡本太郎に興味を持ったかたは、2011年に放送されたべらぼうなドラマ、「TAROの塔」も是非見ていただきたい。
岡本太郎という人間、生きること、芸術とは、心の中で爆発が起こるの必須ですぞ。







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matakita821 at 06:18|PermalinkComments(0)

2022年07月27日

岡本式特撮活劇 『TAROMAN』(6)(7)

 
 (6)「美ってものは、見方次第なんだよ」

 ファッショナブルな大都会に生きる科学特捜隊のマミ隊員は「もっと美しくなりたい」という煩悩を抱えていた。そこに現れたタローマン。彼女を「奇獣 見つめ合う愛」たちの住む惑星ゲルダへ連れて行った。奇獣たちが自分と同じような悩みを抱えているのを知り、己を俯瞰で見ることができたマミ隊員は悩み解消。「絶対的な美」を獲得するわ!という野心を胸にタローマンと地球へ帰るのでした。

「若者の心に寄り添う巨人」タローマン、奇獣と戦ったり、地球乙女に気づきを与えたり、意外と多ジャンルに活躍しているぞ。君の隣にもタローマンは、いる!


 (7)「好かれるやつほどダメになる」

 奇獣・「赤い手」&「青い手」が現れ、タローマンの活躍を期待する人々。タローマンは全人類の期待を背負う万能ヒーロー。みんな大好きタローマン!いつでも応援しています、タローマン!タローマンパン美味しいよ!

 そんな風潮に逆風を立てるタローマン。戦わず「青い手」「赤い手」にこねくり回されビジュアルも見慣れたものではなくなり、失望したみなさんは去って行った。

 でも、これでいいのです。期待や好意になんて応えたくないし、そんなものはどうでもいい。いつでも自由、変幻自在。でもタローマン!期待を裏切り続けるスゴイ奴、それがタローマンなのです。

 山口さん、人気商売故のアーティストとしての苦悩を吐露されていました。






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matakita821 at 06:07|PermalinkComments(0)

2022年07月26日

岡本式特撮活劇 『TAROMAN』(4)(5)


 わたしゃ、最初、この番組は本当に70年代に岡本太郎監修とかで作られたのかと思ったよ(笑
映像のざらざらした感じとか〜登場人物とか〜(カーボーイハットにベスト着ているお兄ちゃんとか〜ビル壊される社長とか〜喋っているだけの科学特捜隊的な皆さんとか〜)そもそも70年代ってTVにシュールが散りばめられていたように思う。さらにテーマ曲がイカスぅ!| ‾᷄ω‾᷅)و✧ そらで歌えるようになりたいワ〜♬

 そして案内役の、昔「TAROMAN」を見ていた体のサカナクションの山口一郎さん・・普段がどんな感じだかわかんないんだけど、淡々と語る口調から「変さ」が溢れていて(笑)妙に引き込まれるぅ〜


 (4)「同じことをくりかえすくらいなら、死んでしまえ」

 コレまた過激なタイトル(笑)でも、どのタイトルも岡本太郎みしかない。

 「駄々っ子」という怪獣が暴れ出すが、世間の「どうせタローマンがやっつけてくれるよ」という声に反発したタローマンは、やる気を無くし怪獣を放置。そんなタローマンを見かねたのか同じシュールレアリズム星からタローマン2号が助けにやってくるが、そんなニセモノの存在をタローマンが許すはずもない。きっぱりと拒絶。タローマン2号に攻撃を始め、巻き込まれて駄々っ子もやられてしまうのでした。

 今回は山口さんが小さい頃に苦労して手に入れた「タローマン」フィギュアを紹介。ちょっと欲しいかも。

 (5)「真剣に、命がけで遊べ」

 奇獣「疾走する眼」が現れるがタローマンの攻撃は「気軽な趣味みたいな」絵を描いていた男に向けられる。タローマンのエネルギー注入を受けた男は命がけで爆発的な絵を完成させるのだった。そして「疾走する眼」をやっつけるのかと思いきや、鬼ごっこを真剣に、命がけで行うタローマンでした。

 今回も山口さんのコレクション、「タローマンかるた」紹介。
コレはぜひとも手に入れたい!








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matakita821 at 06:05|PermalinkComments(0)