「重版出来!」

2016年06月15日

「重版出来!」 最終話 私は忘れない!心が震える瞬間を… 

 さて、中田(永山絢斗)が連載を開始して半年が経った。
『ピーヴ遷移』は読者の注目を集め、中田伯は驚異の新人として
脚光を浴びる存在となっていた。
んが、原稿を落とすことはなかったが彼にはプロとしての自覚はまだ無かった。

 創作を始めると自分の世界に没入してしまう中田は寝食を忘れてしまう。
アシスタントに仕事を振る余裕はないし、もちろん待遇にも関心なし。
彼らが何を考えているのかも気にしないため、劣悪な環境に耐えられない
アシスタントは次々と辞めていくのだった。


「自己管理できない漫画家はダメよ〜
手ばっかりかかって利益が少ない。となると商品として価値がない」安井(安田顕)
「中田さんには才能という価値があります!」心(黒木華)
「才能があるってことと商業誌でやっていけるかって話は別でしょうが!
いつまで言わせんのかね、この小熊は」


 プロとしてやっていくってのは生活力とかコミュニケーション能力も
要求されるから中田には難しいよね〜( ̄∇ ̄;)
彼はただ漫画を描かずにはいられないから描いてきただけで、
それで金を稼ごうという発想にすらなっていないみたいだもんね。


 その事も問題だが心はアシさん達が『漫画を描いている時の中田が怖い』と
言っていたことが気になっていた。

「作品とシンクロしてんのかもな。
『ピーヴ』の主人公は今孤独にさいなまれて疑心暗鬼になってる」五百旗頭(オダギリジョー)
「入り込みすぎないよう気をつけてあげてください。
自らの傷をえぐって創作するタイプの作家は心のバランスを崩しやすい。
誰かが こちら側につなぎとめてあげないと」三蔵山(小日向文世)

 前は別の仕事を持っていたから、そこを中継することで
「生活」が成立していたのかも。
三蔵山先生の所ではちゃんと食事も出してくれてたし。
漫画一本になって部屋に籠りきりになるといい意味でも悪い意味でも
どんどん一人の世界にのめりこんでしまうもんね。
恋人や友達がいたら、いい息抜きにもなるんだろうがそういう存在もないし。
中田の世間の扉と通じているのは心だけ・・・
長く描いていくためにも、外界とのバランスが取れるようになってくれたらいいんだが・・

 心が訪ねて無理やり食事を摂らせたら作業を邪魔されたという感覚しかない様子の中田。
めんどくさいからかアシスタントももういらないと来たもんだ。


 しかし漫画家としての中田への関心はいろんな場面で高まっていた。
高畑(滝藤賢一)も強い興味を示し密かにライバル視している心情を伝えてきた。
成田メロンヌ先生(要潤)も高く評価していたし、
八丹先生(前野朋哉)も「会ってみたい」って言っていたんだって〜。

 しかしその割には世間での中田の漫画への反応が薄い。
ネットでは最初に掲載された時のように絵のヘタさへのバッシングもなくなっていた。

「嵐の前の静けさ」五百旗頭
「こっからだ、小熊。
『ピーヴ』の真実が見え始める第10話、こいつは久々にくるぞ!」
和田(松重豊)
「・・・・・・!」

 それが一体どんな状況なのか・・・
まだ体験したことのない心にはわからない。
でもなにやらときめきに胸が高鳴ったことでしょうなぁ・・・

 タイトルアニメーションには今までの登場人物総出演!
東江(高月彩良)さんもいたし、『エンペラー』の見坊(明和電機)も
居ましたョ〜!ヾ(*´▽`*)ノ
小泉(坂口健太郎)ったら「版」の字の影からひょっこり顔を覗かせとる!
さぁ、最終回が始まりましたぞ〜
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matakita821 at 17:06|PermalinkComments(8)

2016年06月08日

「重版出来!」 第9話 好きです 突然、愛の告白…成るか!? 初連載! 

先生・・・先生・・・!!連載 とりました・・・・!連載 とれたんです・・・
生きててよかった!生まれてきてよかった・・・!
」中田

 思わず出てしまった言葉・・・言わずにはいられなかった言葉。
彼が人生で初めて勝ち取った光。
望み続けたものが得られたこの日を中田は一生忘れないだろうなぁ・・
アシ仲間のナントカ君が笑顔で祝ってくれていたのも嬉しかったよ(ノ∀;`)

 でも、ここがゴールじゃないぜよ!
こっから始まるんだよね。中田の世界が。
連載とともに彼の漫画も彼自身も成長していってくれると信じとるよ。
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 涙を拭いて振り返ってみましょうかのぅ・・・
今回はタイトルアニメーションに初めて五百旗頭も登場ですョ〜


 さて、またしても梨音(最上もが)の家出で、製作がストップした高畑先生(滝藤賢一)。
すぐに心(黒木華)が対応し事なきを得たが、今回こそは原稿落ちるかもしれんと
和田(松重豊)も五百旗頭(オダリリジョー)も覚悟したさ。

 にゃんと、このところ月一でこの騒ぎなんで、五百旗頭も心に高畑先生と
話し合うようアドバイス。

「でも、プライベートに口を出すのも・・・」心
「プライベートが仕事を侵食してる。
言われたくなかったら切り離せって話だ」五百旗頭
「でも、恋愛って理屈じゃないじゃないですか。
好きだって思ったらダメだって分かっててもワーッと走っちゃうことあるじゃないですか。・・・漫画の受け売りですけど。あっ!打ち合わせ行ってきます!」

「・・・・・何か、今、ホッとした」壬生(荒川良々)
「僕も。 何でだろう」菊池(永岡佑)

 (* ̄m ̄)プッ・・・心が恋愛について言及した時の菊池さんの驚愕の表情・・・
五百旗頭すら言葉が出なかったぞ。

 就職してから出会いあり、失恋あり、スキルを積んできましたからのぅ・・
相手は漫画と漫画家さんだけどね。


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matakita821 at 18:00|PermalinkComments(6)

2016年06月01日

「重版出来!」 第8話 鬼編集長男泣き! 14歳の笑顔を取り戻せ! 

 今回もいろんな立場から出版業界が描かれました。
和田編集長の心のつぶやきがじんわりと響きましたぞ。
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 和田編集長(松重豊)は年に一度の『年計(この先一年の収益目標を役員に提出する計画表)』の書類作成がうまくいかず、というかエクセルが使えずイライラ。

「『部決会議』が編集部と営業部の闘いだとすれば、『年計会議』ってのは、
各雑誌の編集長と役員との闘いだ!( ̄曲 ̄)」壬生(荒川良々)
( ̄曲 ̄) 闘い!・・・ばっかりですね・・・」心(黒木華)

 壬生の顔マネをする心がかわいい(* ̄m ̄)プッ
そして今回のオレンジ系のファッションもすごく似合っていてキュートぉ〜


 和田編集長は気迫で乗り切る作戦に出た。
役員のツッコミは容赦ない。
言葉に詰まったら、そこから一気に切り崩され、終わり。
雑誌の存続に関わる大事な闘いだす。
和田が」会議室という舞台を広く存分に使ってパフォーマンス(?)に成功!
岡部長(生瀬勝久)言うところの「力技」で付け入る隙を全く与えませんでした。


 年に一度、『年計』が終わった後に『重版』で慰労会をする和田と岡。
二人が入社した頃とは出版業界も編集長の仕事もかなり変わってしまったらしい。
どんぶり勘定の年計でも楽勝・・・
特に策を練らなくてもジャンジャン雑誌が売れまくっていたあの頃。

 今は出版業界全体が斜陽を迎えている。
取次も倒産する。大手書店の閉店も目立つ。
いつのまにか消えている個人経営の書店・・・
作り手も売り手も努力が報われにくい。

「何でこんな時代に編集長になっちゃったかなぁ〜!」和田
「お互いにな」

『コンビニで雑誌を買えるようになった。
ボタン一つでネットで本が買えるようになった。
時代にのまれ、消えていくものがある』和田編集長


 さて、そんな時代に漫画家として生きることはどんなもんか・・・

 好調だった大塚シュート先生(中川大志)がネームを描けなくなり、
五百旗頭(オダギリジョー)のところへ相談に来ました。
コミックスの評判が気になり、つい『エゴサーチ(ネット上で自分の評価を検索し確認すること)』したら『偽善サッカー漫画!』とか『こいつの漫画、イイ奴しかいねぇ』
『うさんくさい』等辛辣な感想が書かれたのを読んでしまいショックだったようです。

「まぁ、ネット見ても平気な作家さんもいるけど、君の場合はダメなんだよ。
君は共感力が高すぎる。
君は他人の喜びや悲しみを自分のことのように感じてしまうし、
他人の考えを理解したいって思いも強い。
それは作家としては最強の素質だ。
だからこそ、ネットには向かない。
マイナスの意見に共感しすぎて自分がボロボロになってしまう。
だから、ネームが描けなくなった」五百旗頭

 なるほど〜!共感力がポジティブに使われると作品にいい感じに反映するけど
ネガティブ方面に引っ張られると、どんどん底なし沼に引き込まれてしまうという・・
でもこれを自分でコントロールできるようになれば、大きな武器だよね。
ネームが止まってしまった理由を五百旗頭に分析され納得できた大塚先生は開き直ったのか、またネームが快調に進むようになりました。


 作家さんの不安を取り除いてあげるのも編集者の仕事なんだね。
今までできていたことがなぜできないんだろう・・その理由を探り、
作家自身が自分でトンネルを抜けられるよう手助けする。
作家さんのタイプによって方法も変わるだろうし、
どこかカウンセラーのような仕事でもあるね。


 実は「わんこネーム(@壬生、わんこそばのように次々とネームが浮かぶ様を言う)」だった中田(永山絢斗)もネームが作れなくなっていた。
以前は昼休みにも描いていたのに、今じゃ家でも進んでいないそうな。

 なぜなんだろう・・
心は「中田の他人の心を理解しないところが作家としての弱点かもしれない」という五百旗頭の言葉を受け、作品を読み直してみた。
すると、どのキャラも似ており、行動や考え方も一通りしかないことがわかった。
和田からの批評『展開ヨシ 読ませる ただし魅力に欠ける!
の意味もやっとわかった。

「他人を理解する力の欠如・・・」五百旗頭
「はい!」

 大塚君と正反対に共感力が異常に低い、他人に興味がない中田・・・
この壁をどうやって乗り越えるかねぇ・・・


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matakita821 at 21:12|PermalinkComments(6)

2016年05月25日

「重版出来!」 第7話 天才 VS 凡人・・・マンガの神様に愛されたい!

 自分が神様に選ばれない存在だと知るのは辛いことだ。
でも、本当は選ばれなかった訳じゃない。
自分が選んでいなかった。

 いつか描こう・・・
いつか勝負をしよう・・・
いつかわかってくれる人が現れる・・
「いつか」は自分が一歩踏み出さないと永遠に来ない。
「いつか」と言っている時点で自分の本気を捨ててしまっている。

 20年・・・十分すぎる準備期間を終える決意をさせたのは中田(永山絢斗)。
それは彼が、沼田が見ないことにしてきた嫉妬や闘争心を掻き立てたから。
無防備なほど「自分」であり続ける中田の姿を見て、
「自分」から逃げることにうまくなっていた自身に気づかせられた。

『ずっと漫画のことだけを考えていた。
子供の頃から。365日。24時間。
幸せだった。現実なんていらなかった。
ただ漫画の中だけで生きていたかった』


 これは挫折ではない。
沼田は長い夢から覚めたのかもしれない。長くて楽しい夢・・・
そして今、現実を生きている。地に足をつけて。
描くことを楽しんでいるような絵と『今年も続々 新酒出来!』の文字が
これからの沼田の人生を現していると思った。
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 さて、『バイブル』編集部ではインターネットユーザーの取り込みを図るために全員でSNSを始めたのよね。
その内容は・・・

 壬生(荒川良々)は主に食べたもの報告。

 五百旗頭(オダギリジョー)は業務連絡的な内容(ex. 「『ドラゴン急流』4巻本日発売となりました」「今日は天気がいいです」「亀を見ました」でそうで・・・
「つまらねぇ・・・ひたすらつまらねぇ!」壬生

 安井(安田顕)はさすがに慣れてる。主に娘の成長記録なのかしら・・・
なにげに同僚に「いいね」強要・・・
でも一番人気でじわじわとフォロワー数を増やしているんだって〜。

 阪神の応援ツイートをしていた和田編集長(松重豊)は巨人ファンに絡まれて
ケンカになり炎上。
まとめサイトまで作られたそうな。ストレスだね〜( ̄∇ ̄;)
 
 そして心(黒木華)は「@小熊」で担当の高畑先生(滝藤賢一)や中田のことをつぶやいている。
以外なことに中田への応援コメントが結構来るんだと。

 その中田は三蔵山先生(小日向文世)の所でお世話になっているのだが、
奥さんの時枝さん(千葉雅子)にどう接していいかわからず失礼な態度を取っていた。しかも失礼だという自覚もない。

 場の空気を常に読み雰囲気が悪くなるとさりげなくフォロー、
険悪になった後は時枝をいたわるだけでなく、
中田にもしっかり指導をいれる沼田(ムロツヨシ)。

 中田は祖父に育てられたんだけど、母親と暮らしていた時は
犬のように首輪で繋がれ一日1食だったそうな。
壮絶な体験を淡々と話す中田にギョッとする沼田。

「お前・・よくこれまで・・・」沼田
「漫画がありましたから」中田

 中田にとっての漫画は命綱。
彼にとって描くことは生きることなのだと沼田は改めて知った。
回りへの気遣い中心に生きている自分とは正反対に常に自分の世界に没頭し
自分中心に生きている中田の存在は新鮮でありながら脅威だったはず。

 仕事場に来た心にネームノートを見せたくて座っている沼田にぶつかったのにも気づかない中田。
長嶋も打順が来ると、頭の中はホームランのことだけになるから他の選手の足踏んづけたことにも気づかないって一茂も言ってたもんね〜
天才って頭の中の優先順位がないっていうか、だからこそすごい集中力を発揮することができるんだろうけど、知らないうちにもめ事作っちゃいそうだよね。

 中田の言動すべてが『才能あるもの』『選ばれた者』『大物』として見えてくる。
対する自分の小ささ・平凡さを際立たせる・・・


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2016年05月18日

「重版出来!」 第6話 勝ち続ける仕事術・・・新人ツブシの秘密とは?

 編集部の汚れ仕事を引き受けている安井(安田顕)・・・
それもまた『バイブス』への愛。
もちろん犠牲精神だけじゃないだろう。
家庭人として編集者として悩んだ末に彼が選んだ仕事のスタイル。

 ずっと嫌味なスネ夫だと思ってきた安井が初めてカッコよく見えた。
憎まれようと蔑まれようと、決して雑誌をつぶさない。
そのためなら自分の本当の思いは隠しヒールになって稼ぎ続ける。
いつものように冷めた表情で定刻に退社する安井の背中から
仕事人としての誇りと覚悟が伝わってきた。
ラストのアカウント削除の潔かったのぅ・・

 そして、そんな安井の思いをちゃんとわかって感謝する和田編集長もさすが。

「安井、いつもありがとな。
お前が確実に稼いでくれるおかげで他の作品で冒険できる。
勝負するところで勝負できてんだ」和田(松重豊)
「給料分の仕事を してるだけです」安井

 誰が正しくて誰が間違っているとかじゃない。
みんな葛藤しながら自分の信じる道を歩いて行こうとしている。
それぞれの覚悟にこちらの胸も熱くなったよ。

 でも、いつか安井が本当にやりたい形で思いっきり
仕事ができる日が来てほしいよね。
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 それでは、振り返ってみますかのぅ・・・
今回は安井のSNSアカウント「編集者残酷物語」のつぶやきを
挟みながらいきますョ〜。

 先週、安井が東江さん(高月彩良)に「今まで描いた分、全部ボツ!」と
宣告した理由ですが・・・
実は『ガールの法則』の映画で主演する茅ケ崎ゆうなの事務所から
主人公のキャラを茅ケ崎ゆうなと同じツインテールにして欲しいと頼まれたからだった。

 何の説明もされず変更を命じられた東江は混乱しつつも、指示された差し迫る締切に間に合うよう必死に描き続けていた。
しかし疑問があっても正月休みで家族で海外へ行っている安井とは連絡が取れず、救いを求め心(黒木華)に電話をしてきた。
心配になった心はすぐに彼女の家を訪ねたさ〜
ほっとした東江は心の顔を見ると泣きだしてしまった。


「最初は髪形だけを変えればいいと思ったんです。
時間はないけど寝ないでやれば間に合うかなって。
でも、髪形を変えると衣装も合わなくなって、
ルックスが変わるとしぐさも変わるし、
しぐさも変わると構図も変えないと画面のバランスがとれなくて・・・
全部直したいけど時間がないからできなくて・・・」
自分でも納得がいかない・・・(涙
原作がかわいそうで原作の先生にも申し訳なくて
私が描かない方がよかったかもしれません・・・」東江

 失礼ながら東江さんって絵がうまいだけで漫画家としてのセンスってないのかしら・・・・とか思っちゃってたんだけど(ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ )ちゃんと考えてるではないですか〜
そうだよね。髪型だけ変えりゃいいってもんじゃないよね。
東江さんが苦しいのは急な変更でも納期でもなく、納得のいく仕事ができないこと。
そして無念に思いながらもそんな原稿を渡さざるを得ないことだったんだね。


「東江さん、とにかく今はベストを尽くしましょう。
東江さん、東江さんの絵は素敵です
華やかでかっこよくて『ガールの法則』にぴったりです。
締め切りまで あと3日、踏ん張りましょう。
漫画家になりたいっていう東江さんの夢目前なんですから」

「はい」

 ちょっと落ち着いたふうの東江に安堵する心でしたが
安井への怒りがふつふつと湧き上がり抑えられない!
仕事始めで出勤してきた安井に向かっていったさ。
編集部のみなさんは固唾を飲んで見守っております。


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2016年05月11日

「重版出来!」 第5話 運を使いこなせ! なるかド下手新人デビュー

 今回は運の使い方と師匠のお話。
その一例として様々なギャンブルにチャレンジする和田編集長(松重豊)の姿も描かれました。
「社長 久慈勝 伝」もあり、いつもとちょいと違った構成の「重版出来!」でしたぞ。
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 さて、五百旗頭(オダギリジョー)は最近、誰かの視線を感じており、編集部ではストーカー被害疑惑が湧き上がっていた。
って、その時ストーカー候補として「元妻」ってワードが出て、ドキン!
五百旗頭、離婚経験者なのね〜
で、今は独身なのね〜ヾ( 〃∇〃)ツ キャッ!


 実はストーカーは心(黒木華)だった。
五百旗頭を心の師匠と仰ぐ心(ややこしや)は彼を観察することで何とか近づこうとしていたのさ〜
心によると五百旗頭は希に見る善人。
買い物のおつりは必ず募金箱へ入れる。
困っている人がいれば、すかさず助ける。
車が来なくても信号順守。

「あんなに仕事ができる上に尋常じゃないレベルの善人だなんて!」

 編集者としても人間としてもすばらしい!
サウイフモノニ ワタシハナリタイ!!
でも男性としては見ていないらしい・・・( ̄∇ ̄;)

 
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2016年05月04日

「重版出来!」 第4話 目指せ金の卵発掘! 新人ツブシに宣戦布告

 さて、今回は持ち込み見習い修業中の心(黒木華)と漫画家をめざす卵さんたち、そして今までベールに包まれていた編集者・安井(安田顕)の正体発覚!という話。

 「持ち込み」とはなんぞや・・・
自分の描いた原稿を直接編集部に持ち込み、編集者に見てもらうという
描き手にとっては道場破りのような真剣勝負の場。


 心も「持ち込み」初体験。
原稿を見る五百旗頭(オダギリジョー)の隣でメモを取りながら学習中。
本日は3名の持ち込み者がおります。

 いろんな人がいるもんですなぁ・・
初めての編集者に会うんだから持ち込む漫画家さんも緊張しているとは思うけど
二人目の人みたいにあまりにも秘密主義だと話進まないよねぇ・・・( ̄∇ ̄;)
かと言って持ち込みに慣れすぎてる一人目もどうかと思うけど。


 五百旗頭が採用を決めたのは3人目の大塚さん(中川大志)。
彼だけが原稿を読んでいる五百旗頭の反応を読み取ろうと必死だった。
自分の漫画をいいものにしたいという意欲が伝わってくる顔だったもんね。

 五百旗頭のお許しが出たんで、心もめでたく新人発掘デビューすることになりました。
『バイブス』編集部では持ち込み希望者の電話を取ったものが担当するルールになっているんで、電話が鳴ったら心は飛びつくようになりましたとさ。

「黒沢さんが羨ましいです。
僕らが逆立ちしても取り戻せない感覚持ってるんだもんなぁ・・」菊地(永岡佑)
「時代を掴む感性、若い読者に最も近いセンサー・・」五百旗頭

 そうだよねぇ・・・ルーキーだってベテランにはない良さがある。
今を生きている若者としての自然でフレッシュな感覚、
その世界に染まっていないが故の素直なものの見方。
何より新人漫画家のためになりたいという前向きな熱意。


 心が出会った初めての持ち込み漫画家さんは、義父で林業を営んでいたけど婿に家督を譲った後、若い頃の漫画家の夢を叶えようと執筆を開始した78歳の古舘市之進さん。

 画風はほのぼのシュールといいますか・・心によると『のらくろ』?
若者が読者層の『バイブス』向きではないと判断し、シルバー層向けの雑誌に持ち込みするよう提案しました。

 高齢の新人さんに最初は戸惑い、うまいこと言えなかった心でしたが
「何歳だって新人ですよね!
相手がご老人でも本気でぶつからなきゃ失礼ですよね!」

と、自分なりの誠意で向き合おうと行動した心がまぶしかったわ。
こういうところから繋がりができていくんだよね。
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2016年04月27日

「重版出来!」 第3話 天才 VS ド新人編集!先生の信頼を守りたい

 さて、今回は初めて担当漫画をもった心(黒木華)と
編集者として壁にぶち当たってしまった壬生(荒川良々)のお話。


 心が担当することになったのは、にゃんと『バイブス』1、2を争う人気作品である
高畑一寸先生(滝藤賢一)の「ツノひめさま」!
「ツノひめさま」はアニメ化もされており、海外での人気も高いそうな。

 五百旗頭が見出した作家でデビュー第一作が「ツノひめさま」で大ヒット。
以来10年間ずっと『バイブス』の看板作品を描いているんだって〜

 いや〜和田編集長(松重豊)打ってでたね〜
こげな大物をド新人にまかせるとは。(o ̄▽ ̄)ノよっ!太っ腹!!


 もちろん心は気合十分。全力投球。
アオリ(作品の扉や最後のページに入れる短い文章のこと)を一生懸命考え終電を逃し、編集部に泊まってしまいましたとさ。

 『アオリ』は編集者が毎号内容に合わせて考えるんだと。
『作品を盛り立てる装飾であり、編集者の腕の見せ所でもある。
ただし、アオリがうまいからと言って、特に出世はしない』 by 壬生 平太


 打ち込み百本!
心は百本考えたアオリを五百旗頭(オダギリジョー)に見てもらったんだけど、
全部ボツ!

「アオリはさ、俺達編集者から作家へのメッセージでもあるんだよ」

 難しいものです。
そこで麺友でもある隣の先輩、壬生に指導を仰ぐことにしました。


教えてください!
壬生さんの編集道聞きたいです!是非に!!


 食の好みの合う二人、教授は主に食堂で・・・( ̄∇ ̄;)

「アオリってのはな、むやみに煽ればいいってもんじゃねぇ。
次号への興味を持たせつつ、ネタバレしちゃいけねぇし、悪目立ちしてもなんねぇ。
食いもんで言えばマスタードだ。
ちょっと付けて食うと肉の旨味が増す」
壬生
「旨味!!」
「うまみだ」

 心はアオリ修行のために読者アンケートを三か月分(約24000通)読んだんだって〜
「ツノひめさま」の今後を考える上でも参考になったと伝えたら・・・

「バカちん!読者の意見に左右されてどうすんだ?!
俺達はなぁ、読者に媚びを売ったりせず、漫画家と二人三脚で
ひたすらいいもんを創りゃいいんだよ。さすれば結果はついてくる!
・・・・それが・・・編集道だ」

「・・・勉強になります!!」

 てなことを断言した壬生でしたが・・・
担当している成田 メロンヌ先生(要潤)の『黄昏ボンベイ』は読者アンケートの最下位が続き、打ち切りが決まったという・・・
女の子のいるお店に連れて行って気分を盛り上げ、次回作について話そうとしているようですが・・

「壬生・・・成田君つぶすなよ」和田編集長
「|||(-_-;)||||||・・・」壬生

『自分が打ち切りにしておいて・・・!つぶしたのはどっちだ?!』壬生心の叫び

 こりは・・・正念場ですなぁ・・・
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2016年04月20日

「重版出来!」 第2話 これが僕の仕事だ! 幽霊社員の本気の営業 !

 今回も笑って泣いて元気をもらった、充実した回でした。
ますます心が愛おしく思えてきましたぞ。
そして『バイブス』編集部だけでなく営業部にまで応援の気持ちが広がりました。


 さて、今回は先週ふわぁ〜っと出て来た営業部の小泉 純(坂口健太郎)と
三蔵山先生(小日向文世)の元アシスタントだった八丹先生(前野朋哉)、
そして八丹の担当編集者である菊ちゃんこと菊地(永岡佑)のお話。

 小泉君はコミック担当。
情報誌の編集部希望だったんだけど営業にに配属された。
なぜ自分は選ばれなかったんだろう、いつまで営業にいればいいんだろう・・
そんな思いに囚われ続けて3年・・・
ずっと異動願いを出し続けているそうな。

 その無念な思いはもちろん仕事に反映され、やる気があるんだかないんだか・・
押しも弱いし、そもそも腰が引けてるのが見え見え・・・( ̄∇ ̄;)
書店のみなさんからは『ユーレイ』というあだ名で呼ばれております。


 今日も今日とて重版のかかったオーノ先生のサイン会開催を安井(安田顕)に提案したんだけど、「やらない」と一蹴されとる。
「忙しいから!」

 って、アンタ、今明らかにSNS更新してるじゃん!と思っても言えやしないよ・・・

やらないの!
サイン会なんてギャラも出ないし作家さん疲れるだけなのに
なんで協力しないといけないの?
売るのそっちの仕事でしょ? ( ̄‥ ̄)」安井

 あっさり引き下がる小泉を見ていた心(黒木華)は、つい声をかけてしまいました。

もうひと押し・・・すればどうですか?」心
「え・・?」小泉
「せめて作家さん本人に意志の確認してもらえませんかって」
「いや・・・営業は編集にそこまで口出しできないから・・・」

 そうなのか〜い?( ̄∇ ̄;)
もう最初っから断られるだろうな〜って準備した顔に見えたけどぉ〜


 そして新刊の部決資料(新刊部数決定基礎資料)(過去のデータから今後の売上を予想し各コミックスの発行部数を決める)を和田編集長(松重豊)に渡したら・・・

『ねうねう』初版5千部う?!
NGNG!ありえません!これっぽっちの数字なんて。再検討願いまーす」

と、突っ返されてしまったわぁ〜

 一応小泉も営業部の方針を伝えようとはしたんだけど、聞いてもらえず・・
直接親分に抗議されるという・・・

 営業部長の岡(生瀬勝久)は和田と同期。
やり合うのは毎度のことらしく岡は和田の扱いに慣れている。
決着は部決会議(部数決定会議)へと流れた。

 そもそも部決会議とは・・・
それぞれの部門での単行本発行数を決定する会議だってよ。


「部数を増やしたい編集部と部数を抑えたい営業部との戦いだ」壬生(荒川良々)
「つまり・・・営業部への・・討ち入り・・」

 この時の黒木さんの表情がめっちゃかわいかった・・(* ̄m ̄)プッ

 和田編集長はタマルハイツ氏の「ねうねう」第一巻の発行部数に早速意義を唱えた。
5千部だと全国の書店に行きわたらず、各書店への入荷も少数になるため
「平積み」(表紙を上向きにして並べること)ではなく「棚差し」になっていしまう。
棚差しだと気づかれまま返品になることも多く、
一巻が売れなければ次巻は出せないかもしれない!

 なるほど〜そうだよね〜
よっぽど話題の作品じゃなきゃ途中から読み始める人なんていないもの。
そもそも5千だったら地方になんて回ってこないんぢゃ・・・
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2016年04月13日

「重版出来!」 第1話 夢を描いて感動を売れ! 涙と勇気がわきだす新人編集者奮闘記!

 おもしろかった!
まずは主人公が周りを無視して暴走するようなキャラではないのに、
ほっ・・ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
心自身は前向きな情熱を素直に見せる子だけど、
彼女を迎える『バイブス』編集部という器自体におおらかな熱さがあるから
安心して見ていられる。
そして登場人物たちが各々の思いと温度を大切にしながら行動しているのに
ドラマ全体の連帯感がじんわりと伝わってくる。
何より主人公以外のそれぞれの個性をドバーーっと一気に
見せようとするのではなく今後に期待って思わせてくれたことが良かった。
ドラマ自体が持つ清々しくて軽やかなリズム感に気持ち良く乗せられました。

 これはもちろん視聴決定。
記事も書いていきたいと思います。
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 さて・・・『重版出来(じゅうはんしゅったい)』とは・・・
『出版業界の全員が幸せになれる言葉』だそうな・・・
その意味はラストにわかりました。

 それでは振り返ってみましょう。
日体大に通っており柔道のオリンピック代表候補だった主人公の黒沢心(黒木華)は
試合中の膝の負傷で柔道の道を諦めることになった。
そして20社を超える企業の面接に落ちたのち大手出版社・興都館(こうとかん)の最終面接に臨んだ。

 この面接の場面から魅せてくれたね〜
心はここにきて『面接は柔道と同じだ』という学びを得ていた。

『たった10人の採用。私は回りを蹴落とすんじゃない。
10人に選ばれる!』

『慣れると見えてくる。相手の心の動き、息遣い。
技は相手が息を吐くと同時に仕掛ける』


 面接会場に行く途中にお掃除のおじさんがいるんだけど、
そのおじさんにもしっかり挨拶する心。
そして、そのおじさんは高田純次。
そりゃ何かあるわよねぇ・・・(* ̄m ̄)プッ


 面接会場では面接官達の呼吸を捕らえ、自分を表現することに成功。
柔道を始めるきっかけとなった漫画、さらに選手時代に他国の選手との
コミュニケーションの助けとなった漫画のすばらしさを話し、
創り手となることへの強い意欲をアピールしました。

「今の私が心から熱くなれる場所はここしかないと思いました!」

 で、いい感じに進んていたら・・・
突然、掃除のおじさんが乱入しモップで襲い掛かってきた!
とっさの判断でおじさんを投げ飛ばし、みなさんを守った心でしたが・・・
実はおじさんは興都館の社長・久慈だった。
落ちたと思って落胆するが採用決定!
しかも希望通りのコミック誌「週刊バイブス」編集部に配属されたのでした。

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matakita821 at 17:29|PermalinkComments(8)TrackBack(9)