「けものみち」

2006年03月10日

「けものみち」最終回

 民子(米倉涼子)の故郷に現れた小滝(佐藤浩市)は
民子を抱き寄せ「一緒に帰ろう」と甘い言葉を。
「だめだ!こんな奴についていっちゃだめだ!」久恒
「わかってる・・全ては自分で決めたことだから」
小滝について行く民子。
しかし、「君が必要だ、俺のそばにいて欲しい」つかんできた小滝の手をはずして
久恒(仲村トオル)の元へ。
「アンタはここで生きていけよ・・」
それにも従えず行方不明になる民子。

 ここで生きていくことが幸せなのはわかっているのです。
でも、もう戻れない。
たとえ行き先に死が待っていようとも突き進むしかないのです。

 芳仙閣の部屋で秦野(吹越満)から奪ったディスクを見つめる小滝。
そこに間宮がやってくる。
「黒いネットワークが全て入っているチップが特捜でも見つけられなかったみたいですよ」知らないふりをする小滝。
「気が済んだでしょう。二十年前、あなたの父親は鬼頭洪太に自殺に追い込まれた。
無意味なものですよ、積年の恨みなんて・・」
青ざめる間宮「期待してますから、信用してますから!」

 何気に命ごい?
甘いな・・間宮も。
こともなげに恨みを「意味がない」と言い放つ小滝。
人間の感情を全てなくしてしまったのでしょうか。
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matakita821 at 15:39|PermalinkComments(2)TrackBack(6)

2006年03月04日

「けものみち」第八回

 消えた小滝の心配をする民子(米倉涼子)に、久恒(仲村トオル)は
「小滝章二郎という男はこの世には存在しない」小滝の本名はキリサワシュウジだと
教える。
 「あんたのことは俺が守ってやるよ。あんたは俺の大事な金ずるだからな」

 ん〜いまいち久恒の真意がわかりませんが・・・
民子に惚れてるのでしょうか?

 秦野(吹越満)と密談する消えたはずの小滝。
後ろの席から絞めてやろうとしている秦野に気づきながらも
「鬼頭洪太の時代はまもなく終焉をむかえます。
先の事を考えませんか?
そのためには手放して欲しいものがあります。
鬼頭洪太が一番大事にしているものです」

 このドラマで1番不気味なキャラである秦野、キレ方も怖かったですね〜
珍しいタイプの底知れない恐怖を感じさせるキャラクターを創りあげていました。
スケールの大きさを感じさせる吹越満さん、今後も要チェックです。

 小滝から民子に電話が入る。
「私はもうそこには戻りません」
また、語りが入る民子。
「この部屋に初めて来た日から今の私が始まった・・・
都会の真中に開いたけものみちの入り口」
「けもの道ですか・・・
しかし、あなたはとうにわかってたんじゃないですか?
けもの道にはけもの道の歩き方があることを・・」

 民子って、何かそれどころじゃない状況でもよく「けもの道」話するよな〜
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matakita821 at 22:20|PermalinkComments(4)TrackBack(5)

2006年02月26日

「けものみち」第七回

 二回も録画の失敗で見られませんでしたが、やっと今回は見ることができました。
どんどん最終回に向かって加速がかかってる感じですね。

 食事に毒が混入されていたため苦しむ鬼頭(平幹二郎)。
命に別状はなかったが、民子(米倉涼子)か米子(若村麻由美)のどちらかが
毒をもったとして疑われる。
意識を取り戻した鬼頭に
「民子は私が連れてきた手前責任が・・」といいよどむ秦野(吹越満)、
鬼頭は「こっちで片をつける」と。

 キョワイ・・・
民子じゃないと思うけど、疑われて民子消される?

 麻布は鬼頭の見舞い客であふれ、その対応に米子は大忙し。
間宮が芳仙閣の美代子を伴って見舞いに来る。

 いつのまに、美代子が間宮と?
何でいっつも芳仙閣?
けっこうみんな出会いの場がないのね・・・

 久垣(仲村トオル)は警察を辞めて、雑誌の編集長に鬼頭洪太のネタを
売る。病状はかなり進んでいる。

 警察を辞めて自爆する覚悟でしょうか・・・

 さて、鬼頭のことで米子を問い詰める民子。
16の時に鬼頭のところへ来てからの月日によって変わってしまった自分の
ことを初めて正直に話す米子。
「ごめんなさいね、ステキだと思うけど私の趣味じゃなかったわ・・」
と、民子の店で買ったイヤリングを渡す。
「けものみち・・・一度入った者はね、決して抜け出せないの・・」
 それが、米子からの民子への最後の言葉でした。

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matakita821 at 19:31|PermalinkComments(2)TrackBack(5)

2006年02月04日

「けものみち」第四回

 さて、民子(米倉涼子)は、連続放火犯が6件全ての放火を自白したと
小滝(佐藤浩市)から聞かされる。
「どのような犯罪も立件されなければ犯罪ではない。
何もなかったのと同じことです。この世の中にはいくらでもあります。
あなたはもはや、殺人犯ではない」
ほっとする民子。

 でも、これって逆に立件されなかったら、どんな犯罪もありえる
ってことだから、恐いっすよね〜

 鬼頭家に戻り風呂に入っている民子は、黒谷が覗いている気配に気づく。
「あなたには学習能力ないのかしら。次は殺すよ」
そして、米子(若村麻由美)には
「昨晩の余興は大変楽しゅうございました。次はどんな出し物をお考えですか?」
「何のことかしら?」
 さらに、鬼頭とじゃれている時に覗いている米子に気づくと
襖をガバッと開けたりして・・・挑発。

 こえ〜米子の陰謀だったのか〜
売られたケンカはしっかり買って、きっちりカタをつける。
どこまでも追い詰めて、息の根を止めるまで許さない。
ここまで恐い女とは米子も予想していなかったでしょう。
 しかし、特に拳法とか会得してるわけでもなさそうなのに、
黒谷にあんなこと言っていいのか?それとも鬼頭のじさまに頼もうと思ってる?続きを読む

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matakita821 at 13:52|PermalinkComments(2)TrackBack(7)

2006年01月29日

「けものみち」第三回

 小滝(佐藤浩市)のところへ言った民子(米倉涼子)、
不安から逃れようと小滝に抱きつくが、そこに久恒刑事(仲村トオル)が。
久恒は放火犯人は捕まったが、民子の工房だけは便乗犯で
芳仙閣の仲居の証言から民子と小滝の関係もかぎつけていた。
 しかし、民子との関りを否定、うまく久恒の追及から逃れる。
「どうして私のアリバイ証言しなかったの?!何をそんなに怖がってるの?
警察が入ることぐらいわかってたことでしょ!」
「怖いのは警察なんかじゃありません」

 そうだよね〜消されちゃうもんね〜
いや〜久恒にも仮面をずらすことなく対応した小滝さん、
ますます謎だわ〜こりゃ、民子も惚れるわ。

 エステ中に米子(若村真由美)から予定と違う場所にいることを怒られる民子。
何かと偉そうに指示する米子がうるさくてたまらない。
マスカレードに帰ると鬼頭(平幹二朗)に頼んでいた三千万が紙袋に入って
届けられていた。無造作に札束を出す様子を菜々美がじ〜〜っ・・・

 あっというまに金銭感覚が一般人とは違うものになってしまった民子。
そんな態度が金に目がない人間の欲望を刺激していきます。
多分そんな視線がまた民子の喜びでもあるんでしょうが。
けものみち-全集-

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matakita821 at 14:35|PermalinkComments(6)TrackBack(4)

2006年01月21日

「けものみち」第二回

 死亡した夫のお骨を教会に納める民子(米倉涼子)のもとに刑事(仲村トオル)が。
「葬式も出さずに葬式ですか?どんな人間なんでしょうね。ご主人を殺した犯人は・・」
「想像も付きませんわ〜」

 これぐらいじゃ、尻尾はだしませんよ。
これからいろんな人間が民子を揺さぶりに来ますからね〜
さて、オープニングの妖しい、ポーズを取る米倉さん写真の数々。
これは?イメージショットでしょうか?
こういうのをはさむことによって、ますます米倉さんと民子が一体化するような。

 さて、民子の店マスカレードがオープン。
夫の世話をしていた菜々美もやってくる。
飾ってあるグランプリをとったティアラを食い入るように見つめる。
「またいつでもいらっしゃい」「ええ、ぜひ・・」

 いや〜お互いに嫌いあってるのみえみえなのに・・
この菜々美もお若いのに怖い女ですね〜でも、民子に比べたら小者って感じ?

 民子にすっかり夢中の鬼頭にどんどん調子に乗る民子。
小滝(佐藤浩市)や弁護士の秦野(吹越満)の前でもでかい態度を。
しかし、小滝が本当のところ何をたくらんでいるのか・・民子にはわからない。

 大きな力を手に入れた民子はある計画を実行に移す。
『人はこの世に何人ぐらい思い知らせてやりたい者がいるのだろう』続きを読む

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matakita821 at 17:25|PermalinkComments(8)TrackBack(6)

2006年01月14日

「けものみち」第一回

 「けものみち、それは人間の歩く道ではない。
これは、人倫の道を踏み外してそこに迷い込んだ女の物語である」

 米倉涼子さんの悪女シリーズでしょうか?
私、こういう野心家の女もの好きですからねぇ・・
実はとっても楽しみにしておりました。
大好きな佐藤浩市さんも仲村トオルさんも出ますしね。
 米倉涼子さん、同じような役が続いていますが
失礼ながらこの方、基本の顔が悪だくみ顔とでも申しますか・・・
ですからこういう役にぴったりなんですよね〜

 壊れかけた廃墟のような建物の中を女(米倉涼子)が歩いている。
ふと見上げた半分壊された建物の二階に大きな十字架がある。
男(佐藤浩市)がその十字架を倒すのが見える。
 女はその男と待ち合わせをしていたらしい。
「何だか田代さんって天国を滅ぼしに来た悪魔みたい・・」
田代と呼ばれた男は十字架の真ん中にはまっていた光る石をナイフで削り取って
女に渡す。
「ガラス球ですね・・」
外に放る男。
「いいんですか?私、田代さんをだましてるかもしれませんよ」
「どうでもいいんですよ。
偽者であれ本物であれ、あの石はそういう運命だった」

 この物語を表わす象徴的な場面でした。
十字架(神・あるいは人の正しい道の象徴)を倒した男、
そんな男かもしれないとは気づきながらも女はその男の示す道へと行ってしまう。
放り捨てられた石のように、女の運命も最初は男が全てを握っていた。
でも、それは男の錯覚で実は全てを握っていたのは女のほうだったのかも・・

 男は田代というのは偽名で小滝だと名乗り、この次に会う時までに
過去のしがらみを全て断ち切ってくるようにと伝える。

 女と男はたいして面識のないようでしたが、
なぜ女は呼び出しに応じたのか・・
謎に包まれた導入部・・・いんじゃないですか〜

 女は成沢民子、老舗料亭旅館で働いている。
指名されて白妙の間に行くと、小滝が待っていた。
「ひとつ、行き先のわからない乗り物に乗ってみませんか。
しばらくは自分がどこに行くのか見当もつかないでしょう。
 しかし、ある地点を過ぎるとあなたにも行き先がわかってくる。
すると今度はあなたがその乗り物を運転する番かもしれない。
自分の思う方向へとね。
もちろん金もできるし、おもしろいように人を裁くこともできる。
 一つだけ条件があります。
あなたの過去のしがらみは全て捨てて来て下さい」

 まさに悪魔のお誘い。
でも、確信をもって話すところを見ると、小滝もこの女ならと見込んだのでしょう。

 仕事が終わって、帰宅する民子。家の中は工房のようになっている。
若い娘、奈々美が入れ違いに帰る。
彼女の口調から、民子がジュエリーデザイナーを目指して
コンクールに応募するつもりであることがわかる。
 奥から、民子を呼ぶ男の声がするが無視して作業を続ける。
ここでやっと、民子には脳梗塞のため体が不自由で毎日のんだくれている夫がいること、その夫には2千万の借金があることがわかる。
奈々美は民子がいない間、夫の世話をしているのだ。
 『この男はほおっておいてもいずれ死ぬだろう。
じゃあ、それはいつのことなのだ・・?』

 まさに出口なしの毎日ですね。
小滝の誘いは渡りに船・・・って感じだったのでしょうか。続きを読む

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matakita821 at 19:39|PermalinkComments(4)TrackBack(4)