「ありふれた奇跡」

2009年03月20日

「ありふれた奇跡」 第11回 (最終回)

 まぁ、それぞれうまいぐあいに落ち着いたってことですかね・・・

 加奈(仲間由紀恵)と翔太(加瀬亮)に赤ん坊を預けた若い母親は戻って来なかった。
置いていったバッグには名前も書いてないし、書置きもなし。
あせり始める翔太と対照的に、赤ちゃんに夢中になり嬉しそうな加奈・・
 んで、協力して、ミルクを作ったり育児書を買ってきて読みながら、
一生懸命に赤ちゃんの世話をする二人。
つかの間、パパとママの時間を過ごすのでした。

 警察に届けようとしない加奈を案じて、翔太が藤本(陣内孝則)を呼んだら、
権藤(塩見三省)もついてきちゃいました。
「どんだ目に合ったね。そういう人に赤ちゃんを預けるとは神様も困ったもんだ」と同情目線の権藤と藤本。
 でも、加奈にとっては幸せな時間だったようです。

 そこに赤ちゃんの母親が戻って来ました。
「良かった、絶対あなたは帰ってくるって思ったの」加奈
「一人じゃどうしようもなくて・・・すいませんでした・・」母親
一度は子供を捨てたと、自分を責める母親に「一緒に考えよう。いくらでも道はあるよ」と協力を申し出る権藤と藤本なのでした。

 2人になって、ずっと付き合ってくれた翔太に感謝する加奈。
「いいママだったよ・・」翔太
「終わり。いいパパとママ、終わり」加奈

 ここはちょっと難しいかもしれないですね・・・
子供が欲しくても得られない女性が偶然赤ちゃんのぬくもりと愛らしさに触れて、
幸せを感じるけど、赤ちゃんは母親の元へと帰っていく。
 ここでさらに子供への渇望がエスカレートする場合もあるかもしれない。
でも、加奈はこの一瞬の出会いを神様の贈りものだと感謝して、子供のいない人生を受け入れる事ができた。
つかの間でも、翔太と一緒に親になることができた。
 もういいや・・って思えたのかもしれませんね。続きを読む

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matakita821 at 11:38|PermalinkComments(12)TrackBack(19)

2009年03月13日

「ありふれた奇跡」 第10回

 ええぇ〜〜?!まさか奇跡って、子供に恵まれないとあきらめていた2人に
赤ちゃんが授かるってアレかい?Σ(*゚д゚*)!!!
まさか捨て子とは・・・
確かに奇跡的確率だが・・・
 問題の根本的解決にはなっていないような気もするが・・
どうなるのかな〜?
あのお母さんもあれっきりってことないと思うけど・・・(*´д`)?

 翔太(加瀬亮) は相変わらず無職状態・・・
神戸(松重豊)なんて四郎(井川比佐志)じいちゃんに「少し早いけど北海道に帰るか?」とか言われてたぞ〜
建設業界は特にキツイもんね・・・不況話は身に沁みるわ〜

 藤本(陣内孝則)も、ずっと仕事がない・・・
で、加奈(仲間由紀恵) と翔太の仲を取り持つことに情熱を傾けているようで・・・
いつもの妙で、藤本と会った加奈は子供ができないとわかって何度も駅のホームから身を投げようとしたと話すのでした。
 でも、ある時、男の人の「よせ!」という声が聞こえて押されて死なずに住んだそうな・・
 翔太と会って以来、その声の主が翔太のように思えていたんだって・・・
「その一点で、恋人のような気になっていただけなのかもしれない・・」加奈

 死のうとした人を一緒に止めたってだけじゃなく、加奈が翔太にこだわっていた理由がやっとわかりました。
なんとなくだけど・・・それが運命ってことなのかにゃ〜?続きを読む

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2009年03月06日

「ありふれた奇跡」 第9回

 さて、仕事から帰った翔太(加瀬亮)は重夫(風間杜夫)から静江(八千草薫)が我が家で倒れて病院へ運ばれた顛末を聞いて青ざめる・・・
慌てて、メールするけど、加奈(仲間由紀恵)は無視・・・
 心配する静江に「わからなくなった・・いろいろあってあの人を好きなんだか何だか・・」と答える加奈。

 静江も混乱してるんですかねぇ・・・
加奈を励まそうとしてるのか「子供なんかいなくてって孫がいれば」って・・・
そして、回りが騒ぎすぎて、それと戦ってまで翔太とどうかなりたいのかわかんなくなってきた加奈・・
そりゃそうだよな〜
自分の気持ちは不確かなのに、回りのみんなの主張は揺るがないもんね・・

 ところで、仕事発注先がつぶれたのか工事が中断になったために仕事がなくなった翔太は藤本(陣内孝則)を訪ねる。
相変わらず、客を案内する体を取ろうとする藤本なんだけど、
「将来ばっかり見てどうすんだよ?
今は何なんだよ、今が大事だろ。明日なんかないかもしれないんだ。
今晩全てがひっくり返っちまうかもしれねぇんだ!」とアドバイスするのでした。

 将来を考えろという四郎じいちゃん(井川比佐志)と、今を生きろという藤本。
家族をなくしてしまった藤本でしたが、もしかしたら昔は家族と過ごす時間の大切さに気づかずに生きていたのかもしれませんね。
失ってみて初めて、過ぎ去った時の尊さを噛み締めたのかもしれません・・続きを読む

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2009年02月27日

「ありふれた奇跡」 第8回

 いや〜結婚するってこんなにめんどくさかったっけ?
てか、まだ「始まってもいねぇよ」状態だってのに、回りがうるさいうるさい・・・
私だったら、も〜めんどくさいからいいよっ!ってなっちゃうわ〜
そもそも、翔太ともそんな深い付き合いでもないしさ・・・

 どうしたらいいんだか、懲りずに藤本(陣内孝則)の元へ向かった加奈(仲間由紀恵)なんだけど、相変わらず自分のことでいっぱいいっぱいの藤本。
「(翔太に)もう会わないかもしれない」と伝え、「養子縁組」の件についても否定的な加奈。
「よそのお子さんをもらって、私のような者がお腹を痛めないで幸せになっていいのかって・・・」
「いんじゃない?」藤本
「私は良くても、父親になる人がそれですむかどうか・・」加奈

 だ〜か〜ら〜、それは相手とちゃんと話し合わないと〜
一人で頭の中でぐるぐる考えてたって何も解決しないっつーの・・・
子供が産めない体になってしまったことに罪の意識を感じるのはわかるけど、
それならその状態で幸せになろうとすることは罪じゃないと思うよ〜
まるで一生その罰を受けて幸せになることは許されないって考えてるみたいだけど〜
人それぞれ幸せの形はあるんだからさ〜

 子猫の温かさを感じて、せつなさに泣けてくる加奈・・・
てか、子猫の始末を任されて慌てふためく藤本・・・
これってそんな大事件か・・?なんか変なの・・・( ̄‐ ̄*)?

 翔太が「無精子症」だと決めてかかった桂(戸田恵子)と静江(八千草薫)のせいで
その情報は朋也(岸部一徳)も知ることなり、その情報は朋也を呼び出した重夫に伝えられるのでした。続きを読む

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2009年02月20日

「ありふれた奇跡」 第7回

 いや〜何だか、ますますこんがらがってきたって言うか・・・
どんどん収拾つかない状況になっちゃいましたね。

 さて、翔太→静江→朋也→重夫→律子(元妻)→翔太経由で伝わった
「子供は欲しくない」発言が大問題に発展して返って来た事を知った翔太は
重夫(風間杜夫)に事情を確認。
 で、加奈(仲間由紀恵)の父親(岸部一徳)がやって来て
「娘との結婚はとんでもない!」と発言したことを知るわけさ・・

 「何でそんなこと言ったんだ?お前子供嫌いなのか?」と、重夫に聞かれても
加奈の秘密を話すわけにもいかず、「決めたんだ」としか答えられない翔太(加瀬亮)。
「変わってるなぁ、おまえは・・」重夫

 その事を加奈に伝える翔太・・・
でも、自分の意志とは関係なくどんどん先走る親族の動きにドン引きする加奈。
 翔太は、どっちかというと結婚したいと思ってるから、両親を説得するにはどうしたら?って思考になってるけど、加奈はまだ付き合うかどうかで迷ってる段階だからね〜かなりのズレが・・

 加奈にしてみたら、秘密を話してから付き合わないとフェアじゃないと考えたんでしょうが、翔太はそんな秘密を打ちあけてくれたってことは結婚を考えてると思っちゃったのよね。
 翔太の思いを受け入れて結婚してもいいんだけど、結婚した後で、やっぱり子供がいないのは辛いって思われたら立直れない・・・そう思ってるんでしょう・・

「舞い上がってる翔太さんが冷めた時がこわいの・・」
「翔太さんは私とじゃなければ、赤ちゃんを抱けるし、幼稚園の運動会にも出られるし、
小学校の入学式だって、子供と一緒の家族旅行だって、花嫁の父にだってなれるかもしれないのよ」
しまいには「結婚なんかしない」とまで言っちゃいました。続きを読む

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2009年02月13日

「ありふれた奇跡」 第6回

 さて、翔太(加瀬亮)への「子供が産めない」発言と
藤本(陣内孝則)の「手を出そうとした」事件の後、加奈は集合をかける。
コレって、例会?
 お互いにキマヅイ同士3人でいっぺんに合って解決してしまおうって感じも・・(*^-_ゝ-)ゞ 
しかも、藤本には翔太が来るって言ってなかったし・・・

 こういうところが加奈の不思議キャラクターだよね〜( ̄〜 ̄;)
翔太との問題に藤本をいれる事ないし、藤本との間にあったことをなんもいちいち翔太に知らせることもないし・・・
何なんだろ・・?
自分の問題をとにかく一緒に考えて欲しいのかな〜?

 加奈が死のうとした原因は前の恋人の子供を妊娠して、中絶したために子供が産めない体になってしまったということでした。
で、翔太の気持は藤本に話してもらって、それを後から藤本から聞きたいというのが加奈の希望だったのよね・・
 って、めんどくさいよ。
こういう微妙な話って、間に人が入ればその人独特のニュアンスも入っちゃうし、
正確には伝わらないと思うけど〜
加奈は悪い方に考えているから、直接聞きたくないって判断になるのかもしれないけどさぁ〜

 すぐに加奈に話そうとする翔太を抑える藤本・・
「ゆっくりだ。時間をおいてってことだ。
のぼせないで、頭冷やして、リアルに受け止めろってことだ」
「自分で加奈さんにいいます。ゆっくり考えて言います」翔太続きを読む

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2009年02月06日

「ありふれた奇跡」 第5回

 さて、何と言っても今回の一番の見せ場はシルヴァーナさんと忍さんでしょう(^Д^)
翔太(加瀬亮)と加奈(仲間由紀恵)が付き合い始めた事を知り、
結婚する可能性もあることを考え、身内に自分たちの秘密がバレることを
恐れた重夫(風間杜夫)と朋也(岸部一徳) は女装を封印する事に・・・
 で、最後に2人で外に出てみる事にしたのさ・・・

 最初はおっかなびっくりだった2人が徐々に自信を得て、初めての外出を楽しみ始める姿がいいですねぇ・・・( ̄m ̄〃)

 女装ビギナーの志賀廣太郎様の初々しい言葉が良かった。
どういう女性名にしたのか知りたかったぞ・・
「外をお歩きになる、いいですねぇ・・
私もそういう先輩にあやかりたい。
いつか私も胸を張って町を歩いてみたい。
勇気をもらいました。ありがとうございました」

 朋也の方は最後の思い出ができて満足したようですが、
重夫は、そのチャレンジのおかげで、女装の新たな喜びに目覚めたようです。
「すごかったぁ・・良かった・・・みんなが私を見た。
恥ずかしかしいけど、文句あっか!と跳ね返すことができた。
きたないものを見るような奴もいたけど、ざまぁみろだった。
いつもの生活とは全然違う自分でした。
くやしかったらやってみろだった。
外へ出て良かったぁ・・・
 止めたくない、女装を止めたら私の人生は何にもない!約束、破りますよ」

 女装の喜びって非日常を体験する事?
他の人にはできないことをやっているっていう屈折した被虐性?
どうも、よくわからんわ・・・別に女性になりたい訳じゃないんでしょ?
まだSMとかの方が理解できるかも・・・(´-ω-`)

 すっかり怖気づいちゃった朋也とますますハッスルする重夫・・・
これからどうなるんですかねぇ・・・続きを読む

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2009年01月30日

「ありふれた奇跡」 第4回

  加奈(仲間由紀恵)から家を見に行きたいというメールをもらった翔太(加瀬亮)は、戸惑いながらも受け入れ、心待ちにする。
それを聞いた、重夫(風間杜夫)と四郎(井川比佐志)も大歓迎・・

 しかし、重夫さん・・・ホント自分のことをまず考えるのね・・
「(加奈に会って)すぐさまその場から消えたい劣等感に襲われたね。
翔太がひるまずにこういう女と付き合ってるのかって・・ちょっと誇らしくて」
「重夫、黙って翔太の話を聞かねぇか!
翔太が嬉しそうか?嬉しそうに彼女が来ると言ったか?」四郎

 テンション高く加奈の事を質問して盛り上がる重夫と、それを抑えようとするおじいちゃん・・
翔太はその2人の間で、均衡が取れずに困っているように見えました。

 加奈は普段慎重で言動を強くコントロールしている分、たまに自分で作った
柵を突発的にぽーんと飛び超えたくなるのでしょうか・・
それは本能的な行動で、だから、後から理由をつけて自分を納得させているのかもしれません。
 この人となら、ゆっくり近づいていけるのかもしれない・・・
自分にまだ恋愛ができるのか試そうとしているのでしょうか・・・

 加奈を迎えた重夫と四郎の態度が微笑ましかったですね〜
重夫も「素敵なお父さん」ぽい服装になって、四郎のことを「おじいさん!」って・・
四郎は和服をお召しになってましたわ〜( ´∀`)
 どこかぎこちない雰囲気ながらも、翔太のためにがんばっている2人の気持ちは
加奈にも伝わったはずです。続きを読む

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2009年01月23日

「ありふれた奇跡」 第3回

 あら〜ついに「死のうとしたことのある人の会」発足ですョ・・
何か、これでまた視聴者が離れて行くんじゃ・・とか、見てるといろんなことが
心配になるこのドラマ・・・

 会のルールとしては、恋愛モードにならないこと。
「男と女っていうふうになりたくないの・・」加奈(仲間由紀恵)
「こっちもだな。もう30だからね、そういうこと疲れた、少し」翔太(加瀬亮)

 「喜んで入会します」と同意した翔太だったけど・・・
加奈がそういうから同意したんであってね・・実は複雑ですョ・・

「翔太さんと会ってから、何か閉じてた自分が変わる気がして。
だから・・時々会えるといいなって・・」加奈
「だけど、きれいだとか愛してるなんて言わないでってことだよね」翔太
「変かもしれないけど・・・」加奈
「変で不自然で当然よ。「死のうとした人の会」だもの。変で不自然でいこうじゃないの」翔太

 で、早速、「どうして死のうと思った?」尋ねる加奈。
ビクッとして、話そうとするけど、苦しくなって話せない翔太。
「話せない・・・まだ・・・」
「いいの、私もそうだから!いいの、ごめん・・いいの・・」翔太を抱きしめる加奈。

 う〜む・・・相手の秘密聞きたいなら、まず自分から話さなきゃ・・・( ̄-  ̄ )
自分は鎧をがっしり付けてるのに、相手にだけそれを取るよう言ってるような・・・
まぁ、ここで自分ルール叫んでもアレですけどね・・・
 でも、思わず翔太を抱きしめて言った言葉は、加奈の心から自然に出たもの・・
いつもの取り繕っている加奈じゃなくて、本当の加奈自身の声だったと思います。続きを読む

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2009年01月16日

「ありふれた奇跡」第2回

 なんだか、1回目よりもおもしろかったです。
ちょっとだけ、加奈のことが好きになってきました。

 藤本(陣内孝則)の「「もしかして、お2人とも死のうとした経験があるんじゃないか」という問いに加奈(仲間由紀恵)は翔太(加瀬亮)にメールで応えることにしました。
『はい、私は死のうとしたことがあります』

 そして、翔太の返事も『はい、多分お察しのように、俺も死のうとしたことがあります』
加奈は『私と同じに死のうとした人、そして今はそこから抜け出してる人』同士
会う提案をする。
 加奈は早めに来たはずなのに、翔太はもっと早く来ていた。
そういう2人なんですね・・・

 「わたし達は、もう死のうなんて思っていない」と言っていた加奈ですが、
同じように死にたいと思った経験がある人間と会って、過去のことのように話し合うことで、自分は乗り越えた人間なんだと確認したかったのかな・・?

 でも、翔太の方はそんなふうに語り合うことに抵抗がある・・
「人間生きてなきゃいけないって思ったからあの人を止めたんじゃないですか?」加奈
「そう、簡単でもないような・・・気持ちはいろいろだから・・・」翔太
「気持ちはいろいろでも、本心はしたことでわかるんじゃないですか?
この世はすばらしい、生きていればきっとひらけるって、そう思ってなければとっさにあんなことできないんじゃないですか?」加奈

 加奈の言葉は頭で考えすぎていて、本来の感情が置いてけぼりになっているような・・
理論だけがどんどん走って行って、相手はそれについていけない。
なのに、その相手の反応の悪さに苛立ちと不安と失望を感じてしまう。
気づいたら、相手との間に深い溝が・・・だから本当の自分を出さないほうがいい・・そう思ってるように見えました。続きを読む

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2009年01月09日

「ありふれた奇跡」 第1回

 さて、昨夜はめったにドラマを見ない夫(私と同じ「ふぞろいの林檎」世代)と共に、10時5分前にはTVの前に集合、心の中では正座して山田太一ドラマ「ありふれた奇跡」を視聴させていただきました。
 30分経過・・・・眠気が襲ってきたとです。
ラストまで睡魔と戦いながら、夫にこずかれながら何とか見終えました。

 う〜〜ん・・・どうなんだろう・・・
いつもの「山田太一ドラマ」だったことは確かです。HPはこちら

 駅のホームで、3人の男女が出会う。
一人は自殺しようとした藤本(陣内孝則 )、そしてそれを止めようとした田崎翔太(加瀬亮 )と中城加奈(仲間由紀恵)。
 駅員室で警官の権藤(塩見三省)にもみあっていた理由を説明するんだけど、藤本は「いきなりつかまれて殴られた」と主張、自殺も否定する。
その場は、権藤のはからいによって解散した3人だったんだけど、のちにこの奇妙な縁で知り合った四人は再会することになる。

 その後に、駅員室を出た翔太と加奈がメルアドを交換するまでのくだりがあるんだけど・・・ここがまさに山田太一らしい会話の連続だった。
「えっと・・あの・・」翔太
「はい?」加奈
「メールとか教えてもらっていいですか?」
「あぁ・・メールねぇ・・・」
「どうせしないと思うけど・・」
「じゃあどうして?」
「ただ、じゃあこれで・・っていうよりいいような気がして・・」
「そっか・・・」
「いいの!終わり!」
「いいの?」
「うん」
「私が、今、ちょっとためらったから、そう言ってる?」
「あ・・そうかな・・?」
「プライド高いんだ」
「気が弱いの。ビクビクしてる。いいの、いいの!メール、いいです」
「・・・・・・いいですか?隣の駅まで歩きませんか?」

 2人とも、相手の言葉じりのちょっとしたニュアンスや、態度が気になってしまう。
臆病で繊細で優しい、そして自分の殻からなかなか外に出ることができない。
そんな2人が自殺者を一緒に止めたという非日常的なできごとに遭遇したおかげで
会話を持ち、メルアドを教えあう。
そして、おずおずとメールの交換が始る。続きを読む

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matakita821 at 15:03|PermalinkComments(18)TrackBack(24)