「モリのアサガオ」

2010年12月21日

「モリのアサガオ」 第10話(最終話) たった一人の親友へ最後の・・・

 直樹(伊藤淳史)が渡瀬満(ARATA)の真実を知った後、世古(温水洋一)の死刑が執行されました。
深堀のための貼り絵は完成しなかった。

 直樹は満の再審請求のため、父のつてを頼って田尻の弟達男の行方を捜すが
見つけ出すことはできなかった。
それでも「君は死刑になるほどの罪は犯していない」と、生きる道を選ぶよう説得する直樹を、満は遠ざけるようになってしまう。

 そして、半年後、満は直樹を教誨師として指名するのでした。
久しぶりに向き合った満は、「死刑」を受け入れているようでした。
「俺もお前に救われた・・・」

 公判中、「死刑判決」を受けるのを恐れていた満でしたが、直樹とのエア・キャッチボールで落ち着くことができたそうな・・
そして、死刑囚舎房に来てからは、いつのまにか直樹の存在が支えとなっていた。

 しかし、田尻の弟との約束の「死ななければならない」という決意を直樹が揺るがしたため、距離を置いたらしい。
再審請求をすれば、小春(谷村美月)の身には必ず危険が及ぶはず・・
満は小春を守るために、必死に「死刑」を受け入れようとしていたんだね。
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2010年12月14日

「モリのアサガオ」 第9話 最終章へ! 魂の叫び兄妹の秘密

 深堀(柄本明)の死刑執行は他の死刑囚達の心を大きく揺さぶったようです。
世古(温水洋一)は自分の死刑執行も近いと怯え、やっとできあがった貼り絵を破ってしまう。(その後、貼り絵は全て没収)
そして、渡瀬(ARATA)は、舌を噛み切り自殺を図ろうとした。

 落ち着いているかに見えた渡瀬に何が起こったのか・・・
渡瀬は出頭前にも何度も自殺未遂をしている。
何故何度も死のうとするのか・・
その疑問をぶつける直樹(伊藤淳史)に、出頭前の手首の傷は村雨弁護士を騙すために付けたものだったと告げるのでした。

 そして,深堀の死刑執行は刑務官である後藤の心にも影響を与えました。
呑んだくれてケンカをしていた後藤を偶然見た直樹は、死刑執行に立ち会った後藤の心の闇を垣間見るのでした。

「俺はもう限界だ。人間がやることじゃないよ、あれは・・」後藤

 改心して、残りの人生を贖罪に捧げようと決意した星山の死刑執行。
首を吊られる直前、星山は母親に助けを求めて暴れた。
その星山を押さえつけて殺した生々しい記憶が後藤を苦しめていました。
 その後に行なわれた深堀の死刑執行。
彼の息が絶えるまで待った地獄のような20分間・・

「俺は、あいつらがたれ流した糞尿を掃除しながら、自分たちがやっていることが
恐ろしくなった。
たとえ国の命令でも、殺人の片棒を担いだことに変わりはない。
人を殺したという事実は、もう、一生俺の中から消えないんだ」後藤

 後藤は職務を離れて、しばらく休むことになりました。

 これも「死刑執行」のひとつの側面・・・
たとえ仕事だと思い込もうとしても、人の命を奪うことに変わりはない。
その記憶は刑務官の心を蝕んでいく。
人が人を殺すということは、それほど重く、容易には超えられない厳然としたラインなのでしょう。
たとえ、どんな理由があっても。
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2010年12月07日

「モリのアサガオ」 第8話 最期の面会の奇跡

 直樹(伊藤淳史)と渡瀬(ARATA)との間には少しづつ特別な繋がりが
できてきていた。
しかし、昔、渡瀬からもらったボールを返そうとした途端に顔色が変わる渡瀬・・・
「何で返す?俺が死ぬからか?もらってやるよ!」

 その後、廊下ですれ違った迫(津田寛治)の挑発を受け殴ったため保護房に入ることに。
死刑囚舎房に来た日に迫に殴られた復讐をしたらしい。

「やられたらやり返すのが人間として当然の行為だろ・・
田尻勝男が死刑にならなくて良かった。
そのお陰で俺のこの手で殺すことができたんだから。
なぁ、あの刀の切れ味、最高だったんだぜ。こう・・ズバッと・・ズバッと」
そう言って、田尻を日本刀で斬った時の様子を嬉々として話す渡瀬。
「人を斬った感触、お前にわかるか?な、わかるか?
わかるかって聞いてんだよ?!ハハハハハハハハ!ハハハハハハハハ!!」

 穏やかで優しい表情を魅せたかと思えば、突然狂気の表情を見せる渡瀬・・
直樹としては、渡瀬からもらったボールに励まされ生きてきた感謝を込めて、
返すつもりだったようですが・・何が渡瀬の心を刺激してしまったのかわからない。

 自分で自分を追いつめているかのような渡瀬。
彼の心は深堀が言ったように「死刑囚になりきれていない」のか。
死を受け入れているかのように見えた渡瀬の心は常に死刑への恐怖で揺れていたのでしょう。

 さて、「鴬谷事件」の真相を直樹に伝えた深堀(柄本明)でしたが、
その横柄な態度は全く変わらず、直樹をアゴで使っております。
深堀のせいで鼻血を出したのに、それで汚れたクマちゃんのTシャツを洗うよう命じました。
「なぜあんな奴のために山本は・・」直樹の憤りは持って行きばがない。
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2010年11月30日

「モリのアサガオ」 第7話 新人刑務官の父は死刑囚!!

 さて、戸惑いつつも死刑囚たちの運命に向きあってきた直樹(伊藤淳史)でしたが、
ついに自分の宿命と向きあう時がきました。
 麻美(香椎由宇)に韓国転勤の話が持ち上がり、迷う彼女のために韓国旅行を提案した直樹は、
パスポート取得のために戸籍抄本を取りよせ、自分が養子だと知ったのさ〜
父親の名前は『山本憲人』。

 直樹は、『山本』の事を知っているらしい深堀(柄本明)に、自分は山本憲人の息子だと話し、
父親のことを教えて欲しいと頼んだら・・・
 大事な「プチプチプッチン」をこぼして、わなわなと震えだしましたぞ。
「わあああああああーーーーーーーーーーー!!!!
死ね!山本!成仏してくれーーー!!死んでくれ!」
直樹の首を締めながら叫ぶのでした。
「こいつを殺す!こいつを殺す!殺さなきゃならないんだーー!!」

 結局、山本のことはわからず・・・
歴代の刑務官の名簿にも「山本憲人」の名前は見当たらず、深堀の身分帳を調べる直樹。
 深堀は、14年前の1996年、仮釈放中に道でぶつかったことに腹を立て、
3人の男性を刺殺し、死刑判決を受けていた。
さらに、その12年前、『鶯谷事件』にも関わっており、なんとその主犯格の名が「山本憲人」だった。
 しかも、父親が刑務官の時代に「死刑執行」されていた。
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2010年11月23日

「モリのアサガオ」 第6話 冤罪33年の白髪男

 小春(谷村美月)からの『お兄ちゃん、生きて』というメッセージを伝えた直樹(伊藤淳史)は、
「殺人犯の妹が、幸せになれると思うか・・・?」という言葉から、
渡瀬(ARATA)が妹を思う気持ちから手紙受け取りも面会も拒否してきたと知りました。

『やっぱり渡瀬は、ただの復讐鬼じゃない。妹の幸せを願う一人の人間なんだ・・・』
 そんな直樹に渡瀬は、妹に渡して欲しいと壊れた時計を託しました。

 さて、死刑囚舎房では、明日、「無罪判決」を受ける赤石英一郎(石橋凌)の出所準備が始まっております。
明石は、『警察署長夫妻強盗殺人事件』の犯人として逮捕され、死刑確定囚として30年、
冤罪が証明されるまで未決囚として3年、この拘置所に拘束されてきました。

 33年という長い期間を冤罪を訴えながら過ごしてきた明石の穏やかな表情に驚く直樹・・・
「平常心でいられたと思うかね?
毎日、毎日、明日も生きられるのかと不安になって、飯も喉を通らない。
自分が首を吊られる夢を見て、その度、悲鳴を上げて飛び起きる。
朝になると、近づいてくる刑務官の足音に怯え、自分の部屋の前で止まるな!と祈る。
そんな日が30年も続いても平常心でいられる人間がいると思うかね?」明石

 明石が小学校6年生の時、パチンコ屋の経営が失敗した両親は彼を置いて蒸発。
その後は担任の東篠先生の家に引き取られ、中学を出た後はパチプロとして自活。
しかし何のために生きているのかわからず、ケンカや盗みを繰り返し、何度も警察のやっかいになる日々だった。
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2010年11月16日

「モリのアサガオ」 第5話 極刑反対の遺族!?

 直樹(伊藤淳史)は、夕子(釈由美子)と間違われ、少年に刺されそうになった小春(谷村美月)をかばい、刺されてしまう。
幸い、傷は浅かったようで、わりかしすぐに退院し、仕事に復帰することができました。

 ラストで明らかになりましたが、小春は渡瀬(ARATA)の妹でした。
兄への手紙を直樹に託そうとした時に狙われたのよね・・・
直樹の血痕がついた手紙を、代わりに谷崎(ベンガル)が事情を説明して手渡したんだけど、
渡瀬は受け取り拒否していました。
 んが、復帰した直樹とすれ違う時「ありがとう」と囁いて行くのでした。
何故、唯一の肉親である妹からの手紙を読もうとしないのか・・・
何やら、深い事情がありそうですなぁ・・・

 さて・・・直樹を刺した少年・福田真也(今井悠貴)は、迫(津田寛治)により殺された中学生の弟でした。
病院に詫びに来た父親の健吾(田口浩正)は、事件を公にしないで欲しいと必死に頼み、
無理やり示談金を置いていくのでした。

 お金を返しに行った直樹は、健吾が殺された息子のことを交通事故で亡くなったことにしているのを聞きました。 
若林(塩見三省)によると福田家だけが被害者遺族の会にも属さず、一切関わりを絶っているらしい。
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2010年11月09日

「モリのアサガオ」 第4話 獄中結婚の花嫁

 裁判が有利に進んでいたにもかかわらず、突然、供述を翻し「娘がいるのを知っていて、二人を斬りました」と証言した渡瀬(ARATA)は、「死刑」を求刑され、控訴しなかった彼は「死刑」が確定。
直樹(伊藤淳史)のいる東京西拘置所にやって来ました。

 なぜ、彼が突然、供述を翻したのか・・・
本当に渡瀬は、田尻(斎藤歩)が娘を連れていたのを知っていたのか・・・
裁判で、渡瀬の真実が語られることはありませんでした。

 複雑な思いで渡瀬を迎えた直樹は、彼に疑問をぶつけるんだけど、答えてはもらえない。
「これでいいんだ・・・」というつぶやきだけが耳に残るのでした。

 そんな時、直樹は死刑囚舎房の迫仁志(津田寛治)が西田夕子(釈由美子)という女性と獄中結婚することを知ったのさ〜
迫仁志は、7年前、野球部の部室で用具の手入れをしていた1年生8人を閉じ込め、火を放って焼き殺した男だった。
 当時浪人生だった迫は、動機を勉強に集中できなかったからだと供述しました。  

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2010年11月02日

「モリのアサガオ」 第3話 死刑囚へ贈る花

 心を通わせ合った死刑囚星山克博(大倉孝二)の死刑執行は、直樹(伊藤淳史)の心に複雑な影を落としていた。
『「死刑」って何なんだろう・・・』  

 死刑囚舎房全体にも動揺が広がっていました。
「死刑」への恐怖が高まり、それは怒りと共に執行する立場である刑務官の直樹に向けられました。
 そんな中で、直樹は穏やかな微笑を見せる笹野武(平田満)の存在に気づきました。  笹野は息子を自殺に追いやった少年3人を殺害した罪で去年死刑判決をうけていた。
生活態度も真面目で、息子の命日が近づくと供える花を入れるために花瓶を磨いて過ごしていた。  
 
 そして、渡瀬満(ARATA)の裁判が始まりました。
自分の両親を殺害した田尻勝男(斎藤歩)の出所を待って、日本刀で殺害。
しかし、田尻が抱いていた娘の有歌ちゃんも一緒に殺害したため、渡瀬が有歌ちゃんの存在に気づいていたかどうかが注目されていました。

 初公判で渡瀬は、田尻殺害は認めるが、娘の有歌ちゃんについては過失を主張。
担当弁護士の村雨も渡瀬は優香ちゃんの存在に気付かなかったと主張しました。 モリのアサガオ―新人刑務官と或る死刑囚の物語 (1) (ACTION COMICS)モリのアサガオ―新人刑務官と或る死刑囚の物語 (2) (ACTION COMICS)モリのアサガオ―新人刑務官と或る死刑囚の物語 (3) (ACTION COMICS)続きを読む

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2010年10月26日

「モリのアサガオ」 第2話 死刑執行命令

 直樹(伊藤淳史)は麻美(香椎由宇)から、入院している倉持多恵子(中村ゆり)という女性に引き合わされました。
 彼女は星山克博(大倉孝二)によって家族を殺された被害者遺族だった。
末期癌で、残された時間が少ない事を知っている多恵子は、星山が「何を考えどう過ごしているのか」教えて欲しいと直樹に頼むのでした。

 星山克博は、7年前、食堂で無銭飲食しようとしたのを咎めた多恵子の両親と祖母を殺害して死刑確定囚となっていた。
多恵子はたまたま出前に出ていたため、凶行から逃れることができたんだよね。  
 多恵子は星山の事が知りたくて裁判所や拘置所を訪ねたけど、聞き届けてもらえず、
星山にも何度も手紙を送ったが返事がくることはなかった。

「私の家族の命を奪った星山が、今何を考え毎日を過ごしているのか・・・
死刑判決はでましたけど、本当に心から罪を悔いているのか、
ちゃんと確かめて、天国のお母さん達に報告しなきゃ・・みんな浮かばれない・・
お願いします、教えて下さい」
「すいません。そういう質問には答えられないことになってるんです!」直樹

 直樹が知っている星山は、全く反省しているようには見えなかった。
日々、模型作りをして過ごし、お菓子を食べ、雑誌を読み、無為に過ごしているとしか思えなかった。
 「守秘義務」の事もあったけど、多恵子に真実を告げるのは苦しませるだけだと思ったんだよね。

 さらに、犯罪被害者である多恵子の苦しみが、加害者である星山の死刑確定後にも終わらないという現実にも衝撃を受けたようです。
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2010年10月19日

「モリのアサガオ」 第1話 

 かなり地味な第一回だったけど大丈夫かにゃ〜
私はもちろん大丈夫。コレは視聴決定ですョ〜
今回は『刑務官』という仕事に戸惑いながらも、死刑囚達の現実に向き合おうとする直樹の姿が描かれました。

 『僕は今、たった一人、心を許せた友を自らの手で葬り去ろうとしている。
長い時間をかけて分かり合えた親友を、今、僕は殺そうとしている』
 「死刑執行」というショッキングな場面から始まりましたが、
このドラマは、その死刑執行に関わった刑務官である及川直樹(伊藤淳史)と
殺人という罪を犯し、「死刑判決」を受けた渡瀬満(ARATA)との4年間に渡る心の軌跡を描くものです。

 大学を卒業し、研修期間を終えた新人刑務官の及川直樹は、東京西拘置所の処遇部に配属された。
凶悪犯ばかりの死刑囚舎房・・・そこで初めて見た『死刑囚』たちの姿は想像とはまったく違うものだった。

 私も、この原作を読むまでは、暗くて静かな場所で、黙々と『般若心経』とか書いてるのかと思ってたよ・・・
閉じ込められた場所に居ることが罰のように考えていたからなんだけど、
もちろんそれは間違いで、『死刑囚』は『死刑』を執行されて初めて罰を受けたことになる。
だから、彼らは刑が執行されるのを待っている状態だから、ある程度の自由は許されている。

 労働を課せられることもないし、髪型も服装も自由。
お金さえ払えば公売で雑誌もおやつも購入できる。
風呂は夏場は2日に一回、冬は3日に一回。
点呼の時間以外はそれぞれ自分の思うように過ごしている。
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