「咲くや この花」

2010年03月27日

「咲くや この花」 第十回 (最終回) 今は春辺と

 さて、ついに江戸城での御前試合が始まりました。
おこいと花嵐(はな先生)の志を賭けた真剣勝負・・・どちらも負けることはできません。
こい(成海璃子)の後ろで控える由良(平岡祐太)も緊張MAXで見守っております。
 そして、由良の存在に気付いた門田伯耆守(寺田農)は、警備の者に目を離さないよう命じ、
百敷屋徳兵衛(大和田伸也)も、由良をロックオン!

 その頃、そめ(余貴美子)は、事情を知ったご近所のみなさんと共に
おこいの無事を祈っておりました。
「悪かったね、みんな。心配かけちまって・・
でも、ここで由良さんを見捨てちまったら、おこいはこの先ずっと悔やんで生きてくことになる。
そうなったら、たとえお金持ちになったって、幸せになれない。
笑って生きていくことはできないんだよ・・・」

 わかってるよ、おそめさん・・・(。pω-。)
こいがこれから長い人生、胸張って生きていくために選んだ道だよね・・
若旦那(内田滋)も、こいが命を賭けてまで由良の志を遂げさせようとしていると知り、自分の出る幕じゃないって気付いたようョ・・

 勝負は、こいが一枚取れば、次は花嵐が取る・・まさに五分と五分の戦いです。
一瞬も気を抜く事はできません。
また逢いたい咲くやこの花続きを読む

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2010年03月20日

「咲くや この花」 第九回 今日を限りの

 由良(平岡祐太)が、仇として狙っていたのは門田伯耆守稲葉(寺田農)でした。
10年前、主君が幕府内の悪事に関わっていると知った由良の父深堂好忠は、
相談のため、歌留多を手に門田を訪ねる約束をしていたそうな・・
内密の約束であったために、由良は父親から口止めされていたのさ。

 父親は門田の屋敷に向かう途中で殺されてしまった。
表向きは、自分だけ罪を逃れようとした由良の父親が上様に主君の罪を訴えでようとし、
それを阻もうとした主君が刺客を送った・・ということになっているんだけど
自分に類が及ぶのを恐れた門田の仕組んだ事らしいのさ〜

 門田の思惑通りにすべては進み、深堂家は断絶、主家はおとり潰しになってしまった。
取調べの時、門田は由良の父親と会う約束はなかったと述べたためお咎めなし。

 門田と会う約束があった事を知っているのは由良ひとり・・・
由良は、その証拠を見つけたくて父の死体が見つかった河原に行ってみたが、
砂に埋まった下の句札一枚しか見つけることができなかった。

 その上の句札と、10年たって巡り会えるとは・・・
2枚の札を目の前にして、父の無念さを思い、怒りに震える由良・・・
「私は侍だ。心穏やかな暮らしなど、望んではならんのだ!!」
刀を手に、犬死覚悟で門田の屋敷に向かおうとする由良を必死で止めるこい。

 そうだよ〜由良様〜落ちついて〜
屋敷の門をくぐる前に斬り殺されちゃうよ〜((ヽ(;´Д`)ノ))

「わかりました!どうぞ、御前試合に同行なさってください。
御前試合に勝てば、将軍様はどんな願いでも叶えてくれるそうです。
私は必ず勝って、門田様の悪事を将軍様に訴え、罰してくださるようお願いします。
どうぞその場に立って、見届けてください!」こい続きを読む

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2010年03月13日

「咲くや この花」 第八回 恋ぞつもりて

 はな先生(松坂慶子)が残してくれた「むすめふさほせ」という言葉の意味が
「決まり字」だと気付いたこい(成海璃子)は、しの(寺田有希)と練習を積んできましたョ〜

 そして、本試合当日の朝・・・
由良への思い、そして幼い頃から培ってきた歌留多への思いをこめて・・・
『由良の戸を わたる舟人 かぢをたえ 行方も知らぬ 恋の道かな』の上の句札を
懐にしのばせるのでした。

 ところで、こいは10年前に拾った大切な歌留多を、亡き父が作ってくれた箱に入れております。
あちこち傷んできてますが、こいにとっては父との思い出の大切な箱。
長吉がこいのために一生懸命箱を作っているその前で、こいが詠んだ歌がこちら・・
『心にも あらで憂き夜に 長らへば 恋しかるべき 夜半の月かな』
 この歌を聞きながら、長吉は何を思っていたのでしょうか・・・

 そして、信助(佐野史郎)にも大切な歌があるようです。
こいに、試合であの札だけは取られないで欲しいと頼んでおりました。
亡くなった妻のお菊さんが好きだった歌・・・
『心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花』

 この歌は、そめ(余貴美子)にとっては、こっぴどく信助に振られたことを思いださせる歌なんですけどねぇ・・・

「ああああーーー!いまいましい!!」そめ
「いまいまいしいとは何でぇ!俺は、ただお菊のいい供養になるだろうと思って・・」信助
「わかってるよお!」そめ
 
 またまたいつものケンカになっちまったよ・・┐(´-`)┌
おこいちゃんの大事な朝だってのにさ・・・続きを読む

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2010年02月27日

「咲くや この花」 第七回 みをつくしても

 こい(成海璃子)としの(寺田有希)は、はな先生(松坂慶子)が残していった手紙の『むすめふさほせ』の意味を一生懸命考えるが、まったくわからない・・

 そして、謎の刺客に襲われた由良(平岡祐太)は、その後も自分を監視する者がいるのに気付き、身を守るために長屋から出て行ってしまいました。
 んが、梅干を売りに出たそめ(余貴美子)は偶然由良と会ったのさ〜
で、「あまり物騒なことに、おこいを巻き込まないでくれるかい?」と言いつつも、
空腹で倒れた由良を自分の家に連れてきて、食事を与えるのでした。
 いなくなった由良の事を心配していたこいは、家に帰って来て由良がいるもんだからびっくり・・

 そめは洗濯もしてあげて、代わりの着物も貸し、なけなしのお金をはたいて
由良のために隣からうなぎまで買ってきて夕食を囲みましたぞ・・
いつもと違って3人で食べる晩御飯。
 昔、長吉が座っていた場所に、今は由良が座っている・・
恥ずかしいような嬉しいような気持で頬を染めるこいと
夫がいた時を思い出して涙ぐむそめ・・・

 でも、こいのために釘を刺しておりました。
「けど、これで最後だ。
由良さんはお侍、私たちは町人。一緒に生きていくことはできないんだよ」

 しっかりとお礼を言って、出て行く由良を追いかけるこい。
「母御の心配がわからぬか。これ以上私に関わるな!」由良続きを読む

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2010年02月20日

「咲くや この花」 第六回 花さそふ

 さて、はな先生(松坂慶子)が深川を出て行くと聞いたこい(成海璃子)は、
すぐに嵐雪堂に向かいましたぞ。

 はなは、若かりし頃恋心を抱いた畠田雅道様の話をするのでした。
畠田様は、勉強のために来ていたお医者様の次男で、江戸本所にあったはなの実家に寄宿して勉強していたそうな・・

 「雅道様と学問のお話をすることは、他のどんなことよりも楽しく、雅道様もまた、
そのように思ってくださりました。
私のそばにはいつも、雅道様と本がある。
それが未来永劫ずっと続く当たり前の景色だと思ってました」はな

 ところが、お兄様が急死したため、雅道様は国に戻って父親の後を継ぐことになったのよ・・
で、妻となってついてきて欲しいとプロポースされたんだけど、はなは江戸に残ったのさ〜

 「雅道様と私は学問で繋がっている。
この思いは男女の契りで充たされるものではない、そう思っていたのです」

 その後、はなはますます学問にのめりこみ、お見合いも断って恋をすることもなく生きてきたんだけど、こいが由良様に向き合う姿を見ているうちに、しまいこんだと思っていた雅道様への思い・・というか、あの頃の自分を懐かしく思い出したんだね。
 もし雅道様と生きていたらどうなっていただろう・・・

 「ただ、会いたいのです。
雅道様がりっぱなお医者様になられたのか、奥方は、お子様はいらっしゃるのか。
今、お幸せなのか・・
それを確かめた時、私はどんな気持になるのか・・見当もつきません。
だからこそ、確かめたいのです」続きを読む

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2010年02月06日

「咲くや この花」 第五回 来ぬ人を

 雨に打たれ、熱のため臥せっていたこい(成海璃子)は、回復するとその足で
由良(平岡祐太)の元へ行き「試合を見に来てください」と伝えました。
 
 そして、はな(松坂慶子)にも由良への思いを話すのでした。
「命がけで手に入れるものは、何かもっと生き生きとした、愛しく、温かなものではならないと私は思うのです。
私が私の全てを賭けて戦う姿を由良様に見ていただきたい。
そして、もう一度生きるということについて考えていただきたいと思っています」

 嵐の中でこいが見出した揺るがない思い・・・
その気迫に、はなも驚いたようですョ。

 さて、決勝が近づき、しの(寺田有希)とこいの間にも緊張感が漂っております。
しのは歴史に残る大勝負の「天徳内裏歌合(てんとくだいりうたあわせ)」を持ち出して、
「負けないから。この歌合みたいに今度こそしのがこいに勝つの」と牽制してましたわ〜

 その二つの歌とは・・・HPにも詳しく載っておりますが
壬生忠見が詠んだ『恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか』と、
平兼盛が詠んだ『忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで』・・・

 しのは、自分の名前で始まるこの歌をずっと大切にしてきて、この札だけは誰にも取らせたことがなかったそうな・・
「天徳内裏歌合」では、天皇の最終ジャッジで平兼盛の歌が勝ったんだって・・続きを読む

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2010年01月30日

「咲くや この花」 第四回 嵐吹く

 うまい脚本だにゃ〜
この30分のドラマが、丹精こめて織られた美しい布のようです。

 おこいちゃん(鳴海璃子)は、『大江戸百人一首歌留多腕比べ』深川予選を勝ち続け、準決勝に進む事になりました。
で、師匠(松坂慶子)に経過報告(恋のこともね・・)。

 最初は由良(平岡祐太)のために勝ちたいと思っていたこいでしたが、
今では、ふつふつと自分の中にわき上がる闘志を気持ちよく感じているようです。

「由良様がおっしゃったんです。
『お前には志がない。狂おしいほどに何かが欲しいとか、死んでも何かを成し遂げたいとか思ったことがない』って・・
 でも、今はわかります。
誰にも負けたくない、何としても勝ちたいという思いで戦っている今は。
もう、人からどんな目で見られても、ちっとも気になりません。
これが生きるということなのだと、初めて知った思いがします」

 いつも縮こまってビクビクしていたこいはいつのまにか大人になろうとしている。
それは由良との出会いのおかげ・・
その事を実感しながらも、そめ(余貴美子)のためにも軽はずみな行動をとらないよう教えるはななのでした。

 そんな時にそめから聞いた、亡くなったおとっつあん長吉との馴れ初め。
にゃんと、もともとそめは信助(佐野史郎)の事が好きだったんだってョ。続きを読む

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2010年01月23日

「咲くや この花」 第三回 嘆きつつ

 なんでしょう・・この見終わったあとに感じる胸がきゅんとなる切なさは・・・
少女の時が過ぎていくことへの寂しさでしょうか・・
でも、こいは、蕾が花開いていくように、少しずつ変わってきているんですよね。
その瞬間を、このドラマは繊細に丁寧に描いてくれていると思います。

 さて、『かるた腕競べ』に出ることにしたこい(成海璃子)は、
そめ(余貴美子)を詠み人にして練習しております。
おや・・?隣からも札を詠む声が・・・長屋の壁は薄いからねぇ・・・
どうやら信助(佐野史郎)に詠んでもらって、しの(寺田有希)も特訓中のようです。
 でも野太いおっさんの声じゃ雰囲気がでない。
こいは、自分のとこで一緒に稽古をしようとしのを誘ったんだけど・・・
「嫌い!アンタのそう言うところがホントに大っ嫌い!
何としても勝ってやるから。そうやって、人を見下してるアンタに」って、言われちゃった・・

 ひゃ〜??(゚ω゚ノ)ノ しののこいへのコンプレックスはすさまじいものがあるね・・
すっかり落ち込んじゃったこいは、由良(平岡祐太)の所へ行って告げるのでした。
「やっぱり出ません・・ダメです・・無理です・・・あんな事言われて出られません」

 ( ゚Д゚) も〜、それじゃ敵の思う壺じゃん・・・
こいはすっかり弱気になってるョ・・・由良様、どうする?続きを読む

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2010年01月16日

「咲くや この花」 第二回 君がため

 うん、なんかいいですね・・・じ〜んとしてきちゃいますョ。
鳴海璃子さん、いいドラマに出会ったんじゃないですか?
台詞も簡潔でわかりやすくて、すっきりしてる。
物語も、その台詞に導かれて気持良く心地よいスピードで進んでる気がします。

 さて、ご近所では『大江戸百人一首歌留多腕比べ』の話題で持ちきり・・
こい(鳴海璃子)は出ないって言ってるのに、しの(寺田有希)とどっちが勝つか賭けたりして・・・

 そんな時、大家さん(でんでん)に頼まれて梅干を持っていったこいは
あの怖い浪人(平岡祐太)が、たな賃のことで大家さんに謝ってるとこに遭遇。
どうやら、この長屋に越してきたらしいけど、お金がないらしいねぇ・・・
 早速、この前の仕返しにケンカをふっかけるこい、そしてそれに応える浪人・・
「ただみ屋」の梅干も、こんなもん呼ばわり・・・
大家さんは、また仲裁だよ・・・

 しかし、たな賃もろくに支払えない店子のために梅干を差し入れする大家さん、
「大家といえば親も同然」・・・
何かこの青年には事情があるらしいと察してくれたんだねぇ・・・

 その帰り、またしてもしのにいちゃもんを付けられ、それが信助(佐野史郎)と、そめ(余貴美子)のケンカに発展しちゃったョ。
いや〜疲れるねぇ・・・
 
 しかし新助とそめの不仲はどういうことなんだろ・・・
お互いの連れ合いの死に関係あるのかな?
こいがその理由を聞いても「昔からいけすかないんだよーー!」というばかり・・続きを読む

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2010年01月09日

「咲くや この花」 第一回 めぐりあひて

 わりかし好きかも〜
鳴海璃子さん、下町娘が意外と合ってますね・・・
他のキャストのみなさんもいい感じ・・・
HPはこちら

 物語は、百人一首のある歌と共に進行します。
曾禰好忠の『由良の戸を 渡る舟人 かぢを絶え ゆくへも知らぬ 恋のみちかな』
という歌。
 舵を失くした船頭の船はどこへ行くやらわからない。
その様子とどうなるかわからない恋の行方をかけた歌らしいんだけど、
今回は、自分の思いとはうらはらに変化していく状況に戸惑いと不安を感じるこいの姿が描かれました。

 このドラマ、金曜の午後6時にハイビジョンで放送されたのを見たのですが
今後もそちらで視聴予定です。
土曜日は、見たいドラマが込み合ってるので・・・

 さて、時は文政12年(1829年)のお正月、若い娘さんが精一杯着飾っていく中
地味〜な着物を身につけ、たった一人で初詣する娘こい(鳴海璃子)が
このドラマの主人公です。
 「どうか今年一年、地味に手堅く目立つ事なく暮らしていけますように。
どうか、どうか、お願いします!今年一年、目立ちませんように!!」

 おみくじは大吉!
んが・・・「よろず華やかに目立てば望みかなふ」・・・
こいの願いとは正反対のことが書いてあるじゃありませんか・・・
木に結ばなきゃ!って思って歩き出したら、転んでしまい・・
同時に強風が吹いて若い浪人(平岡祐太)の顔に張り付いちゃった!

 (`艸´*)ギャーー!!
浪人が怖い顔で見ながら刀の鯉口に手をかけたわ〜〜!
「ごめんなさい!!ε=εε=ε=εε=ε=εε=┏( >_<)┛」こい

 こいは深川の漬物屋「ただみ屋」のひとり娘、17歳です。
父親は亡くなっており、母のそめ(余貴美子)と二人ぐらし。
そめは、地味な装いで出かけたこいを見て、初詣に来た若旦那に見初められるチャンスを
逃したとたしなめてました。続きを読む

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matakita821 at 16:03|PermalinkComments(7)TrackBack(7)