「大奥’83」

2005年05月06日

「大奥’83」ついに終焉

 ついに「大奥’83」が終わってしまった。
さびし〜
今週は、和宮が14代将軍家茂のところへ来たと思ったら
15代将軍になって、あっと言う間に江戸城明け渡し。
展開速かったわ〜。
もうちょっと、ゆっくりやってもよかったような。

 皇女和宮(仙道敦子)は、有栖川親王という恋人がいたのに、
幕府の陰謀で泣く泣く降嫁するはめになってしまう。
どうせ降嫁するならと、アメリカとの不平等な条約を破棄すること、
前天皇の命日に母親の観行院とともに京都でお参りできるようにすること、
などの条件をのませてから向かったのだが、
願いは何ひとつとして叶えられずどんどん和宮は頑なに・・・・

 お床入りの時に家茂に刀をむけて
「条件が叶えられるまで御代にはなりません!」と言ったり
やっとその気になってくれたかと喜ぶ家茂に
「条件をちゃんと試行してくださいと言いたかっただけです」と言って去ったり、
オイオイ、ちょっと天狗になってないかい?

 しかし、京へ行く侍従を影ながら守ってくれたことを知って
徐々に態度を軟化させ、ほっておいた家茂からもらった金魚に
「寂しかったであろう」と相方を入れてあげる。
そして、やっと少女の頃の恋を忘れ家茂のことを愛し始めた
和宮だったが別れが2人を引き裂くのです。悲・・・
何のために江戸に来たんだか・・・・

 仙道敦子の和宮は、姫様というよりはお嬢ちゃんという立ち居振る舞い
だけど、純粋で芯の強い誇り高い皇女になってましたよ〜。
クリスマス・イブ」とか見ていましたよ〜
いまじゃ、緒方直人の奥さんか・・・

 和宮と言うと、かなり昔、有吉佐和子原作
ドラマで大竹しのぶが和宮の身代わりになって
気がふれる田舎娘の役をやっていて、かなり印象に残っている。
TVで見ていても、この人はすごい女優だな〜と震えがくるほどでしたよ。
また見たいぞ・・

 そして、14代将軍家茂を演じた広岡 瞬。
歴代の上様の中でも郡を抜くメイクの濃さ・・・びっくりしましたよ。
顔はまっちろ、目張りはくっきり・・・舞台と間違えた?
 しかも、この家茂すごいなさけなキャラとして描かれてる。
条約の破棄が叶えられず怒りまくる和宮のため、
老中たちにまで、「なんとか破棄してくれ」と土下座まで・・・
御所風に振舞う和宮に怒り心頭の天しょう院には八つ当たりされるわ・・・
歴代上様No.1のダメ男ぶり。
見ていて悲しくなってきたわ。
それが合ってるんだわ〜

 最後になって、今まで語り役だった岸田今日子が登場。
大奥の記録係り 袖萩。よく見ると若いんだよね〜
80年代といえば「傷だらけの天使」の頃じゃないですか・・・
「おさむちゃん・・・」なんて言ってた頃ですね。
中学生の私には60ぐらいに見えたけど、多分30代ぐらいですよね・・・?

 大奥明け渡しの日、最後まで残っていたのは、
大奥のために戦ってきた大奥取締役の滝山(栗原小巻)と
付き人のおるいだけ・・・・
おっと、袖萩も実も残って書類整理していたんですよ。
滝山も出て行った後、一人で大丈夫?
 あんなにたくさんいた女中達も去り、天しょう院様も和宮様も引っ越して
がらーんとした大奥で薩長郡の指揮官を待つ滝山。
まるで、「日本沈没」みたいじゃないですかー
城とともに死ぬ気かい?

 門のところで指揮官の桐野利秋に別れをつげる滝山。
「洋風にお送り申し上げる」
楽団に見送られ(うるさくてセ・フィニ〜が聞こえないぞ!)
赤いじゅうたんの上を去っていく滝山。
かっちょいい〜
 この配役、粋ですね。
かって、大奥を作ったお江与の方を演じた栗原小巻に
大奥の終焉を見届けさせる滝山を演じさせるとは・・・・泣かせるわ。

 はあ〜、何かひとつの時代が終わったって感じ・・・
あとは、6月から始まる「風神の門」に期待するか・・・・


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2005年04月28日

「大奥’83」第45話「花嫁は大奥一年生」

 どんどん一人の将軍様にかけるエピソードの数が少なくなってきて
はや13代将軍家定(松山英太郎)の時代に。
「花嫁は大奥一年生」すごいタイトルなんですが・・・
歴史上でも、変わり者で役立たずだったらしい家定だが、
ドラマの中でも変人に描かれている。

 大奥の下働きのお産の番のところに、おなか(中村メイコ)と
おすみ(小林麻美)の2人が入ってきた。大奥内では、
家定の三番目の正室として一橋家から島津斉彬の養女篤子姫を
迎えるかどうかでもめており、
中でもお年寄の三ツ橋(白石加代子)は、篤子が来たらいじめてやろうと手ぐすねひいて待っていた。
さまざまないじめのシュミレーションをしようとおすみを実験台にして試みる。

 そんな中、下働きの者達のストレス発散の宴会に上様がやってきて
踊っていたおなか(中村メイコ)に名を尋ねる。
大奥では上様に名を尋ねられることは夜のお相手をつとめることを意味する。
おなかは、意外な展開にびっくりして、念仏をとなえるしまつ。
 しかし、当の上様は指名したことも忘れて薩摩藩(島津斉彬)からもらったガラスのつぼに夢中。
おなかを篤子姫の対抗馬にしようと画策していた三ツ橋は怒りのあまりつぼを割ってしまいギョツ・・・・ど〜しよ〜
薩摩藩は、代わりのつぼを送ることによって恩を着せて篤子姫の
大奥入りを納得させる。
ところが、やってきた篤子姫とは、おすみだった。
彼女は大奥の実態を知るために身分を隠して働いていたのだった。
「三ツ橋、そなたにはいろいろと教えてもらいました」
ひぇーーーと目をむく大奥のメンバー達。セ・フィニ〜♪

 このところ、精力絶倫の家斉(丹波哲郎)とか
陰気臭い家冶(細川俊之)のエピソードで
ぱっとしない「大奥」だったのですが、今回はおもしろかったわ。

 小林麻美、美しいわ〜。品があるね〜。
悲しみをたたえた表情がよいわ〜
「雨音はショパンの調べ」だね〜
お家のためにすべてをあきらめてダメ男の家定のところへ
嫁ぐ決意をする、冷めた憂いのある目。
ちょっと背が高くて柳みたいで着物だと不思議な雰囲気になるけど、
ちびの中村メイコといいコンビだった。

 中村メイコがいると芝居がしまる感じ。
声と顔からくどいイメージを抱いていたけど、冷静で演技をきちんとコントロールできるプロの女優さんだなーと感じた。
やっぱり、こういうベテランの女優さんがちょっと喋るだけで
空気が変わる、のがすごいと思う。

 白石加代子は、怖かったわ〜。
ちょっとした芝居も白石がやるとテントの中でやっているような
アングラ感(死語?)ただよっていて、
これって「百物語」?みたいなおどろおどろしさ充満。
普通に喋ってても「怨」とか「呪」の文字がちかちかしてきそう・・・

 しかし、篤子姫、着いたそうそういやみを言うなんて、
やっぱだだのお嬢様じゃないね。
しかし、正体を知った大奥の、!という展開は
「水戸黄門」で助さん格さんが印籠だしたあとの、
『えっ?あのじじいが?!』とまるっきり同じでおかしかった。
来週の展開が楽しみだわ。


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2005年04月12日

「大奥 ’83」第33話


 「大奥’83」もやっと第33話「吉宗と肝っ玉母さん」で、
8代将軍吉宗の時代になりました。
吉宗と言えば「暴れん坊将軍」ですよねー。
本当にあんなふうに町に出て行ったのかね。

 今日は7代将軍家継様が死んじゃって、
6代将軍家宣の正室の鶴の一声で紀伊家の吉宗が将軍に決まるまで。
吉宗は鹿賀丈史、そのお母さんに山田五十鈴。
鹿賀丈史と言えば、「野獣死すべし」のいっちゃってる演技ですよ。
やせ犬みたいで、行き場のないエネルギーを持て余して、
目だけがぎらぎらした男の役がぴったりだった。
いつのまにか、保険王になんてなっちゃって・・・
優作のことを忘れたのかあーーーー
 でも、今回の吉宗はいい感じ。
「将軍を辞退する」と言いながらも
流れを読み、加賀まり子にたのまれると意外なほどすんなり引き受ける、
頭のいい、そして強い意志を持つ吉宗役を作っていた。

 山田五十鈴、帝国ホテルの女王ですよ。
知らなかったけど20年以上帝国ホテルに住んでたんだってね。
かっちょいいーーー!!、これぞ女優ですよ。
この「大奥」で見てあらためて、見直したよっていう女優さん多いんだけど、
山田五十鈴もその一人。
吉宗の母、由利の役。
吉宗にいつまでも昔のことを忘れてほしくないからと言って
幼名(忘れた)で呼び続け、「将軍なんて重い荷物が増えるだけだよ」
と言い切るけれど、いざ将軍に決まると覚悟をきちっと決める。
凛としてて、貫禄があって、芯の通ったおっかさんて感じだった。

 斉藤慶子は、だんご屋で吉宗が見初めて嫁として連れてこられた。
母親と(吉宗の)ちょっと話しただけで、
「よしっ、決めた!嫁になっちゃる!」と即決。
はやっ!
姑の由利に「旦那様のことも、おかあさんのことも私がまもっちゃる!」
と言い切る、明るくてしっかり者のキャラクター。
粗野なところも残しながら、この人なら洗練されていくかも・・・
と思わせていた。

 ラストは、斉藤慶子と一緒に馬に乗った吉宗が
「わしは先例には従わん!俺が新しく作っていくのだー」とか
言いながら駆け抜けていくところで、セ・フィニー♪でした。
ちょっと楽しみかも・・・・


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2005年04月08日

「大奥’83」第28話〜31話


 第28話は、「女帝への階段」。
この回は脚本が良くてかなりおもしろかった。
大奥に入ったお喜世(いしだあゆみ)は
さっそく家宣に目をつけられてかわいがられるようになる。
 つねに間部詮房(天知茂)の目を意識しながら
上様(露口茂)につかえ、ついに男子を産む(のちの7代将軍家継)。
その時お喜世の方は間部に「お前の望みをかなえてあげました」
と言い放つ。
 
 そして、こじきに自分の打ち掛けを与えたお喜世を
いさめ「大奥に入るからにはお喜世様には夜叉になっていただかねば」
と昔の調子で意見する間部に対して
「そなたは心の冷たい人、大嫌い」と言ってビンタするのだった。
何やら天知茂の顔に一瞬喜びが走ったような・・・
 その後、お喜世より前に別のお腹さまから生まれていた男子(名前忘れた)が死亡する。大奥ではお喜世さまが殺したとの噂が流れる。
憤慨したお喜世は間部を問詰める。
「そなたが殺したのですね」「○○様はおかぜが元でなくなったのです」
としらばっくれる間部に対して、
「今までそなたのことを特別の男だとおもってきましたが、
今日からそなたはただの手下です」と言い放って去っていくのだった。

 かっちょいいー。
女の業を隠しながらクールに大奥で生きるお喜世さま・・・・ステキ。
愉悦の表情を浮かべる(ように見えたんですけど)天知茂。
間部は、マゾヒストでずっと自分のご主人様になるべくお喜世を
育てていたのです。やっと望みのかなった間部は
「昼顔」のラストシーンのカトリーヌ・ドヌーブのように
満足な笑みを浮かべるのです。

 ここで、お喜世さまのエピソードをやめておけばいいものを
第31話では、家宣様が死んだ後に間部といちゃいちゃして
「わらわは女として生きたい」なんて、がっくりよ。
これは蛇足だあ・・・
 それにお喜世様、月光院になるんだけどいしだあゆみ→江波杏子
になってしまって、その変貌についていけないわ。
クール・ビューティから急にエロっぽく妖怪のようになってしまった。

 第29話の「渚の体験」(アイドルの歌じゃないっつーの)
も佳作でした。
貝の収集が趣味の家宣様は浜御殿ですごすうちに
海女の娘、おいつ(石田えり)と知り合い、その野生的な魅力に
惹かれていく。売られそうになったおいつを助けたりして、
下々の生活を垣間見る上様は、結局自分では世の中を変えることは
できない無力感とジレンマに苦しみ
「やはりわしにはそこまでおりることはできない」と去っていくのだった。

 おいつの事を忘れられない上様を気ずかい、大奥に
連れてくる新井白石(って、こんなキャラなの?)。
しかし、「お前は海の魚じゃ!池の中では生きていけない!去れ!」
と追い返す上様・・・・あらら・・・かわいそうに、と思っていたら
「おいつ様は家宣様が倒れられるまで愛され続けたのです」とか
ナレーションが流れ、セ・フィニー♪
いやー、この回もちょっと変わり者の家宣らしいエピソードと
人間らしい苦悩が見えてすごくおもしろかったっす。

 来週から、家継かー。
5歳のがきんちょじゃなー、たいした盛り上がりないだろうなー。


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2005年04月04日

「大奥’83」第27話

 第27話の「大奥」は、「塵に咲く花」。
家宣はまだ6代将軍にはなっていなくて西の丸にいる。
そして、その家宣に一番愛されたお喜世様の話らしい。

 お喜世にいしだあゆみ。
この人の顔って幸うすそう・・・・人相学的にみても絶対良くないぞ。
いしだあゆみといえば、「日本沈没」。
そして、向田邦子脚本のNHKドラマ
阿修羅のごとく」の四女のがちがちの図書館司書役。
すごく役に合っていると思った。
宇崎竜童が一途におっかける男の役だったけど、
どうしてそうまでこんな冷たそうな女に固執する?と不思議だったよ。

 しかし、ドラマの中で図書館で働く女っていうと
なぜに化粧っけもなくた服装にもかまわない、男にも関心のない
お堅い女という役づくりになるんでしょうか?
私も図書館で働いていたがあんな女はいなかったぞ。
似たような感じの人とか病んでる人は多かったが・・・。
まあ、いい。

 お喜世は、武家に奉公していたのだが、男(峰岸撤、悪顔)と
いちゃいちゃしているところを見つかってやめる羽目になり
その後は御茶屋勤め(たまには売春)にまで落ちてしまった女。
そのくされ縁の男を殺そうとした時、天地茂(よくわからない名前の
家宣に仕えている武士)に出会う。

 天地茂は「マイ・フェア・レディ」みたいに
育てるために自分の家にひきとる。
茂おじさんはお喜世に手をだすこともなく、やさしーく導いてくれるので
もしかして今度は幸せになれるかもと夢を見てがんばるのだが、
天地茂から「大奥に行って家宣様のお世継ぎを産んで欲しい」
とか言われてショック・・・・家を出てさすらうも他の道はないのかも・・・
と決意をして大奥へあがるってところで・・・・セ・フィニーニー♪

 はたして、言っちゃ悪いがきれいだけど、こんな貧乏顔で体も貧相な女に
家宣が惹かれるのでしょうか?
インテリだったそうだから、逆にこういう女の方がいいのか?

 いやー、天地茂、ミスター・ニヒル。
いまどきニヒルなんて言葉聞きゃーしないけど、
いいねえ・・・今の時代にはいないタイプのおじ様だね。
「非情のライセンス」ですよ〜
あの冷たい目でにらまれたいね。

 しかし、「おまえという女に私の夢をかけたのだ」とか言われてもねぇー
結局は、自分の言うことを聞く女を殿様のもとへやって
自分も出世しようって腹じゃんねー。
まあ、これがこの時代の男っちゅうもんなんですかね・・・
 戻ってきたお喜世に「わかってくれたのか・・」と駆け寄る天地茂。
うなずくでもなく頭をさげるお喜世・・・・せつないのう・・・・。
でも、そんなお喜世がどうやって大奥で変わっていくのか
見るのが楽しみだわ。


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2005年04月03日

「大奥’83」22話〜26話

 録画しておいた「大奥’83」を土・日にかけてやっと見ました。
この一週間、梶芽衣子が現れたと思ったら消えて、
やっと綱吉の時代が終わったようです。

 梶芽衣子は、御台様が自分の代わりにお世継ぎを産んでもらうために
京都から呼び寄せた右衛門佐(えもんのすけ、変わった名前)。
学問好きな上様の気を惹くように、その時代の女の人にしては
文学好きで頭がいい女性という設定。
 この人って、切れ者って雰囲気の方が先にでちゃうけど実は
すごいととのった美しい顔をしてるんですよ。

そして、梶芽衣子と言えば、
鬼平犯科帳」のおまさ役もはまっているけど、
何と言っても「女囚さそり」でしょう。

 この映画はすごいよ。いろんな面でびっくりさせられるんだから。
愛した男の罠によってやくざにレイプされた梶芽衣子は
男を殺すためになぜか毛布をかぶった姿で待ち伏せする。
で、男が現れたとたん毛布をバアーーッと(何かマントのように)
飛ばすと襲われたまんまのシュミーズ姿で出刃包丁をもった梶芽衣子が・・・・・
 えーーーーっ?!
アンタ着替える暇もなかったの?
いくら怒り狂ったからって服ぐらい着ろよ・・・と誰もがつっこむと思うわ。
 結果、梶芽衣子は男を殺すと言う最初の目的も達成できず
刑務所へ行くはめになってしまうのです。

 でも、さそりはかっこいいよ。
誰ともつるまないし(何かちょっと頭の弱そうな女には慕われるが)
ケンカやらせりゃ強いし、根性があるよ。
(看守のいやがらせで穴掘りを命じられた時も、丸二日ぐらいずっと
掘ってたもの。すげぇ体力・・・)
テーマ曲の「うらみ節」も梶芽衣子のように無感動に歌われた方が
逆に恨みの強さを感じさせて怖い。
とにかく凄みのある女だよね。
で、続編のさそりも見たいんだけど、ビデオ屋に入ってない。
かなりのB級度という話なので、どこも仕入れないのでしょうか・・・

 で、「大奥」の話に戻ると、最初はいいなずけの事が忘れられずにいた
梶芽衣子なんだけど、意外と簡単に上様の寵愛を受けるようになってめでたく妊娠。しかし、例によって流産させられてしまう。
梶芽衣子は、流産の苦しみで床にふせっているというのに
上様は別の女の下へ・・・ひどい、ひどすぎる。
 何か、綱吉の回はわがままで非人間性が強調された脚本になってる。

 26話は、「ある貴婦人の殺意」という題名。
ある貴婦人って?誰?と思ったら御台の信子様のことでした。
子供のできない綱吉は6代目将軍を家宣に決めた。
だからもう、子作りに励まなくてもいいはずなのに、
真琴(手塚理美)という若い女に夢中。
これには、今まで女神様のようにやさしかった
御台様も急にキレてしまって、ついには殺意を抱くようになると。
 
 いやー、教育的配慮で録画して、いつも娘のいない時に見ていたのに
この一番はげしい回(上様が執拗に真琴をかわいがる場面が延々と
流れたりして)を見ている時に娘が現れて、夫もラーメンとか食べ始めるし
非常に気まずかったわ。まあ、いい。

 しかし、手塚理美がこのような役をやっていたとは・・・・
’83年と言えば「ふぞろいの林檎たち」の頃ではないですか。
あのしっかり者で清潔な看護婦さんのイメージを払拭しようとしたのでしょうか?
がんばってましたよ。
何か知らんが、上様はこの若い恋人に夢中になって翻弄される毎日。
しまいには、老けた顔にほほ紅まで塗るハッスルぶり。
なんか「ヴェニスに死す」のダーク・ボガードを
彷彿とさせるような津川雅彦。
 あーー、こりゃ死ぬなと思っていたらやっぱり死にました。
奥方様が傍にいるのに真琴といちゃいちゃしたりするから・・・・
ばーちが当たった♪
しかし、これで長かった綱吉の時代がやっと終わったのです。ほっ。
家宣は露口茂がやっていたけど、そのまま彼がやるのかな・・・?


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2005年03月27日

「大奥’83」第21話「赤ちゃん騒動記」

 「大奥’83」も先週の金曜日で21話、早いもんですな。
娘が春休み入っちまったもんだから録画して見ております。

 綱吉の時代に入ってからは、津川雅彦のわがまま殿ぶりを
むかむかしながら見る日々だったわけだが・・・・

 今回の「赤ちゃん騒動記」は、ゲストにミヤコ蝶々とジュディ・オング。
ミヤコ蝶々は、おとよという名のゆば作りの名人で、御代様がわざわざ京都から呼んだほど。
もう25年も大奥の台所で湯葉を作り続け、あと一ヶ月で定年予定。
ジュデイ・オングは、その台所を仕切っている切れ者という設定。
(何か変な組み合わせ・・・・情のあるミヤコ蝶々とクールなジュディってことかしら?)

 ある日、大奥の中に捨て子があり、母親捜しで大奥の中は大混乱。
そんな中、おとよは赤ちゃんのために乳母を見つけてきたり、
自分の部屋で面倒をみたりと忙しい。
 ジュディ・オングもその後始末やお局様から、母親捜しをせかされたりして大変。
結局、母親が見つかるけどジュディの機転でおとがめなし。
おとよも御代様に定年を一年のばしてと頼まれるけど、ジュディに後を頼んで
念願のお遍路さんの旅にでる・・・・セ・フィニ〜

 いつもなら、美しい側室とかの憂い顔で終わるのに
ミヤコ蝶々が嬉々として歩く姿になっておりいつもとは違う風情。

 何だか初めてミヤコ蝶々の芝居を見たような気がする。
長い間に培われた芸ってものが、これなのかな・・・・
話し方ひとつとっても、情のある婆さんの思いやりが伝わってきて気持ちがいい。
声に温かみがあって、耳に心地よい。
芸人だなあーーという感じ。

 そういえば、「寅さん」でも、寅さんの実の母親役をやっていて、
尋ねてきた寅に「なんや、金か?金がほしいんか?!」
とか言って美しい母親を描いていた寅を幻滅させて、冷たく追い返すんという役をやっていた。
 だけど、最後の場面で寅と2人で楽しそうに歩いている場面があって、妙に腑に落ちるというか・・・
納得させる芝居をしてたっけ。
もっとミヤコ蝶々見ておけばよかったなあ・・・ってまだ生きてるよね?

 今回の「大奥’83」は、いつものどろどろとは違ったんだけど、人情話でおもしろかったわ。

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2005年03月16日

「大奥’83」第十四話「京より天女が舞い降りた」

 「大奥’83」も今日で14回目、
昨日、家光が死んじゃったので家綱の時代に入りました。
 いやー、しかし、これ見てると、
昔あんなに憶えられなかった徳川の将軍の名前がすらすらと入っていくね。
家康→秀忠→家光→家綱→綱吉
いまんとこ、ここまではばっちり入ってますよ。

 今回はは「京より天女が舞い降りた」ということで
四代将軍家綱(ケーナ印の田中健)が京都からの
浅宮顕子王女(中野良子)を嫁にもらうんだけど、
乳母の矢島局(大塚道子、「喪服の訪問者」ですよ〜)にじゃまをされて、
いったんは大奥を去る決意をするのだけど、考え直して戻るって話。

 中野良子はいいわー、明るくて品があって堂々としていて、
光の中を歩んできた王女様そのもの。
家綱役の田中健、乳母の過干渉のせいでプレッシャーに弱く
すぐに発作を起こす、世間知らずの上様という役だけどまあまあ。
ちょっと前まで、顕子と仲良くやっていたのに
矢島の策謀で、大切なオウムを顕子が殺したと思い込んだ時の
つめたーーい目、狭い世界に生きている単純な男を表現しておりました。
 
 矢島局の大塚道子、こわーい、こわすぎる。
「あんな女に上様を取られてなるもんですか!!」
姑よりこわい、まさに大奥に棲む魔性のものですよ。
この人って、優しい人の役ってやった事あるのかな?
優しい役やってても、絶対裏があるに違いない、今に裏切るぞと思ってしまうわ。

 そのほか、懐かしい沖田浩之(弟の綱重役)
矢島の娘役で荒木由美子が出ていたわ。時代だねー


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2005年02月23日

「大奥 ’83」

 CATVの時代劇専門チャンネルで、明日から「大奥 ’83」が始まる。
楽しみだねー、録画しておこう。

 時代劇専門チャンネルでは、ずっと「大奥」ものを放送している。
つい最近もフジTVで松下由紀主演でやっていたけど、
(これは、一回目で見る気なくした。わかってた事だけど、松下由樹強すぎるし、でかすぎるし・・)

 「大奥」いうのは、けっこう常に需要があるもんなんだね。
私が小学生の頃も、昼メロの時間帯に太田なんとかっていう(小銭寿し?)人が主演でやってたしなあ・・・あと「徳川おんな絵巻」とかね・・
 何か、大奥に下働きにきた女の人が、その美貌ゆえ上様のお目に
とまってしまいまして、逆らうことも許されず
いやいやながらお伽を勤めるのでございます、よよ、みたいな。
いやなら、逃げりゃいいじゃん、とか思いながら見ていたわ。

 ’83年の「大奥」は、岸田今日子がナレーションやってて
沖 雅也(涅槃で待ってるから!)や、坂口良子が出てて、ラストに
「セ・フィニーーー♪」とかって森山良子の歌が流れるやつ。
まあ、普通にどろどろはしているんだけど、
脚本が今までの「大奥」とは違った感じですごく新鮮だった。
 上様とその周りの女の人の内面をすごく丁寧に描いていて
「怨みとか妬み」とかよりも大奥という閉ざされた世界
で生き続けねばならない「悲しみ・苦悩」を感じさせた作品だったんですよ。

 それと、その女優にとって分岐点となるような、
この人、マジでこのドラマにかけてるなってわかるような
ドラマがあると思うんだけど(例:賀来千賀子の「ずっとあなたが好きだった」とか)
坂口良子もこの「大奥」に賭けてるなと迫真の演技を見ながら当時思ったんすよ(気のせい?)

 まあ、沖 雅也を見ると背後に、ついあのおじさん(名前忘れたけど、日影・・?)
の顔が浮かぶけれど、まあ、それさえ振り切れば・・・
やっぱ、この人は特異な俳優だったのだなあ・・と思います。

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