きこりのテレビ日記 #233「続・続・最後から二番目の恋」第9話 一緒にわちゃわちゃ生きていければ幸せ

2025年06月08日

「慶次郎縁側日記 3」 第7回 意地

「おのれの駄目さ加減に嫌気がさしていた。
同心としても一人の男としても・・・
このままでは皐月と向き合えぬ、そう思った。
それも独りよがりで、また皐月を傷つけた。
すまぬ。
意地になっていたのやもしれん。
だが、やり通したかった。
やり通してから皐月に頼みたかった。

一日も早く森口の家に戻ってきて欲しい。
皐月と八千代のいない家は私の家ではない。
頼む。戻って来てくれ!」晃之助
「はい」


 晃之助、よく言った!
男を魅せたね(´;ω;`)

 己の過ちが許せなかった晃之助(比留間由哲)。
捕まっても捕まっても空き巣をやめない男を改心させる!と心に誓い、成し遂げるまでは皐月に会いに行かないと決めたんだね。やっと成し遂げて無精ひげのまま皐月の元へ。

 こちらも意地を張っていた皐月(安達祐実)だったけど、真摯な旦那様の言葉と眼差しに向き合えて固まっていた心が一瞬でほどけたさ。自分が好きになったのは不器用すぎるほど実直な男だと思い出したよね。あの日、夜明けの道を駆けて晃之助の元へ行き「お嫁様にしてくださいませ!」と頼んだ時と同じ思い、いやそれ以上に深くて揺るぎない思いが湧き上がったはず。心からの微笑を交わし合うふたりにほっとしたよ。良かった良かった。

 てか、志乃さん(大谷直子)もさ〜皐月にべったり張り付かないでよね〜
なんか二人がモメてるの気づいていたくせに「あなたがいないと心細い」とか言っちゃってさー( `д´) ケッ! かまってちゃんなんだからよ〜左門さん(林隆三)もしっかりせぇよ!って。



 さて、指し物師・栄五郎(山田辰夫)の娘おちせ(前田亜季)が、晃之助に頼まれたと言って皐月のために注文した硯箱を届けに来た。それは晃之助が永五郎の弟子の直吉(本田大輔)に頼んだものだった。しかし、おちせはそれを持って帰ると言うのさ〜

「この硯箱には意地の匂いがしますから」

 どういうことさ?と思ったら・・・・
おちせと直吉は夫婦になる約束をしていたんだが、信濃屋さん注文の手箱に勝手に飾りを掘ったもんだから、親方激怒。作り直せと命じたら、直吉め、自分は親方とは違うとアーティスト気取りよ。言い合いの末、決裂。直吉は出て行き祝言の話もそれっきり。

 で、皐月のために創った硯箱にももちろん模様が入っていた。
さすが職人の娘・おちせは、それを見て親方に勝ちたい!感心させたいって意地だけで直吉が作ったと見抜いたのさ。そのことを直吉に告げ硯箱を突っ返したもんだから、こっちの二人まで決裂。

 それを聞いた晃之助はせっかく二人を繋げようと直吉に仕事を頼んだのに『心遣いにかける真似』をしたと皐月を叱責。いやいやいや、おちせが持って帰るって言ったんだから皐月にはどうすることもできないべさ。あんまりおちせおちせって言うもんだから皐月もイラッとして声を荒げてしまい、未だかつてない大喧嘩になってしもうた・・・( ̄▽ ̄;)




 それでも皐月は病に倒れたおちせを見舞い、親方と直吉の両方に仲直りするよう頭を下げて頼んだんだが、二人とも聞きゃーしない。
あっちもこっちも意地の張り合いだよ。

 おちせの病を聞き、やっと直吉は彼女の元へと走ったんだが、途中で信濃屋さんに会っちゃってさ〜この前作ってもらった手箱、最初はいいと思ったんだけど毎日使ってると飽きるから、今度はなんもついてない栄五郎親方が作ってるみたいの作ってよと言われ、ますます意地になっちまった。

 一度張っちまった意地ってのは簡単には崩せないよね。
面子やら何やらが邪魔してさ。どんどん頑なになっていく。

 その間におちせの病は悪化していった。
ヨロヨロになりながらも直吉の元に行こうとして倒れた娘を見た栄五郎さんは、さすがにこれはマズイ、もしや娘は直吉に会えないまま亡くなってしまうかも・・と心配し意地を捨てて慶次郎(高橋英樹)に直吉を連れてきて下さいと頼んださ。

 慶次郎が現れても、ほっとけ!と意地を通そうとする直吉にさすがの慶次郎も「ひっくくってでも連れてくぜ!」と突き飛ばしたさ。

「手遅れになってから悔んでも遅ぇんだぜ」慶次郎

 この言葉でやっとおちせの病の重さに気づいた直吉は意地を忘れて彼女の元へ。
黙って頭を下げる直吉に、親方も何も言わずおちせの部屋の方を示したさ。
すっかり弱ってしまったおちせは直吉に抱き留められながら、自分のために鏡台を作って欲しいと頼んだ。

 今度見舞いに来る時に持ってくると答えた直吉だったが、
なかなか姿を見せなかった。

 直吉はおちせのために納得できるものを作ろうと試行錯誤していたのさ。
自分の技を見せつけるためではなく、
使ってくれる人のために。
初めて味わう職人としての生みの苦しみ。
そうしてやっと完成し駆けつけた時、おちせは息もたえだえ・・・

 直吉がおちせのために作った鏡台は寝てても使えるよう軽くて勝手も良く、模様の入っていないすっきり美しいものだった。

「すまねぇ・・・遅くなって」直吉
「いいの。とってもいい鏡台ができたもの。
お父っつあんが作るものよりいいかもしれない」
「バカ野郎!!
これほどの腕がありながら強情張りやがって!」親方


「あのね、直さん、
お父っつあんは何度も言ってくれたのよ。
直さんを迎えにいく、
頭下げてでも呼んでくるって。
でも・・・私が止めたの。
直さんが持ってくる気になるまでは嫌だって。
信じてたから。
直さん、必ず作ってくれる。
間に合うように持ってきてくれるって。
私・・信じてた。
・・・やっぱり間に合った」


 娘に「直吉の腕を大事にする」と約束した親方に
直吉も素直に頭を下げ謝ったさ。

「もう一度弟子にしてくだせぇ!!
お願ぇしやす!!」直吉


 その言葉を聞き、おちせさんはほっとしたように微笑んで
眠るように旅立っていった。
職人としても男としても直吉のことを信じ切っていたおちせさん。
そのおちせさんのお陰で直吉は本物の男になれた。
己の技術に酔い奢っていた自分を越え、職人としても人間としても成長することができた。おちせさんのおかげで自分が目指すべきものがはっきりと見えたんだね。

「健気な娘が色づきもしねぇうちに逝っちまった・・
まだ18だ。・・・・早すぎる」慶次郎


 悲しみも新たに・・・(´;ω;`)
そっと手を握るお登世姐さん(かたせ梨乃)のあったかい手のぬくもりで少しでも癒されて欲しい。

 野辺送りから数日が過ぎ、直吉が硯箱を皐月に届けにきた。
親方も納得の美しいできあがり。

「御新造様、この硯箱には、あっしの意地じゃなく
旦那のお気持ちを込めやした」直吉


 注文に来た時、晃之助は皐月にはいつも寂しい思いをさせている、せめてこの硯箱が慰めになれば・・と言っていたそうなのさ〜

「最初のを作っていた時、
あっしは旦那のそのお言葉をすっかり忘れておりました。
おちせが思い出させてくれたんです」直吉


 良かった良かった。
直吉の目は澄んでいるよ。
おちせさんも喜んでくれているさぁ。

 第5回 可愛い女
 第6回 ふたり

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matakita821 at 17:38│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 「時代劇」 

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