きこりのテレビ日記 #227「しあわせは食べて寝て待て」第6話

2025年05月06日

「続・続・最後から二番目の恋」第4話 人生に恋するためにここにいる

『前略 吉野有里子さま
お母さん、私は元気だよ
59歳で一人で生きてる娘が心配なのはわかる
分かるし私だって考えると不安なこといっぱいある
でもね、私、結構幸せだと思うんだ
こんな人たちに囲まれて
ちゃんと生きてます。  千明』


 誰もが抱く未来への不安、病気や死の恐怖、生きている意味。
なんとか前を向いて生きていこうと自分を奮い立たせても
それはきれいさっぱりとなくなることはない。
それでも一緒に受け止め、分かろうとしてくれたり、励ましてくれたり、叱ってくれたり、笑い飛ばしてくれたり・・・
そういう人が隣にいてくれたなら生きていける。
その温かさを感じながら、その人のためにも自分らしくありたいと思える。

 『幸せ』って、ほんの一瞬のきらめき。
でも幸せって感じられた自分を信じられることが幸せなんじゃないのかな。


 成瀬先生(三浦友和)、ついに亡くなられた奥様が千明(小泉今日子)そっくりだとカミングアウトしたわね〜今でも『世界一綺麗な人』だと思っているという先生。こんなふうに表現できるってことはもちろん外見もだけど心根の美しい人だったんだろうね。

 まぁ、普通に自分に気があるのかも・・と思っていた千明も熱視線の理由が腑に落ち、先生は別の病院を紹介すると言ったけど、かかりつけ医と患者としてのお付き合い継続を申し出た。

 なんか毎週書いているような気がするけど(笑)二人の会話がスッキリさっぱりしていて、ホント気持ちいい(笑)話し方に変な尾ひれがついていない。言葉が言葉としてきれいに成立しているから通じやすいし話が早い(笑)おなじく妙齢婦人として勉強になりマッス!




 そして和平(中井貴一)も。
市長(柴田理恵)から直々の後継者依頼。
すぐに断ろうとする和平を制して市長は伝えた。

「(時間を置いても変わらないとしても)それでも、
そこまでちゃんと考えて悩んでください。
いいですか、長倉さん。
自分が思っている自分と人から見た自分は
必ずしも同じではありません。

私はこれでも鎌倉のことは心から大切に思っています。
そんな私があなたがいいと言ってるんです。
そこにはちゃんと理由があります。
鎌倉市長だからです。
例えば国会議員とか神奈川県知事にあなたを
推薦しようなどとは全く思いません。無理です。

鎌倉のために困るのが鎌倉市長の仕事です。
あなたに向いていると思いませんか?
困るというのはね、誠実で愛があることなのだと
私は思うのです。
不誠実な人は困りません。
困っているフリをしているだけです。
でもあなたは違う。
いつだって真剣に困っている。

それにね、長倉さん。
なかなかあることではないと思うんですよ。
市長にならないかって誘われるって。
まずはそれを誇りに思ってください。
そして期待されているという時間をちゃんと味わってください。
断るにしてもです。
少し世界が違って見えるはずですよ。
お願いします」


 こちらもまっすぐに相手の心に届くであろう
素敵な説得の言葉だったなぁ・・・
市長は面白がって和平にムチャぶりしてきた訳じゃないんだねゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
どんな難問を振られても常に前向きに捉え、ちゃんと悩んで道を探そうとする姿勢を見てくれていたんだね。確かに市長にならないかって言われるなんてめったにない機会。
和平がどんな答えを出すのかすごく楽しみ。
和平のことだから、同じ悩むにしてもチャレンジする道を選びそうな気もするなぁ。

 そして万里子(内田有紀)だよ。
なんか不安を抱えているのを察知した千明はすぐに向き合ったさ。

 わたしゃ、千明抜きで万里子自身の中に書きたいものがないことに創作をする者として落ち込んでいるのかと思ったら、そんな悩みを抱いている自分自身に悩んでいたんだね。千明抜きの創作を始めようとしている自分、千明抜きの未来を想像しながら書こうとしている自分。不安だし怖い。千明が指摘した通り、万里子は親離れしようとしている。そういう時期が来たんだね。

「成長っていうのはさ、
したくてするもんじゃないの。
勝手にしちゃうものなのよ、生きていれば。
だから止められないの」千明


 成長しようとする自分に怯え、拒否しようとする万里子を抱きしめ、カニばさみする千明が最高(笑)千明があったかく見守り、大切に愛情いっぱいに見守ってきたからこそ、巣立ちの時がきたんだよね。ひとりで飛ぶのは怖い。でもその自由さを楽しめる時がきたら、万里子はさらに遠くへと行きたいと思えるのかもしれない。それに千明はいなくなったりしない。いつでも巣に戻ってきていいんだからさ。

 そしてずっと不審な雰囲気を漂わせていた真平(坂口憲二)・・・
担当医の門脇先生が亡くなっていたんだね。
ひとりで抱えて怯えて頑張って・・・でも、口に出せないほど怖かったんだと思う。長年支えてきてくれた先生がいなくなった=死が今まで以上に近くリアルに感じられて。

 説教するのが典子(飯島直子)ってのが意外だったけど。
しかもナニ言うんだったか忘れてるし( ̄▽ ̄;)
でも、きっと典子じゃなきゃダメだったんだろうな。
典子だからこそ真平の閉じた扉をこじ開けることができた。
真平に直球を投げられた。

 たとえ家族であろうと、その人の本当の辛さはわからない。
その辛さは本人だけのものだ。
でもその辛さを分かりたい、分かろうとし続けてくれるってすごいことだと思う。

 そして「心配をかけたくなかったと言われるのが一番悲しい」と伝え、「すぐ行って知美ちゃんにちゃんと話してこい!」と叱った和平。悲しまれて叱られて、真平は改めて家族の有難みと、家族の意味がわかったんじゃないかな。真平も変わる時期が来たようです。もう一人で怯えていた子供時代は終わった。弱い自分をわかっている大人だからこそ家族に甘えて頼って、そして自分も大切な人達のことを受け止めながら、ともに生きていく。

 誘われて、あるいは突然ハプニングのようにに訪れる人生の変化。
変わらないものなんてありはしない。
大人は変化に怯えないかしら?
いんや、大人だって先の読めない未来は怖いし不安だ。
それでもその先にあるものを選べるのは自分だってわかっているから頑張って一歩踏み出していく。そして横を見たら、同じように前を向こうとしている人がいてくれるから。

 第1話 人生あがきながらけっこう楽しんでいる
 第2話 若さより輝く時だってあるんだぜ
 第3話 正しい生き方なんかどこにもない
 第5話 そっか年取るって悪くないかもね
 第6話 どうせならファンキーに年をとりたい
 第7話 ときめきに、年齢制限なんかない
 第8話 泣いても笑っても愛おしい人生

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matakita821 at 13:19│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 「続・続・最後から二番目の恋」 

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