きこりのテレビ日記 #225「しあわせは食べて寝て待て」第4話

2025年04月22日

「続・続・最後から二番目の恋」第2話 若さより輝く時だってあるんだぜ

 やっぱり千明(小泉今日子)と和平(中井貴一)は
唯一無二の特別な関係だね。
あえてジャンルづけするとしたら家族以上恋人未満?

 グチだけじゃなくて決意や気づき、不安、怒り、時には夢や希望、どうでもいい日常のこと、こんなに何でもお互いのことを受け止めあえる相手ってそうそういない。
もちろんセンスが似ているというのがあるんだろうが、
二人とも人生を真面目に面白がっている。
人との距離感もだけど、人生への距離感が一致しているのかな。
それと二人ともちゃんと相手の話を聞いている。
当たり前のことかもしれないけれど、人の話をちゃんと聞ける人って意外と少なかったりする( ̄▽ ̄;)

 食べて飲んで話して、お互いが心地よい。
見ているこっちまで清々するよ。

  
 さて、和平が「困ったことになりそうだ」と言っていた案件(笑
観光協会の通訳のバイトさん・早田律子(石田ひかり)。
ナーバスになっていたかと思うと大胆、
なんで和平に「私も未亡人なんです」って言った?
和まそうとする和平に「厳しく教えてください。ダメ出ししてください」。
まぁ、真面目な頑張り屋さんなんだろうけど、ちょっと面倒なタイプかも( ̄▽ ̄;)

「第二の人生のスタート」・・・
いや〜勇気がいるよね。
たいてい第二期って中年になってからだもん。
年をとれば取るほど新しいことにも場所にも臆病になる。
いい年だからこそめったなことはできない。
きちんとやりたい。
でも初めての場所、初めての人、失敗するかもしれない、迷惑をかけるかもしれない。怖くて怖くてたまらんよ。

 そんな中、一歩踏み出した律子。
でも彼女ならすぐに馴染めそう。

 一方、素敵なかかりつけ医に出会えた千明は、ドラマならではの偶然で、その成瀬先生(三浦友和)とカフェで相席に。
会話が弾み千明は先生が自分のことを「なんか意識しちゃってる感じ」と思ったらしいが、それは亡くなった奥様にクリソツだったから。

 でも二人の会話を見ていて、千明と話すのはすごく楽しいだろうな〜と思ったよ。
きちんとしていて、でも気さくてあったかくて、興味を持って自分の話を聞いてくれている(ホントに興味があるから)のがわかるから嬉しい。相槌に心がこもっているから、さらに話したくなる。人柄が伝わってくるんだよ。





 もちろん千明の方も成瀬先生とのトークで元気をもらえた模様。
女友達に「オアシス」とまで言っとった。
「若い」と12回も言われて「あれ?私、まだイケんの?若いのか?もう一回ぐらなんかできるかも??!」と思えたそうな。

 そうだよね〜
若い頃はちょっと褒められるといい気になったり調子に乗ったりして、そのせいで急降下して痛い目も見たけど(自業自得)、この年齢になると褒められてやっとなんとかやっていけるってね( ̄▽ ̄;) 昔は褒められると「嘘くさい」「何が狙い?」「バカにしてんのか?」等と思ったがゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ褒めに飢えている今は素直に有難くお言葉を噛みしめるよ。

 千明が和平に言っていた「怒りのこちら側にある自分を肯定する力とか言葉」ってわかるような気がする。年はとっているけど変わっていない自分、でも不安や恐れを回りに見せられない年齢や立場。必死で自分は大丈夫、やっていけてるよ!と思いながら頑張っているから、肯定してくれる言葉や褒めがスコーンと心に入るのよ(笑)待ってました!ありがとう!ってね(笑

 で、千明は月9の企画募集に応募する気持ちになれたのです。
久しぶりに怒りをエネルギーにすることができた(笑
企画募集のポスターに月9の代表作がたくさん書いてあったんだが、千明のドラマが入っていなかったらしい。

 確かにね、喜びよりも怒りの方が燃費がいいというか、奮い立たせてくれるよね。
でも怒り方によっては、その毒に自分がやられちゃったり、燃えすぎて近所迷惑になったりすることもあるからね。変な言い方だけど千明のは純粋でまっすぐな、正しい怒り方なんだと思う。だからいい具合にきれいに燃える(笑

「定年を前にさ、最高傑作作ってやろうかなと思って」

 千明のことだから今までも手を抜いたりしたことはないだろうけれど、それでももっともっとと自分を追い込める(まだまだ自分には可能性があると思える)のも嬉しかったんじゃないかな。定年まであと一年というリミットがうまい具合に効いている。最後にもうひと花咲かせたるぜ!って新鮮なワクワクを感じることができたんだね。

 さて・・・ずっと無気力というか、アンニュイな日々をすごしていた典子(飯島直子)にも久々のときめきが。
何やらスマホを落としただけなのに(こっからの話が長い!典子よ、まとめてから話さんかい!)「湯煙美人」とかいうグラビアのモデルにスカウトされたそうな。

「このまま終わりにしたくはない!
私のセカンドライフはセクシー系!」典子


 私もやべぇビデオとか撮られるんじゃないの?と思ったが、千明がちゃんと名刺を調べてくれるそうな。私はそういうの全くないからわからんけど、典子は女性として求められたということが嬉しかったのかな。夫は夫で楽しくやっていて息子も自立、残った自分は何を?家族の中での役割が無くなったというか変わったというか・・・そういう時期なんだよね。いろんな意味であがいている。危ない時期でもあるような。

 真平(坂口憲二)は定期検査の結果は良好らしい。
でも知美(佐津川愛美)は真平の「俺は幸せだー!」という感謝の言葉に彼の消せない不安を感じていた。

 真平が今味わっている普通の生活・日常を生きられる幸せ、その有難みがわかっているからこそ、失いたくないという思いも同じだけある。知美はそういう真平を受け止めてくれているけど、病気のことはどうすることもできない。切ないよなぁ。今ある日常を感謝できるのは素敵なことだけど、真平に限っては、そういうことも忘れて、気づいたら幸せだった・・って思える日が来て欲しいなぁ。

 そして万理子(内田有紀)よ、「千明様の介護をするのが夢」と言っとったが、もっと自分のこともかわいがって欲しいぞ。千明のそばにいることが万里子の幸せなのかもしれないが、千明抜きの幸せもあっていいような気もする。

 1時間があっという間。
気持ちのいい風が吹き抜けるようなドラマだね。

 第1話 人生あがきながらけっこう楽しんでいる
 第3話 正しい生き方なんかどこにもない
 第4話 人生に恋するためにここにいる
 第5話 そっか年取るって悪くないかもね
 第6話 どうせならファンキーに年をとりたい

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matakita821 at 17:43│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 「続・続・最後から二番目の恋」 

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