「御上先生」 episode 8 -strategy-「ホットスポット」 第9話 特別

2025年03月11日

夜ドラ「バニラな毎日」 第29夜

『彼の音楽、そして言葉は
心の奥底まで入り込んできた。

バカみたいに好きなものを追いかけて、
報われなくて、傷ついて、
ぶざまな私の生き方をそれでもいいと
そばで言ってくれている気がした。

すごかった。
私の作ったお菓子は・・・
この手がもっと自由に動けば・・できた?
違う。
この手を壊していなかったら、
こんなにも強くゆさぶられ、
こんなにも突き動かされることはなかった』


 葵(蓮佛美沙子)は秋山君(木戸大聖)にラインを送ろうとしたけど、今の思いを自分の声で直接届けたくて録音メッセージを送った。

「秋山さんの作った歌に・・・
秋山さんの声に・・えぐられた。
いい意味でだよ。
最後の歌、好きです。
すごい好き!
出会えて良かった。
秋山さんの紡ぐ音楽のおかげで・・・
ありがとう」


 葵の心が動いている。
愛に怯えていた葵の心が今、愛で満たされている。
手の負傷はパティシエとして致命的ともいえるできごとだったけれど、だからこそ秋山からのメッセージをまっすぐに受け止めることができた。大きなエネルギーが飛びこんで来て、心が激しく動いた。

 かつての自分に戻るんじゃない。
あたらしい自分、パティシエとして新たな自分を作る。
今、葵は人生で一番わくわくしていると思う。


 厨房で不自由な手でも作れるお菓子を模索する葵。

『この手だからこそ、私だからこそできること。
そんなのあるわけ・・・』


 一瞬、弱気になった葵の前に佐渡谷の言葉が蘇った。

「大丈夫。私がいる」

 人はやっぱり人に生かされるんだな (´;ω;`)
バニラの香りで落ち着こうとしていた葵が、ひらめいた!
今の自分にできる最高に美味しいアイスクリームを作ろう!





 麻痺した右手ではなく左手を使って作業。
スピーディにはできない。
でもだからこそ見えるもの、試せることがある。

 バニラアイスのベースはできた。
冷蔵庫の中で一晩じっくり寝かせてバニラの香りを極限まで引き出す。

 葵は笑顔になっていた。
充実した思いで、できあがりを待つ喜び、
それが戻ってきたんじゃないかな。

 味見をしてもらうために佐渡谷さん(永作博美)を呼んだ。
厨房の入り口で、コックコートを着て集中している葵を見た佐渡谷さんは、ほっとして涙ぐんどった。そして見守るようにみつめていた。

「・・・よっ!」佐渡谷
「・・・・ずっと見てました?」葵
「ええ女やな〜と思って」
「いいから早く来てください!
できたてホヤホヤです


 すぐに佐渡谷さんは、それが普通のバニラアイスとは違うことに気づいた。
なめらかでクリーミィだから冷たさよりも美味しさが先にくる。

 いや〜私、アイスにそんな執着ないけど、めっちゃ食べてみたいワ!
まろやかでコクがあって舌ざわりもいいんだろうな〜
画面からでもバニラの濃厚な香りがしてきそうだったよ。

「元気になったみたいね」佐渡谷
「不思議なんですけど、
作っているうちに違う風景が見えてきたんです。
きっとこの手にならなかったら、気づかなかったと思う」


 葵はここをアイス屋さんにすることを考えていた。
目がキラキラ輝いとる。

「あぁ・・・でも・・・何ていうか・・・
あの・・私・・・一度店つぶしてるし・・
この手だし・・」
「あなたは必ず復活する。
このバニラアイスが保証する」
「・・・じゃあ、頑張ってみようかな」


 そしてアイスのお代わりをした佐渡谷さん、
ヴィクトーと結婚するってよ!

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matakita821 at 16:10│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 夜ドラ「バニラな毎日」 

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