きこりのテレビ日記 #217「クジャクのダンス、誰が見た?」 episode.7 決着!父が託した愛の始まりー私が掴んだ希望

2025年03月07日

夜ドラ「バニラな毎日」 第28夜



 佐渡谷さん(永作博美)は「エンガディナー(スイスの伝統菓子。くるみをクッキー生地で包んで焼いたものらしい)」を焼いていてくれた。

「何でだろう・・・
こんなに絶望しているのに美味しい」葵(蓮佛美沙子)


 秋山君(木戸大聖)に引っ張られて来たことを伝えると、佐渡谷さんは彼の状況を教えてくれた。ライブ前で忙しいのはもちろんだけど、曲を創作することが怖い、以前一緒にやっていた仲間も戻ってこないと言っていたそうな。

「でも・・・・
やっぱり自分が一番不幸に感じる。
秋山さんは声を奪われた訳じゃない。
正直、何でこんなことになるのって・・
・・・・・治らないんです。
私の右手、もうダメなんです。
・・・・お菓子作りしかないのに。

他のことなんて何にもできなくなってもいい。
失ってもいい!
お金がなくても仕事が辛くても、
お菓子が作れないことよりマシだった」


「・・・・悔しいな。
悔しいよ!
つらいよね・・
悔しい!コノヤロー!
どこにいるんや、
その悪魔みたいな奴は?!
出てこい!ゴラァ!!
私がぶっ倒してやる!
ぶっ殺したる!フン!!」


 佐渡谷が怒鳴ったところで葵の手が動く訳ではない。
でも、この人は本気で自分のために憤って悲しんでくれている。
それは、やっぱり救いになることだと思う。
ばかばかしい言い方だったかもしれんが、
葵が思わず笑ってしまうほど大きな力があったよ。





「白井さんが積み上げた力は誰からも奪われない。
悪魔だって絶対奪えない!
それに、その力は必ずあなたを助けてくれる。
だけど離れてみた方がいい時もある」

「・・・・・・・私は諦められません。
今までどおりお菓子を作りたい。
毎日ずっと。
離れたくなんかない!」
「いいものあげるわ」


 佐渡谷さんがくれたのは秋山君のライブのチケット。

 葵が会場に入った頃、秋山は舞台袖で緊張とともに震えていた。
そして開演。

『今まで見たことがないぐらい真剣だった。
ここが、彼の厨房なんだ』


 強い恐怖心、逃げ出したい思い、それでもここで歌う事に決めた秋山。
彼は今、必死に戦っている。
そしてそんな自分をもう隠そうとはしない。

「僕もさ、まだもがいてるけど、
きっとさ・・もがいてない人なんてさ、いないよね。
傷ついて、傷つけて、ボロボロになって、
自分のさ、大切なものっていうのがさ、
もう何だかよくわかんなくなったり、
人を信用できなくなったり、
自分のことさえも嫌になったり、
この世界が憎くなったり。

僕はね、弱虫です!
怖がりです!
だから、ここに、立ちたいって思いました。
あなたの痛みも感じたいし、
僕の歌を届けたいから。

ここに来てくれたあなたのために歌います」


 ゥヮ―。゚(PД`q*)゚。―ン
苦しんで苦しんで戦って倒れて、絶望して・・・
また起き上がって・・
それでもこの場所を選んだ。
だから今、彼は光の中にいる。
でも、その光はここにいるすべての人達にそそがれている。

 生きること、夢を持ち続けることは、永遠の片思いなのかもしれない。
叶わない思いを持ち続けることは苦しいだけなのかもしれない。
それでも歩き続けていきたい。
歩き続けずにはいられない。

 来週は、ついに最終週かーーー
さびしい・・・

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matakita821 at 16:03│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 夜ドラ「バニラな毎日」 

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