2025年01月27日
「御上先生」 episode 2 -awareness-
『何で殺した?』
常に冷静で感情を見せることのない御上の言葉から強い怒りが伝わってきた。
誰のための怒りなんだろう。
『どうしてそんなに理由が欲しいの?
・・・テロだから。
もしくは・・・革命?』弓弦(堀田真由)
本当だろうか?
真実を隠すための言葉に思えてならない。
本当は個人的な思いがあったんじゃ。
それとも本当にゆがんでいるこの世の中を
破壊するためにやったと信じ込んでいるのか?
御上にはすべてが見えているんだろうか。
『辞めさせたのは女性だからですか?』神崎
もちろん否定し経過を説明する理事長(北村一輝)。
賢い理事長は問題発覚後、TV出演を利用し、世間に対しすぐに手を打った。
在籍している生徒側の問題ではなく、殺人犯を生み出すような、不倫をして辞めた教師の家庭の問題と述べ、社会的な問題であると視聴者に捉えさせようとした。『パーソナル イズ ポリティカル』という言葉を使って。
なんだか本質を見させないために『ポリティカル』にしようとしてるんじゃないの?いや、もちろんこの事件は社会的な問題ではあるんだけど学校内の問題に蓋をしようという意図があるような。冴島(常盤貴子)は学校の何かを守るための生贄なのかもしれない。
そしてそれに冴島先生も気づいていたんじゃ。
生贄がどこまでも踏みつぶされるということまではわかっていなかったけど。
常に冷静で感情を見せることのない御上の言葉から強い怒りが伝わってきた。
誰のための怒りなんだろう。
『どうしてそんなに理由が欲しいの?
・・・テロだから。
もしくは・・・革命?』弓弦(堀田真由)
本当だろうか?
真実を隠すための言葉に思えてならない。
本当は個人的な思いがあったんじゃ。
それとも本当にゆがんでいるこの世の中を
破壊するためにやったと信じ込んでいるのか?
御上にはすべてが見えているんだろうか。
『辞めさせたのは女性だからですか?』神崎
もちろん否定し経過を説明する理事長(北村一輝)。
賢い理事長は問題発覚後、TV出演を利用し、世間に対しすぐに手を打った。
在籍している生徒側の問題ではなく、殺人犯を生み出すような、不倫をして辞めた教師の家庭の問題と述べ、社会的な問題であると視聴者に捉えさせようとした。『パーソナル イズ ポリティカル』という言葉を使って。
なんだか本質を見させないために『ポリティカル』にしようとしてるんじゃないの?いや、もちろんこの事件は社会的な問題ではあるんだけど学校内の問題に蓋をしようという意図があるような。冴島(常盤貴子)は学校の何かを守るための生贄なのかもしれない。
そしてそれに冴島先生も気づいていたんじゃ。
生贄がどこまでも踏みつぶされるということまではわかっていなかったけど。
御上(松坂桃李)の特別授業の効果は表面的にはほぼ出ていないように見えたが、生徒たち、そして副担任・是枝(吉岡里帆)のそれぞれの心に影響を与えていた。そして神崎(奥平大兼)は行動した。自分の中で見つからない答えゆえに戸惑いながらも冴島に会いに行った。1回目は拒否しされたが、2回目には元教師として、大人としての言葉をくれた。
「確かに隣徳新聞の記事は私の人生を変えた。
離婚もした。学校も辞めたわ。
でもそれはあふれそうなコップに
最後の一滴を落としちゃっただけ。
責任感じられても困る」
「それ、俺を庇う為に言ってますよね?」
「違うわ」
「嘘だ」
「決めつけないで。
話せることはそれだけ。
話したいこともそれだけ」
「それじゃ納得できないです」
「私はあなたを納得させるために生きてる訳じゃない。もしこれから何があっても、あなたのせいじゃないから。
もう絶対に来てはダメよ」
取材というよりも駄々っ子の質問責め。
取材対象はアンタのためにいる訳じゃないよ。
今の神崎は自分のために動いている。
翌日、冴島の言葉の意味を知った神崎が校門の前で動けずにいると、御上が背中に手を置き一緒に歩き始めた。
あの手が、手だけが御上の本質を見せていたように思う。
彼は多分現場から教育を変えて行こうとしているんだろうが、官僚試験会場で殺人事件を起こした真山弓弦(堀田真由)と違うところは自分だけの思いで突っ走っていないところ。御上はエリート(与えられた立場)としての責任を果たそうとしているんじゃないだろうか。
その後、和久井(夏生大湖)の提案で始まった討論会。
まぁ、高校生だからね〜『鈴木先生』のクラスみたいに白熱はしなかったけど、多分、普段こういうコミュニケーションの取り方はしないだろうから、新鮮であり、ある意味有意義な時間だったんじゃないのかな。
批判的な意見も出たけど神崎はしっかりと受け止め、自分自身の行動に対しても冷静に見つめなおしていた。
「ケビン・カーター(報道の究極の選択の例として出される『ハゲワシと少女』を撮ったカメラマン)がシャッターを押さなければ誰にも届かなかった貧困があった。
だからシャッターを押すべきだと俺は信じている。
・・・・・・でも、あの時の俺は・・・
冴島先生を食おうとしているハゲワシの正体を・・・
見ようとしなかった。
・・・・だから、これからでも・・・
俺は絶対それを捕まえる」神崎
御上が一番最初に爆弾を投下した相手が神崎だったのは、
御上がやろうとしていることに対するキーマンだったからだろうけど、
神埼の中にある本物になりたいという萌芽と、このクラスに蔓延する感染症から救うスカベンジャーとしての素質を見出していたからじゃないだろうか。
決して逃げずに己の傷と向き合うことができる人間だと信じたのかもしれない。
「国家公務員採用総合職試験会場殺人事件」の犯人・真山弓弦を私は男の子だと思いこんでいた。なぜなら今まで見た似たようなニュースの犯人が男性だったから。思いこみと適当な情報収集による想像を真実と思う怖さ。御上から生徒たちに突き付けられる問いは、そのまま視聴者へも向けられている。
『なぜ辞めさせられたのは女性教師だったのか』
『今の3年が2年だった時、担任の女性教師は是枝先生だけでしたよね?
僕に変えられたのは、そのせいだと思いませんか?』
『御上さんも中々の美形でしたが、
槙野さんはちょっとモノが違いますね』中岡(林泰文)
発せられる言葉の意味。
その言葉がどこから来て、どこへ向かうのか。
今ここにいる自分を疑え、と言われているような。
でもそれが心地よい。
御上の行こうとしている場所が気になってしょうがないよ。
第1話 -destruction-
第3話 -beginning-
第4話 -fate-
第5話 -confidence-
第6話 -confession-
第7話 -delusion-
第8話 -strategy-
第9話 -joker-
第10話(最終回)- Puppets can't control you -

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「確かに隣徳新聞の記事は私の人生を変えた。
離婚もした。学校も辞めたわ。
でもそれはあふれそうなコップに
最後の一滴を落としちゃっただけ。
責任感じられても困る」
「それ、俺を庇う為に言ってますよね?」
「違うわ」
「嘘だ」
「決めつけないで。
話せることはそれだけ。
話したいこともそれだけ」
「それじゃ納得できないです」
「私はあなたを納得させるために生きてる訳じゃない。もしこれから何があっても、あなたのせいじゃないから。
もう絶対に来てはダメよ」
取材というよりも駄々っ子の質問責め。
取材対象はアンタのためにいる訳じゃないよ。
今の神崎は自分のために動いている。
翌日、冴島の言葉の意味を知った神崎が校門の前で動けずにいると、御上が背中に手を置き一緒に歩き始めた。
あの手が、手だけが御上の本質を見せていたように思う。
彼は多分現場から教育を変えて行こうとしているんだろうが、官僚試験会場で殺人事件を起こした真山弓弦(堀田真由)と違うところは自分だけの思いで突っ走っていないところ。御上はエリート(与えられた立場)としての責任を果たそうとしているんじゃないだろうか。
その後、和久井(夏生大湖)の提案で始まった討論会。
まぁ、高校生だからね〜『鈴木先生』のクラスみたいに白熱はしなかったけど、多分、普段こういうコミュニケーションの取り方はしないだろうから、新鮮であり、ある意味有意義な時間だったんじゃないのかな。
批判的な意見も出たけど神崎はしっかりと受け止め、自分自身の行動に対しても冷静に見つめなおしていた。
「ケビン・カーター(報道の究極の選択の例として出される『ハゲワシと少女』を撮ったカメラマン)がシャッターを押さなければ誰にも届かなかった貧困があった。
だからシャッターを押すべきだと俺は信じている。
・・・・・・でも、あの時の俺は・・・
冴島先生を食おうとしているハゲワシの正体を・・・
見ようとしなかった。
・・・・だから、これからでも・・・
俺は絶対それを捕まえる」神崎
御上が一番最初に爆弾を投下した相手が神崎だったのは、
御上がやろうとしていることに対するキーマンだったからだろうけど、
神埼の中にある本物になりたいという萌芽と、このクラスに蔓延する感染症から救うスカベンジャーとしての素質を見出していたからじゃないだろうか。
決して逃げずに己の傷と向き合うことができる人間だと信じたのかもしれない。
「国家公務員採用総合職試験会場殺人事件」の犯人・真山弓弦を私は男の子だと思いこんでいた。なぜなら今まで見た似たようなニュースの犯人が男性だったから。思いこみと適当な情報収集による想像を真実と思う怖さ。御上から生徒たちに突き付けられる問いは、そのまま視聴者へも向けられている。
『なぜ辞めさせられたのは女性教師だったのか』
『今の3年が2年だった時、担任の女性教師は是枝先生だけでしたよね?
僕に変えられたのは、そのせいだと思いませんか?』
『御上さんも中々の美形でしたが、
槙野さんはちょっとモノが違いますね』中岡(林泰文)
発せられる言葉の意味。
その言葉がどこから来て、どこへ向かうのか。
今ここにいる自分を疑え、と言われているような。
でもそれが心地よい。
御上の行こうとしている場所が気になってしょうがないよ。
第1話 -destruction-
第3話 -beginning-
第4話 -fate-
第5話 -confidence-
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