2024年12月10日
「モンスター」 #09 価値の正体
「また群馬」
群馬に呼ばれている神波親子。
すべては群馬から始まっているのか?
粒来(古田新太)が出ていく直前のオセロゲームの結果は引き分けだった。
いつのまにか知恵と戦い方を会得した今の娘なら大丈夫と思ったのか。
そして親子は群馬に集結。
もう引き分けで終わらせる訳にはいかない。
でも粒来の意図がわからない。
平成13年(2001年)の、粒来(当時は神波を名乗っていた)が弁護士として関わったファイルを見ていた神波(趣里)は突然休みを取って人里離れた場所にある「四季の森美術館」へ。
そこには「作者不明」「タイトル不明」のひまわりの絵が飾られていた。
「呪いの絵」と呼ばれている絵の前に座っていた男に、その絵の物語を聞かせてもらう神波先生。
絵は亡くなった画家・市原重光(久松龍一)のアトリエで妻の詩織(佐藤玲)が発見し修復。ゴッホの作品かもしれないということで画商の岡村(松田陸)に委ねられ、鑑定に出した結果「ゴッホの絵である可能性は高い」と判断された。その後、ゴッホの回顧展が開催される予定の国立文化美術館に貸し出された絵は「題名不詳」「フィンセント・ファン・ゴッホ」作のものとして展示されたのち、IT長者の成沢大輔(渡邊圭祐)が140億円で購入。しかしその後、海外から贋作では?という声が上がり、美術界の流れを作っている重鎮・永山教授(工藤俊作)が「贋作だ」と公言したことにより、「ニセモノ」ということになった。手に入れた経緯を明らかにしなかった岡村に不信感を抱いた成沢は代金の返還を求め岡村を訴えた。
粒来は岡村側の弁護士。
大草先生(YOU)に来た依頼を粒来に回した為、この事務所が相談場所だったのだが〜当時7歳だった神波先生もいつも一緒に来て内容を盗み聞きしていた。大草先生によると神波先生はこの頃から六法全書を呼んでいたそうな ( ̄▽ ̄;) そりゃ杉浦先生(ジェシー)勝ち目ないわな。
出所を明かさなきゃ、不信感持たれて当然だよね。
手に入れたルートがあいまいだと怪しさしかないもん。
最初に絵を鑑定した鑑定士さん、鑑定書とかだしたのかな?
それに国立文化美術館も借りる前に改めて鑑定しなかったんかい?「簡易的な鑑定」しかしなかったって言ってたけど、簡易のレベルがわからん。そもそもそんなユルイ鑑定で展示していいんか?
ゴッホの可能性がなきにしもあらずの絵が国立文化美術館に展示されたことで、本物ということになった。さらに140億という金額が絵の付加価値を上げた。しかし海外からの疑惑の声、美術界に力を持つ教授の一言で価値は消えた。誰もホントのことはわからないのに権威を求めて美術界をウロウロ。マスコミも従った。
「引き受けなければ良かったって思ってる?」大草
「まさか。面白くなってきた」粒来
神波先生そっくり。
てか神波先生が粒来そのものなんだけど(笑
粒来のとった作戦は、この絵に新たな価値を作り出すこと。
「本物だから価値がある。
偽物だから価値がない。・・・ではなくて、
別の新たな価値を作り出す。
この絵のイメージを私が上書きします」
マスコミに、永山教授が理事長選に出馬するため成沢に美術界の情報を流すことで多額の寄付金を得ていたこと、過去に書いたゴッホについての論文に矛盾が出る為、あの作品を贋作にしなければならなかったとリーク。
永山教授の名誉と権力が失墜したのち、成沢をうまことコントロールして借りた絵を街中に飾った。数奇な運命をたどったこの絵を見た人々は思い入れを深め、自分の人生と重ねたストーリーを作り出した。マスコミもうまく使った結果、絵は権威とは離れシンボルのようになり、特別な存在となった。
それがもう新たなラベルをつけられた結果なんだけどね。
粒来にあの絵の感想を聞かれた7歳の神波は「怖い」と答えていた。
その時その時貼られたラベルを真に受け、一喜一憂し振り回される人々。自分自身を失い操られ妄信する姿が怖かったんじゃないのかな。
世間は、これでオッケー。
さらに成沢にお得感を与えるために、
企業家を使って200億の価値があると公言させた。
成沢は訴えを取り下げた。
裁判の騒ぎがおさまったのち、修復士の詩織にスポットが当たり夫の作品も注目を浴びる流れになった。岡村が本当に求めていたのはゴッホの絵ではなく、そのことだったのでは?と指摘する神波先生。過去に粒来からも同じことを言われた岡村は気づいていた。法律事務所の机の下に隠れていた少女が、今、目の前にいる人だと。そして神波先生もわかっていた。語ってくれたこの謎の男性こそ岡村さんであると。
裁判の場面無かったけど、過去と現在が繋がる、なんだかちょっといい話。
と思ったら・・・そこで終わるドラマじゃなかった(笑
修復士としての技術を夫から学んだと言っていた詩織さん。
ということは夫も修復の高い技術を持ち、ゴッホの絵の技法も熟知していたということ。あの絵は夫の描いた贋作であると知りながら、自分に好意を持っている岡村を利用しゴッホと思わせて100億で売った。100億を手にした詩織は、その後どこかへと消えた。
残ったのは成沢の急死後、新たに「呪いの絵」というラベルを付けられた絵だけ。
それでも岡村はこの絵を守り続けるんだろうな。
過去に思いをはせながら。
さて、14年前、岡村の群馬に住む知人が巻き込まれた事件の依頼を受けた粒来。
それが姿を消すことになったきっかけなのか?
神波はいないって言ったのに群馬から来ちゃった妊婦(こういうずうずうしい人嫌い)。
村で起きた大企業の産廃処理場公害問題。
古美門先生を思い出す案件ね。簡単じゃないよ。
第1話 悪意の所在
第2話 嘘と選択
第3話 幸せの形
第4話 空気の行方
第5話 信じたいもの
第6話 変わらないもの
第7話 愛の末路
第8話 数字の鎖
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「引き受けなければ良かったって思ってる?」大草
「まさか。面白くなってきた」粒来
神波先生そっくり。
てか神波先生が粒来そのものなんだけど(笑
粒来のとった作戦は、この絵に新たな価値を作り出すこと。
「本物だから価値がある。
偽物だから価値がない。・・・ではなくて、
別の新たな価値を作り出す。
この絵のイメージを私が上書きします」
マスコミに、永山教授が理事長選に出馬するため成沢に美術界の情報を流すことで多額の寄付金を得ていたこと、過去に書いたゴッホについての論文に矛盾が出る為、あの作品を贋作にしなければならなかったとリーク。
永山教授の名誉と権力が失墜したのち、成沢をうまことコントロールして借りた絵を街中に飾った。数奇な運命をたどったこの絵を見た人々は思い入れを深め、自分の人生と重ねたストーリーを作り出した。マスコミもうまく使った結果、絵は権威とは離れシンボルのようになり、特別な存在となった。
それがもう新たなラベルをつけられた結果なんだけどね。
粒来にあの絵の感想を聞かれた7歳の神波は「怖い」と答えていた。
その時その時貼られたラベルを真に受け、一喜一憂し振り回される人々。自分自身を失い操られ妄信する姿が怖かったんじゃないのかな。
世間は、これでオッケー。
さらに成沢にお得感を与えるために、
企業家を使って200億の価値があると公言させた。
成沢は訴えを取り下げた。
裁判の騒ぎがおさまったのち、修復士の詩織にスポットが当たり夫の作品も注目を浴びる流れになった。岡村が本当に求めていたのはゴッホの絵ではなく、そのことだったのでは?と指摘する神波先生。過去に粒来からも同じことを言われた岡村は気づいていた。法律事務所の机の下に隠れていた少女が、今、目の前にいる人だと。そして神波先生もわかっていた。語ってくれたこの謎の男性こそ岡村さんであると。
裁判の場面無かったけど、過去と現在が繋がる、なんだかちょっといい話。
と思ったら・・・そこで終わるドラマじゃなかった(笑
修復士としての技術を夫から学んだと言っていた詩織さん。
ということは夫も修復の高い技術を持ち、ゴッホの絵の技法も熟知していたということ。あの絵は夫の描いた贋作であると知りながら、自分に好意を持っている岡村を利用しゴッホと思わせて100億で売った。100億を手にした詩織は、その後どこかへと消えた。
残ったのは成沢の急死後、新たに「呪いの絵」というラベルを付けられた絵だけ。
それでも岡村はこの絵を守り続けるんだろうな。
過去に思いをはせながら。
さて、14年前、岡村の群馬に住む知人が巻き込まれた事件の依頼を受けた粒来。
それが姿を消すことになったきっかけなのか?
神波はいないって言ったのに群馬から来ちゃった妊婦(こういうずうずうしい人嫌い)。
村で起きた大企業の産廃処理場公害問題。
古美門先生を思い出す案件ね。簡単じゃないよ。
第1話 悪意の所在
第2話 嘘と選択
第3話 幸せの形
第4話 空気の行方
第5話 信じたいもの
第6話 変わらないもの
第7話 愛の末路
第8話 数字の鎖
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この記事へのコメント
1. Posted by sannkeneko 2024年12月12日 12:09
こんにちは。
番外編と言うかサイドストーリーなのだけれど、粒来が何故姿を消したのかという謎は、ここを描かないとどうしようもないわけで。
神波先生は粒来に連れられ、小学校低学年の頃から大草法律事務所に出入りしていた。
>神波先生はこの頃から六法全書を呼んでいたそうな ( ̄▽ ̄;)
>てか神波先生が粒来そのものなんだけど(笑
事前に資料を読み込んでいたとはいえ、父の考え方をなぞっていたし。同じ状況になったら神波先生もこの戦い方をすると言うことだよね。
>と思ったら・・・そこで終わるドラマじゃなかった(笑
>自分に好意を持っている岡村を利用しゴッホと思わせて100億で売った。
夫が描いて、自分が修復した絵。ゴッホじゃないとバレたところで自分のことは岡村が守ってくれる。永山教授の名誉と権力がなくなれば、夫の絵が再評価されるかもしれない。詩織は一世一代の勝負に出て、逃げ切った・・・100億を手にして。
>また群馬。
14年前の群馬からの依頼。
キングも群馬出身。
妊婦が持ち込んできた群馬の村の産廃処理場公害問題。
・・・予想が付かない。
番外編と言うかサイドストーリーなのだけれど、粒来が何故姿を消したのかという謎は、ここを描かないとどうしようもないわけで。
神波先生は粒来に連れられ、小学校低学年の頃から大草法律事務所に出入りしていた。
>神波先生はこの頃から六法全書を呼んでいたそうな ( ̄▽ ̄;)
>てか神波先生が粒来そのものなんだけど(笑
事前に資料を読み込んでいたとはいえ、父の考え方をなぞっていたし。同じ状況になったら神波先生もこの戦い方をすると言うことだよね。
>と思ったら・・・そこで終わるドラマじゃなかった(笑
>自分に好意を持っている岡村を利用しゴッホと思わせて100億で売った。
夫が描いて、自分が修復した絵。ゴッホじゃないとバレたところで自分のことは岡村が守ってくれる。永山教授の名誉と権力がなくなれば、夫の絵が再評価されるかもしれない。詩織は一世一代の勝負に出て、逃げ切った・・・100億を手にして。
>また群馬。
14年前の群馬からの依頼。
キングも群馬出身。
妊婦が持ち込んできた群馬の村の産廃処理場公害問題。
・・・予想が付かない。
2. Posted by きこり→sannkenekoさん 2024年12月12日 21:09
> 番外編と言うかサイドストーリーなのだけれど、粒来が何故姿を消したのかという謎は、ここを描かないとどうしようもないわけで。
まさかここが始まりだったなんてね。
粒来は公害だしている側の弁護士ってのも、何かありそう。
群馬のイメージダウンにならなきゃいいけど(笑
> 事前に資料を読み込んでいたとはいえ、父の考え方をなぞっていたし。同じ状況になったら神波先生もこの戦い方をすると言うことだよね。
そっくりな思考だから、お互いに読めるわけで。
そこをどう崩していくのか。
敵味方に見えるけど、粒来の意図もわからんしねぇ・・
> 詩織は一世一代の勝負に出て、逃げ切った・・・100億を手にして。
デカい賭けに出ましたよね。でも夫の技術も信じていたし岡村がどう動くかもわかっていたんでしょうね。そして目的を達したらドロン・・そりゃ岡村も忘れられないですよね。
> キングも群馬出身。
> 妊婦が持ち込んできた群馬の村の産廃処理場公害問題。
いろんな問題が繋がっていく。どう始末をつけてくれるのかドキドキします。
来週は珍しく杉浦先生が神波に反発して怒ってましたね。
そっちも楽しみ(笑
まさかここが始まりだったなんてね。
粒来は公害だしている側の弁護士ってのも、何かありそう。
群馬のイメージダウンにならなきゃいいけど(笑
> 事前に資料を読み込んでいたとはいえ、父の考え方をなぞっていたし。同じ状況になったら神波先生もこの戦い方をすると言うことだよね。
そっくりな思考だから、お互いに読めるわけで。
そこをどう崩していくのか。
敵味方に見えるけど、粒来の意図もわからんしねぇ・・
> 詩織は一世一代の勝負に出て、逃げ切った・・・100億を手にして。
デカい賭けに出ましたよね。でも夫の技術も信じていたし岡村がどう動くかもわかっていたんでしょうね。そして目的を達したらドロン・・そりゃ岡村も忘れられないですよね。
> キングも群馬出身。
> 妊婦が持ち込んできた群馬の村の産廃処理場公害問題。
いろんな問題が繋がっていく。どう始末をつけてくれるのかドキドキします。
来週は珍しく杉浦先生が神波に反発して怒ってましたね。
そっちも楽しみ(笑