「無能の鷹」最終羽 無能は世界を平和にする?!「モンスター」 #08 数字の鎖

2024年12月02日

「海に眠るダイヤモンド」第6話 希望の種 

 思いを確認しあった朝子(杉咲花)と鉄平(神木隆之介)。

「鉄平・・私、
お婿さんになる人とコスモス植えたいけん。
持っといて」朝子
「はい!」鉄平


 手渡された種の入った袋。
でも、その種は、やっと今、玲央(神木隆之介)によって植えられ芽を出した。
なぜいづみ(宮本信子)が持っていたのか。
二人で植えることは叶わなかったのか。

 閉山になった端島の写真に鉄平の姿はなかった。

「私も知らないの・・・
彼が・・・鉄平が・・どうなったのか」


 どういうこと?
坑内火災に遭って遺体が見つかっていないということ?
それとも行方不明になったの?
火災の原因が鉄平にあって耐え切れず消えた?
もしかしたら鉄平は生きているかもしれない?

 1963年、炭鉱閉山のニュースが相次ぐ中、端島の勢いは衰えなかった。
正月。リナ(池田エライザ)の妊娠を機に進平(斎藤工)は両親に結婚することと荒木家での同居を伝えた(実際はリナの戸籍を取り寄せることはできないし、進平の妻の死亡届は出していないので入籍はできず内縁関係)。

 多分、あの事は進平とリナが二人きりになっても話されなかっただろう。
あの男の遺体は本当に海流が沖へと運んでくれた。
あれからリナを捜しに来た者はいない。
進平の「端島なら、なんとかなる」という言葉は本当だろう。端島にいる限り、二人の秘密は隠しおおせる。
 
 リナは「荒木リナ」として生きていくことになった。
罪の意識を奥に押し込んで。
慣れない幸せに戸惑いながら。
リナにとっては初めての家族に守られた穏やかな時間が始まった。




 でも、賢将(清水尋也)にとっては生きづらい場所であることに変わりはない。
外に出れば常に島民がヒソヒソと噂する。
辰雄(沢村一樹)が強引なやり方ではあったけれど、家族を一枚岩にしようとしたのもわかるような気がする。端島はこの親子を孤独に追い込んでいく。

 そんな中「みんな」に倣わず、自分の意志で行動する一平さん(國村隼)に惚れ惚れ。古賀家を訪ね、一人の男として辰雄と酒を酌み交わす。

 なんでも辰雄が工場長になってから最新の機械を投入してくれたおかげで効率も良くなったし、高齢になっても働けるようになったそうな。

「俺はバカ。あんたもバカ。
俺たちはみんなバカだ。
バカだからよ、お互いの顔が見えないと
相手を人間だと思えなくなっちまう。
そういうことなんだよ。ハハッ・・」


 血の通った人間と思えないから、
遠慮なく古賀家に憎しみをぶつけてきた鉱員たち。
そんな彼らに憤りを感じ力で従わせようとした辰雄。
お互いに人間として向き合っていなかったんだね。

 一平の笑顔と言葉には、そんな過去の過ちを溶かす力がある。
辰雄も父に甘えるように本音を伝えていた。
自らを「ふうけもん」と言った辰雄は、やっとこの島の人間になれたんだと思う。
この日から辰雄に自然な笑顔が見られるようになった。
そして、初めて聞いた父の自分への思い・・・
立ち聞きしていた賢将、嬉しかったかな。

 さて両親から結婚を押し付けられそうになった朝子は(百合子先導の元)ストライキ決行。その間、鉱員アパート屋上の緑地計画に臨んだ。鉄平は職員の立場を利用してゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ あらゆる場面でサポート。

 こんなに土運んで屋根崩れないかね?と思ったが、雨漏り・・
屋上庭園にピッタリの水はけが良く保水も可能な土を求めて、朝子は奔走。幼馴染も積極的に協力してくれた。元々働き者ではあったけど、こんなに情熱的な朝子って始めて見たんじゃないかい?

 いづみは緑化関係の会社を興して成功したんだね。
働きぶりにあの頃の朝子が見える。
骨を惜しまず妥協しない誠実な仕事ぶり。
ともに働く従業員たちのことも大切にしている。
賢いしビジネスセンスあると思っていたが、この時の屋上庭園を造ったことで「人生」を手に入れることができた。この経験が端島を出た後の朝子を救ったんだね。

 三ヶ月後、熟成された土を使って野菜畑が作られた。
そして賢将が百合子(土屋太鳳)にプロポーズ。
お互いにこの人と一緒なら生きていけると思えたんだろうな。
見守る朝子と鉄平もかわいい。
みんな、みんな幸せになって欲しい。

 屋上に野菜が実った頃、賢将と百合子は式を挙げた。
そしてリナは男の子を出産。
進平の顔も柔らかくなったね。嬉しさで雄たけびを上げる声を聞いているリナは心から幸せを感じただろうなぁ。

 希望と陽だまりの温かさが感じられた回だった。
だからラストのいづみの言葉がひんやりと刺さった。
坑内火災発生。鉄平はどこへ。

 鉄平の日記はいづみが最近入手したものらしい。
いったい誰から?
誰かの遺品の中にあった?
日記の破られて無くなっていたページには何が書かれていたのか。

 やっぱり玲央は鉄平の孫なんだろうか。
てか、わたしゃ、サワダージ(酒向芳)が気になるよ。
いづみと同じぐらいの年齢。端島に関係ある人なんじゃ・・・

 第1話 地底の闇を切りひらく
 第2話 スクエアダンス
 第3話 孤島の花
 第4話 沈黙
 第5話 一島一家
 第7話 消えない火

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matakita821 at 16:07│Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 「海に眠るダイヤモンド」 

この記事へのコメント

1. Posted by 桔梗   2024年12月03日 21:45
鉄平の日記に火災の記述があるから、その後いつ行方不明になったのか、誰が日記を持ってたのか・・・。
このドラマは考察どうのというよりも、戦後九州の端島で人々がどうやって生きてきたのか、どんな思いを抱いていたのか、そういうことをじっくり見せてくれる話だと思う。
6話は幸せな回だったね。進平さん幸せそうだった。リナも。
賢将と百合子も必然というか・・・。
あとは朝子と鉄平が・・と思っていたら・・・。
昨日「帰れマンデー」で軍艦島の特集やってたね。
余り見れなかったんだけど、当時の運動会の映像が流れたり、写真が紹介されたり・・・。
ドラマの再現率が高い。本当に人がいっぱいいる。田舎育ちの私にはとてもとても・・・。
映画館をやっていた人のエピソードが凄かった。
来週は一転して辛いんだろうな。


2. Posted by きこり→桔梗さん   2024年12月04日 19:28
> 鉄平の日記に火災の記述があるから、その後いつ行方不明になったのか、誰が日記を持ってたのか・・・。
謎だらけだよね。今まで鉄平という人間をしっかり見せてもらってきたから・・・
そして端島に深い愛情を持っているから・・どうして・・
> このドラマは考察どうのというよりも、戦後九州の端島で人々がどうやって生きてきたのか、どんな思いを抱いていたのか、そういうことをじっくり見せてくれる話だと思う。
登場人物多いのに端島で生きる人間たちひとりひとりの思いが伝わってくる。
どの人物にも思い入れできてるから、今後みんなどう生きていくんだろうって心配でたまらんよ。
> 6話は幸せな回だったね。進平さん幸せそうだった。リナも。
> 賢将と百合子も必然というか・・・。
そうだね、同志愛みたいな。閉山の写真には二人ともいたから、百合子は発症せずにすんだのかな。
> 昨日「帰れマンデー」で軍艦島の特集やってたね。
> 余り見れなかったんだけど、当時の運動会の映像が流れたり、写真が紹介されたり・・・。
私も途中から少しだけ見たから、あとでTverで見直さないとと思って。
ドラマのセットそのままの世界にびっくりしたよ。
ドラマの場面とも重なって、ここに生きて生活していた人達がいたんだな〜ってリアルに感じることができた。生活用品が結構残っていたけど、船で移動だからほとんど持っていけなかったのかな。閉山後の人々の生活も気になったよ。
> 来週は一転して辛いんだろうな。
そうだよね・・進平が・・鉄平が・・・一平が・・・
辛いけど見ずにいられない力があるよね、このドラマには。

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