「海に眠るダイヤモンド」第4話 沈黙「宙わたる教室」 第7話 浮遊惑星のランデブー

2024年11月19日

「モンスター」 #06 変わらないもの

「うっ・・ううぅ・・・ううう・・
うわ〜〜〜〜ん!!あぁ〜〜〜!
うわ〜〜〜うっうっ・・・」

「子供か!」大草(YOU)


 3組の親子の闘い。
神波先生と粒来先生、
岡本病院元院長とオカモトプレミアクリニック院長、
そしてエマとマサルさん。
求めていたものは得られただろうか。

 自分の信じていた父が消えてしまった(消えるよう仕向けられた)と思い告訴したエマさん(秋元才加)。でも寄付は父の最期の意志であり希望だった。「医療の新たな概念を創造していく」という理念に心打たれたマサルさんは自分よりも、未来の人々のための医療に賭けた。それが自分にできる最期の仕事だと。

 そして自分が築き上げたものを娘に継いでもらうことしか考えてこなかった考えが間違いだと気づいた。それはある意味傲慢であったのかもしれない。エマさんならむしろそんなものなど無い方がいい。彼女ならひとりでも成し遂げられる。マサルさんは娘と次の世代に信頼という財産を残した。裁判取り下げは「負け」なのかもしれないけれど、エマさんは望んでいたものを手に入れた。

 そして輝久元院長(阿南健治)も気づかされた。
自分が恐れていたのは己のプライドが崩されること。
足りなかったのは息子を信じることだと。

「時として、本物というものは限りなく
いんちきに似た姿をして目の前に現れるものだ」


 とんでもなく胡散臭い姿で現れた粒来(古田新太)。
裁判の間、その表情は全く動かず内面を読むことはできなかった。
神波(趣里)のにんまりはアピールのための芝居かと思っていたけど、今度こそ勝てる!と思わず出た微笑だったんだろうか。でも昔と同じように鮮やかにひっくり返された。

 父は変わらない。
自分はまだまだ父に勝てない。
そのことが堪らなく悔しくて嬉しかったんじゃないのかな。
粒来は神波が唯一認めるモンスター。
老いた父よりもモンスターの方がいい。
でも、いつか必ず勝つ!そんな涙(笑

 モンスターは娘の成長を感じただろうか。
「おめでとうございます」と言われ、一瞬だけ見せた哀しげな目。でも法廷で戦うことでしか分かり合えない。多分、また法廷で。

 いや〜尊ちゃん(中川翼)が無事でよかったよ。
そしてこの二人の間にも特別な絆がある模様。
尊は神波の役に立てるのが心から嬉しいんだね。
そして神波もそんな彼を気遣っている。
なんかの事件がらみの知り合いなのかなぁ・・・







 てか今回も杉浦先生(ジェシー)ったら「私情には流されない」とか言っちゃって、かなり流されてたじゃん ( ̄▽ ̄;) なんなの?愛に飢えてんの?でも12年間音沙汰無しでお金だけ振り込んで来た粒来のこと「理解できないです!」って憤ってたから、幸せな家庭でいい子いい子されて育った感じだよね?それと情報入手方法も正攻法すぎるぞ。弁護士と名乗ったら相手がホントのことを言うとでも?

 結局、マサルさんが梶田素子さん(島田桃依)へ贈与した3億円ってのも、彼女の未来に投資したってことなのかしら。梶田さんって悪人ではないけれど、善人でもないよね。自分がどうすれば人の心が動くかを知っている。賢くて強い人。でも、その辺もわかっていて、マサルさんは彼女のやろうとしている医療を後押ししたんだろうな。

 なんか神波先生の大泣きにもらい泣き(笑
あんなふうに感情を爆発させることを自分に許すなんて、ここが神波先生の居場所になってきたのかしらん。

 第1話 悪意の所在
 第2話 嘘と選択
 第3話 幸せの形
 第4話 空気の行方
 第5話 信じたいもの
 第7話 愛の末路
 第8話 数字の鎖
 第9話 価値の正体

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matakita821 at 16:53│Comments(4) このエントリーをはてなブックマークに追加 「モンスター」 

この記事へのコメント

1. Posted by sannkeneko   2024年11月22日 21:57
・・・神波先生があんなに泣くなんて思っていませんでした。
もちろん裁判で「してやられた」こともあるけれど、サトウ父娘も岡本父子も一応、お互いを理解したと言うか認めて落ち着くところに落ち着いた。でも自分と粒来は・・・。
サブタイトルの『変わらないもの』とは裁判で負けた悔しさではなく・・・やるせなさ?
>エマさんは望んでいたものを手に入れた。
神波先生が手に入れたいものは何でしょう?

>梶田さんって悪人ではないけれど、善人でもないよね。自分がどうすれば人の心が動くかを知っている。ある意味教祖様(笑)。
マサルさんの想いもわかるけれど、どうも病気で弱っているところを付け込まれたという風にしか見えないんだな。アニサキスの先生のように素直じゃないもので。
2. Posted by sannkeneko   2024年11月23日 09:43
おはようございます・・・こんにちはかな?
とにかく昨夜のコメントが改行されていなくて読みづらくて申し訳ないです。

「>梶田さんって悪人ではないけれど、善人でもないよね。自分がどうすれば人の心が動くかを知っている。
ある意味教祖様(笑)。」
と書きたかったのです。プレビューしていたのに申し訳ない(-_-;)
3. Posted by きこり→sannkenekoさん   2024年11月23日 19:16
> ・・・神波先生があんなに泣くなんて思っていませんでした。
いつもみたいに不敵な笑みを見せるかと思っていたのに、私もびっくりしました。
あんなふうに子供みたいに。あの泣き方を見て、ずっとひとりで生きてきたから、子供時代が無かったのかもしれないなと思いました。お母さんもいなかったし粒来はあんな感じだし。
> サブタイトルの『変わらないもの』とは裁判で負けた悔しさではなく・・・やるせなさ?
> 神波先生が手に入れたいものは何でしょう?
変わらない父の姿でしょうか。ずっとクールな親子関係だった粒来と神波先生。
子供って親はいつかは変わってくれるかもしれない・・って期待してしまう。でも粒来はまったく変わっていなかった。そのことは哀しくもあるけれど、「相変わらずの強い父」であることにほっとする部分もあったんじゃないかな。親に負けることは親の強さを再認識することであり、自分の未熟さを思い知る場面でもあるから。複雑な涙かな。
> ある意味教祖様(笑)。
なんか宗教みありましたよね(笑
マニュアルっぽいというか、心はついていっていないという感じ。
> マサルさんの想いもわかるけれど、どうも病気で弱っているところを付け込まれたという風にしか見えないんだな。アニサキスの先生のように素直じゃないもので。
アニサキス先生、純粋すぎるよね(笑
お勉強ばっかりして恋も遊びも後回しだったのかしら〜
4. Posted by きこり→sannkenekoさん   2024年11月23日 19:20
> ある意味教祖様(笑)。」
> と書きたかったのです。プレビューしていたのに申し訳ない(-_-;)
読んでてわかったので大丈夫ですよ〜〜
マサルさん、梶田さんのそういうところも理解していたのかもしれないね。
自分が死ぬとわかっているからできる決断だったのかな。

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