2024年11月18日
「海に眠るダイヤモンド」第4話 沈黙
「奇跡は・・人が起こす」百合子
長崎での被爆。
死んでしまった姉。
原爆症に苦しみながらも祈り続けた母。
その母の介護をしながら、自分もいずれこうなるのだと怯え続けた百合子(土屋太鳳)。
神は何もしてくれなかった。
戦争でたくさんの人間が死んだ時も、原爆が落ちた時も、その後も。
どんなに祈っても必死に救いを求めても沈黙していた。
その恨みを朝子(杉咲花)にぶつけてきた百合子。
でも戦争を始めたのも人間で、原爆を落としたのも人間だ。
戦争を始めた人間、勝つために国民をコントロールした人間、
負けが見えていても戦争を終わらせようとしなかった人間、
愛国心の名の元に他国民の命を消滅させる決断をした人間、
そしてそんな決定に従うしかなかった人間たち。
戦争は人の考える力を奪う。
戦争を始めた人間たちが望んだのは何も考えず従うロボットだから。
迷いを振り払い生きる人達。
戦争になんの疑問も抱かず息子が戦地に向かうのをばんざいで見送った一平(國村隼)。
飢えさせないために娘達を疎開させ空襲に遭わせてしまったハル(中嶋朋子)。
自分の信仰のために娘を長崎へ連れて行き死なせてしまった百合子の母。
誰も悪くない。その時その時を必死に生きていただけだ。
終戦を迎えても、いや戦争が終わってからがさらなる苦しみの始まりだった。
みんな自分を責めながら、後悔の狭間で自分の罪と向き合いながら生きている。
戦争の愚かさを、失った命の尊さを、その罪を、忘れずに生き続けることでしか償えないから。
長崎での被爆。
死んでしまった姉。
原爆症に苦しみながらも祈り続けた母。
その母の介護をしながら、自分もいずれこうなるのだと怯え続けた百合子(土屋太鳳)。
神は何もしてくれなかった。
戦争でたくさんの人間が死んだ時も、原爆が落ちた時も、その後も。
どんなに祈っても必死に救いを求めても沈黙していた。
その恨みを朝子(杉咲花)にぶつけてきた百合子。
でも戦争を始めたのも人間で、原爆を落としたのも人間だ。
戦争を始めた人間、勝つために国民をコントロールした人間、
負けが見えていても戦争を終わらせようとしなかった人間、
愛国心の名の元に他国民の命を消滅させる決断をした人間、
そしてそんな決定に従うしかなかった人間たち。
戦争は人の考える力を奪う。
戦争を始めた人間たちが望んだのは何も考えず従うロボットだから。
迷いを振り払い生きる人達。
戦争になんの疑問も抱かず息子が戦地に向かうのをばんざいで見送った一平(國村隼)。
飢えさせないために娘達を疎開させ空襲に遭わせてしまったハル(中嶋朋子)。
自分の信仰のために娘を長崎へ連れて行き死なせてしまった百合子の母。
誰も悪くない。その時その時を必死に生きていただけだ。
終戦を迎えても、いや戦争が終わってからがさらなる苦しみの始まりだった。
みんな自分を責めながら、後悔の狭間で自分の罪と向き合いながら生きている。
戦争の愚かさを、失った命の尊さを、その罪を、忘れずに生き続けることでしか償えないから。
当時子供だった鉄平たちも戦争の痛みを抱きつつ生きている。
百合子の痛み、怒りと悲しみを、朝子に沈黙を守ることで共に背負っている。
嵐の日に捨てたペンダントを百合子の元に戻してくれた賢将(清水尋也)。
人生は原爆症が発症するまでの時間潰しのように思っていた百合子が手にしたのは、ただのペンダントじゃない。あの頃の自分と母であり、恨みや憎しみに浸かる前の自分。
「あなたに許されたい。
あなたが許してくれなくても、私は許すわ」百合子
奇跡を起こすのは人が人を思う心。
その心が人を動かし、何かを変えていく。
痛みを抱えながらも人は人と繋がろうとする。
許して許されながら生きて行こうとする。
戦争で踏みにじられながらも、失ったものや痛みを越えて歩き出そうとする百合子の姿が美しかった。
そして進平(斎藤工)も。
リナ(池田エライザ)が島を出て行こうとしているのに気づき行動した。
でも、そのことが良かったのか悪かったのか・・・
リナはDV男からでも逃げているのか?
それとも、どこかからお金を持ち逃げした?
なんか今回はいづみさん(宮本信子)と百合子を重ねようとする意図が見えたが〜そしてまんまと百合子かも〜と思い始めているアタイ(笑
いづみの身内は玲央(神木隆之介)がホントの孫なんじゃ?って疑っていたけど、もしかしたら結ばれなかったからこそ、いづみは鉄平に拘っているのかも。
第1話 地底の闇を切りひらく
第2話 スクエアダンス
第3話 孤島の花
第5話 一島一家
第6話 希望の種
第7話 消えない火
人気ブログランキング
ドラマランキング
にほんブログ村
にほんブログ村
百合子の痛み、怒りと悲しみを、朝子に沈黙を守ることで共に背負っている。
嵐の日に捨てたペンダントを百合子の元に戻してくれた賢将(清水尋也)。
人生は原爆症が発症するまでの時間潰しのように思っていた百合子が手にしたのは、ただのペンダントじゃない。あの頃の自分と母であり、恨みや憎しみに浸かる前の自分。
「あなたに許されたい。
あなたが許してくれなくても、私は許すわ」百合子
奇跡を起こすのは人が人を思う心。
その心が人を動かし、何かを変えていく。
痛みを抱えながらも人は人と繋がろうとする。
許して許されながら生きて行こうとする。
戦争で踏みにじられながらも、失ったものや痛みを越えて歩き出そうとする百合子の姿が美しかった。
そして進平(斎藤工)も。
リナ(池田エライザ)が島を出て行こうとしているのに気づき行動した。
でも、そのことが良かったのか悪かったのか・・・
リナはDV男からでも逃げているのか?
それとも、どこかからお金を持ち逃げした?
なんか今回はいづみさん(宮本信子)と百合子を重ねようとする意図が見えたが〜そしてまんまと百合子かも〜と思い始めているアタイ(笑
いづみの身内は玲央(神木隆之介)がホントの孫なんじゃ?って疑っていたけど、もしかしたら結ばれなかったからこそ、いづみは鉄平に拘っているのかも。
第1話 地底の闇を切りひらく
第2話 スクエアダンス
第3話 孤島の花
第5話 一島一家
第6話 希望の種
第7話 消えない火
人気ブログランキング
ドラマランキング
にほんブログ村
にほんブログ村
この記事へのコメント
1. Posted by 桔梗 2024年11月19日 19:19
いい回だったね。今までの百合子の奔放な振る舞いの原因が明らかになったら、百合子のこと好きになってしまった。
朝子のせいじゃないけど、百合子は「許し」を得たことで前に進んでいけるね。
鉄平家族の戦争を超えてきたそれぞれの思い、和尚の話、端島の人々の精霊流しや盆踊り、花火。
荷物をまとめてたリナ、来週は何が起きるのか・・・。
朝子のせいじゃないけど、百合子は「許し」を得たことで前に進んでいけるね。
鉄平家族の戦争を超えてきたそれぞれの思い、和尚の話、端島の人々の精霊流しや盆踊り、花火。
荷物をまとめてたリナ、来週は何が起きるのか・・・。
2. Posted by きこり→桔梗さん 2024年11月19日 21:46
> いい回だったね。今までの百合子の奔放な振る舞いの原因が明らかになったら、百合子のこと好きになってしまった。
本当にいい回だった。百合子が「許す」と朝子に言えるまでどれだけの思いと苦しみがあったか。私も百合子はちょっとな〜って思っていたけど、土屋太鳳さんがキャスティングされた意味がわかったよ。そしてこういう戦争の描き方もあるんだなと。
> 朝子のせいじゃないけど、百合子は「許し」を得たことで前に進んでいけるね。
そうだよね。「許す」って人間の意志ではあるけれど、いろんなタイミングや偶然が重なったりして奇跡のように降ってくるものでもあるんだな〜って思ったよ。それを掴めるかどうかは人によるんだろうけど。
> 鉄平家族の戦争を超えてきたそれぞれの思い、和尚の話、端島の人々の精霊流しや盆踊り、花火。
鉄平のお父さんが辰雄のことを「あの家は戦争で誰も死ななかった」って憎々し気に言っていたけど、それはそれで辰雄も負い目のように感じているかもしれない。人がどんなものを背負っているかはわからないよね。
どんどんこの物語に引き込まれていくよ。
本当にいい回だった。百合子が「許す」と朝子に言えるまでどれだけの思いと苦しみがあったか。私も百合子はちょっとな〜って思っていたけど、土屋太鳳さんがキャスティングされた意味がわかったよ。そしてこういう戦争の描き方もあるんだなと。
> 朝子のせいじゃないけど、百合子は「許し」を得たことで前に進んでいけるね。
そうだよね。「許す」って人間の意志ではあるけれど、いろんなタイミングや偶然が重なったりして奇跡のように降ってくるものでもあるんだな〜って思ったよ。それを掴めるかどうかは人によるんだろうけど。
> 鉄平家族の戦争を超えてきたそれぞれの思い、和尚の話、端島の人々の精霊流しや盆踊り、花火。
鉄平のお父さんが辰雄のことを「あの家は戦争で誰も死ななかった」って憎々し気に言っていたけど、それはそれで辰雄も負い目のように感じているかもしれない。人がどんなものを背負っているかはわからないよね。
どんどんこの物語に引き込まれていくよ。