きこりのテレビ日記 #194「モンスター」 #03 幸せの形

2024年10月28日

プレミアムドラマ『団地のふたり』 第9回


 団地の建替え計画は正式合意となり、
委員会も設置され本格的に動き出した。

 ホントに建て替えるんだね〜
住民の皆さんもまだ実感ないだろうけど。

 そんな時ノエチ(小泉今日子)の母・節子(丘みつ子)が脳梗塞で倒れた。
家族の目の前で倒れたことと処置が早かったことから大事には至らず、退院の日を迎えることができた。手足の多少の痺れはあるのでリハビリ中。

 まぁ家族間でのお世話の仕方は塩梅が難しいけどね。
何でもこっちでやっちゃうとリハビリにならないし、仕事を奪っちゃう感じになって気持ち的に自分は必要ないんだ〜って落ち込む場合もあるもんね。見守るって難しい。

 エレベーターのない団地暮らしは今の節子さんにはかなり不便だし、転んで骨折でもしたら大変と厚兄(杉本哲太)は自分の家で一緒に住まないかと進言。奥様も説得した模様。

 確かにね〜古いから段差も多いし。
そういう目で見ると危険がいっぱいと言えないこともないよね。

 そこで浮上したのが両親が厚兄のところへ行ったらノエチどうする問題。
さすがに一緒についていくことはできないとノエチもわかっているから、一人で暮らすためのアパートを捜すつもりらしい。なっちゃん(小林聡美)が「近所で一緒に住んじゃう?」と誘ったが、移るんなら大学の近くにしたいらしい。

 確か何時間もかけて通ってるって1話目で言ってたもんね。
年取ると移動がとにかく面倒くさいよね ( ̄▽ ̄;) 荷物も持ちたくないしさ。

 お母ちゃんが病気になると家庭が回らない。
買い物も食事作りもノエチは苦手だけど率先してやっている。
でも、そこはさすがなっちゃん。ちゃーんとお昼も夜の分もお弁当とおかずを太田家の分を作っておいてくれた。

 ありがたいよね〜!
気の置けない関係ってホント負担なく甘えられるから最高。



 

 厚兄の気持ちは嬉しいけど、やっぱり節子さん的には、
この団地を離れたくないらしい。建替えが決まったからこそ余計に。

「死ぬならここがいい。
倒れて戻ってきた時、思ったの。
ここがやっぱり私のうち。落ち着く」節子さん


「私も同じだよ。
どんなに古くて不便でも、やっぱり私はここが好き。
だから本当はず〜っと住んでいたい」ノエチ


 おんなじだけど節子さんの方が切実かもしれない。
人生のいろんなイベントをここで味わってきたんだもんね。
節子さんは厚兄の申し出を断ることにした。
立退きが決まるまでは「今はここにいたい」という気持ちを大切にしたんだね。

 私もいつの頃からか「終の棲家」というよりも「死に場所」のことを考えるようになったよ。なんだろうね。長い間自分のいろんな思いを知っているこの家なら、たとえ一人で死んでも(多分世間的に「孤独死」と言われるやつだと思われ)、家に包まれているみたいに一人じゃないような気になる。

 で、そのことを厚兄に伝えたら、意外な話を聞かされた。
ノエチパパ(橋爪功)が建替え計画に積極的に関わっているのは、ノエチのためだった。独身で子供なし、経済的にも豊かとはいえない娘のために、せめて住処を用意してあげたかったそうな。で、自分が死んで相続って話になったら、所有権をノエチに譲ってあげて欲しいと厚兄に頼んだんだって〜

 ノエチは「親に老後の心配までさせて情けない」と言っていたけど、親ならいろいろ考えるさ。自分が死んだ後、この子はどうやって生きていくんだろう。路頭に迷うことないだろうか。せめて生きているうちにやれることはやってあげたいって思うさ〜親なら。てか、団地っていうと市営団地的な場所かと思って賃貸オンリーだと思っていたよ。

 その話を聞き、自分の母親が建替えに賛成したのも
同じような感じか?と思い至るなっちゃんであった。

「はぁ〜〜〜〜
いや、のんきのんきって言われて、ここまで育ってきたけれど、
いや、もう・・・
自分ののんきさに穴があったら入りたい気分だね、コレ」な
「夕日野団地さん、ありがとう〜〜(―人―)
お父さん、お母さん、ごめんなさい〜〜
・・って感じだよね」ノ


 そんなある日、佐久間さん(由紀さおり)に誘われふたりは「喫茶 まつ」へ。
おばちゃんは千葉にいる息子のところに行くことにしたそうな。
多分もう団地には戻ってこないんだって。

 にこやかに退院してきた節子さんを迎えつつも佐久間さんの表情は曇っていたもんなぁ。東山さん(ベンガル)の熱中症事件もあったし。
一人暮らしが不安になっちゃったんだろうなぁ。

 いや、話聞いたらなっちゃん達より全然元気だと思うけど‥( ̄▽ ̄;)
この年代の人って逞しいのよ。
「弱気になっているところをバカ息子に付けこまれた」とか言ってたけど、嬉しかったんじゃないかなぁ、息子さんの気持ちが。まぁ、渡りに船ってやつだね。

 で、必要になるのが人手=若い力。
団地村では若手に分類されるふたりに目が付けられた訳だが、もっと若手が入ってきたからね。なっちゃん達は沙耶香(田辺桃子)と翔太(前田旺志郎)、本物のヤングパワーを動員し、おばちゃんの引越し作業はつつがなく終了。

 何もなくなった部屋で佐久間のおばちゃんから思い出話を拝聴するみなさん。
なんとおばちゃん、53年もここに居たらしい。
ノエチ達との付き合いも、そりゃ長いわさ。
おばちゃんが結婚した20代の頃、団地は最先端の夢の文化住宅だった。
ここに住んで欧米ふうの朝ごはんを作って、
おしゃれに生活する。
入居したおばちゃん達は希望に満ち溢れていた。

 夫婦で入って、家族が増えて、子供達が独立したら、また夫婦だけになって、旦那さんが亡くなって、ずっと一人で20年。佐久間のおばちゃんの歴史が詰まっているんだねぇ。

「でも、ここを出ていかなかったのは、
好きだったのよね、ここが。私。
だって、いろんな思い出があるもの〜
家族の・・・
やだなぁ・・・(´;ω;`)
なんだか人生が終わるみたいな気分になっちゃった」


 佐久間のおばちゃんのお別れ会はみんなで楽しく笑い合って歌って。
でも、おばちゃんの「千の風になって」はリアルすぎるわ〜ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
おばちゃんはいつも通り元気に手を振って団地を去っていった。

 なんかこの団地、元気なおばちゃんが多くていい所だったよね〜
パワフルだし情もあるし。
寂しさがこみ上げるふたり。

 で、ここで新情報!
ノエチ、今年度で大学講師の契約終了!→無職確定。
そしてなっちゃんはお母さんから静岡へ来ないか誘われている。

「お互い、この団地なしで生きていくのは
結構大変かもね〜〜」ノエチ
「・・・・・」な


 その後、団地から引っ越すお宅が何件か続き・・・
建替え計画はさらに進行。
大手デベロッパーが手を挙げ、建替え&立退きをリアルに感じるみなさん。

 沙耶香はこのマンション購入のために頑張る!と宣言。
田川さん(塚本高史)も春菜ちゃん(大井怜緒)と一緒に戻って来るつもりらしい。
尹君も寂しさを感じているみたい。
また3年後にでも一緒にユニットを組もうと誘う二人だったが、その頃には日本にはいないかもしれませんという答えが・・・

 若い人の未来は刻刻と変化するからねぇ・・・( ̄▽ ̄;)
ホント、最近よく思うよ。
どんなものだって変わらないものはないんだって。
若い頃は変化にわくわくしたもんだが、この年になると寂しさしかないよ(笑
変化に心がついていけない自分がいる。

 なっちゃんは静岡に行くことを決めた。
ノエチも静岡に来ないか誘ったけど、東京で就職先を探すことにしたんだって。

 このふたりが離れてしまうなんてね。
でも就職した後、いっとき会わない時もあったもんね。
二人がもっと年取っておばあちゃんになったら、また同じ団地に住んだらいいかもね。

「空ちゃんと、もう一緒に住めなくなっちゃうのか。
そっか。そういうことか・・・
団地が無くなるって」なっちゃん


 団地が消えてしまうと、
まるで空ちゃんとの思い出も消えてしまうような・・
いや、そんなことはないんだよね。
ふたりの心の中に空ちゃんはいてくれる。
いくつになっても別れは辛い。寂しい。

『さよなら、夕陽野団地。
なっちゃんも私も、心の中でそうつぶやいた。
ふたりとも声には出さなかったけれど、
それぞれの心の中で団地とお別れした』


 来週はついに最終回!
え〜〜どうなっちゃうの〜?
見たこともないし住んだこともないのに、まるで私のふるさとのように夕陽野団地が無くなってしまうことが辛い。

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