「海に眠るダイヤモンド」第1話 地底の闇を切りひらく「モンスター」 #02 嘘と選択

2024年10月21日

プレミアムドラマ『団地のふたり』 第8回

「まぁ、私も、ひっそりでいいから、
自由に自分らしく生きていたいよ」なっちゃん
「うん、私も〜
自分らしくのんびりね」ノエチ
「この団地でね!」
「うん!この団地の映画だったら
私達主役じゃない?」
「そうよ!」


『私達にとっては大切な団地も
福田さんにとっては仮の住まいだったのかもしれない』


 国際ロマンス詐欺疑惑も捨てられないけど・・・( ̄▽ ̄;)
たとえ詐欺に遭ったとしても、福田さんなら楽しかったからいっか・・
よし!次いこう〜!!ってなるんじゃないかね。

 なにものにも代えがたい大切な場所を守ろうとするのもいいけれど、
こんなふうに世界中どこでも自分の家って思えるのも素敵だよね。
どこにいたって福田さんは福田さん。
あでやかに逞しく生きていくんだろうなぁ。

 さて・・・
夕日野団地建替え計画が浮上し、住人説明会が開かれたぞ。

 一応話し合いを経て建替えるかどうか決める体になっているけど、
コレはもう決定事項だよねぇ( ̄▽ ̄;)
あとは住民の皆さんをどう納得させるか・・・

 築58年のこの団地では何度も建替え案が出て来たそうなんだが、
その度に東山さん(ベンガル)が潰してきたんだって。
遅れて現れた東山さん、圧がすごい。

 今回の建替え計画は本気だ。
もちろん長年住んでいるおばさま連も、いつもとは違う流れに不安や怒りを感じております。詳しい情報を聞こうと会場から出たなっちゃん(小林聡美)とノエチ(小泉今日子)を確保し『喫茶 まつ』に監禁。

 んが、建替え反対なんだかウェルカムなのか、日常のぐち発散の場なのかわからん会話の連続。なっちゃん達が意見を言う間もないというか、求められもしないし( ̄▽ ̄;) 求められても情報持ってないしね。

 狭い階段で棺桶運ぶのもアレだけど、エレベーターあっても大きくないと入らないし、結局棺桶縦にしないと乗らないんじゃ?うちも周り階段だからね〜棺桶問題は考えているよ。多分私は家で死んでいると思うから、検視に回されるよね。その時は死後硬直も過ぎて柔らかくなっているからゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ うまいこと身体を曲げて・・・いや、担架とかに乗せて2階のベランダから搬出か?病院まで行ってもらえれば、あとは火葬場に直行だからいいよね。

 高齢者が多いから引越しの苦労を思うと憂鬱にもなるさ。
こういう場合って引越し代とか援助してもらえないのかな?もらえても5千円ぐらいか?人数多いもんね。引っ越した後も半年ぐらいじゃ戻ってこられないでしょ?1年〜2年?普通のアパートだったら家賃は団地の倍以上するんじゃないの?いろいろ考えたらめんどくさくてやんなるよね。

 で、結論としては・・・

「建替えしてもいいけど、
やるんなら私が死んでからにしてもらいたい!」佐久間(由紀さおり)






 そうだよね。
一応建替えに関するアンケート配られたけど、いつ建替え工事が始まるのか、いつまでに立ち退かなきゃならないのか、引越しの際、援助はあるのか、な〜んにもわかんないんだから書きようがないよね。それにいつまで生きているかわからんしさ〜
 
 さらに・・・

「片付けるとなったら、
やっぱり若い人の力が必要だわよ、ね〜〜!」


 なっちゃん・ノエチ、ゾゾ〜〜〜
もちろん断ったけど絶対駆り出されるよね ( ̄▽ ̄;)
二人とも灰になっちゃうよ〜

 悩むのはおばさま達だけじゃない。おじさんも。
春菜(大井怜緒)パパ・田川さん(塚本高史)が二人のところに相談に来た。
やっと春菜ちゃんがここでの生活に慣れてきたのに・・・
立退きの頃には春菜ちゃん中学生になるから引越し先によっては友達のいない所に行くことになるかもしれないし〜ただでさえ難しいお年頃なのに。お父さん、いろいろ不安だよね〜

 そこにうるさいのも参加。
沙耶香(田辺桃子)さ。
立退きの話を聞き、居てもたってもいられず二人のとこに来たのよ。

 なんでしょう( ̄▽ ̄;)
ふたりなら何とかしてくれそうって思うのかしら。
よろず相談所になってるのか?
さらに引越しに備えて断捨離を始めたのか、不用品をなっちゃんの部屋に持ち込む者多数。
福田さん(名取裕子)から頼まれた元カレ作の裸婦像もあるしね〜

 二人で『ウルカイ』出品の準備をしていたら、また沙耶香が慌てふためいて現れた。
なんでもジジイ(東山さん)の姿が見えず、郵便受けに新聞も刺さったまま、部屋から音はするのに何か変!って言うのさ〜

 一人暮らしの高齢者あるあるだよね。
倒れていても鍵かけてたらどうすることもできないよ。
うちの母親も玄関の引き戸に、よくつっかえ棒をしているんだけど、そんなことされたら何かあっても助けられないよと伝えているのに止めやしない。もう何かあったらガラス割って入るしかないよ( ̄▽ ̄;)

 結局、警察に通報し救急車出動の事態に。
ベランダの窓の鍵は開いていたんで入ってみたら、高温の室内で東山さんは倒れており、どうやら熱中症のよう。救急車の付きそいになぜかなっちゃんが選ばれ(腕を掴まれた)ノエチも乗り込む羽目に。

「怖いわねぇ・・一人暮らしって・・」佐久間

 みんな他人事じゃないよ。明日は我が身。
立退きどうのよりも、このまま一人暮らし続けてていいのか?って話になってるよね、きっと。

 で、病院に向かう道中、

「何で助けた?
私は・・・この団地で一人で死ぬことを不幸だとは思わん」東山


 と言われ、書状みたいなもん託されたぞ。
なんなの?直訴?( ̄▽ ̄;)

 病院に搬送された東山さんは重傷の熱中症と診断されたが大事には至らなかった。
良かった良かった。異変に気付いた沙耶香のお陰だよね。
会話はしなくてもご近所さんの習慣というか日常って何となくわかっているところあるから有難いね。ニュースとかで事件の被害者のご近所さんのインタビューで「夜中に叫び声が聞こえた」とか「変な音がしていた」って言ってても通報しないんかい?って思ってたけど、この団地では、いいおせっかいが生きているよね。

 東山さんが団地に戻ったと聞き、ふたりは、あの訴状を返したほうがいいべ・・となり訪ねた。相変わらずエラそうだったけど(二人して謝罪に来たみたいにお座りしてた(笑))、ジジイなりに感謝しているみたい。

 エアコンが壊れていたんだが直すのが面倒で放置したまま、夢中で訴状を書いていたら、あげなことになったらしい。

「あのまま死んだとしても、それは私の責任だ。
死に方としては悪くない。そう言いたかった」


『すごい!いっぱい喋ってる!』ノ
『私は知ってるけどね。猫騒動の時』な


君たちのおせっかいには!
辟易したが・・・
感謝せんでもない・・・」


 ちゃんと言えるじゃん!
これが東山さんの精一杯(笑

 あの書状は建替えに関する意見書で、
改めて理事長(ノエチパパ)に渡すよう命じられた。
なんか達筆〜

 なんでも東山さんは建築科の学生で、この団地の設計に携わった教授の研究室にいたそうな。その後、建築学の教授になった東山さんは、出来たばかりの夕日野団地に住んでいたんだって。その後、家族と共に団地を出たが離婚して、再び一人で団地に戻ってきた。

 東山さんが戻ってきた頃の団地は規律も乱れ、清掃も行き届かず、樹木の手入れもされず放置状態。だから東山さんは理事会にクレームを入れ続けた。おかげで今は老朽化した部分は修理され、共用部分は清潔になり、花も植えられ、居心地の良さが保たれている。東山さんのクレームは自分のためじゃなく、この団地への愛情ゆえだったんだね。でも、クレームとか入れないで自らゴミ拾ったり整備したりする人もいるけどねゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ

『建替えに関しては、この期に及んで否定はしない。
このままでは、さらに老朽化が進み
住人の安全が守れない可能性が高い。
だが建設当時の先達の団地への思い、情熱、これを忘れてはならない。
建築家たちが住人のために死守した各棟の距離。
そして自然。
ゆったりとした緑あふれる空間。
子供達の遊び場。
戦後、家も土地も失った日本人に
豊かで幸せな暮らしをして欲しいという願い。
それを我々は決して忘れてはならない。

単に建物が新しくなる。
住居スペースのみが広がる。
宅地を再開発し経済効果を求める。
そのような建替えならば、私は断固反対する。

建替えなどせず、戦後日本の遺産として私とともに朽ち果てればよい。
団地とともに死ぬ覚悟はできている。
それが私の夕日野団地への思いだ』


 武士なの?
でも、やっと東山さんという人が見えたみたい。
東山さんは、この団地を自分自身と重ねているんだね。
ここは東山さんが情熱を注いだ場所であり、希望を託した場所でもある。
人の一生と同じように、誕生、輝かしい青春の日々、落ち着いた中年期、疲れの見えてきた老年期と、団地の一生を見つめてきた東山さん。だから団地の終焉と共に自分も、って思ったのか。

 団地の歴史は住人の歴史だよね。
なっちゃんとノエチにもたくさんの思い出がある。
ここで生れ育った二人にとっては、ここがふるさとだもん。

 二人でしみじみしていると福田さんが花をしょって登場。
改めてあの裸婦像を売ってくれるようお願い。
そうして去り際に福田さんらしいひと言を残して去って行った。

「なっちゃんもノエちゃんもダメよ!
御隠居さんみたいに座り込んでちゃ!
自分の人生は自分で切り開かなきゃ。
だって自分の人生の主役は、自分よ!
うっふふ・・じゃあね!」


 その後、福田さんは突然部屋のものを処分して消えた。
尹君によると恋人を追ってロスに向かったらしい。

「『天城越え』を越えて『太平洋越え』・・」なっちゃん

 いや〜すごいよねぇ。
恋のために馴染んだ場所も人間関係もすべてすてて・・・
でもキラッキラ輝いていたもんね。
それが福田さんの幸せなんだよなぁ・・・

 謎多き女性だった福田さん。
実は女優さんだったことが判明。
若い頃の福田さんはとてもかわいくてセクシーで魅力的だった。
でも自分にとって大切なもののために真摯になれる今の福田さんも素敵。
誰も福田さんを止められない。福田さん以外は。
名取裕子さん、ぴったりだったなぁ・・

 やっぱり団地無くなってしまうのね〜
寂しいわ〜
でも続編出版されているから、立て直した団地に二人とも戻ってくるのかな?

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 第4回 第5回 第6回
 第7回 第9回 最終回

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