2024年09月22日
特集ドラマ「母の待つ里」第2話 古賀夏生の場合
古賀夏生(松嶋菜々子)、医師。
母親(根岸季衣)の初七日を迎えた日に「故郷」に戻ってきた。
最初は設定をよく理解しておらず、迎える住人達に戸惑う夏生だったが、母親が亡くなった情報も知っている母親役のちよ(宮本信子)が彼女を気遣いルールを破ったことで逆に緊張が解けた模様。
認知症を患っている母を自宅で介護していた夏生は耐え切れなくなり施設へ入所させ、会いに行くことはなかった。危篤になった時、延命治療は行わず、心の中で『殺してください』と祈った。
夏生と母親との関係がどんなものだったのか、元々関係が悪かったのか、認知症の介護をしているうちにこじれたのかはわからないが、今の夏生にとって母親の記憶は苦痛でしかない。でも「故郷」の「母親」は、その記憶を塗り替えてくれた。母親として彼女の人生を労い、励まし、諭してくれた。帰る頃、夏生は設定を忘れてこの村にも母親にも特別な感情を抱いていた。
利用者にする昔話、アンケートに合わせて選択するのかね?
あの祠も、セットのように昔話に合わせて作ってあるとしたら、怖いよね( ̄▽ ̄;)
二回目に「故郷」を訪れた夏生は本物の母親を思い出すこともなく、すっかりくつろいでいた。
住人達と設定を越えた会話をすることで(住人役の人も利用者を騙している感じで罪の意識があったらしい)、日常のホントよりさらに深いホントを掴めたような気になれたんじゃなかろうか。そしてそうなることで、ここを本当の「故郷」にしたいという無意識の心の動きがあるような。
学校の管理人とのぶっちゃけトークや「母親」のフミヤさんへの思い。
嘘の中にあるホントの感情が嘘(演技)を、よりリアルなものにする。「母親」と過ごした時間で、ホントの世界では得られなかった癒しや気づきを得た夏生は現実世界の心境に変化が顕れてくる。嘘(故郷設定)がホントをコーティングしているような、そして嘘とホントがすり替わりそうな危うさもある。
『あの里から帰って以来、何かが変わっていた。
私はたくさん取り戻していた。
お母さん・・お母さんは何者なの?』
「故郷」の変わらぬ「母親」でありながら、相手の情報に合わせた自然な「母親」を演じ切るちよさん。本当に何者なんだろう。その「母親」の仮面が取れても、母親なんだろうか。
第1話 松永徹の場合
第3話 室田精一の場合
最終話 藤原ちよの場合

人気ブログランキング
ドラマランキング
にほんブログ村
にほんブログ村


