きこりのテレビ日記 #182プレミアムドラマ『団地のふたり』 第1回

2024年09月01日

土曜ドラマ『Shrink ー精神科医ヨワイー 』 第1話 パニック症

 すごく丁寧に、まさに「ベイビーステップ」で病気と向き合う葵(夏帆)の姿が描かれていることに好感をもちました。「治す」のではなく、潜んでいた病気の姿を確認し、少しづつ近づき、緩やかに接触を試みながら、病とともに生きていく準備をしていく姿を描くという感じかしら。

 最初に診察を受けた病院ではPCの画面を見ながら、本人から症状を聞くのみ。いやいやいや、もっと患者さんの奥にあるものを調べなくていいんかい?と思ったら、やはり薬が合わず、別の不調を呼んでしまった。危険だよね。ひとつの病名の枠に入る患者さんでも、それぞれ体質も症状も微妙に違うだろうから処方箋出す方も難しいとは思うが〜〜お医者さんは相性もあるけど当たりはずれあるからなぁ。

 弱井の言葉遣いは、すごくわかりやすくて話し方も穏やか。情報量も段階を経るよう調節してくれるし、ちゃんと目の前の人間に向き合っているのが伝わってきた。まぁ、そもそも弱井の佇まいが安心感しかないもんね(笑)お医者さんがいい男すぎたりセクスィーさを感じさせると、逆に不信感に繋がるが(コレも偏見か)、弱井先生はほどよくいい男で、ほどよくいい人感を ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ 与えるようセットされている。

「でも、私、メンタルには自信があったんですけど」葵
「心が弱いから、かかる病気ではありません。脳の誤作動なんです」


 心療内科の病院は増えているし、昔ほど心の病の治療への敷居は高くなくなってきたように見えるが、やはり精神科に通っているとは言いずらいものがある。心の病は精神的な弱さや努力が足りない的に解釈されることもあるし、思いこみで語られることも多いような。風邪と同じように、きっかけやタイミングで誰でも発症する可能性があると思うぞ。

 弱井によるとアメリカでは「失恋したり」「上司に怒られたり」「ちょっと落ち込んだり」した時に予約を入れる身近な存在になっているそうな。

「そんなことで精神科に?」雨宮
「そんなことでかかっちゃダメですか?」弱井


 傷が浅いうちだから行った方がいいと思われ。重篤になっちゃうと行く気力も無くなるし、持ち直すまで時間もかかる。どのジャンルも同じだね。早期発見早期治療。お腹が痛くなったら内科に行くのと同じように、心に違和感を感じたら精神科や心療内科へ・・ぐらいの感覚でさ。






 「不安階層表」チャレンジに弱井と雨宮(土屋太鳳)が付き添っている姿に、ちょっとびっくり。コレ、患者にとっては、すごい安心感だよね。でも、こんなふうにひとりひとりの患者に時間をかけて寄り添うと儲からないんだろうな〜( ̄▽ ̄;)

 自分の不安を確認しながらチャレンジを繰り返し、日常生活を送る葵。
でもそれは以前の自分に戻るのではなく、パニック症という病を得た新たな自分の日常を築いていく作業なんだと思う。がんばりが日常になっていると自分がかなり頑張っていることにも気づけない。周りに迷惑をかけたくない。できない人間だとも思われたくない。生活を守るためにも働かなければならない。不安や緊張を無理やり抑え込むが身体や心は悲鳴をあげている。「パニック症」という病気で無理やり立ち止まらなければ、葵はどうなっていたか。

 日々不安との闘いで翔君にもいろいろ初めての感情を抱かせたかもしれないけれど、「パニック症」は葵の生き方を見つめ直すきっかけをくれたし、翔君の成長にも気づかせてくれた。苦手だった義母との関係も少し変わりそう?(って、私だったら「浮気ぐらいで」とか言われたら一生口きかないけどね( ̄▽ ̄;) )。

 さて、何やら「早乙女メンタルクリニック」に遺恨でもありそうな弱井。なぜ華々しい経歴を持つ医師が「こんなところ」で働いているのか。恋人だった女性と関係があるのか?お葬式の場面が挟まれていたけど、まさか彼女の?
 そして雨宮も何か抱えていそう。
前の病院も長く続かなかったとか言っていたけど、どんな理由があるのか・・

 第2話 双極症
 第3話(最終話)パーソナリティ症

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