きこりのテレビ日記 #164きこりのテレビ日記 #165

2024年05月25日

ドラマ25「季節のない街」 第8話 がんもどき 後編

「♬ 今日ですべてが終わ〜るさ♬
♬ 今日ですべてが変わる〜♬
♬ 今日ですべてが報われる〜♬
♬ 今日ですべてが始まるさ〜♬

♬ 今日ですべてが終わ〜るさ♬
♬ 今日ですべてが変わる〜♬
♬ 今日ですべてが報われる〜♬
♬ 今日ですべてが始まるさ〜♬」


 かつ子、めっちゃ歌うまい?( ̄▽ ̄;)

「ごめん、勝手にハモんないでくれる?」オカベ
「ごめんなさい・・」かつ子


 い〜〜〜ぃ?!( ̄□ ̄;)
刺したのは許しても、勝手にハモるのはダメ?(笑
でも、ホントに今日からなにかが始まりそう。
かつ子はチョコレートが嫌い。
オカベは勝手にハモられるのが嫌。
お互いの嫌を伝え合うことができた。

 オカベの「誕生日おめでとう!」という言葉に
応えたかつ子のうっすらとした笑み。
プレゼントのカーディガンの背中のタグが嬉しそうに揺れていた。

 街ではタツヤ(仲野太賀)が島さん(藤井隆)の支援を得て始動したカフェの話題でもちきり。おもに否定的な意見(カフェよりダイソー、カフェよりドンキ、カフェより個室ビデオ等)だが・・・( ̄▽ ̄;)

 そのタツヤは母親と妹達が出て行ったことを街の人達に知られないよう地味に家族の存在をアピールしていたが誰も気にも止めないのだった。「捨てれらた子供」になってしまったタツヤ。そうやって話すことで、まだ家族と一緒だと思いたいのか・・・

 そして半助(池松壮亮)はオカベ(渡辺大知)の買い物に付き合った時、再会した元カノ・永田(佐津川愛美)が訪ねてくるようになり多少戸惑っていた。街のみなさんはゲスい想像をしていたようだが、二人はゲームをしたり、彼女が一方的にグチったり悪口を言うのを半助が聞いているだけだった。




 そして、かつ子(三浦透子)だよ。
叔母の妙子(広岡由里子)に連れていかれた病院で妊娠九週目と判明。
妙子が京太(岩松了)に産ませるのかおろさせるのか決断を迫っていた頃、オカベの店を訪れたかつ子は出て来たオカベをいきなり刺した。オカベは『え・・どういうことかな???』みたいな顔をして倒れた。

 事件を聞き、かつ子の妊娠の責任逃れしか考えていない京太は大喜び。かつ子が刺したのはオカベに妊娠させられたからだと言い始めたが、かつ子は警察にすべて話したようだった。妙子から「暴行罪」と「強制性交罪」の件で出頭するようにと伝えられた京太は大量の不織布マスクを手に逃げ出した。その後マスクを換金しようとして足がつき・・・捕まったのかしら〜?

 最低のクソだよ!最後までくっだらない御託並べやがって。
しばらく臭い飯食ってくりゃいいさ ( ゚д゚)、ケッ

 オカベに事情聴取した刑事さんも、好きだからかつ子に「エクレアとかパルムあげてなぞなぞとかしりとりしていた」という言葉と様子を見て納得した模様。わたしゃオカベに「偽善者」疑惑をかけちまったが、思っていた以上に純真というか・・( ̄▽ ̄;) 幼いというか・・幼稚園児のような、ただ優しい気持ちでかつ子のことを思っていたんだね。もちろんかつ子のことを刑事告訴なんてしないよ。

 渡辺大知さん、こちらもさすがのキャスティング。
ばかなのかな?と思えるほどの邪心の無さ。
でもこれぐらいじゃないと人間へ強い不信感を抱いているかつ子の心の扉が開く訳がない。「優しさ」や「誠実」なんてものとは別質の、わずかに光が感じられるような存在感とわかりやすさ。ズレと安定。ちょっと変なお兄さん。それがオカベ。

 オカベは2週間ほどで退院(まぁ、小さめの包丁だったしね)。
かつ子は二か月ほど拘置所に留め置かれ、その間に警察病院で中絶手術をすませた。

 街に戻ってきたかつ子を女たちは、もういじめようとしなかった。
かつての何も語らず何の感情も見せなかったかつ子は謎の存在であるが故にも、女たちは、いじめるという形でしかコミュニケーションが取れなかったのかもしれない。今のかつ子は『叔父にレイプされ妊娠し中絶、なぜか彼女に好意を示していたオカベを刺し警察のお世話になっていた人間』だが、オバケのような存在が自分達と同じ女であり人間であると思えたのかもしれない。

 そしてかつ子の中でも何かが外れたんだと思う。
壮絶な体験だったけど、その結果、自分でもどうすることもできずパンパンに膨れて膿んでいたいたものを確認することができた。かつ子自身も透明人間のように感じていた自分の姿を見ることができたのかもしれん。

 さて、半助にグチを言い続けてきた永田は悪口を言いきったのか、初めて半助のことを気にかけ「ムカつくことがあれば聞くよ」と言ってきた。でも思っていたような反応は返ってこない。半助には『嫌いな奴』もいないし、「ここに来てからは、たいがいのことはおもしろいからいいや」と思えているんだって。

「前向きになった・・ってこと?」永田
「後ろ向きな自分に後ろ向きになったら・・・
前向いてたかな・・」半助


 いい表現だね。
『前向きに生きる』ってすごいパワーがいりそうだけど、『後ろ向きな自分』に背を向けていたら、いつのまにか前向いてたっていいよね。それぐらいがいい。

 もしかしたら永田は半助のことを、ちょっぴり心配していたのかな?だから安心したのか、それとも前向きな人と悪口言い合っても面白くないからかゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ もう半助の所には来なくなったらしい。

 シャバに出て来たかつ子と再会したオカベは嬉しそうに彼女に走り寄った。
で、自分を刺した理由を聞いてみた。

「・・・死んでしまうつもりだったの」
「いやいや・・わかんない・・
自分が死ぬ気で・・
僕のこと刺して・・どうすんの?」

「・・・うまく言えない・・・
自分でもよくわからない。
・・・・でも、怖かったの。
死んでしまおうと思った時、
オカベさんに忘れられてしまうのが怖かった。
自分が死んだ後、
すぐ忘れられてしまうだろうと思ったら、怖くて・・・
オカベさんに忘れられることだけが怖くてたまらなかったの」
「??????・・・・
よく・・わからないな・・」


 それはね・・オカベのことが好きってことだよ。
なにも存在しなかったかつ子の心の中に現れた小さな島、その島のおかげでかつ子は自分も生きていると確認できるようになったし、その島の存在を感じることが生きることそのものになっていた。

 前編で声を封印されていたかつ子が、事件を経て、自分の思いを言葉にし、歌を歌う。かつ子の中にもあった生きる力。解き放たれたふうでもなく、普通にオカベに伝えているのが良かった。もうとっくに道はできていたんだよね。怖かっただけ。三浦透子さん、すごく面白い役者さんだよな。

 そして・・・あの街は公営住宅になるらしい。
みんなを立ち退かせた後に。
今のタツヤからカフェを取ったら・・・壊れてしまうんじゃ・・

 第1話 街へいく電車
 第2話 親おもい
 第3話 半助と猫
 第4話 牧歌調
 第5話 僕のワイフ
 第6話 プールのある家
 第7話 がんもどき 前編
 第9話 たんばさん
 第10話(最終話)とうちゃん

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この記事へのコメント

1. Posted by 桔梗   2024年05月31日 14:20
オカベが歌う泉谷しげるの「春夏秋冬」涙が出てくるよね・・・。
その後の「勝手にハモんないでくれる」発言。
クドカンはこのシーンを一番撮りたかったんだとか・・。
泉谷さんがこの歌のタイトルを「季節のない街に生まれて」としようとしたら同じタイトルの小説があると言われて、「春夏秋冬」になったんだとか・・。
クドカンがこの作品をいつかドラマにしたいと思ってからずっと頭の中にこの歌が流れてたのかも・・とか考えると感慨深い。
この歌をオカベが歌う。隣にかつ子がいる。かつ子の生まれ変わりを感じさせてくれるシーンだったね。見終わった時、希望を感じたのは初めてかな。
水辺のシーンと言えば、最近の「寅に翼」も・・。
優三さんとの名シーンも河原で・・。
やっとやっと元気のいいトラちゃんが帰ってくる。
「はて?」が来週は聞けるのね。予告にアイツもいたけど弁護士になれたのか?
月曜夜に録画予約してた「平家物語」も何とか再放送をみれたよ。
最近は健康に関する番組とかEテレの「ヴィランの言い分」と「ハートネットTV」なんかもたまに見るよ。



2. Posted by きこり→桔梗さん   2024年06月01日 14:21
> オカベが歌う泉谷しげるの「春夏秋冬」涙が出てくるよね・・・。
すごくいい歌だと思ったし、今のオカベとかつ子にぴったりの歌だと思ったよ。
自然とかつ子がハミングする気持ちがわかるし〜
> その後の「勝手にハモんないでくれる」発言。
そそ!まさかの(笑
歌に厳しいね(笑
> クドカンはこのシーンを一番撮りたかったんだとか・・。
そうだったんだ・・・
ある意味不思議な関係のふたりだし、かつ子の状況は悲惨ともいえるんだけど
救われた気持ちになったわ〜
> 同じタイトルの小説があると言われて、「春夏秋冬」になったんだとか・・。
へーーーーー!!!!(驚
今回改めて聞いて、この繰り返しがいいなと思ったよ。
少しづつ少しづつ前に進んでいくような。
しっくりきたし、この話を7話・8話に持ってきたのもさすがだなぁ・・って思ったワ。
> クドカンがこの作品をいつかドラマにしたいと思ってからずっと頭の中にこの歌が流れてたのかも・・とか考えると感慨深い。
ホントだよね。小説とあの歌、クドカンがいつ出会ったのかわからないけれど、
自分が描きたい世界の中できれいに繋がったんだね。
> 見終わった時、希望を感じたのは初めてかな。
そうかもしれない。8話まで見てきて初めて清々しいものを感じたというか。
> 優三さんとの名シーンも河原で・・。
あの河原に来るたびに優三さんとの思い出が蘇るよね。
なんか日本のドラマってブレイクすると同じ人が次々といろんなドラマに出演するけど、仲野太賀さんをゆっくり大事に育てて欲しいわ〜(どの立場?( ̄▽ ̄;))
> 最近は健康に関する番組とかEかEテレの「ヴィランの言い分」と「ハートネットTV」なんかもたまに見るよ。
「ヴィランの言い分」、見たことなかったけどHP見たら、面白そうだね。
今度見てみるわ〜

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