2024年02月11日
『お別れホスピタル』 第2話 愛は残酷
『「君じゃないと駄目なんだ」って、
あの言葉は呪いだったのかも。
52年間、
愛してたんだか憎んでたんだか、わからない。
でも私たちはこれで良かったんです』
今日子さん(高橋惠子)はすっきりした笑顔で去って行った。
望まれて結婚、19才の時から旦那さんの一挙手一投足に気を使い、先回りして夫の願う通りになんでもやってきた。そういうもんなんだと受け入れて違和感を打ち消してきたのかもしれない。52年間。思考も行動も習慣化し、自分の本当の気持ちなんてわからなくなった。でも介護状態になった夫と過ごすうちに、自分はずっと不満だったんだ、この人のことなんて好きではないんだという気持ちが芽生えてしまった。
それが介護疲れからくるものなのか、彼女がずっと押し隠してきた本当の気持ちなのか、彼女自身にも今となってはわからないのかもしれない。
「これでもういいでしょ。早く逝ってください」
最期に初めて今日子さんは旦那さんに本当の自分を見せたんだと思う。
旦那さんの愛情(執着?)には十分すぎるほど応える努力をしてきたという気持ちもあったろう。そして、その言葉を言うと夫の心臓が止まるだろうことも予想できた。
『人は愛に生きる・・・のかもしれない。
でも、それは美しいけど残酷で。
最後はどっちも抱えていくしかないんだ』
愛なのか憎しみなのかわからない関係。
夫はただ単に自分のいう事を聞く人間をそばに置いておきたかっただけなのかもしれない、あるいは本当に今日子さん以外の女性は目に入らないくらい愛していたのかもしれない、愛し方が今日子さんの望んでいたものと違うだけで。
それでも今日子さんは夫と過ごした52年の時間と、自分の一言で逝かせたあの瞬間を決して忘れずに生きていくんだと思う。「自分」というものを消した、奪われた時間だったのかもしれないけれど、それもまた必死に生きてきた自分の人生だもの。
今日子さんの覚悟が伝わってくるような笑顔だった。
あの言葉は呪いだったのかも。
52年間、
愛してたんだか憎んでたんだか、わからない。
でも私たちはこれで良かったんです』
今日子さん(高橋惠子)はすっきりした笑顔で去って行った。
望まれて結婚、19才の時から旦那さんの一挙手一投足に気を使い、先回りして夫の願う通りになんでもやってきた。そういうもんなんだと受け入れて違和感を打ち消してきたのかもしれない。52年間。思考も行動も習慣化し、自分の本当の気持ちなんてわからなくなった。でも介護状態になった夫と過ごすうちに、自分はずっと不満だったんだ、この人のことなんて好きではないんだという気持ちが芽生えてしまった。
それが介護疲れからくるものなのか、彼女がずっと押し隠してきた本当の気持ちなのか、彼女自身にも今となってはわからないのかもしれない。
「これでもういいでしょ。早く逝ってください」
最期に初めて今日子さんは旦那さんに本当の自分を見せたんだと思う。
旦那さんの愛情(執着?)には十分すぎるほど応える努力をしてきたという気持ちもあったろう。そして、その言葉を言うと夫の心臓が止まるだろうことも予想できた。
『人は愛に生きる・・・のかもしれない。
でも、それは美しいけど残酷で。
最後はどっちも抱えていくしかないんだ』
愛なのか憎しみなのかわからない関係。
夫はただ単に自分のいう事を聞く人間をそばに置いておきたかっただけなのかもしれない、あるいは本当に今日子さん以外の女性は目に入らないくらい愛していたのかもしれない、愛し方が今日子さんの望んでいたものと違うだけで。
それでも今日子さんは夫と過ごした52年の時間と、自分の一言で逝かせたあの瞬間を決して忘れずに生きていくんだと思う。「自分」というものを消した、奪われた時間だったのかもしれないけれど、それもまた必死に生きてきた自分の人生だもの。
今日子さんの覚悟が伝わってくるような笑顔だった。
しかし旦那さんと同室って、今日子さんが望んだのか娘が頼んだのか知らんけど、そんなん気が休まる訳ないじゃん。そりゃ夫は他人よりも妻がいいにきまっているさ〜人手が足りないから、献身的に介護している今日子さんに病院側も甘えてしまったところもあるのかも。最初から別にするべきだったよ。
どんどん消耗し精神的にも追い詰められ、夫への嫌悪感を募らせていく今日子さんに対して、穏やかで慈愛に満ちた表情で夫に付きそう水谷さん(泉ピン子)。
でも水谷さんもいろいろあった末の「一日でも長く生きていて欲しい」なんだよね。
そして呼吸器をつける判断をした後でも、これで良かったのか、本人の希望ではないのでは?自分のエゴで苦しみを長引かせているのでは・・等の迷いは常に感じている。水谷さんもこの自分の決断の責任をずっと背負っていくんだろうなぁ。
さて、幸村さん(根岸季衣)の愛があまりにも激しくて重いことから、担当を変えて欲しいと願い出たケースワーカーの南(長村航希)。幸村さんは南のことを「ケンさん」と呼び激しく愛情表現をしていたので、ケンさんがいなくなると狂暴になり、食事もとらなくなってしまった。
息子さんによると幸村さんは「真面目で地味でおとなしかった母」で、寝ている時も気を付けをしているみたいと言っていた。
ホント〜に真面目に夫のため子供たちのために生きてきたんだろうね。
そのことに不満を抱いたことはなかったのかもしれないけれど、やっぱり人間、最期には心にしまいこんでいたものが溢れちゃうのかなぁ。寂しさや甘えたかった思い、してみたかった恋。って、ケンさんって誰なのかわからなかったけど、意外と高倉健さんとかだったりしてね。夢の中で理想と現実がごっちゃになって。
広野(松山ケンイチ)と歩(岸井ゆきの)がカウンセラーから言われた言葉。
「なるべく誰かと話した方がいいですよ」
人間はやっぱり人と話さず(関わらず)には生きていけないものなのかもなぁ。無意識にも心が求めてしまうのか。家族全員のお見舞いを受けている佐々木さんの隣にいるナースコールの鬼・大土屋さん(きたろう)も寂しくてスイッチを連打していた ( ̄▽ ̄;) (私ならすぐ「殺す!」って言うレベル)。その気持ちに気づいてもらえてなんか素直になっていたね(私は知られて逆にキレるんじゃ?とか怯えちゃったよ)
居酒屋で会った歩としかたなく会話する広野。
こんな何気ない会話こそ大切なのかもね。
彼も家族の問題を抱えているんだろうか。
「近しい人だから抜け出せない、
かえって傷つけるって沼はありますよ」広野
「・・・沼?」歩
「愛・・ともいう」
難しい。人によって「愛」にも「沼」にもなる。
生まれた時から一緒にいるから、近すぎる存在だからこそ、距離感がわからない。
憎らしいようでいて、いつも心のどこかに引っかかっていて気になる。
第1話 死ぬってなんだろう
第3話 サンタさんはいるの?
第4話(最終話) 未来のわたし

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どんどん消耗し精神的にも追い詰められ、夫への嫌悪感を募らせていく今日子さんに対して、穏やかで慈愛に満ちた表情で夫に付きそう水谷さん(泉ピン子)。
でも水谷さんもいろいろあった末の「一日でも長く生きていて欲しい」なんだよね。
そして呼吸器をつける判断をした後でも、これで良かったのか、本人の希望ではないのでは?自分のエゴで苦しみを長引かせているのでは・・等の迷いは常に感じている。水谷さんもこの自分の決断の責任をずっと背負っていくんだろうなぁ。
さて、幸村さん(根岸季衣)の愛があまりにも激しくて重いことから、担当を変えて欲しいと願い出たケースワーカーの南(長村航希)。幸村さんは南のことを「ケンさん」と呼び激しく愛情表現をしていたので、ケンさんがいなくなると狂暴になり、食事もとらなくなってしまった。
息子さんによると幸村さんは「真面目で地味でおとなしかった母」で、寝ている時も気を付けをしているみたいと言っていた。
ホント〜に真面目に夫のため子供たちのために生きてきたんだろうね。
そのことに不満を抱いたことはなかったのかもしれないけれど、やっぱり人間、最期には心にしまいこんでいたものが溢れちゃうのかなぁ。寂しさや甘えたかった思い、してみたかった恋。って、ケンさんって誰なのかわからなかったけど、意外と高倉健さんとかだったりしてね。夢の中で理想と現実がごっちゃになって。
広野(松山ケンイチ)と歩(岸井ゆきの)がカウンセラーから言われた言葉。
「なるべく誰かと話した方がいいですよ」
人間はやっぱり人と話さず(関わらず)には生きていけないものなのかもなぁ。無意識にも心が求めてしまうのか。家族全員のお見舞いを受けている佐々木さんの隣にいるナースコールの鬼・大土屋さん(きたろう)も寂しくてスイッチを連打していた ( ̄▽ ̄;) (私ならすぐ「殺す!」って言うレベル)。その気持ちに気づいてもらえてなんか素直になっていたね(私は知られて逆にキレるんじゃ?とか怯えちゃったよ)
居酒屋で会った歩としかたなく会話する広野。
こんな何気ない会話こそ大切なのかもね。
彼も家族の問題を抱えているんだろうか。
「近しい人だから抜け出せない、
かえって傷つけるって沼はありますよ」広野
「・・・沼?」歩
「愛・・ともいう」
難しい。人によって「愛」にも「沼」にもなる。
生まれた時から一緒にいるから、近すぎる存在だからこそ、距離感がわからない。
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