猫たちの四季 前編きこりのテレビ日記 #141

2023年12月25日

「セクシー田中さん」 第10話(最終話)ラストダンス 退屈な毎日を変える魔法

 2年経っても、朱里(生見愛瑠)のベリーダンスは相変わらずアレでゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ 盆踊りみたいだったけど、朱里らしい魅力が溢れ輝いていた。

 そして田中さんの背筋はピンと伸びて、もっと田中さんになっていた(笑
捕まえたと思ったら、さらに広い世界を求めて飛び立って行く田中さんは美しくて力強い羽を持った蝶のよう。これからもどこへ行くのかわからない。自分の心が求めるままに、自由に。

 誰かと比べることもない。
胸を張って自分らしく生きて行くんだと思う。
その先に誰かがいるのか、いないのか、旅をしつづけるのか、どんな道を選んだとしても田中さんは田中さん。朱里も朱里。
今の二人は人生を愛しているし、自分自身も愛していると思う。

 さて、振り返ってみましょう。
不義理をしていた三好(安田顕)に会いに来た笙野(毎熊克哉)だが〜
とにかく歯切れが悪い。
視聴者が問いただしたいことは、だいたい三好が聞いてくれたわ〜(笑

「結婚するの?」
「たぶん」・・・

 多分ってアンタ、そんなひとかけらの情熱もなしにかい?

「お母さんが望んだから?」
「いつか誰かと結婚するんだとしたら、こういう人と結婚するのが一番しっくりくるんじゃないかなぁ・・って思ったんですよ。
お見合い相手のふみかさん、そういう女性なので」


 ナメてるね、女性を。

「結婚向きってこと?」
「まぁ・・そうですね。
僕の無難な人生にピッタリとハマってくれそうな」


 毎度毎度、失礼な奴だよな( ̄▽ ̄;)
三好も言ってたけど、そんな笙野の人生に都合よくハマる人なんている訳ないじゃん!無難な人生送りたいなら、ふみかさん巻き込まないで一人でやんなさいよ。

「Saliちゃんは?
笙野君の無難な人生から大きくはみ出しちゃった?」
「・・・・田中さんは・・
はみ出しますよ。そりゃあ。
彼女は自由で大胆で強くて、
どこにでも行ける人だから。
だから・・・一緒にいると楽しくて、
自分まで自由になれた気がしてたんですけど」


 はみ出さないように生きて行こうと思っていても、人生何があるかわからない。
そして無難から外れてしまったとしても不幸になるとは限らない。
意外と想像したこともなかった自由や喜びが見つかるかもしれないよね。

「今日嫌いだった人を明日大好きになるかもしれないし。
みんな毎日変わっていく。
明日、何が起こるかなんてわからない。
ワクワクしない?
無難な人生なんて僕は存在しないと思うけど」

 
 すごく三好らしい言葉だなぁ・・って思ったし、この言葉を聞いて三好が好きになったよ(笑
変わっていくことを恐れない、むしろワクワクしている。この年齢だから言えることなのかもしれないけれど、三好は人生を楽しんでいる。





 そして三好という絶対神が揺らいだ田中さん(木南晴夏)は混乱が続いている。
ピンと伸びていた背筋が自信なさげにユラユラ。
食欲もないようだし、踊りにも力がない。
突然現れた愛子先生(未唯mie)にもダメ出しされとる。

 そんな田中さんにMiki先生(高橋メアリージュン)はダンスを始めた頃のことを思い出させてくれたた。
姿勢が悪く、鏡に映った自分から目を逸らしがちだった田中さんに、こう言ったんだよね。

「目線を上げて。
今の自分をしっかり見つめる。
姿勢にも、背中にも、その指先ひとつにも、
すべて生きざまが出るんだよ。
私はそれがベリーダンスの魅力だと思っている」


 Miki先生は田中さんが自分自身を嫌っていること、自信を持てずに苦しんでいること、そしてそんな自分の殻を破ろうと決死の覚悟でダンスに臨んでいることがわかったんだね。優しく大らかに見守り、導いてくれたMiki先生、しゅてきよ。

「自分を正しく知る。表現の基本だよ」

 そうだよね。今の自分をしっかり見つめないと前に進めない。
そして思いこみじゃなくて「正しく知る」って大切なことだよね。

 一方、笙野は手術を控えた悦子さん(市毛良枝)にふみかさん(朝倉あき)を紹介したりして、着々と結婚を進行させようとしとる。でも、思いがけず悦子さんから刺激を受けることに。

 手術後、麻酔から覚めた悦子さんは笙野に命じて引き出しから署名ずみの離婚届を出させた。
旦那さんは驚愕し怒鳴って病室から去って行った。
今後のことを心配する笙野に悦子さんは言った。

「離婚するとかしないとか、問題じゃないの。
籍を抜くとか入れるとか、そういうことじゃない。
お母さんね、お父さんとケンカしてみたかったの」


 なんとなくわかるような気がする。
ずっと我慢ばかりで本音を伝えたことのなかった悦子さんに、もしかしたら旦那さんも本当の姿を見せてなかったのかもしれない。お互いに「妻」「夫」「結婚」「父親」「母親」という枠に入ることで逃げて、自分自身を見つめることも一番近くにいる相手を知ろうともしなかった。

 離婚届は悦子さんにとって旦那さんへの初めての積極的なアプローチ。
乱暴だけど、それぐらいしなきゃ長年の間に築かれた鎧は脱げないよね。

 悦子さんは田中さんから『退屈な毎日を変える魔法』を教えてもらったと嬉しそうに話した。

「行きたい場所に来れた。
初めての国の文化に触れた。
好きな色のスカーフを買えた。
一つ一つは些細でも、たくさん集めれば生きる理由になるよって、京子さんがね、教えてくれたのよ。あれから毎日、生きる理由を集めてる」


 嫌いなものを数えるのではなく、
ちょっとでも幸せを感じられることを大切にする。
それは無難な道からの小さなジャンプ。ちょっとした冒険。
悦子さんは離婚届をもらいに行く時にもワクワクしたそうな。

「あなたに埋めてもらわなくても、
お母さん、もう平気だから。
行きたい場所に行きなさい」


 悦子さんの笑顔が見られてほっとしたんだろうなぁ。
そして笙野も改めて自分自身の心の中を見つめてみたんだと思う。
ふみかさんとお別れする決断を( ̄▽ ̄;)

 ふみかさん、スマンかった。
でも、あなたも本音をガンガン言える相手と出会って〜

 そして田中さんも朱里とのデートでモヤモヤが吹っ切れた模様。
まぁ、単純にね、笑うって大切よ(笑
でも何より田中さんを心から信頼する朱里の思いが、まっすぐな目が迷いを吹っ切ってくれたんだろうなぁ。いつでも朱里は本当の田中さんをわかっていてくれる。

「田中さんが誰を選んでも、選ばなくても、どこへ行っても、どんな人生を歩んでも私は一生田中さんの味方です。
ストーカーなので
「私も・・・倉橋さんの味方です」


 なんだか二人ともどんどん軽やかになっている。
自信も確信もなくて「誰か」に認められることで満足を得ようとしていた朱里が今は丸腰の自分で全力疾走したくなるぐらい勇気に満ち溢れていて、チャレンジを楽しもうとしている。おばちゃん、嬉しいわぁ・・

 生見愛瑠さん、正直、こんなに魅力的な朱里を見せてくれるなんて思いませんでした。朱里としての悩みや苦しみ、田中さんと出会ってからの覚醒と成長。素直で繊細な表現力で瑞々しく、キュートに、これからもワクワクと新しい世界を開拓し、変化していくであろう朱里を魅せててくれた。めるるってこんな人だったんだ〜と新鮮な驚きをもらいました。今後も楽しみですわ〜

 Sali様、復活。
より伸びやかに美しく。

「僕は・・・出会った頃からずっとSaliちゃんに圧倒されているよ。
どんどん変わっていくSaliちゃんを見るのが、たまらなく好きだった
」三好
「三好さんは・・・
誰でも何でも受け入れてくれる。
私・・・こんなに居心地のいい居場所、他になかったです」
「うちの店はいつでも誰でもウェルカムだから、ちょっと休みたくなったらさ、いつでも来てね。
一人でも、誰とでも。
この店は、ずっとここにあるから

「はい」


 三好道場、卒業!ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
でも、田中さんがどんなふうになっても、誰と一緒になっても、三好は三好として変わらずに迎えてくれるんだろうなぁ。

 クリスマスイベント当日、三好に命じられた笙野は、ちゃんとSabalanに現れた。
笙野のダラブッカの音色を引き出すように蠱惑的に踊る田中さん、素敵だった。
田中さんが今一番恋しているのはベリーダンス、そしてダンスの世界をさらに求めていく自分、田中さんは、その心の声に正直に従ったんだね。

 そして朱里も小西(前田公輝)からの消極的な(笑)プロポーズを受けたけれど、今じゃないと判断。保留・・・かな( ̄▽ ̄;)

 2年後、朱里はメイクアシスタントに転職し華ちゃんの結婚式のメイクと衣装をコーディネイトしていた。そして愛子先生の紹介でダンス留学していた田中さんも結婚式での余興ダンスに合わせて帰国。笙野は田中さんに再会できて嬉しそうだったけど、田中さんはまだまだダンスに夢中みたいよ。

 いや〜楽しかったわぁ。
1回目見始めた時は男性陣、全く好みじゃないし・・萌え要素ゼロだわ・・と思ったのに、朱里の田中さん神推しに引っ張られ、そして安定の木南さん演じる田中さんの穏やかな凛々しさに惹かれ、罵倒しながらも変化していく笙野が気になる存在になっていた(笑

 いい時間をもらいました。
スタッフ・キャストの皆さん、ありがとうございました。
その後が見たいドラマは、いいドラマ(笑。
田中さんと笙野がどうなるのか見せて欲しいわ〜

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matakita821 at 18:19│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 「セクシー田中さん」 

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