「舞いあがれ!」 第25週 未来を信じてきこりのテレビ日記 #107

2023年03月31日

「舞いあがれ!」 最終週 私たちの翼

 月曜日 第122話

『空飛ぶクルマを開発中の「ABIKILU」では、より進化した試作2号機アビキュラ2号の完成が急がれていました』

 目標は今年(2020年)中に有人飛行。
安全性と信頼性をしっかり検証するために最低でも500回の飛行試験が必要だった。
そのためデータ整理をしてくれるバイトさんを探していたんだが・・・
舞が朝陽君を連れて来た!

 朝陽君は現在、浪速大学で航空宇宙工学を専攻しており、惑星探査ドローンの勉強をしているんだって〜

 いや〜あの朝陽君と舞が一緒に仕事をするようになるなんてね〜
感慨深いわ〜「ABIKILU」でアビキュラ2号を見た途端にオタクっぽい発言をして刈谷先輩たちを喜ばせていたぞ。


 一方、ばんば(高畑淳子)は「デラシネ」の店番に馴染んでおります。
写真集を見せながら五島の様子や文化を伝えたりして楽しそう。
子供たちにも慕われて、「秘密基地」は受け継がれている模様。

 小学生の頃、毎日のように通っていた駄菓子屋のおばあちゃんを思い出したよ。
そこのおばあちゃんと何気ない会話を交わす時間が好きだった。
ばんばもきっとそんな存在。
ほどよいフィット感で寄り添ってくれるみんなのおばあちゃん。

 ばんば、五島に帰りたいんだろうなぁ・・・
五島の写真集を切なそうに見つめていた。
めぐみ(永作博美)の社長業引き継ぎは順調みたいだから、もうすぐ帰れるかしら。


 貴司(赤楚衛二)は、おっちゃん(又吉直樹)にやっと会えた。

 パリイのアパルトマンの一室。
飾り気はないけれどおっちゃんらしさの感じられる居心地良さそうな空間。
貴司のために淹れてくれた珈琲、カップが欠けとるが清潔で愛用しているんだろうな。


 自分の第二歌集「連星」(結構読み込んだ痕あり)を見つけた貴司は

「感想は言わんといて。けなされても褒められても辛い」貴司
「褒められても辛いんかいな」八木
「うん・・・
自分でええと思ってへんもん褒められんのしんどいねん。
こんなんでええんかなって迷いながら本出して・・・
それが今までよりずっと褒められて・・・
歌一個も作られへんようになって・・・

僕・・・また逃げてしもたんかもしれへん。
海の底に潜っても潜っても花一個も見つけられへんのは
結婚して幸せになったからって思ってしもて」


 貴司、そんな前からしんどかったんか・・・
でも、芸術に携わる人はもしかしたらずっとそんな感じなのかな。
自分の作品に満足できず否定し、迷い、もっともっとと自分自身の中を探り続ける。


「おっちゃんは、昔自分が息するためだけに詩ぃ書いてた。
せやけど学生の時な、その詩ぃをあげたいて思う人ができた」
「おっちゃんが詩集贈った人?」
「・・・強い人でな。
本気で世界を変えたい言うていつも闘うてた。
世界中を飛び回ってな。
けど随分前に自分で生きんのやめよった」
「その人はおっちゃんの恋人?」
「・・・・」

「しんどなったらな、会いに行くねん。
忘れんために探しに行くんや。
その人がおったことある場所にな」
「会えんの?」
「知り合いのおらん街独りぼっちで歩いてたら
声が聞こえる時がある。
昔と変わらん優しい声がな。
そっと会いに来てくれるんや」
「おっちゃんは今も・・・その人のために詩ぃ書いてんねんな」
「ほな、ちょっと行ってくるわ。
ここにおってええで」


 おっちゃんの孤独。
でも、それは辛くも重くもない。
さっと羽織って外に出られるコートのように気軽で優しくておっちゃんと一体になっている。
おっちゃんは本物の「デラシネ(根無し草)」。
でもデラシネであることがおっちゃんの救いであるのかもしれない。

 おっちゃんは貴司の質問には答えなかった。
それはおっちゃんにとって大切なことではないから。
孤独で自由でロマンチストなおっちゃん。
おっちゃんは死ぬまで詩を書きながらさすらい続けると思う。

 自分自身のために紡ぐ言葉、誰かのために見出す言葉、
そこに迷いはなかった。
でも、貴司は目に見えない多くの人達のために言葉を求めてしまったのかもしれない。そして自分を見失ってしまった。
原点に戻って、今、自分自身のために・・・
いや、ここで言葉をすべて手放してみたらどうだろう。
何も考えず、ただこの場で感じてみたらどうだろう。


 目が覚めて気づいたおっちゃんからのメッセージ。

『呼ばれたから行くわ。
パリでしばらく暮らしたらええ。
誰の声が聞こえる?
話したいこと見つかったら言葉にしてみ』


 貴司にとっておっちゃんは灯台のように温かく導いてくれる人。
そして言葉とともに自由に生きる人。
貴司はデラシネではないし、なろうともしていない。
でもこの二人は魂で分かり合えているような。

 最終週、なんだか一話一話が愛おしく感じられる。
この朝ドラのヒロインは舞だけど、わたしゃ貴司という人間が一番気になる。
このパリで何を見出すのか、すごく楽しみ。






 火曜日 第123話

 ABIKILUが次に臨むのは屋外での飛行試験なのだが〜
屋外飛行試験の申請中で追加で安全性の検証データの提出を求められていた。
空飛ぶクルマを市場に出すためには「型式証明(機体の設計が国の基準に合った安全性や環境適合性を持っているか)」を取得せねばならん。コレがかなり難しいそうな。

 そこで舞が助けを求めたのが「菱崎重工業」の荒金さん(鶴見辰吾)。
荒金さんなら経験も知識も人脈もある。

 荒金さんは即オッケーしてくれた!
荒金大明神様・・・人(-ω-`*) よろしくお願い致します。
でも、何より荒金さん本人が『アビキュラ2号』に惚れ込んでくれたのが嬉しいやね。


 心強いわ〜。
お父ちゃん(高橋克典)が後押ししてくれとる。


 さて、本日のメインはお兄ちゃんだよ〜〜
真冬らしいのに相変わらず柏木公園でデート中の久留美(山下美月)と悠人(横山裕)。

「どうせ人間なんか一人で生まれて一人で死んでいくねん」からの〜〜
「そやけど・・・長い人生。
50年ぐらいは2人で生きんのも悪くないかもな」悠人


 指輪をシュッ!!

一緒に生きていきたい。結婚しよう

 悠人選手、渾身の一球、どストライク決まった!
指輪を渡す前に久留美が落とした手袋拾ってあげるのが良かった(笑
照れくさそうな笑顔で久留美を抱きしめポンポンしてあげるのがお兄ちゃんらしかった。


 仕事が早い悠人は、その足で二人で「ノーサイド」へ。
二人の様子を見てすぐに察する道子さん(たくませいこ)とは違って、あまりにも鈍い佳晴(松尾諭)( ̄▽ ̄;)。

望月さん、道子さん・・・」悠人
「はい」道子
「???はい」佳晴
娘さんと結婚させてください
!!・・・・
悠人君、娘をよろしゅうお願いします!
「・・・ありがとう」久留美
おめでとう!」佳晴


 佳晴のホッとしたような嬉しそうな笑顔。
やっと娘が幸せを掴んだ。すべては縁だねぇ・・
そしてすぐに久留美をギュッと抱きしめてくれた道子さん。
いつのまにかお母さんになっていたんだねぇ(´;ω;`)


 お次は岩倉家に報告だよ。

 めぐみ、すんごいびっくりした表情で、そして「久留美ちゃん、ありがとう」と言っとった。
この気難しい息子は結婚しない(できない?)だろうと思っていたんだろうね(笑)その息子がプロポーズしたんだから、そしてその相手が久留美だから、何重もの喜びだよね。


 そして貴司だよ。
舞は貴司を気遣いメールも電話もなるべくしないようにしているみたい。
悠人たちの結婚報告を理由にやっとメールしとった。

 2020年3月、コロナ禍でパリはロックダウンされた。
舞は歩の成長報告とともに「心配です。早く帰ってきて欲しい」とメールしようとしたが、その部分は削除した。

 まだ誰の声も聞こえない闇の中にいるような貴司。
珈琲を買いに外に出ようとしたが家主に止められ部屋に戻されてしまった。

 貴司、情報も入れていないみたいだし、フランス語もわからないようだから何が起きているのか理解できていない模様。
益々精神的に追い詰められていきそうな。

 孤独はいいけど孤立はダメだよ。
ロックダウンは2ヶ月ぐらいあったはず。貴司、食料とか飲み物とかあるのかしら・・
おっちゃん、帰ってきて〜〜!!


 水曜日 第124話

 2020年4月。パリ。

 取り合えず食べさしのパンがあったからホッ・・( ̄▽ ̄;)
音に気づいて窓から外を見る赤い点が。
飛行機が空を飛んでいた。

 見つめているうちに声が聞こえてきた。
それは舞と過ごした時間。

 赤楚衛二君の表情に引き込まれた。
貴司の中に言葉が流れ始め、心と言葉が繋がった。
目に光が灯り、書かずにはいられない衝動が溢れた。


『日本でも新型コロナウイルスの感染が拡大。
緊急事態宣言が出されました』


 「うめづ」も休業。
歩ちゃんも保育所に行けずビリケン宇宙人と遊んどる。
IWAKURAは曜日ごとに出勤する人数を調節しながら営業。
「こんねくと」は技術教室とか人が集まる企画は当分やめて打ち合わせはオンライン。

 ばんばは、めぐみから「デラシネ」に行くことも禁じられ、
五島への思いは募るばかり。

 確かに高齢者が感染したら命に関わるが、ばんばは持病もないんだし「デラシネ」で店番するぐらいいいじゃん・・と思ったぞ。家に籠りきりだと精神的にもアレだし足腰弱るしさ。

「帰りたかぁ・・・
五島ん帰ってみんなに会いたか・・・」ばんば


 ずっと口に出さないよう我慢してきたのにあふれ出てしまった。
緊急事態宣言が解除されたら、すぐにでも五島へ帰らせてあげて欲しい。
島の人達もいるんだから、お世話になろうよ。
めぐみの引き継ぎ終わるの待ってたら、いつになるかわかりゃしないよ。


 ABIKILUでは今後の方針について会議が開かれた。
刈谷先輩は今休んだら海外勢に先を越されると秋の有人飛行を目指し作業続行を主張したが、玉本先輩は状況がどうなるかはわからないし健康確保のために作業は一時中断を提案。刈谷先輩(高杉真宙)は焦っていた。

「刈谷さんは待ち合わせしてるんですよね。
空飛ぶクルマと未来で待ち合わせしてて・・・
はよ会いたいんですよね。
私、就職延期になって落ち込んでた時、祖母に言われたんです。
嵐が来て船が出されへん日も無駄な時間やないって。
いつか空が晴れるまで自分のできることやったらええって」舞


 「未来で待ち合わせ」という言葉が桑原さんらしいなぁ・・と思った。
だから「はよ会いたい」。
焦る気持ちをこんなふうに表現されるのを初めて聞いた。
桑原さんの独特のセリフで伝えられる世界が好き。もっと見ていたい。


 そして、やっと貴司から舞に電話が入った。
貴司はパリで起きたこと、見て聞いて考えたことを随筆に書いているそうな。
舞への手紙のつもりで。

 パリではまだロックダウン中で一日1時間、半径1キロ以内しか移動できないらしい。

「舞ちゃん、会いたい」貴司
「私も・・・会いたい」舞
「家、帰るわ」
「うん、待ってる」


 貴司の心が動きだしたのが伝わってくる目。
素直に心から「会いたい」と言える時が来て良かった。
パリで過ごした時間を、そして大阪で貴司を思っていた時間を、いつか二人で懐かしく思い出せる日が来るはず。


 一方、ばんばからは気力がどんどん失われていっとる〜〜
食欲もなく鬱傾向があるような。
さすがにめぐみも五島行きの決心をしたさ。

 でも「章君に任せたら」って、いつ〜?
あの頃は移動できないことで心まで押さえつけられているような重苦しい気持ちで過ごしていた。
コロナの勢いは生き物のように加速し、世の中はどうなるんだろうと不安しかなかった。
なのにオリンピックやるとか言い張ってさ〜怒りも加わり闇に堕ちそうだったよ。


 日本行きのチケットが取れないという貴司と電話で話していた舞は、「家までひとっ飛びで会いに行けたらええのにな」という貴司の言葉から「空飛ぶクルマ」の改良アイディアを思いついた。

 それは固定翼のティルトロータータイプの機体(書いてても全く意味わからんが( ̄▽ ̄;))。

「誰でも乗れて島から島へひとっ飛びで飛べるような未来の空飛ぶクルマです」舞
「かっこええ!」西浦
「いつかこんなん作れたらええなぁ」玉本
夢を夢で終わらせる気はなか。
作業を再開するぞ!
」刈谷


 コレを刈谷先輩じゃなくて舞が思いついたってのが、ちょっと違和感だが( ̄▽ ̄;)
刈谷先輩も舞と同じで夢中になっちゃうと、それしか見られなくなるタイプだから、その発想にはならなかったのかい?


 木曜日 第125話

 舞が歩ちゃんと紙飛行機を飛ばしていたら、それを拾う者が!
貴司さ!ついに帰ってきた。

 舞を愛おしそうに抱きしめ、歩ちゃんも一緒に三人で抱き合う姿に離れていた時間が瞬時に消えたのがわかった。赤楚君と福原さんの共鳴し合う演技がすばらしいね。
そして貴司、ファッションもだが雰囲気が八木のおっちゃんみあるぞ!


 2020年7月、「ABIKILU」は「空飛ぶクルマ」のプロモーション動画配信を開始。
関係者総出演でQ&Aも交えながらわかりやすく解説。ヤングばかりだとアレだから、荒金さんが重鎮っぽく安全性を強調。

 その映像を「うめづ」で見ていた東大阪の工場の社長さんたち・・・

「コレコレ!うちのチタン合金ボルトや」結城
「うっとこのカーボン!」曽根


 みんな画面にふっついてアピール(笑
確か20社もの工場が関わってくれたんだよね。


 荒金さんと舞が初めて会った時に言った

「東大阪にはさまざまな工場があります。
それぞれの得意な技術を組み合わせれば高度な製品を生み出すことが可能です」
「力を合わせればすばらしいものを作り上げられると思うんです」舞


 その言葉が実現した。
荒金さんは「力を合わせる」のが一番難しいと言ったし、私も現実的じゃないと思った。でも、舞はその未来を信じ続け、出会いを大切にしながら、地道に一歩一歩進んできたんだよね。


 最後は執行役員の舞が締めた。

私たちの描く未来は「空飛ぶクルマ」が人を運びます。
例えば離島から離島へ。そして・・・山から山へ。
会いたい人に会えない。
行きたい場所に行けない。
今の私たちは、その悲しさ、悔しさをよ〜く知っています。だからこそ、この空飛ぶクルマは誰でも乗れるものにしたいと考えています。
いつか夢はかなう。
このクルマが空を飛ぶ日が来ると私たちは信じています


 動画を見たベンチャーキャピタルから1億クラスの出資の話も来て、さらに有人フライトの日程も決定。みなさん燃え上っております。

 しかし・・わたしゃ、ヘリコプターとどう違うんだろ??との疑問が消せない。機体のデザインが変わってから、益々ヘリコプターじゃ?と思ってしまう。すいませんね ( ̄▽ ̄;)

 で、「ヘリコプターの飛ぶしくみ」等をググってみたら(この言葉も死語か)、ヘリは頭の上のブレードを回転させることで浮かんで〜あとなんか反作用も働いてなんちゃらかんちゃら・・・...(-ω-`;)ゞ まぁ、なんか知らんけど根本的に違うね、ドローン(空飛ぶクルマ)とは(笑

 ・自走できる
 ・電気だからエコ
 ・遠隔操作可能
 ・ヘリよりは音が静か  

 こんなとこか。飛行機よりもカジュアルで車よりも自由って感じ?
やっとちょっと納得ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
ヘリよりは、見た目紙飛行機っぽいよね。


 そうして6年が経ち・・・2026年。

 パリイのおっちゃんが貴司の随筆本「トビウオの記」を手に取り、読んでおります。その内容で舞と「空飛ぶクルマ」開発の経過が伝えられる。

『妻はテストパイロットとして飛行試験を繰り返し仲間たちと空飛ぶクルマの改良を重ねた。やがて厳しい基準をクリアすると、その機体はとうとう日本の空を飛び始めたのだ。

 深海の星を知らない魚のためカササギがこぼした流れ星


 にんまりと微笑む姿は幸せそう。
離れていても、おっちゃんと貴司の心は繋がっている。
おっちゃんはこれからもこうやって流れるように自由に自分の世界を大切にしながら生きて行くんだと思う。又吉さん、最高のキャスティングだったし、演技をしない演技の存在感に強く惹かれました。


 「ABIKILU」には「空飛ぶクルマ『かささぎ』」のポスターが貼ってあり、「2027.1.31 五島列島で運航開始」と記されとる。

 それを見つめる刈谷先輩の表情からも長かった開発の日々と、ついにこの日を迎えるか・・という感慨が伝わってくる。

来年、五島で「かささぎ」の運用が始まる。
初フライトの操縦は、岩倉に任すったい
」刈谷
はい」舞


 ついにまた空を飛ぶ日が来るんだね。
刈谷先輩、スワン号の時と同じように舞にならこの「かささぎ」を託せる、そう思えるんだね。


 そしてIWAKURAでは・・・
めぐみ会長が引退の日を迎えていた。
まるっきり手を放す訳じゃないみたいだが五島に行っちゃうからね、これからは結城社長におまかせっすよ。

 社員の皆様への挨拶が終わったところでサプライズで息子と娘から花束贈呈。

「お母ちゃん、ホンマにお疲れさんでした」舞
「何やの、あんたら」めぐみ
おふくろ、すごいわ」悠人
「ありがとう」
お疲れさまでした!」一同
「ありがとう」


 永作さんの揺れる心を抑えた笑顔にもらい泣き (߹𖥦߹)
もうすごいすごいとしか言えない自分が情けないけど、永作さんの何気ない表情に何度冷静だった心が揺り動かされたことか。その場面の意味に気づかされたことか。
このドラマを見てきて本当に良かったと思わせてくれるお方でした。


 そしてお兄ちゃんの「おふくろすごいわ」にグッときたよ。
昔はいつも喉になんかつかえたように苦しそうな表情だったお兄ちゃんが、こんなにさっぱりスッキリした素直な笑顔を見せていることが嬉しいよ(´;ω;`)


 って、「早舞」見た時は、あんなに五島に帰りたがっていたばんばのことを思うと辛くて悲しくて、引き継ぎに6年もかかるかね!(怒)と思ったのだが、見直してみて、コロナ渦でIWAKURAもいろいろあったのかなぁ・・とか、医師のいない離島でばんばに何かあったら大変だしなぁ、この脚本書いていた段階ではコロナがいつ収束し普通の生活を送れるかなんて全くわからない状況だったもんなぁ、だから安心して五島に帰れるってなるとこんだけかかったのかなぁ‥等と自分をなだめました(笑

 2027年、ばんばはめぐみ達と一緒に五島に帰ってきた。
皆さん総動員で迎えてくれた。

 一太の息子の進君と歩は幼い頃の一太を演じた野原壱太君と浅田芭路さん。
こちらも再会!嬉しいねぇ。

 大阪の家で成長した歩ちゃんが宇宙人の絵を描いとったが、「将来、宇宙船のパイロットになる!」と進君に宣言しとった。
そんな日も来るかもしれん。宇宙人のお導きかのぅ。


 そしてついに「かささぎ」が五島の空を飛ぶ日がやってきました。
舞はばんばと島に往診に向かう医師を乗せるのです。

 明日は最終回。すごくさびしい。

 金曜日 最終話

 『空飛ぶクルマ「かささぎ」が五島の空を飛ぶ日がやって来ました』

 その様子は玉本によりライブで配信されておりますぞ。
「ABIKILU」には荒金さんを始め章にいちゃん・・もとい結城社長(葵揚)と笠やん(古舘寛治)、御園さんが集まっております。

 そして「ノーサイド」には「ABIKILU」助っ人メンバー、悠人&久留美、そして娘の紗奈ちゃん。佳晴と道子さんは、すっかりいいじじばばになっとる。

 『ただいま』と入ってきた久留美。
そうだねぇ・・もうここが実家なんだもんね。

 そして父親になった悠人を、今までもずっとそうだったように勝さん(山口智充)と雪乃さん(くわばたりえ)が優しく見つめとる。こうやってあったかく見守ってくれるおばちゃんやおっちゃんの存在がどんだけ有難かったか。グレた悠人を繋ぎとめていてくれたのは梅津夫婦だよ。


 「なにわバードマン」御一行様到着!
由良先輩(吉谷彩子)はもちろん、鶴田先輩(足立英)や佐伯(トラウデン都仁)、空先輩(新名基浩)の姿も!待ってたわよ〜!

 航空学校メンバーも来た〜!
変わらない水島(佐野弘樹)、おじさんになった中澤(濱正悟)、地味だけどおる吉田君(醍醐虎汰朗)、ますます貫禄のついた倫子(山崎紘菜)、そしてシュッとしまくっている柏木(目黒蓮)。

 なんか目黒君の笑顔が普通にバラエティに出ている時のリラックスした感じだった(笑)。みなさん結婚して左手に指輪が輝いておりましたが柏木だけはまっさらだったことを、ここにご報告いたします。

 ついに離陸の時が来た。
みなさんに挨拶し乗り込む舞。
ばんばは車いすのまま乗り(コレはいいね)、ベルトで車は固定。

 いや〜何度も有人飛行試験繰り返してきて安全性を確信できたからだろうけど、ばんば、命預けてくれたんだね。ちょっとドキドキするよ〜( ̄▽ ̄;)

 舞が凛とした声で『プロシージャーチェック』するのを航空学校組はうるうるした目で見つめてる〜パイロットになるのを辞めた舞が飛ぶ日が来るなんてねぇ(´;ω;`) でも腕はなまっちゃいないよ。

 「はやぶさ」がゆっくり浮かび上がり、どんどん上空へ。
映像を見つめるみんなの顔を見ているだけで・・・(´இωஇ`)


 蘇る「スワン号」が飛んだ日・・・

岩倉・・・自分、最高やで!」由良

 港でもたくさんの人達が見守ってくれとる。

 めぐみの中にも幼い舞が自分で作った模型飛行機を飛ばした日のみんなの笑顔が蘇っとる。

力強く空を飛ぶ模型飛行機を見ながらつぶやいていた浩太さん(高橋克典)。

よう飛ぶなぁ


「浩太さん・・・舞が・・・空飛んでるで。
IWAKURAのねじ載せて
・・・うん」めぐみ


「おやじ・・・夢かなったな」悠人

 も〜〜浩太さんと悠人、めぐみのトリプルで来たら泣くしかないでしょうよ〜〜!!
お兄ちゃんが心の中でうれし涙流しているのが見えたよ〜ゥヮ―。゚(PД`q*)゚。―ン
今、舞はお父ちゃんだけでなく、出会ったたくさんの人達の思いを乗せて飛んでいる。これが舞の望みだったもんね。


 こっからテーマ曲とともにさらなる回想が・・・(´っ;ω;c `)
航空学校での日々、大河内教官からの言葉・・・
いろいろあったけど、舞は今、笑顔で空を飛んでいる。


 大瀬埼灯台が見えてきた。
「干からびた犬」になっちまった貴司がたどり着いた場所。

「舞ちゃんと久留美ちゃんが、貴司見つけてくれた場所やな」雪乃
貴司君が自分を見つけた場所です」久留美
「せやな」勝


 ついにばんばの島が見えた!

ばんば、知嘉島やで!」舞
およ〜〜!」ばんば


 操縦する舞の背中を見つめながらばんばがつぶやいた。

舞や・・・向かい風に負けんかったね

 島では「かささぎ」を見つけた子供たちが空を見上げ手を振っていた。
舞が小さな頃、勢いよく飛ぶばらもん凧や堂々と青空を飛ぶ飛行機に夢と希望を抱いたように、この子供たちにとっても「かささぎ」が夢になるかもしれない。


こちら「かささぎ」。
間もなく1つ目の目的地に到着します
」舞 


 舞の誇らしげな喜びに満ち溢れた輝く笑顔が最高だった。
常に試練の先にある扉を開き、そこに新たな夢を見出し実現のために努力してきた舞。
その点と点は繋がり、いつしかきれいな円になった。
でも、ここが舞の終着点じゃない。
これからもきっと舞は新しい扉に出会ったら開けずにはいられないだろう。
そして困難だと思えても彼女はそこに希望と夢を抱き、一歩一歩進んでいくんだと思う。

 「岩倉舞」は、やはり朝ドラ界でも異色のヒロインだと思う。いわゆる王道の朝ドラヒロインではなく偉人でもない。集中力や根性、能力も人並み以上にあったけど基本努力型の普通の人。まぁ、普通じゃないよ、アンタ・・( ̄▽ ̄;)って場面も多々あったが(笑)ただ信じる力が強い人なんだと思う。そしてその信じる力を育ててくれたのは母であり、父であり、ばんばであり、出会えた仲間達であり、同じ時代を頑張って生きる市井の人々だった。普通に生きる人間の可能性を信じさせてくれる非常に面白くて美しく生きるヒロインだったと思う。

 いい最終回だった。
あえて描いたコロナ渦が終わった後の世界。
普通にいつもの時間を過ごせて、移動できて、大事な人と会えて、夢を見ることができて、その夢は実現できるんだ、そしてそれがさらなる夢へと繋がるんだと思える世界。朝ドラを見る喜びの新たな切り口を見せてもらったような気もします。

 三人の脚本家さんによるリレー方式の脚本には確かに繋がりやキャラに違和感はあったし、特にラスト4週でなんでこんなに交代する必要あるの?と怒りすら感じましたが( ̄▽ ̄;) 今は爽やかな満足感があります。

 桑原亮子さんの脚本は誰もが知っていて日常に普通に使われている言葉でさっくりと紡がれているようで、でも優しくて繊細で胸に迫るような独特な世界がありました。なぜこの言葉がこんなにも響いてくるんだろう・・と不思議に思いながら心揺さぶられる瞬間が何度もありました。

 きっと桑原さんも貴司と同じように言葉とともに生きる人。
言葉の持つ意味、含んでいる空気、色、匂い、光と影、そして言葉の大切さと難しさ、力を常に見つめておられるのでしょう。次に桑原さんが描きたいのはどんな世界なのでしょうか。すごく楽しみです。

 この朝ドラはどうしても書きたいという気持ちにさせてくれたドラマでした。
スタッフとキャストの皆様、すばらしい時間をありがとうございました。

 そしてこんな長々とした記事を読んでくださった皆様、
お付き合いくださりありがとうございました<(_ _)> 感謝です。
春ドラマでもいい出会いがあるかしら〜?


  「舞いあがれ!感謝祭」配信ライブで見ましたよ〜!

お父ちゃん、IWAKURAの制服着てしっかりお父ちゃんのまま登場してくれた。
そして会場のお客様を見て感激の涙を流す舞ちゃんにもらい泣き(笑
桑原亮子先生にも会えて嬉しかったわ〜
脚本を書く前に五島へ行かれて五島の自然の素晴らしさを感じ、人の優しさに触れ、「ばんば」という人物が生まれたとおっしゃっていた。五島という場所にはそういう力があると信じることができたんでしょうね。

 それとお父ちゃんが死ぬ場面を書く時は10時間ぐらい泣いていたとも(笑
素敵な方でした。

 俵万智さんの妄想短歌や貴司が詠んだ短歌への解説も面白かった。
そして時々容赦ないツッコミをする高瀬アナがいい仕事してた〜!!(笑


 このブログの『舞いあがれ!』第1週について書いてある記事 
 第2週 ばらもん凧(だこ)、あがれ!
 第3週 がんばれ!お父ちゃん
 第4週 翼にかける青春
 第5週 空を飛びたい!
 第6週 スワン号の奇跡
 第7週 パイロットになりたい!
 第8週 いざ、航空学校へ!
 第9週 私らはチームや
 第10週 別れと初恋
 第11週 笑顔のフライト
 第12週 翼を休める島
 第13週 向かい風の中で
 第14週 父の背中
 第15週 決断の時
 第16週 母と私の挑戦 
 第17週 大きな夢に向かって
 第18週 親子の心 
 第19週 告白
 第20週 伝えたい思い
 第21週 新たな出発
 第22週 冒険のはじまり 
 第23週 飛躍のチャンス 
 第24週 ばんばの歩み 
 第25週 未来を信じて


人気ブログランキング
にほんブログ村 テレビブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村

matakita821 at 20:17│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 朝ドラ「舞いあがれ!」 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
「舞いあがれ!」 第25週 未来を信じてきこりのテレビ日記 #107