「100万回言えばよかった」最終回 今が奇跡のとき「舞いあがれ!」 最終週 私たちの翼

2023年03月24日

「舞いあがれ!」 第25週 未来を信じて

 月曜日 第117話

 舞(福原遥)は引越しの終わった刈谷先輩(高杉真宙)と玉本先輩(細川岳)の会社「ABIKILU」を訪ねましたぞ。製造中の「空飛ぶクルマ」を目の当たりにして目を輝かせとった。

 「空飛ぶクルマ」って巨大ドローンなんだね。
そこに人も乗れるという。
荷物だって運べるだろうし、救急医療にも使えるかも。
あ、別にヘリコプターでいっか ( ̄▽ ̄;)


岩倉、見とけ。
来年には、きっと有人飛行にたどりついてみせる
」刈谷
「来年ですか?」舞
「ああ。誰もが気軽に自由に空を行き来できる未来を俺たちが作る


 コレが単なるビッグマウスに聞こえないのよ。かなり難しい試みなのは素人の私でもわかるけど、刈谷先輩なら一縷の希望から広げてくれそうなんだも。
てか、しっかり年齢を経た渋い刈谷先輩を魅せてくれる高杉さん、すごいぞ。


 なんか舞がすごく輝いている。
家庭も育児も仕事も充実していい感じで回っているのが伝わってくる。


 一方、貴司(赤楚衛二)は・・・実はスランプに陥っていた。
連載のエッセー原稿も遅れた模様。
リュー(川島潤哉)から第三歌集の話が出たが表情が暗い。

「歌、詠めてます?」リュー
「・・・・少しずつ・・」貴司
「うん。・・・なら、よかった」


 貴司LOVEのリューだもの。
この答え方の微妙な雰囲気感じたはず。

 これは作家なら誰もが通る道なのかな。
いつも短歌を書き留めていたノートが真っ白。
なんか貴司の中で言葉が流れておらず、滞っているような。


 ばんば(高畑淳子)は東大阪の生活にずいぶん馴染んできたみたい。
読書も日常になったらしく「デラシネ」で五島の写真集に見入っていた。

 舞は定期的に「ABIKILU」に足を運んでいるのかな。
ある時、刈谷先輩と玉本先輩が口論している現場に遭遇。

 玉本先輩を「うめづ」に誘って理由を聞いたところによると、
開発が遅れているらしい。
ホントだったら今月中に空飛ぶクルマの機体を浮かせて投資を呼び込む予定だったんだが、うまいこと飛ばない。

「開発が遅れると金がどんどんなくなっていく。
金がなくなるとスペアパーツも満足にそろえられへん。悪循環や」玉本


 情熱で何でも乗り切れると感じていたあの頃・・・
みんなで心をひとつにすれば夢は叶うと信じていた。

 今、新たな夢に向かって走っている刈谷たち。
夢は大きければ大きいほど乗り越える壁も高くなるし現実的な問題が足を引っ張る。

 この朝ドラはやっぱり一筋縄じゃいかないね。
今週を入れて、あと2週。
どこに、どう落ち着くんだろうか。


 火曜日 第118話

 笠やん先生(古舘寛治)の技術教室楽しそう♬
緊張しながらも子供たち、チャレンジを楽しんでいた。

 いい経験だよね。
金属加工を体験することで、ものづくりの可能性が広がるだろうし、工場は楽しくて創造的というイメージもってもらえそう。


 舞は笠やんに「空飛ぶクルマ」開発の件を話し、御園さん(山口紗弥加)に「こんねくと」として何か協力できないか相談をもちかけた。

 御園さんは例によって、え〜〜そんな夢みたいな話に乗るワケぇ?!てな感じだったけど、「ABIKILU」視察には行くそうな( ̄▽ ̄;)

 なんか・・・御園さんのことはどちらの脚本家さんも、もうどうすることもできないんだろうね( ̄▽ ̄;) 脚本家さんが交代し続ける時期に来ちゃったからさ。相変わらず、このシトって何やってんだろ??と思ってしまう。


技術教室と一緒で未来への投資やな」笠やん 

 技術教室に来た子供たちのことを「東大阪の宝やな」って言ってたもんね。
技術を残すためには次世代を育てていかんと。
子供たちにとっても工場にとっても可能性広がる機会だよね。




 

 そんな訳で舞と御園さんで「ABIKILU」へ。
そこで刈谷先輩から予算も含め機材の軽量化の相談に乗ってくれる工場を紹介して欲しいと頼まれた。すぐに見こみをつける舞たち。
刈谷先輩たちもほっとしとった。

 ついでに定期的に行う浮上試験も見せてもらったんだが、
うまいこといかず改良点がさらに浮上。

 悩んでいる刈谷達を見て舞が黙っていられる訳がない。
部品製造で工場が関われそうと見た御園女史の了解は得られたので、貴司にも相談。

「今よりもっと忙しくなるかもで・・・
『こんねくと』のこともあるし、歩のこともあるから悩んでて」舞
「やった方がええと思うよ。
舞ちゃんは大学生の時から空を飛びたいって夢を思い描いてた。
それが巡り巡って、またその夢に会えた。
そんな奇跡みたいな巡り合わせ逃したら後悔する。
忙しなるんやったら、また2人で相談して、なんとかする方法見つけよう」


 想定通りの模範解答。
もしかしたら、この生活が貴司に枠を作ってしまっているのでは?
いやいやいや、アンタ先週はあんなに夫としての貴司を絶賛してたじゃん!
いや、そうなんだけどさ、いい夫いい父親であろうとすることが貴司の発想とか視界を狭くしたり・・・してない・・かな・・って・・
私は誰と話しているのかしら〜( ̄▽ ̄;)


「貴司君も歌に集中したい時あったらいつでも言うてな。
私の仕事と違って時間区切るん難しいと思うから」舞
「ありがとう。分かってくれるだけで嬉しいわ」貴司


 わかってもらえても作家としての孤独や苦しみは自分で背負うしかない。
あちこち黒く塗りつぶされた貴司の創作ノート・・・
刺激が足りないのかしらゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
新しい世界に出会うための長いトンネルなのか、
なにかきっかけがあれば視界が開けるのか・・


 舞は刈谷先輩たちに業務提携を申し出た。
その内容としては資金調達を含めたファイナンス面のサポート、
さらに人材集めや広報活動の手助けなど。

 刈谷先輩は協力してもらっても支払うお金がないということで断ろうとしたんだが・・

「お金の話は今は大丈夫です。
資金がまとまって調達できるようになったら相談しましょう。
私たちの会社の目的は東大阪の町工場全体の活性化です」舞
「『こんねくと』が空飛ぶクルマの開発に関わることで、
町工場に新しい仕事を作り出すことにつながると考えてます。
これまでにない大きな事業として宣伝にもなります」御園

何より私が見たいんです。
刈谷さんが言うてはった誰でも自由に空を行き来できる未来。

一緒にやらせてください」舞
・・・ありがとう。よろしくお願いします!」刈谷
よろしくお願いします!


 「自分が見たい」「一緒にやりたい」それは大きいよね。
どんな大義名分よりも力になる。

 しかし、『こんねくと』は業務提携できるほど儲かっているのかい?
「お金の話は大丈夫です」とか言っちゃってたけど〜( ̄▽ ̄;)
バックにIWAKURAがいるとはいえそんな大口叩けるのかね。

 ま、お金と言えば悠人様(横山裕)でしょう。
今回も投資してくれるかしら〜


 めぐみ(永作博美)とばんばにも報告。

やりたいことはやったらよか。
私もめぐみもそうしてきたけん
」ばんば


 よし!これで舞も始動。
しかし・・・忙しくなる舞の身体を心配するめぐみ達に舞が言った「今までどおり家族の時間はちゃんと大事にします」というセリフはいらなかったような。
なんか家族の時間に義務的な空気が付いた感じ。
小姑目線かもしれんが、佃さんは言わんくていいことを言わせる癖があるんでないかい。そのキャラらしさを強調しようとして言わせるセリフが逆に違和感を生み出すというか。


 水曜日 第119話

 舞はさっそく悠人に相談。
妹が呼んだら必ず来てくれて最高の答えをくれるお兄ちゃん。
希望に合った投資家を何人か紹介してくれるってよ。

「ホンマ、飛行機好っきゃなぁ」と言う顔から妹愛が溢れとった。このドラマで横山さん=妹推しの頼りになるお兄ちゃんのイメージできたわ〜(笑
久留美(山下美月)とも順調みたい。

 そして佳晴(松尾諭)だよ。
やっぱり「ノーサイド」のマスターに収まっとった( ̄▽ ̄;)
ま、道子さん(たくませいこ)も幸せそうだから、いっか

 
 さて、「ABIKILU」と「こんねくと」は正式に業務提携を結んだ。
興味を持った投資家が見つかったら試作機を見学してもらう予定でございます。

 仕事を家に持ち帰っている舞は忙しく、
貴司の心中を察する余裕がない。

 ばんばは貴司の一冊目の短歌集を読んでおり、
気に入った短歌を貴司に教えていた。

『海底の 砂に手差して冷たさに しびれた指を 水でぬくめる』
「ぬくめる」っちゅう平仮名やこげん温かいとねぇ〜」ばんば
「ありがとうございます。
・・・もう、こういう歌は・・詠めません」貴司
「・・・そうね?」
「自分で詠んだ歌やのに、今見たらすごい遠いことみたいに思います」
「・・・難しか。そういうもんね?」


 褒められて貴司はすごく苦しそうだった。
過去の作品だもんなぁ・・・
もう自分はあの頃のようにフレッシュな気持ちで短歌を詠めないと思っているんだろうか。

 俵万智さんがツイッターで『第一歌集は神さまからの贈り物。第二歌集は勢い。第三歌集からが難しいんだよ』とつぶやかれていた。
過去の作品が注目され高い評価を得れば得るほど、次回作のハードルは高くなる。創作する者は常に過去の自分を超えるものを生み出さねばならない。苦しんだからと言って詠めるもんでもないんだろうし。一人一人違うから誰かの解決法聞いてもアレだろうしなぁ。


 社長就任の打診をされていた章兄ちゃんがついに決断してくれた。
お父ちゃん(高橋克典)の仏前で覚悟を伝えてくれた。

未熟なとこもあると思いますが、
どうかご指導よろしくお願いいたします
」章
こちらこそ、よろしゅうお願いします!」めぐみ

「それと・・・僕の後任を尾藤にしたいんです。
僕が抜けたあと圧造課を任せれんのは彼しかいてへんと思てます」
「そやね。もう設計もできる立派な職人になってんねもんな。
営業には藤沢君がいてるし、経理は紗江ちゃんがプロやから
その辺どんどんみんなに頼ったらええと思うで。
IWAKURAは、そないしてみんなの力でここまで大きしてきた会社やから」め
そうですね。そのバトンしっかり受け取ります


 章兄ちゃん、本当にいい顔しとる。
この人になら任せられる。
試練を糧にして、さらに成長していってくれる、そういう顔。

 これは理想的な代替わりじゃないかなぁ。
浩太さんや笠やんの背中を追いかけ誠実に仕事をしてきた章兄ちゃんが、その情熱や理念も受け継ぎながら、新しいIWKURAを創り上げていってくれる。

 そして尾藤君も後を任せられるほど立派になったんだね。
藤沢君も。
舞が入社した頃は自分のことで精いっぱいな感じだったけど、すっかりベテランさんか。お父ちゃん、喜んでるやろなぁ (´;ω;`)


 投資家達へのプレゼンの日も決まり、刈谷先輩たちは「空飛ぶクルマ」の開発を急ピッチで進めております。

 そこににゃんと渥美先輩(松尾鯉太郎)が現れた!
これから毎週末手伝いに来てくれるそうな。

 『なにわバードマン』再集結!
空先輩(新名基浩)も来ないかなぁ・・・
刈谷先輩の相棒・鶴田さん(足立英)はどうしてるんだろ?


  本日の歩ちゃん

 宇宙人相手におままごとしとった。
なんか宇宙人ぬいかわいいぞ(笑)ちょっと欲しいかも。
お布団にも一緒に入っていた。
いい相棒なのね。

 悠人が贈ったビリケン宇宙人と一緒に遊ぶ姿も。
悠人め、刷り込み完璧(笑


 木曜日 第120話

 投資家たちの訪問前日、舞と刈谷先輩は最後の打ち合わせ。

「岩倉、ありがとう。
俺たちだけやったら、きっとどこかで力尽きとった。
開発は孤独やけん。
自分でも空飛ぶクルマの実現を信じれんくなる時があったとよ。
だけど岩倉は信じてくれとう」刈谷
「はい。私、刈谷さんたちが作る空飛ぶクルマどうしても見たいんです」舞
「おう。まだ道のりは険しかよ。
でも必ず飛ばしてみせる


 『開発は孤独』・・・
きっとまだ世の中にないものを生み出す人って、受け取る側の者が想像もできないような苦難と戦っているんだろうなぁ。研究者や、そして創作する者も。
わたしゃ、やっぱり貴司のことを思ってしまう。

 そして刈谷先輩がホントに何日も寝てないような目でびっくりした。
だけどギラギラして気持ちも冴えている。
高杉真宙さん、『モンテ・クリスト伯』や『バイプレイヤーズ 〜名脇役の森の100日間〜』にも出演されていたみたいだが意識したことなかった( ̄▽ ̄;) 実はすごい人なのかもしれん。


 当日、来てくれたのはお若い三人の投資家。
まずは機体を見て、いい反応。
お三人とも機械工学にも詳しいのか突っ込んだ質問もしておった。
そして浮かび上がった機体に感動してくれた。

「皆さん、この空飛ぶクルマの開発は世の中を変えます。
交通・物流・経済の活発化。
この開発が世界にイノベーションを起こします。
今日がその最初の一歩です。
この一歩にたどりつけたのも私の夢を信じてついてきてくれた仲間のおかげです。
これからはもっと多くの仲間が必要です。
世界中の人に空を飛ぶ喜びを知ってほしい。
どうかご協力お願いいたします」刈谷


 決まった!さすがカリスマ刈谷!
機体が安定するまでは、何かアクシデントが起こるのでは〜とヒヤヒヤしたが、無事、飛んだーーー!!!良かった〜!
感動で涙が溢れそうな舞の顔にうるっ・・ときた〜

 険しい表情だった刈谷先輩が笑顔になって投資家達に話す場面に感動。
モノが確かじゃなきゃもちろん投資してもらえないけど、
投資ってモノにだけじゃないよね。そこに関わる人間への投資。
刈谷先輩の姿には、この人に賭けてみたいと思わせる力があった。


 結果は二人の投資家から出資したいとの連絡がきた。
それに周りの投資家さんたちにも声をかけてくれるって!

 やったね〜!そしてこれからだね。

 そんなことがありまして・・・
久留美と悠人が一緒に岩倉家を訪問。
久留美は研修があと少しで終わりフライトナースとして働けるそうな。

 実家を出た悠人と久留美はいつもの柏木公園へ。
お兄ちゃん、『将来のこと、ちゃんと考えてるから』って、さりげなくプロポーズ匂わせとった。

 そして資金繰りがついた『ABIKILU』は新しくエンジニアを雇い、有人飛行実現化に向け次の試作機の構想も練り始めた。
 
『ABIKILU』と『こんねくと』のネクストフライトたい!」刈谷
はい。みんなで飛びましょう!
町工場と新しい仲間がいたらきっと実現できるはずです
」舞


 舞と刈谷先輩ってテンションが似てるよね(笑
二人とも熱いし夢のためなら寝食を忘れるタイプ。
この二人が本気出すと怖いよ(笑


 一方・・・貴司は、もしかして連載に載せる短歌が詠めなかったのかな・・
リューに消え入るような声で謝っとった。

「前の歌集から3年。
そろそろ期待に応えてあげないと。
まぁ、心配はしてません。
梅津先生は苦しんでこそいい歌を詠む人だ。
期待してます」リュー


 う〜ん・・「苦しんでこそ」・・か。
苦しんでも苦しんでも先が見えないトンネルに閉じ込められているような者にとっては辛すぎるお言葉。でも編集者にはどうしてあげることもできないよね。


 そうして詠めないまま一年近くが過ぎ・・・
貴司は創作ノートをしまい込んでしまった。

「舞ちゃん。
ちょっと話あるんやけど、ええかな?」貴司


 今にも泣き崩れてしまいそうなのを必死で耐えているような貴司の顔・・
いったいどんな話なのか。

 てか、いくら「空飛ぶクルマ」に夢中だったとしても、一緒に暮らしている舞が貴司のスランプ(異変)に一年以上も気づかないってことあるだろうか。
そりゃ貴司は隠していたんだろうけど、いくらなんでもわかるのでは?
もし本当に何も気づいていないんだとしたら破綻しているような・・


 金曜日 第121話

「・・・あんな、舞ちゃん。
・・・短歌、やめようって思う。
書かれへんねん。どうしても。もうしんどい。離れたい。
今は舞ちゃんと歩がおって幸せ。それで十分やと思う

「少し時間置いてみたら?」舞
「もう十分考えてん」
「・・・・ごめん。私・・・」
「舞ちゃんは悪くないよ。僕一人の問題やから」
「・・・!」
「ごめん。最低やな」


 謝らなくていいと思うよ。
創作はその人の中にあるものを探り、求め、掘り続ける世界だろうから。

 貴司はきっと今の生活にヒビが入らないように家に居る間は、
一生懸命父親として夫として日常を生きてきたんだと思う。
家族で過ごす時間は間違いなく「幸せ」というもので、
書けない分、さらにいい夫、いい父親であろうとしたのかもしれない。


 かつて短歌は貴司にとって日常の救いだった。
短歌を詠むことで息ができた。
でも今は詠まなくても楽にできる・・そういうことなんだろうか。
貴司が本当に短歌と縁を切りたいならやめた方がいいと思う。
生き方はいくらだってある。
でも短歌は続けたいのに詠めなくて苦しいからやめたいのなら、しばらく休んだっていいじゃんか。どんな人間だってそんな次から次へと生み出せないよ。


「(貴司は)何かあったとね?
このところず〜っと仕事んうまくいっちょらんようやったけん」ばんば
「・・・ばんば、気ぃ付いてたんや」舞
「およ。優しか子やけん見せんようにしちょったばってん」
「・・・貴司君な・・・短歌やめんねんて。
しんどそやった。
私ず〜っと一緒におんのに何もでけへんかってん」
どっだけ一緒におっても分からんことやあるとよ。
・・・つらかね」


 ばんばの言葉は素直に聞ける。
そうだよね。わたしゃ舞に呆れモードだったが、家族だからってわかったつもりになる方が危ないよね。すまんかった。
身近にいる家族だからこそわからない、触れられない部分はあるよね。


 『デラシネ』にいる貴司は八木のおっちゃん(又吉直樹)のことを思い出していた。

「おっちゃん。詩ぃ書くのて楽しい?」貴司
しんどい。こないしんどいことあれへんな」八木
「ほな何で書くん?」

生きていくいうのはな、
大勢で船へ乗って旅するようなもんや。
みんなが船の上でパーティーしてる時
おっちゃんは、息苦しなる。
それで冷たい海飛び込んで、底へ底へ潜っていって、
そこに咲いてる花必死で掴み取って船の上へ戻ってくる。
そしたら、しばらくは息できんねん。
その花が詩ぃや


 なんど聞いても美しくて胸に迫る表現。
貴司君もやっぱり苦しくなるんだと思う。
たとえどんなに舞のことを好きでも、
今の生活が幸せだとしても。
冷たい海の底に潜らずにはいられない。
そこにあるかもしれない花をさがさずにはいられない。

 今は探しても探しても花が見当たらない。
苦しくなって海の上に出て息をついでいる。
でもまた海の中に戻ってしまう。
それは責められることでも悲しく思う事でもない。
それが貴司だから。
やっぱり一度離れた方がいいのかもしれない。
貴司が貴司らしく泳げる方法があるはず。


 翌日、舞はおにぎりを握って貴司の元へ届けた。
そして八木のおっちゃんからの絵葉書をみつけたで。
なんとパリイにいるそうな。

「おっちゃんに会いたいな・・・」貴司
「・・・会うてきたら?」舞
「けど、行かれへん」
「行ったらええやん。
おっちゃんにしか言われへんことがあるんやろ?
会うたら何か変わるかもしれへんやん


 舞の「おっちゃんにしか言われへんことがあるんやろ?」という言葉に泣けた。そしてその言葉を受けた貴司の渇望するような救われたような目に。

 おっちゃんのはがきには『元気にしとるか?』としか書かれていなかった。
でも、ちゃんと住所が記されていた。
いつも貴司に道を示してくれるおっちゃん。
そろそろ呼んだろか・・って思ったのかな。
私もおっちゃんに会いたい。


 家族会議でモメたが貴司のパリ行きは許可された( ̄▽ ̄;)
「デラシネ」はばんばが店番してくれるぞ。

 舞が了承してるんだからいいじゃんね〜
歩ちゃんはお父さんと離れて寂しいだろうが、そんな時もあるさ。
そして「デラシネ」とばんば、最高の組み合わせだと思うんだが。
貴司、少しは人に甘えられるようになったね。


 2020年1月、貴司はパリへと旅立った。

 こりは・・・コロナで戻って来られなくなるアレかい?( ̄▽ ̄;)
でも、おっちゃんと二人で楽しくやっているかも。


 そして「ABIKILU」には『なにわバードマン』の仲間達が集っていた。
プロペラ班だった西浦さん(永沼伊久也)、そして刈谷先輩LOVEだった日下部君(森田大鼓)。
神戸から来てくれたそうな。
私の推し・空先輩は〜?まだかい?

 来週はついに最終週。
予告にはもちろん八木のおっちゃんも、柏木学生(目黒蓮)も、由良先輩(吉谷彩子)もいた!
コロナの世界を描いてくれるとは思わなかったが、どう終着させてくれるのか、いや、どう舞いあがらせてくれるのか楽しみ。


 このブログの『舞いあがれ!』第1週について書いてある記事 
 第2週 ばらもん凧(だこ)、あがれ!
 第3週 がんばれ!お父ちゃん
 第4週 翼にかける青春
 第5週 空を飛びたい!
 第6週 スワン号の奇跡
 第7週 パイロットになりたい!
 第8週 いざ、航空学校へ!
 第9週 私らはチームや
 第10週 別れと初恋
 第11週 笑顔のフライト
 第12週 翼を休める島
 第13週 向かい風の中で
 第14週 父の背中
 第15週 決断の時
 第16週 母と私の挑戦 
 第17週 大きな夢に向かって
 第18週 親子の心 
 第19週 告白
 第20週 伝えたい思い
 第21週 新たな出発
 第22週 冒険のはじまり 
 第23週 飛躍のチャンス 
 第24週 ばんばの歩み 


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この記事へのコメント

1. Posted by 桔梗   2023年03月26日 15:31
あと一週間ですね。これが終わるともう四月になるというのが怖いわ〜。
舞ちゃんを見てると、自分の子育てが毎日毎日バタバタしてたのは何だったんだろうかって思うよ(笑)。
昼休みに帰ってきて家事やったり、保育園に迎えにいったり・・・私のせい?夫のせい?等としばし愚痴を書いてしまいましたが・・・。
仕事もお金も家庭も順調に進んできましたね。
あと5話で空飛ぶクルマで舞い上がるのかな。
最近の朝ドラは近未来まで話が進むけど、コロナ後の穏やかで希望のある未来を見せて欲しいものね。
懐かしい顔がぞくぞく登場しそうで楽しみですね。
2. Posted by きこり→桔梗さん   2023年03月26日 21:26
>これが終わるともう四月になるというのが怖いわ〜。
ホント、朝ドラとともに感じる季節と時間の流れる速さ(笑
あと1週でホントに終わるのでしょうか〜?( ̄▽ ̄;)
>舞ちゃんを見てると、自分の子育てが毎日毎日バタバタしてたのは何だったんだ
( ̄m ̄〃)ぷぷっ!歩ちゃん、すごく聞き分けがいいみたいだし、急に熱出したりもしないだろうし、夜泣きも無かったんだろうね(笑
ちょっと前の朝ドラだと後半は子供が反抗期になったりいろいろあったもんだけど。
>コロナ後の穏やかで希望のある未来を見せて欲しいものね。
そうだね。コロナの辛い面や嫌な面は別のところでさんざん見て来たし、それをこえた世界がどうなっているのかも見せて欲しい。桑原さんがどんなふうに「希望」を描いてくれるのか、すごく楽しみ。
今週は予告では笑顔が溢れていたような気がする。
貴司もおっちゃんに会えて光が見いだせるんじゃないかな。
私はずっと八木のおっちゃんが気になっていたから、会えるだけでも嬉しいわ〜(笑

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