2023年01月13日
「舞いあがれ!」 第15週 決断の時
月曜日 第67話
お父ちゃん(高橋克典)の葬儀は終わったけれど、めぐみ(永作博美)も舞(福原遥)も未だ呆然自失状態。家族同様の梅津家の皆さんも無念さと辛さを抱えとる。
ばんば(高畑淳子)と一緒に五島からかけつけてくれた貴司(赤楚衛二)の「しばらくこっちにおるから」という言葉が貴司らしくて有難かったよ。
「こがんなことになって・・・こがん辛いことってあるとやろうか・・・
母ちゃん、よう耐えられたねぇ・・」めぐみ
「父ちゃん死んだ時・・・めぐみがおったけん。
まだ中学生で・・・。
めぐみばちゃ〜んと育てんばっちそれだけば考えて夢中で働いとった」ばんば
改めて知る母の思い。
辛い中での救い。ほんの小さな救いかもしれんけど、心に深く刻まれる。
めぐみさん、一気に老けてしまった。
ここ数日の心労が表われている・・・
今にも倒れそうなのに倒れることもできない。
そして誰もが気になっている会社のゆくえだよ。
悠人(横山裕)は売るのが一番いい。それも早いうちにと伝えるが、めぐみも舞も、まだそんなことは考えたくもないのだった。
「お父ちゃんは工場売るつもりなかった。立て直すことだけ考えてた。
そのお父ちゃんの気持ち大事にしたいねん」めぐみ
「何か続けられる方法ない?」舞
「親父がおらんようなった今、状況は前より悪なってんねん」悠人
「もう・・ちょっとだけ・・・考えさして」
苦しみの中で絞り出すように答えためぐみ。
めぐみの気持ちは痛いほどわかる。
でも、悠人の言うとおりだと思う。手を打つなら早い方がいい。誰にとっても。
噂はすぐに広まるから大量の在庫を抱え、IWAKURAは危ないって言われていただろうし、社長が亡くなって責任の所在がはっきりしない会社と取引を継続するだろうか。タイミングを逃すと売ろうとしても買ってもらえなくなる。
悠人はいつも辛い役を買って出ているように思う。
めぐみを見る時の悲しみ押し隠し決意するような目。
これを言えばどんな思いをさせるのかもわかっている。
でも、この場ではっきり言える知識と判断力があるのは悠人だけなんだもの。
言うしかないさね (´;ω;`)
「悠人や、工場売った方がよかっち思っちょっとね」ばんば
「はい」悠人
「継ぐつもりや、なかとか?」
「ないです。俺の仕事は投資やし、この世界で一流になるために努力してきたんです。投資家として冷静に計算して、今、工場を売んのがベストやと判断した。
そんだけです」
「賢かね。
じゃばってん、人間やバカ力ん出ることもあっとぞ。
向かい風ん強かけんが強くなることもあっとさ」
「・・・それ、舞も言うてました」
「まぁ、よく話し合えばよか。邪魔したね」
去り際がきれい、さすがばんば。
悠人への「賢かね」には貴司への「変人たいね」と同じ温かさを感じた。
批判も誘導もせず、そのままの相手を受け入れる。
受け入れてもらったことで相手は安心してもう一歩進むことができる。
そして家族を信じていること、家族で話し合ったらいいと、大事なことだけは伝える。
めぐみが会社に復帰するとさっそく信金さんがやって来た。
支店長は悠人が会社を継がないことを確認すると、会社を畳む提案をしたが、今のめぐみには決断できない。それでも責任の所在をはっきりさせる為にめぐみが社長代行としてすべての責任を負うという書類へのサインを求めてきた。
判子を押す手が震えてズレてしまった・・・
これで莫大な借金をめぐみが背負うことに。恐ろしいことだよ。
社内でもIWAKURAはどうなるのか不安や憶測の話でもちきり。
そりゃそうなるよね。
そんな中、黙々といつも通りの仕事を続ける笠やん(古舘寛治)はさすがだよ。
帰宅した舞は下駄箱にあった浩太さんの靴を見つけ、堪らず泣き崩れてしまった。
「靴・・あんのに・・・
お父ちゃん、もうおらん・・・」
舞を抱きしめながら涙を流すめぐみさん・・・
その二人の泣き声を二階で悠人も聞いていたやろか。
いつも自分で靴を磨いていたお父ちゃん。
丁寧に大切に心をこめて磨いていた。
浩太さんの生き方そのもののように。
遺された靴がピカピカなのが余計に悲しかったよ(´;ω;`)ウッ…
火曜日 第68話
舞はめぐみを支えたいのに空回りする自分を感じていた。
「よ〜く探せば、でくっことやあるはずよ。
ばんばにでくっことや、これたい」ばんば
「お弁当?」舞
「およ。舞とめぐみの分」
「ありがとう」
ばんばの確かな生きる力が伝わってくる。
それが気力を失ってしまっためぐみや舞に少しづつ浸透してくる。
ばんばがいてくれて本当に良かった。
頼りにしていた経理総務課課長の古川さん(中村靖日)が辞め、
追い詰められためぐみは笠やんに相談にのってもらった。
めぐみは浩太さんの願いは会社を続けることだったから、そうしたいが自分に社長は無理だと伝えた。
「社長が先代から工場継いだ時な、俺は無理やと思てんで。
ネジのことな〜んも知らん若いやつがちっちゃい工場どこまで守れんねて・・・
もってせえぜえ1年、2年やろなて。
せやのに社長は2年どころか30年も守り続けて・・・
こないおっきい工場にした。大したもんや。
けどなぁ、そないに頑張れへんかったら社長はまだ元気やったかも分かれへん。
せやよってめぐみさん、無理することあらへんねん。
自分と舞ちゃんのこともよう考えて、な」
笠やん・・・(´;ω;`)ウッ…ありがとう。
浩太さんが亡くなって、いろいろ言う人もおったやろと思う。
無理して工場広げて会社潰したとか、経営者としてどうかとか・・
でも、苦労も努力もわかっている一緒に頑張ってきた笠やんから認められて、めぐみは心から嬉しかったと思う。報われたんじゃなかろうか。
そしてばんばのように、いつだって相手が負担なく道を選びやすいように、まるで清めてくれているような笠やん。
すばらしい相方と浩太さんは歩んできたんだねぇ・・
お父ちゃん(高橋克典)の葬儀は終わったけれど、めぐみ(永作博美)も舞(福原遥)も未だ呆然自失状態。家族同様の梅津家の皆さんも無念さと辛さを抱えとる。
ばんば(高畑淳子)と一緒に五島からかけつけてくれた貴司(赤楚衛二)の「しばらくこっちにおるから」という言葉が貴司らしくて有難かったよ。
「こがんなことになって・・・こがん辛いことってあるとやろうか・・・
母ちゃん、よう耐えられたねぇ・・」めぐみ
「父ちゃん死んだ時・・・めぐみがおったけん。
まだ中学生で・・・。
めぐみばちゃ〜んと育てんばっちそれだけば考えて夢中で働いとった」ばんば
改めて知る母の思い。
辛い中での救い。ほんの小さな救いかもしれんけど、心に深く刻まれる。
めぐみさん、一気に老けてしまった。
ここ数日の心労が表われている・・・
今にも倒れそうなのに倒れることもできない。
そして誰もが気になっている会社のゆくえだよ。
悠人(横山裕)は売るのが一番いい。それも早いうちにと伝えるが、めぐみも舞も、まだそんなことは考えたくもないのだった。
「お父ちゃんは工場売るつもりなかった。立て直すことだけ考えてた。
そのお父ちゃんの気持ち大事にしたいねん」めぐみ
「何か続けられる方法ない?」舞
「親父がおらんようなった今、状況は前より悪なってんねん」悠人
「もう・・ちょっとだけ・・・考えさして」
苦しみの中で絞り出すように答えためぐみ。
めぐみの気持ちは痛いほどわかる。
でも、悠人の言うとおりだと思う。手を打つなら早い方がいい。誰にとっても。
噂はすぐに広まるから大量の在庫を抱え、IWAKURAは危ないって言われていただろうし、社長が亡くなって責任の所在がはっきりしない会社と取引を継続するだろうか。タイミングを逃すと売ろうとしても買ってもらえなくなる。
悠人はいつも辛い役を買って出ているように思う。
めぐみを見る時の悲しみ押し隠し決意するような目。
これを言えばどんな思いをさせるのかもわかっている。
でも、この場ではっきり言える知識と判断力があるのは悠人だけなんだもの。
言うしかないさね (´;ω;`)
「悠人や、工場売った方がよかっち思っちょっとね」ばんば
「はい」悠人
「継ぐつもりや、なかとか?」
「ないです。俺の仕事は投資やし、この世界で一流になるために努力してきたんです。投資家として冷静に計算して、今、工場を売んのがベストやと判断した。
そんだけです」
「賢かね。
じゃばってん、人間やバカ力ん出ることもあっとぞ。
向かい風ん強かけんが強くなることもあっとさ」
「・・・それ、舞も言うてました」
「まぁ、よく話し合えばよか。邪魔したね」
去り際がきれい、さすがばんば。
悠人への「賢かね」には貴司への「変人たいね」と同じ温かさを感じた。
批判も誘導もせず、そのままの相手を受け入れる。
受け入れてもらったことで相手は安心してもう一歩進むことができる。
そして家族を信じていること、家族で話し合ったらいいと、大事なことだけは伝える。
めぐみが会社に復帰するとさっそく信金さんがやって来た。
支店長は悠人が会社を継がないことを確認すると、会社を畳む提案をしたが、今のめぐみには決断できない。それでも責任の所在をはっきりさせる為にめぐみが社長代行としてすべての責任を負うという書類へのサインを求めてきた。
判子を押す手が震えてズレてしまった・・・
これで莫大な借金をめぐみが背負うことに。恐ろしいことだよ。
社内でもIWAKURAはどうなるのか不安や憶測の話でもちきり。
そりゃそうなるよね。
そんな中、黙々といつも通りの仕事を続ける笠やん(古舘寛治)はさすがだよ。
帰宅した舞は下駄箱にあった浩太さんの靴を見つけ、堪らず泣き崩れてしまった。
「靴・・あんのに・・・
お父ちゃん、もうおらん・・・」
舞を抱きしめながら涙を流すめぐみさん・・・
その二人の泣き声を二階で悠人も聞いていたやろか。
いつも自分で靴を磨いていたお父ちゃん。
丁寧に大切に心をこめて磨いていた。
浩太さんの生き方そのもののように。
遺された靴がピカピカなのが余計に悲しかったよ(´;ω;`)ウッ…
火曜日 第68話
舞はめぐみを支えたいのに空回りする自分を感じていた。
「よ〜く探せば、でくっことやあるはずよ。
ばんばにでくっことや、これたい」ばんば
「お弁当?」舞
「およ。舞とめぐみの分」
「ありがとう」
ばんばの確かな生きる力が伝わってくる。
それが気力を失ってしまっためぐみや舞に少しづつ浸透してくる。
ばんばがいてくれて本当に良かった。
頼りにしていた経理総務課課長の古川さん(中村靖日)が辞め、
追い詰められためぐみは笠やんに相談にのってもらった。
めぐみは浩太さんの願いは会社を続けることだったから、そうしたいが自分に社長は無理だと伝えた。
「社長が先代から工場継いだ時な、俺は無理やと思てんで。
ネジのことな〜んも知らん若いやつがちっちゃい工場どこまで守れんねて・・・
もってせえぜえ1年、2年やろなて。
せやのに社長は2年どころか30年も守り続けて・・・
こないおっきい工場にした。大したもんや。
けどなぁ、そないに頑張れへんかったら社長はまだ元気やったかも分かれへん。
せやよってめぐみさん、無理することあらへんねん。
自分と舞ちゃんのこともよう考えて、な」
笠やん・・・(´;ω;`)ウッ…ありがとう。
浩太さんが亡くなって、いろいろ言う人もおったやろと思う。
無理して工場広げて会社潰したとか、経営者としてどうかとか・・
でも、苦労も努力もわかっている一緒に頑張ってきた笠やんから認められて、めぐみは心から嬉しかったと思う。報われたんじゃなかろうか。
そしてばんばのように、いつだって相手が負担なく道を選びやすいように、まるで清めてくれているような笠やん。
すばらしい相方と浩太さんは歩んできたんだねぇ・・
そして章兄ちゃん(葵揚)がお焼香に来てくれた。
めぐみは章が会社の今後について尋ねると『畳むわ』と答えた。
舞には納得できんことやった。
「ホンマに工場やめんの?何で?
まだ助かる方法あるかもしれへんやん」舞
「お父ちゃんやったら・・・
せやな・・・工場立て直せたかも分かれへんな。
でも、お母ちゃんには無理や。
時間がたつにつれて状況は悪なる一方やろ。
悠人が言うたみたいに今売っといたら、
何人かでも会社残れるかも分かれへんしな」め
「ずっと・・・
ずっと工場守ろうって頑張ってきたやん!
今売ってしもたら・・・!」
「ほかに方法があれへんねん!」
「私も手伝うから!」
「無理やて・・・」
「舞・・めぐみもざぁまに悩んで決めたことやけん」ばんば
舞、舞の気持ちもわかる。
でも、もうめぐみを楽にしてあげて欲しい。
めぐみさんだって、そりゃ会社を残したいさ、誰よりもね。
でも、順調に回っている会社を引き継ぐのとは訳が違う。
多額の負債と大量の在庫、仕事も減る一方、人材も不足、リーマンショックの影響はいつ終わるとも知れない。残ってくれた社員の今後を考えると自分の思いだけで突っ走るのは許されない。
何より自分が頑張ることで舞の人生を変えてしまうこと、舞の夢を捨てさせてしまうことを恐れたんだと思う。それは浩太さんが一番望んでいないことだもの。
ショックで打ちひしがれている舞の元に柏木(目黒蓮)から電話が。
状況を伝え、さすがに「ホンマしんどいわ」と話す舞だったが・・・
「そっち行こうか?」柏木
「ううん、大丈夫。
私よりお母ちゃんの方がずっとしんどいと思うねん。
もっと力になりたいのにどないしたらええんか・・・」舞
「パイロットになって親孝行すればいい」
「・・うん」
ハイ、失格!アンタに舞はやれまへん!
コレは「目黒蓮」じゃなかったらボッコボコ案件ヨ。
「行こうか?」ってなんだよ?「すぐ行くよ!」だろうが。
なんでいちいち聞くかね?聞いたら舞は断るんだって!
そして「パイロットになって親孝行すればいい」は、ないでしょうよ。
いや、チミの言いたいことはわかるよ、でも、今はそれじゃないでしょうよ。
すぐに来て抱きしめて隣に座っていてあげなさいよ。
そりゃ大吉先生も苦言を呈さずにはいられんさ。
『まぁまぁ、忙しいんでしょ!!』
大吉先生に見捨てられたよ、アンタ。
めぐみは社員達に会社を畳むことを伝え、謝罪した。
さらに社員もまるごと引き受けてくれるところを探していると。
みなさんからは不安の声が次々と上がったが、浩太さんがIWAKURAの技術力を誇りにしていたことを伝え、今ある仕事をやり遂げて欲しいと頭を下げた。
「・・・・・」
「分かった。精いっぱいやろ!」笠
笠やん・・ありがとう(´;ω;`)
そしてアンタ、かっこいいよ。職人の鑑だよ。
水曜日 第69話
ばんばは明日、五島に帰るそうな。
これからめぐみはこの場所で、浩太さんのいない、舞と二人だけの暮らしを作っていかにゃならん。そのためには自分がいつまでもここに居ない方がいいと思ったのかな。
「母ちゃん・・・父ちゃん死んだ時、どうして船ば引き継ごうと思ったと?」め
「一緒になってからず〜っと雄一さんとあん船で漁に出とったけん。
どうしても売る気になれんかったとさ。
雄一さんとの思い出がざぁまに詰まっちょる。
あん船に乗れば今もまだ2人で働いちょる気がすっとさ」
「・・・・」
この時のめぐみさんの表情・・・
ばんばの言葉ひとことひとことが沁み込んで、心に刺さって、浩太さんと過ごした日々が蘇る。
そして問いかける。本当に手放してしまっていいの?
浩太さんが会社を子供と同じに思っていたように、めぐみにとっても会社は浩太さんそのものだもんなぁ・・(´;ω;`)
舞は幼馴染二人に会社が無くなることを伝えたさ。
「柏木さんにな・・・パイロットになんのが親孝行や言われた。
けど、お母ちゃん置いて私だけ前に進んでええんやろか・・・」舞
「パイロット諦めるつもり?
諦めて舞に何ができるん?
・・・ごめん、言い方悪いな。
せやけどな、舞には自分のやりたいこと諦めんといてほしいねん」久留美(山下美月)
「私は・・・お母ちゃんを助けたい。
工場なくなんのも嫌や。今はそれしか考えられへん」舞
「ほな、そないしたらええやん。
誰かのために頑張ってる時の舞ちゃん幸せそうやし。
あんな、トビウオは水ん中おってもトビウオや」貴司
貴司らしい言葉。
たとえそのトビウオが飛ばないトビウオだったとしてもなんも変わらない。
そのトビウオが望むように生きて欲しい。
そして久留美も。
舞をよく知っているから、舞を思うからこそ、キツイ言い方で目を覚まして欲しいと思っている。
柏木は舞に新しい世界を見せてくれたのかもしれない。
でも、この二人は舞が舞であることにいつだって気づかせてくれる。
この存在は強いよね。
浩太さんがずっと書き綴ってきた「歩みノート」を読んだ舞は、悠人の元へ行き、IWAKURAへの融資を頼んだが悠人の応えは変わらなかった。
「私がそばで支える!
お母ちゃんが社長になるんやったら、会社手伝いたいと思てる」舞
「お前なぁ、あんなちっちゃい工場のためにパイロットやめるとかアホなんか?」
「お兄ちゃんは工場なくなるんさみしないの?」
「全然」
「工場なくなってしもたらもう二度と取り戻されへんねんで。
あとから悔やんでも遅いんやで。
ケンカしたまま二度と会われへんようになったんとおんなじで。
お兄ちゃん!」
「はよ帰れ!俺は忙しいねん」
舞、お兄ちゃんの痛いとこにグサッといったわね( ̄▽ ̄;)
兄やんはいつだって舞のこと大切に思っているのに。
兄やん、PCバシッ!ってやってたからメール途中で送信しちゃったんじゃ?
でも、この妹は言い出したらきかないというか、どこまでもやり遂げることを知っているから、舞のためには動かざるを得なくなっちゃうんじゃないかなぁ。
舞の机の上にあった「歩みノート」を読んだめぐみさん・・・
心が揺れるよねぇ・・・
そして何度見ても思う。
浩太さんって、なんて純粋で心のきれいな人だったんだろう・・(ノд・。)
さて、信金の担当さんが上司を連れてIWAKURAの査定にやってくる朝、
めぐみ達が掃除をしようと早めに出勤したら、社員さん達がもう始めていた。
「社長が残したもんを最高の状態で見せんとあかんよってな!」
「それがIWAKURAのプライドです!」
「手ぇ止まってんで!ええ仕事は機械の手入れから始まんねんで!」
「はい!」
こんなん見てしまったら・・・
みんなとずっと一緒に働きたくなるじゃんか。
信金さんらがいる間、工場は浩太さんが元気だった頃のような活気が戻っていた。
IWAKURA担当の大西さんもナイスアシストしてくれたおかげで好印象。
「お父ちゃんが元気やった頃みたいやな」舞
「・・・舞、お母ちゃん間違うてた。
会社・・・潰せへん。
続ける」めぐみ
めぐみ、本当にいいのかい?
とんでもなく険しい道だよ。潰したくなくても潰れる寸前なんだよ?
そして社員のみなさんは、その選択を受け入れてくれるやろか・・
掃除はIWAKURA魂見せたるぜ!という心意気からだったと思うが、
査定結果を良くして、より良いところに買ってもらいたいという気持ちもあるよね。
どっちが従業員さん達にとっていいんだか・・・
木曜日 第70話
めぐみは信金の支店長に自分が社長になると伝えた。
もちろん「無謀」の一言が返ってきたが、大西がここでも強力サポート!
さらに返済資金として浩太の生命保険金を充てることを示すと何とか受け入れてくれた。しかし「給与削減・人員整理等に取り組んだ経営計画」の提出を求められたのだった。
浩太さん、社長だったから億単位の生命保険金だったんじゃ・・・
遺された妻がそれすらも差し出したということで覚悟がわかってもらえたんじゃろ。しかし・・・課題は多いよ。
それに、めぐみはまず第一に社員さん達のことを思って決めたんだと思うが、感情での決断には不安が残るなぁ。感情や愛情だけではどうにもならんのが経営なんじゃなかろうか。
てか、この三者面談の時のめぐみさんの未知の世界に入っていく不安を必死に乗り越えていこうとする表情もさすがだったが、大西さん(久保山知洋)にも注目してしまったよ。
一生懸命めぐみを援護してくれて、生命保険金の話をした時も浩太やめぐみのことを思ってか辛そうに耐えていた。その後も二人の会話を心配そうに見守っていた。魅せてもらったよ。いい役者さんだねぇ。
翌日、めぐみは社員達に身売りは止めて、自分が社長になって会社を経営していくことを伝えた。
もちろんざわざわどころの騒ぎじゃない。
いくらずっと一緒に働いてきたとはいえ、社長と社長の奥さんは違うからね。
それに、今の会社の状況で経営を続けるということはリストラ必須。
社員の皆さんの混乱が止まらない。
そこを治めてくれたのも笠やんだった。
「みんな、ええか。
確かに社長はリストラせんかて済むように頑張りはった。
でも、頑張って頑張って俺らのこと守ろとして
無理重ねて亡くなってしまいはったんや。
めぐみさんは覚悟を決めてここに立ってはる。
俺らも覚悟を決める時とちゃうか」
「・・・ご協力よろしくお願いいたします」め
めぐみは新しい仕事をもらう為にあちこちあたっていた。
しかしめぐみが社長になったことで、ずっと続いてきた取引終了を言ってきた会社が。
めぐみはすぐにその会社に考えなおしてもらおうと会いに行ったが、無理だよね。
実績ができれば認めてくれるかもしれんが、今の時点では向こうだって危ない橋は渡りたくないだろうし (;-ω-)=3 新しい会社と取引するのと同じだもん。
やはりリストラは避けられない。
めぐみは一晩悩みながら3人のリストラ候補を選んだ。
そりゃもちろん納得いかないだろうが、二人はなんとか受け入れてくれた。
でも最後の一人・小森さんは退職拒否。
そりゃそうだよね。先の二人だって暴れたいぐらい納得いかないと思う。
それでも社長への恩義があるからと怒りを納めてくれたんだと思う。
それとリストラされる側にしてみたら、その席に舞がいるのは、いい気持ちしないと思う。舞にしてみたらお母ちゃんに何かあったらと思ってのことだろうが、どういう立場で同席しているのかも謎だし、一部始終見られているのも辛いんじゃ。
舞の思いは伝わってくるが、会社のために何でもするといってもスキルゼロ。
山田にPCの使い方を教わっているが、まだまだ。
リストラ社員の再就職先を一緒に探すと言っていたが、方法もわからないはず。
すべては、また一から始まるんだと思う。
航空学校へ行った時のように。
そして舞が何もできないことはわかっていても、そばに居てくれるだけでめぐみさんは力を貰っているんだろうなぁ。
金曜日 第71話
ひと月ほど、舞とめぐみは3人の再就職先を探し回ったが、なかなか見つけられなかった。
そりゃそうだよね。
どこも新しく人を雇う余裕なんてない。
それと取引先とはいえ役職もない小娘から求人について尋ねられても、ないと言うしかないと思われ・・・
その後、リストラを受け入れてくれた二人の就職先は見つかったが、小森とは未だ交渉決裂状態。母の負担を少しでも軽くしようと小森と話し合おうとした舞は「圧力」と言われ硬直。笠やんに諭され、初めて小森がどんな職人か尋ねるのでした。
「小森はなぁ飛び抜けて技術があるわけやない。
けどな、あいつは一切手ぇ抜けへんね。
どないつまらん仕事言いつけられてもくさらんと真面目にやりよる。
立派な取り柄や」笠
ただがむしゃらに小森を受け入れてくれる会社を探していた舞が
職人として、そして人間としての小森を知ろうした。大きな進歩だよね。
それにどんな職人か知ったことでアピールする材料が増えた。
まさに一歩一歩進んでいる。
今度も窮地を浩太の町工場仲間が助けてくれた。
紹介を受けた金属加工の工場をやっている長井さんが小森を引き受けてくれた。
舞が伝えると最初は反発した小森だったが、働いているところを見た長井さんが『しっかりしたええ職人さん』と言っていたことを伝えると、お守りの中に入れていたネジを見せてくれた。
「これな、俺が作って初めて褒められたネジや。
あんたのお父さん「これがIWAKURAのねじや」って言うてくれてな。
IWAKURAのネジは他と違う。
金型の調整を徹底的にやるからネジの立ち上がりが全然違うねん。
ここで働いてるっちゅうことが俺の自慢でな。
せやのに・・・」小森
「小森さん・・・」舞
「けどな、俺が辞めな、IWAKURAが潰れてしまうんやったら・・・しゃあないわ」
「小森さん、私、戻ってきてもらえるように精いっぱい頑張ります」
「そんなん無理やろ・・・信じたいけどな」
小森ィ・・・・(´;ω;`) すまない。
彼もまたIWAKURAの商品に誇りと愛情をもって働いてくれていたんだね。
そして浩太さんも従業員一人一人と向き合って深い愛情で職人さん達を育ててきた。パートのおばさん達も、稲本さんも、砂川さんも、一人一人がIWAKURAを支えてくれていた。それが伝わってくる脚本と演出が嬉しい。
会社に残る者の責任をヒシヒシと感じている舞の元に柏木が現れた!!
連絡の取れない舞を心配したようだが〜〜
遅いのよ ( ´- ω-`)
やっと一番ゲートから脱出できたのかしら?
舞からパイロットになる道を諦め、工場を手伝うと聞いた柏木はもちろん止めたさ。
「あんなに頑張ったじゃないか。
パイロットになるために一生懸命勉強して、訓練して、誰よりも空飛びたがってた。
今、パイロットを諦めたらきっと後悔する。
違うか?」柏木
「後悔するかもな・・・
けど、今ここ離れたら・・・絶対後悔する。
お母ちゃん助けて・・・工場立て直したい。それが、今の私にとっての・・・一番大事なことや」舞
「本当に決めたんだな」
「うん」
「本当はさ、かすかにそんな気がしてた。
でも・・・そういう舞だから好きだった。
短い間でも一緒に空を目指せて幸せだった」
「ありがとう」
「頑張れよ」
「柏木さんも」
パイロットじゃなくなったら別れるんかい?( ̄▽ ̄;)
別に違う職業でも付き合えるじゃん!・・・とは思ったけれど、そこまで二人の気持ちは育っていなかったということなんだろうね。離れていてお互いにいろんなことがありすぎた。それに柏木を見た時の舞の目を見たら、もう舞の世界に柏木はいないんだな・・ということがわかったよ。正直、会社とお母ちゃんのことで精いっぱいな舞の心に柏木の存在が入る余地はない。
めぐみに柏木と別れたことを伝える舞の目からは涙が流れていたけど、
舞はいつだって自分の道は自分で決めてきた。
そしてその道を持てる力を最大限まで出して真摯に走っていく。
そういう生き方だ。
舞の夢は人の役に立つこと、人を幸せにすること。
その為に大好きな空で働こうとパイロットを目指し頑張った。
今度はお母ちゃんのため、そしてお父ちゃんの思いを引き継ぐため工場を再建するのが舞の夢。
方法と場所が変わっただけで舞の夢は続いている。
めぐみさん、舞の人生を変えてしまった責任を背負っていくんだろうなぁ。
ヤワじゃない、この朝ドラはヤワじゃないよ。
そして斬新で勇気溢れる、今までに無かった朝ドラヒロインだよね。
今朝の「あさイチ」プレミアムトークのゲストはお父ちゃん(高橋克典)!
まだ浩太さんが抜けていなくて涙ぐみながら舞達の姿見ていたよね〜
今後の展開しゃべっちゃいそうで華大さんたちがヒヤヒヤしている姿に笑っちゃった。ケンカしたまま終わったお兄ちゃん(横山裕)のナイスクレームにもほっこりしたわ〜(笑
このブログの『舞いあがれ!』第1週について書いてある記事
第2週 ばらもん凧(だこ)、あがれ!
第3週 がんばれ!お父ちゃん
第4週 翼にかける青春
第5週 空を飛びたい!
第6週 スワン号の奇跡
第7週 パイロットになりたい!
第8週 いざ、航空学校へ!
第9週 私らはチームや
第10週 別れと初恋
第11週 笑顔のフライト
第12週 翼を休める島
第13週 向かい風の中で
第14週 父の背中
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めぐみは章が会社の今後について尋ねると『畳むわ』と答えた。
舞には納得できんことやった。
「ホンマに工場やめんの?何で?
まだ助かる方法あるかもしれへんやん」舞
「お父ちゃんやったら・・・
せやな・・・工場立て直せたかも分かれへんな。
でも、お母ちゃんには無理や。
時間がたつにつれて状況は悪なる一方やろ。
悠人が言うたみたいに今売っといたら、
何人かでも会社残れるかも分かれへんしな」め
「ずっと・・・
ずっと工場守ろうって頑張ってきたやん!
今売ってしもたら・・・!」
「ほかに方法があれへんねん!」
「私も手伝うから!」
「無理やて・・・」
「舞・・めぐみもざぁまに悩んで決めたことやけん」ばんば
舞、舞の気持ちもわかる。
でも、もうめぐみを楽にしてあげて欲しい。
めぐみさんだって、そりゃ会社を残したいさ、誰よりもね。
でも、順調に回っている会社を引き継ぐのとは訳が違う。
多額の負債と大量の在庫、仕事も減る一方、人材も不足、リーマンショックの影響はいつ終わるとも知れない。残ってくれた社員の今後を考えると自分の思いだけで突っ走るのは許されない。
何より自分が頑張ることで舞の人生を変えてしまうこと、舞の夢を捨てさせてしまうことを恐れたんだと思う。それは浩太さんが一番望んでいないことだもの。
ショックで打ちひしがれている舞の元に柏木(目黒蓮)から電話が。
状況を伝え、さすがに「ホンマしんどいわ」と話す舞だったが・・・
「そっち行こうか?」柏木
「ううん、大丈夫。
私よりお母ちゃんの方がずっとしんどいと思うねん。
もっと力になりたいのにどないしたらええんか・・・」舞
「パイロットになって親孝行すればいい」
「・・うん」
ハイ、失格!アンタに舞はやれまへん!
コレは「目黒蓮」じゃなかったらボッコボコ案件ヨ。
「行こうか?」ってなんだよ?「すぐ行くよ!」だろうが。
なんでいちいち聞くかね?聞いたら舞は断るんだって!
そして「パイロットになって親孝行すればいい」は、ないでしょうよ。
いや、チミの言いたいことはわかるよ、でも、今はそれじゃないでしょうよ。
すぐに来て抱きしめて隣に座っていてあげなさいよ。
そりゃ大吉先生も苦言を呈さずにはいられんさ。
『まぁまぁ、忙しいんでしょ!!』
大吉先生に見捨てられたよ、アンタ。
めぐみは社員達に会社を畳むことを伝え、謝罪した。
さらに社員もまるごと引き受けてくれるところを探していると。
みなさんからは不安の声が次々と上がったが、浩太さんがIWAKURAの技術力を誇りにしていたことを伝え、今ある仕事をやり遂げて欲しいと頭を下げた。
「・・・・・」
「分かった。精いっぱいやろ!」笠
笠やん・・ありがとう(´;ω;`)
そしてアンタ、かっこいいよ。職人の鑑だよ。
水曜日 第69話
ばんばは明日、五島に帰るそうな。
これからめぐみはこの場所で、浩太さんのいない、舞と二人だけの暮らしを作っていかにゃならん。そのためには自分がいつまでもここに居ない方がいいと思ったのかな。
「母ちゃん・・・父ちゃん死んだ時、どうして船ば引き継ごうと思ったと?」め
「一緒になってからず〜っと雄一さんとあん船で漁に出とったけん。
どうしても売る気になれんかったとさ。
雄一さんとの思い出がざぁまに詰まっちょる。
あん船に乗れば今もまだ2人で働いちょる気がすっとさ」
「・・・・」
この時のめぐみさんの表情・・・
ばんばの言葉ひとことひとことが沁み込んで、心に刺さって、浩太さんと過ごした日々が蘇る。
そして問いかける。本当に手放してしまっていいの?
浩太さんが会社を子供と同じに思っていたように、めぐみにとっても会社は浩太さんそのものだもんなぁ・・(´;ω;`)
舞は幼馴染二人に会社が無くなることを伝えたさ。
「柏木さんにな・・・パイロットになんのが親孝行や言われた。
けど、お母ちゃん置いて私だけ前に進んでええんやろか・・・」舞
「パイロット諦めるつもり?
諦めて舞に何ができるん?
・・・ごめん、言い方悪いな。
せやけどな、舞には自分のやりたいこと諦めんといてほしいねん」久留美(山下美月)
「私は・・・お母ちゃんを助けたい。
工場なくなんのも嫌や。今はそれしか考えられへん」舞
「ほな、そないしたらええやん。
誰かのために頑張ってる時の舞ちゃん幸せそうやし。
あんな、トビウオは水ん中おってもトビウオや」貴司
貴司らしい言葉。
たとえそのトビウオが飛ばないトビウオだったとしてもなんも変わらない。
そのトビウオが望むように生きて欲しい。
そして久留美も。
舞をよく知っているから、舞を思うからこそ、キツイ言い方で目を覚まして欲しいと思っている。
柏木は舞に新しい世界を見せてくれたのかもしれない。
でも、この二人は舞が舞であることにいつだって気づかせてくれる。
この存在は強いよね。
浩太さんがずっと書き綴ってきた「歩みノート」を読んだ舞は、悠人の元へ行き、IWAKURAへの融資を頼んだが悠人の応えは変わらなかった。
「私がそばで支える!
お母ちゃんが社長になるんやったら、会社手伝いたいと思てる」舞
「お前なぁ、あんなちっちゃい工場のためにパイロットやめるとかアホなんか?」
「お兄ちゃんは工場なくなるんさみしないの?」
「全然」
「工場なくなってしもたらもう二度と取り戻されへんねんで。
あとから悔やんでも遅いんやで。
ケンカしたまま二度と会われへんようになったんとおんなじで。
お兄ちゃん!」
「はよ帰れ!俺は忙しいねん」
舞、お兄ちゃんの痛いとこにグサッといったわね( ̄▽ ̄;)
兄やんはいつだって舞のこと大切に思っているのに。
兄やん、PCバシッ!ってやってたからメール途中で送信しちゃったんじゃ?
でも、この妹は言い出したらきかないというか、どこまでもやり遂げることを知っているから、舞のためには動かざるを得なくなっちゃうんじゃないかなぁ。
舞の机の上にあった「歩みノート」を読んだめぐみさん・・・
心が揺れるよねぇ・・・
そして何度見ても思う。
浩太さんって、なんて純粋で心のきれいな人だったんだろう・・(ノд・。)
さて、信金の担当さんが上司を連れてIWAKURAの査定にやってくる朝、
めぐみ達が掃除をしようと早めに出勤したら、社員さん達がもう始めていた。
「社長が残したもんを最高の状態で見せんとあかんよってな!」
「それがIWAKURAのプライドです!」
「手ぇ止まってんで!ええ仕事は機械の手入れから始まんねんで!」
「はい!」
こんなん見てしまったら・・・
みんなとずっと一緒に働きたくなるじゃんか。
信金さんらがいる間、工場は浩太さんが元気だった頃のような活気が戻っていた。
IWAKURA担当の大西さんもナイスアシストしてくれたおかげで好印象。
「お父ちゃんが元気やった頃みたいやな」舞
「・・・舞、お母ちゃん間違うてた。
会社・・・潰せへん。
続ける」めぐみ
めぐみ、本当にいいのかい?
とんでもなく険しい道だよ。潰したくなくても潰れる寸前なんだよ?
そして社員のみなさんは、その選択を受け入れてくれるやろか・・
掃除はIWAKURA魂見せたるぜ!という心意気からだったと思うが、
査定結果を良くして、より良いところに買ってもらいたいという気持ちもあるよね。
どっちが従業員さん達にとっていいんだか・・・
木曜日 第70話
めぐみは信金の支店長に自分が社長になると伝えた。
もちろん「無謀」の一言が返ってきたが、大西がここでも強力サポート!
さらに返済資金として浩太の生命保険金を充てることを示すと何とか受け入れてくれた。しかし「給与削減・人員整理等に取り組んだ経営計画」の提出を求められたのだった。
浩太さん、社長だったから億単位の生命保険金だったんじゃ・・・
遺された妻がそれすらも差し出したということで覚悟がわかってもらえたんじゃろ。しかし・・・課題は多いよ。
それに、めぐみはまず第一に社員さん達のことを思って決めたんだと思うが、感情での決断には不安が残るなぁ。感情や愛情だけではどうにもならんのが経営なんじゃなかろうか。
てか、この三者面談の時のめぐみさんの未知の世界に入っていく不安を必死に乗り越えていこうとする表情もさすがだったが、大西さん(久保山知洋)にも注目してしまったよ。
一生懸命めぐみを援護してくれて、生命保険金の話をした時も浩太やめぐみのことを思ってか辛そうに耐えていた。その後も二人の会話を心配そうに見守っていた。魅せてもらったよ。いい役者さんだねぇ。
翌日、めぐみは社員達に身売りは止めて、自分が社長になって会社を経営していくことを伝えた。
もちろんざわざわどころの騒ぎじゃない。
いくらずっと一緒に働いてきたとはいえ、社長と社長の奥さんは違うからね。
それに、今の会社の状況で経営を続けるということはリストラ必須。
社員の皆さんの混乱が止まらない。
そこを治めてくれたのも笠やんだった。
「みんな、ええか。
確かに社長はリストラせんかて済むように頑張りはった。
でも、頑張って頑張って俺らのこと守ろとして
無理重ねて亡くなってしまいはったんや。
めぐみさんは覚悟を決めてここに立ってはる。
俺らも覚悟を決める時とちゃうか」
「・・・ご協力よろしくお願いいたします」め
めぐみは新しい仕事をもらう為にあちこちあたっていた。
しかしめぐみが社長になったことで、ずっと続いてきた取引終了を言ってきた会社が。
めぐみはすぐにその会社に考えなおしてもらおうと会いに行ったが、無理だよね。
実績ができれば認めてくれるかもしれんが、今の時点では向こうだって危ない橋は渡りたくないだろうし (;-ω-)=3 新しい会社と取引するのと同じだもん。
やはりリストラは避けられない。
めぐみは一晩悩みながら3人のリストラ候補を選んだ。
そりゃもちろん納得いかないだろうが、二人はなんとか受け入れてくれた。
でも最後の一人・小森さんは退職拒否。
そりゃそうだよね。先の二人だって暴れたいぐらい納得いかないと思う。
それでも社長への恩義があるからと怒りを納めてくれたんだと思う。
それとリストラされる側にしてみたら、その席に舞がいるのは、いい気持ちしないと思う。舞にしてみたらお母ちゃんに何かあったらと思ってのことだろうが、どういう立場で同席しているのかも謎だし、一部始終見られているのも辛いんじゃ。
舞の思いは伝わってくるが、会社のために何でもするといってもスキルゼロ。
山田にPCの使い方を教わっているが、まだまだ。
リストラ社員の再就職先を一緒に探すと言っていたが、方法もわからないはず。
すべては、また一から始まるんだと思う。
航空学校へ行った時のように。
そして舞が何もできないことはわかっていても、そばに居てくれるだけでめぐみさんは力を貰っているんだろうなぁ。
金曜日 第71話
ひと月ほど、舞とめぐみは3人の再就職先を探し回ったが、なかなか見つけられなかった。
そりゃそうだよね。
どこも新しく人を雇う余裕なんてない。
それと取引先とはいえ役職もない小娘から求人について尋ねられても、ないと言うしかないと思われ・・・
その後、リストラを受け入れてくれた二人の就職先は見つかったが、小森とは未だ交渉決裂状態。母の負担を少しでも軽くしようと小森と話し合おうとした舞は「圧力」と言われ硬直。笠やんに諭され、初めて小森がどんな職人か尋ねるのでした。
「小森はなぁ飛び抜けて技術があるわけやない。
けどな、あいつは一切手ぇ抜けへんね。
どないつまらん仕事言いつけられてもくさらんと真面目にやりよる。
立派な取り柄や」笠
ただがむしゃらに小森を受け入れてくれる会社を探していた舞が
職人として、そして人間としての小森を知ろうした。大きな進歩だよね。
それにどんな職人か知ったことでアピールする材料が増えた。
まさに一歩一歩進んでいる。
今度も窮地を浩太の町工場仲間が助けてくれた。
紹介を受けた金属加工の工場をやっている長井さんが小森を引き受けてくれた。
舞が伝えると最初は反発した小森だったが、働いているところを見た長井さんが『しっかりしたええ職人さん』と言っていたことを伝えると、お守りの中に入れていたネジを見せてくれた。
「これな、俺が作って初めて褒められたネジや。
あんたのお父さん「これがIWAKURAのねじや」って言うてくれてな。
IWAKURAのネジは他と違う。
金型の調整を徹底的にやるからネジの立ち上がりが全然違うねん。
ここで働いてるっちゅうことが俺の自慢でな。
せやのに・・・」小森
「小森さん・・・」舞
「けどな、俺が辞めな、IWAKURAが潰れてしまうんやったら・・・しゃあないわ」
「小森さん、私、戻ってきてもらえるように精いっぱい頑張ります」
「そんなん無理やろ・・・信じたいけどな」
小森ィ・・・・(´;ω;`) すまない。
彼もまたIWAKURAの商品に誇りと愛情をもって働いてくれていたんだね。
そして浩太さんも従業員一人一人と向き合って深い愛情で職人さん達を育ててきた。パートのおばさん達も、稲本さんも、砂川さんも、一人一人がIWAKURAを支えてくれていた。それが伝わってくる脚本と演出が嬉しい。
会社に残る者の責任をヒシヒシと感じている舞の元に柏木が現れた!!
連絡の取れない舞を心配したようだが〜〜
遅いのよ ( ´- ω-`)
やっと一番ゲートから脱出できたのかしら?
舞からパイロットになる道を諦め、工場を手伝うと聞いた柏木はもちろん止めたさ。
「あんなに頑張ったじゃないか。
パイロットになるために一生懸命勉強して、訓練して、誰よりも空飛びたがってた。
今、パイロットを諦めたらきっと後悔する。
違うか?」柏木
「後悔するかもな・・・
けど、今ここ離れたら・・・絶対後悔する。
お母ちゃん助けて・・・工場立て直したい。それが、今の私にとっての・・・一番大事なことや」舞
「本当に決めたんだな」
「うん」
「本当はさ、かすかにそんな気がしてた。
でも・・・そういう舞だから好きだった。
短い間でも一緒に空を目指せて幸せだった」
「ありがとう」
「頑張れよ」
「柏木さんも」
パイロットじゃなくなったら別れるんかい?( ̄▽ ̄;)
別に違う職業でも付き合えるじゃん!・・・とは思ったけれど、そこまで二人の気持ちは育っていなかったということなんだろうね。離れていてお互いにいろんなことがありすぎた。それに柏木を見た時の舞の目を見たら、もう舞の世界に柏木はいないんだな・・ということがわかったよ。正直、会社とお母ちゃんのことで精いっぱいな舞の心に柏木の存在が入る余地はない。
めぐみに柏木と別れたことを伝える舞の目からは涙が流れていたけど、
舞はいつだって自分の道は自分で決めてきた。
そしてその道を持てる力を最大限まで出して真摯に走っていく。
そういう生き方だ。
舞の夢は人の役に立つこと、人を幸せにすること。
その為に大好きな空で働こうとパイロットを目指し頑張った。
今度はお母ちゃんのため、そしてお父ちゃんの思いを引き継ぐため工場を再建するのが舞の夢。
方法と場所が変わっただけで舞の夢は続いている。
めぐみさん、舞の人生を変えてしまった責任を背負っていくんだろうなぁ。
ヤワじゃない、この朝ドラはヤワじゃないよ。
そして斬新で勇気溢れる、今までに無かった朝ドラヒロインだよね。
今朝の「あさイチ」プレミアムトークのゲストはお父ちゃん(高橋克典)!
まだ浩太さんが抜けていなくて涙ぐみながら舞達の姿見ていたよね〜
今後の展開しゃべっちゃいそうで華大さんたちがヒヤヒヤしている姿に笑っちゃった。ケンカしたまま終わったお兄ちゃん(横山裕)のナイスクレームにもほっこりしたわ〜(笑
このブログの『舞いあがれ!』第1週について書いてある記事
第2週 ばらもん凧(だこ)、あがれ!
第3週 がんばれ!お父ちゃん
第4週 翼にかける青春
第5週 空を飛びたい!
第6週 スワン号の奇跡
第7週 パイロットになりたい!
第8週 いざ、航空学校へ!
第9週 私らはチームや
第10週 別れと初恋
第11週 笑顔のフライト
第12週 翼を休める島
第13週 向かい風の中で
第14週 父の背中
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matakita821 at 18:52│Comments(0)│朝ドラ「舞いあがれ!」