「カムカムエヴリバディ」 最終週 2003-2025 第108話「カムカムエヴリバディ」 最終週 2003-2025 第110話

2022年04月05日

「カムカムエヴリバディ」 最終週 2003-2025 第109話

 2022年、ひなた(川栄李奈)はアニーさん(森山良子)と同じ、キャスティングディレクターの仕事をしているようです。

 そして、どうやら『妖術七変化 隠れ里の決闘』のアメリカリメイク版に関わっている模様。監督は「サムライ・ベースボール」のミラー監督。そりゃ力も入るでしょうよ。

 「サムライ・ベースボール」も見たくなったけど、こっちの方が興味深い(笑
いったい誰が出演して、どういう感じになるんだろ?伝説のトンチキ映画にならなきゃいいが・・って、ソレはソレで面白そうだが(笑


 そして何ということでしょう?!
ひなたにNHKから2024年度の「英語講座」講師のお話が!

 その話を持ってきてくれたのが、大阪で安子(上白石萌音)が「カムカム英語」と出会うきっかけを作ってくれて、その後、いろいろと面倒みてくれるだけじゃなく、一緒にラジオを聞かせてくれた小川さんの奥さん(紺野まひる)のお孫さん(紺野まひる)なのさ〜!!

 ひなたはそんな事知らず、視聴者だけが大興奮というこの状況・・・
たまらん(笑

HPはこちら

 時は戻り、クリスマス・フェスティバル当日。
控室でひなたはアニーさんがゲストのラジオ番組「みんなあつまれ磯村 吟です」(番組タイトル初めて知ったよ (´∀ノ`*) )をつけていたんだが・・

 アニーさんが初めて見た映画のタイトルを聞かれた辺りから口調に迷いが出始めた。
ちょっと間があって「風と共に去りぬ」って答えていた。この作品が1939年公開だったことから、同年日本で公開された初代モモケンの「黍之丞」シリーズ第2作「棗 黍之丞 仁義剣」について磯村さん(浜村淳)が話を振ったのさ〜

『アニーさん、ご覧になりましたか?この映画』磯村
『・・・・・』アニー

 結構な無言だったよ。
気軽に話題をふったのに、まさかあんな展開になってしまうとは・・
磯村はんも忘れられない放送となったであろう・・( ̄▽ ̄;)アハハ…

 それは安子が稔さん(松村北斗)と一緒に見た映画。
複雑な思いで大阪まで会いに行き、稔さんと二度と会わない覚悟で過ごした忘れられない大切な時間。
さすがに嘘はつけなかった。
ここで嘘を言ってしまったら、稔さんへの思いを自分で汚してしまうことになる。
それだけはできなかったんだろうなぁ。

 アニーは日本語で話し始めた。
あのクリスマスに堰を切ったようにロバートさん(村雨辰剛)に英語で思いのたけを訴えた時のように。


やがて私たちは結婚しました。
ひと月もたたないうちに彼は出征しました。
娘を授かったことも知らずに。
彼は帰ってきませんでした。
遠い海に行ったきり戻りませんでした。
私は娘を連れて家を出ました。
貧しくて苦労もしましたけれど幸せでした。
あの日・・・
娘の顔に傷をつけてしまうまでは・・







私は娘を連れて夫の実家に戻りました。
でも歯車は狂ったきり止まりませんでした。
家業だったお菓子屋を再建したい。
義父の財力に頼らず娘の傷を治してやりたい。

 若かった私は自分の気持ちばかりで大切なことを見失っていました。幼い娘の胸の内を本当には分かっていませんでした。
るい。るい・・・
お母さん、あれから何べんも考えたんよ。何でこねぇなことになってしもうたんじゃろうって。
私ゃあ、ただるいと2人当たりめぇの暮らしがしたかっただけじゃのに・・・

 じゃけど私ゃあもう、
向き合うことができなんだ。
ただ消えてしまいてぇと思うた。
るいの前から消えることが、
るいにしてやれるたった一つのわび方で、
そして祈り方じゃあ、そねぇ思うた。

 るい。
おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。
おいしゅうなれ。
おいしゅう・・・るい


 突然始まったアニーの告白タイム。
視聴者のみなさんの中には「公共の電波使ってナニやってくれちゃってるの?!」「リスナー無視かよ?!」と怒りを感じた方もおられるでしょう。

 私も放送事故への始末書&各方面への謝罪行脚等が走馬灯のように走ったであろう番組プロヂューサーの青ざめた顔や、すぐに曲をかけて遮ろうとしたところを何となく察した磯村さんに有無を言わさぬ感じで静止され、しかたなく様子を見守るしかなかったのであろう・・等と想像したよ( ̄▽ ̄;)アハハ…

 でも、許して欲しい(カムカム教信者としてはゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ)。
ずっと心の友であったラジオの空間であったこと、安子の根幹である稔さんと過ごした時間への質問であったこと、それより前に「大月」の回転焼きを食べたこと、ひなたと出会ったこと、そもそも日本を訪れたこと・・・すべてがるいとの再会へと向かっていたんだと思う。時は来ていたんだよ。アニーの中でも。るいの中でも。「It's fate, isn't it ?」。


 そしていつもすばらしいのだが、今日の深津さんも凄かった。
ラジオの人どうしたのかしら?と普通に注目していたら「二度と会わない覚悟」という言葉は自分と同じと思ったのか興味深く聞きだし・・・

 母の境遇と似ている・・
徐々に高鳴る心臓の鼓動が伝わってくる表情・・
そして母の思いを初めて知った衝撃、
言葉のひとつひとつがるいの心に強く入ってくる。

 「るい」という呼びかけで確信を得、
洪水のように溢れる母への思いと過去の自分とが戦っている・・
そして母の悲しみと苦しみを受け止める・・・
涙あふれるその顔は幼い頃のるいのようでもあり、
安子と同じように人生を戦ってきた女性の顔でもあり・・・
るいの人生があふれ出ていた。

 これはラジオだからこそなんじゃなかろうか。もし直接会っていたら、いろんな感情が一遍に溢れてきて違った顔と再会になったかもしれない。一方的な告白ではあったけれど、だからこそ母の思いを聞くことができたし、素直に受けとめることができた。

 こっからの子ども達の行動力には驚いたよ。特に桃太郎(青木柚)の成長ぶり。冷静にてきぱきと状況を確認し、動揺するるいを説得、アニーの元へ向かうひなたの背中を押す。いつのまにか頼れる存在になっていたんやなぁ・・

 岡山から関空・・・
地理が読めんからどんだけ大変なのかわからんが・・
ひなたよ、頑張っておくれ。
そしてジョージよ、それまで時間かせいでおいて〜( ̄▽ ̄;)


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この記事へのコメント

1. Posted by 桔梗   2022年04月07日 01:29
紺野まひるさんがここで登場!出番が少なかったから残念と思ってたけど、NHKの人とは、、嬉しい。
視聴者だけが知ってる。
小掠荘のおばちゃんも好きだったんだけど、、ムリですか(笑)。
きぬちゃんとおはぎの少年は大丈夫だよね。ビリーも?
ラジオから聴こえてくる安子の独白とるいやほかの皆さんの表情が凄かったね。
私は大スクープやって思っちゃった。ジョージは何を話してるのか分からなかっただろうけど伯母さんの過去どのくらい知ってるんだろう。

2. Posted by きこり→桔梗さん   2022年04月07日 17:19
>紺野まひるさんがここで登場!出番が少なかったから残念と思ってたけど、NHKの人とは、、嬉しい。
ね〜〜!!贅沢な使い方だな〜と思っていたけど、こんなふうに再登場とは・・しかもNHKの英語会話担当の人・・・粋だねぇ・・
>小掠荘のおばちゃんも好きだったんだけど、、ムリですか(笑)。
こりゃまたレアなところにきたね(笑
私は大阪の衣装の店の、ジョーがるいにプロポーズしたとこの店長さんに回転焼き買いにきて欲しいよ(笑
おはぎの少年、気になっているよ。わたしゃ、あの少年が『たちばな』の社長なんじゃ?って思ってた。
きぬちゃんは出てこなかったねぇ・・残念だわ。
>安子の独白とるいやほかの皆さんの表情が凄かったね。
見ごたえあったよーー!何度でも見たい。ジョーの表情も良かったんだよね〜
名場面たくあんあるなぁ・・・総集編やるかなぁ・・
でも総集編見ても、あーーあの場面も入れて欲しかった!って思うんだよな〜(笑
>私は大スクープやって思っちゃった
わたしゃ、リスナーから苦情入るんじゃ?とか、プロデューサーこの後大変だったろうなぁ・・スポンサーに平謝り?とか思っちゃった( ̄▽ ̄;)アハハ…
3. Posted by 桔梗   2022年04月08日 00:16
ダグラスのお店の人だった人が、この間のバーのバーテンダーさんと同じ人だとネットで見たよ。
ひなたとるいの人生の節目に立ち会ってるね(笑)。
私はおはぎの少年は実業家ではないかと予想してる。お父ちゃんに商売ってものを教えてもらったから。
きっとジョーのようにひなたの道を歩いていると思いたい。
きぬちゃんは…勇は探してくれたのか…。

4. Posted by きこり→桔梗さん   2022年04月08日 14:20
>ダグラスのお店の人だった人が、この間のバーのバーテンダーさんと同じ人だとネットで見たよ。
ええーーーーー?!そうだったの?!
全く気付かなかったよ(笑
転職したの?
なんか何か言いたげな顔してたから、「マスター、あのお嬢さんに何か作ってあげて」って言いたくなったよ。
しかし、マスター本人もあの試着室にいた男女の娘の節目に立ち会っているとは知らないという…面白いねぇ(笑
>私はおはぎの少年は実業家ではないかと予想してる
立派になっていたね。
ふとした出会いが人生を決めるんだよね。
>きっとジョーのようにひなたの道を歩いていると思いたい。
ジョーと同じ境遇だもんね。
なんか今日、「たちばな」のしおりの文章を読んで泣けたよ

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